シエナはアメリカのトヨタの工場で製造され、日本へ並行輸入されている車です。日本ではあまり見かけることがありませんが、外国では人気のあるミニバンで、日本でもトヨタ シエナの性能に良さに惹かれて所有している人もいます。今回は、トヨタ シエナがどんな車であるのか、また、故障のしやすさや修理費用について解説します。
目次
トヨタ シエナは故障(不具合)が多いのか?
トヨタ シエナに関する故障(不具合)の声
40代/男性
ブロアモーターが壊れました。
40代/男性
ポジションランプが点いたり消えたり。自分で修理して、無事に直りました。
50代/男性
ABSセンサーに不具合が起きました。ABSセンサーが断線していたみたいです。
トヨタ シエナの故障が多い箇所
車は工業製品であるため、全く壊れないということはなく、どんな車でも故障(不具合)は起こり得ます。トヨタ シエナにも故障(不具合)しやすい箇所というのがあり、次のような部品は比較的故障の多いものです。
- エアコンコンプレッサーの故障(不具合)
- オルタネーターの故障(不具合)
並行輸入車であるトヨタ シエナですが、国産車と同じように、経年劣化によりエアコンコンプレッサーやオルタネーターの故障(不具合)が起きます。
エアコンコンプレッサーに不具合が起きた場合、主な原因として挙げられるのは、コンプレッサー構成部品による“詰まり”です。コンプレッサーを交換するだけでも、異音や焼き付くにおいなどの症状は解消されることもありますが、構成部品による詰まりなど根本原因を解決しなければ、不具合が再発する可能性もあるので、不具合が起きた場合は根本的な原因まで確かめるようにしましょう。
また、不具合を起こさないためにも、定期的にコンプレッサー構成部品による詰まりを取り除いてもらうことがお勧めです。
オルタネーターが故障(不具合)した場合、バッテリーが上がって走行できなくなります。バッテリー交換直後にバッテリーが上がるなどの不具合が起きたときには、オルタネーターの故障(不具合)が疑われます。
オルタネーターとは、エンジンの回転する力を利用して電気を作り、バッテリーに電気を蓄える発電機です。オルタネーターで生成した電力は、車の始動時にも使われるなど、重要な役割があります。
エンジンが回転している間は、同時にオルタネーターも動き続け高温になるため、経年劣化による故障(不具合)を避けることができません。
バッテリーが上がったまま走行を続けると、パワーステアリングやハザードランプなど、オルタネーターから電力を供給されるさまざまな場所に不具合が起きるので注意が必要です。
トヨタが発表しているシエナに関する故障・不具合・リコール情報
シエナは日本のトヨタ正規ディーラーでは取り扱いがないため、日本のトヨタ公式サイトで、シエナのリコール情報は発表されていません。
対象車であるのか調べるには、所有する車のVINコード(シリアルナンバー)での確認が必要です。
エアバッグに関する不具合(2019年1月9日届)
乗客の正面エアバッグモジュールの一部として組み立てられた特定のエアバッグインフレータが装備されおり、これらのインフレータは、高い湿度と温度サイクルに長時間さらされた後に、乗客の正面エアバッグの展開を必要とする衝突が発生すると、噴射剤の劣化により爆発する可能性があります。
ブレーキアシスト真空ポンプにおける不具合(2018年4月3日届)
製造プロセス中に、ブレーキブースター真空ポンプアセンブリのローターのオイルギャレーが不適切に機械加工されたため、ブレーキアシストが突然失われる可能性があります。
ホイールに関する不具合(2018年2月22日届)
トヨタモーターエンジニアリングアンドマニュファクチャリング(トヨタ)は、特定のロットの10スポーク合金ホイールで製造された2018トヨタシエナ車を回収しています。これらのホイールは、製造中に適切に冷却されていない可能性があります。その結果、運転中の衝撃により車輪がスポークに割れることがあります。
エアバッグに関する不具合(2018年1月9日届)
乗客の正面エアバッグモジュールの一部として組み立てられた特定のエアバッグインフレータが装備されおり、これらのインフレータは、高い湿度と温度サイクルに長時間さらされた後に、乗客の正面エアバッグの展開を必要とする衝突が発生すると、噴射剤の劣化により爆発する可能性があります。
積載容量ラベルに関する不具合(2017年12月20日届)
不適切な積載容量変更ラベルが付いている場合があります。そのため、これらの車両は連邦自動車安全基準(FMVSS)の110番「タイヤの選択とリム」の要件に準拠していません。
シフトレバーに関する不具合(2017年10月18日届)
シフトロックアセンブリ内の問題により、ブレーキペダルを踏み込まずにシフトレバーを「パーク」位置から移動させることができます。
スペアタイヤの空気圧における不具合(2017年5月2日届)
スペアタイヤの空気圧は、タイヤ圧力ラベルに記載されている適切な圧力に調整されていません。適切な値まで膨らまないスペアタイヤは、意図したとおりに機能しない可能性があり、クラッシュのリスクが高まります。
エアバッグに関する不具合(2017年1月9日届)
乗客の正面エアバッグモジュールの一部として組み立てられた特定のエアバッグインフレータが装備されおり、これらのインフレータは、高い湿度と温度サイクルに長時間さらされた後に、乗客の正面エアバッグの展開を必要とする衝突が発生すると、噴射剤の劣化により爆発する可能性があります。
パワースライドドアに関する不具合(2016年11月29日届)
凍結して閉じると、まれに車両の移動中に、ドアが予期せず開くことがあります。
シートヒーター電気配線における不具合(2016年6月2日届)
シートクッションが圧縮されると、シートヒーターの電気配線が損傷する場合があります。
エアバッグに関する不具合(2016年5月23日届)
乗客の正面エアバッグモジュールの一部として組み立てられた特定のエアバッグインフレータが装備されおり、これらのインフレータは、高い湿度と温度サイクルに長時間さらされた後に、乗客の正面エアバッグの展開を必要とする衝突が発生すると、噴射剤の劣化により爆発する可能性があります。
シートベルトの高さ調節装置に関する不具合(2016年4月7日届)
クラッシュの際、シートベルトの高さ調整装置がBピラーに接触して破れたり分離したりすることがあります。
トリムパネルクリップに関する不具合(2015年4月22日届)
オーバーヘッドエンターテインメントシステムの設置後のインテリアの再組み立て中に、トリムパネル固定クリップが交換されずに再利用された可能性があります。
トリムパネルクリップに関する不具合(2015年4月21日届)
オーバーヘッドエンターテインメントシステムの設置後のインテリアの再組み立て中に、トリムパネル固定クリップが交換されずに再利用された可能性があります。
エアバッグに関する不具合(2014年11月26日届)
カーテンシールドエアバッグ(CSA)の展開が必要なクラッシュの場合、2列目オーバーヘッドアシストグリップが外れることがあります。
シートヒーター電気配線における不具合(2014年11月19日届)
シートクッションが圧縮されると、シートヒーターの電気配線が損傷する場合があります。
燃料供給パイプにおける不具合(2014年9月19日届)
エンジンコンパートメントの燃料供給パイプの1つから燃料が漏れる場合があります。
トランスミッションシフトケーブルにおける不具合(2014年7月8日届)
ギアシフト操作中にコントロールケーブルがバインドまたは分離し、ギアの選択が不適切になることがあります。
スペアタイヤアセンブリにおける不具合(2014年5月22日届)
車両の下に取り付けられたスペアタイヤキャリアアセンブリがある車両では、取り付けケーブルの、スペアタイヤキャリアに高濃度の道路塩がはねるために腐食する可能性があります。
シフトレバーに関する不具合(2013年9月26日届)
シフトロックソレノイド内の問題により、シフトレバーがパーク位置から外れる可能性があります。
不正確な積載量ラベルにおける不具合(2013年4月9日届)
実際の重量の許容精度の1パーセントが追加されたラベルを付けて販売されました。過負荷の車両はタイヤの故障を引き起こし、車両のクラッシュ、または物的損害を引き起こす可能性があります。
乗員検知システムに関する不具合(2013年1月16日届)
レザーシートカバー、シートヒーター、ヘッドレストDVDシステムなどにおいて、助手席乗員検知システムのキャリブレーションテストが行われていない可能性があります。キャリブレーションテストに合格しないと、乗員検知システムが設計どおりに動作しない場合があります。
リモートエンジンスターターモジュールにおける不具合(2012年3月23日届)
車両のコントローラーエリアネットワーク(CAN)の通常の通信を妨げる可能性があります。この状態が発生すると、アンチロックブレーキと安定性の制御が失われ、クラッシュのリスクが高まります。
車両プラカードに関するリコール(2011年11月30日届)
貨物と乗員の組み合わせに対する定格荷重として、正しい車両容量を表示するための要件を満たしていません。過負荷の車両はタイヤの故障を引き起こし、クラッシュのリスクする可能性があります。
Aピラートリムパネルに関する不具合(2011年11月22日届)
アフターマーケットで部品などを追加中に、フロントAピラートリムパネル保持クリップに損傷を受ける可能性があります。損傷したAピラートリムパネル保持クリップは、クラッシュの発生時に、トリムパネルがゆるくなり、乗員を負傷させる可能性があります。
クランクシャフトプーリーに関する不具合(2011年11月9日届)
クランクシャフトプーリーの外輪とねじりゴムダンパー(内輪)の間に適用される接着剤の量は、不適切な場合があります。接着剤が不十分な場合、外側のリングが誤作動を起こし、内側のリングが適切に回転しない可能性があります。
ドライブシャフトに関する不具合(2011年6月1日届)
車両の運転中にドライブシャフトが破損すると、車両は事前の警告なしに電力を失います。警告なしでの運動力の喪失は、衝突のリスクを高める可能性があります。
ランプスイッチブラケットにおける不具合(2010年12月13日届)
ブレーキストップランプスイッチは、サービスブレーキペダルサポートアセンブリの左側に溶接された小さなブラケットに取り付けられています。駐車ブレーキペダルに近接しているため、場合によっては、駐車ブレーキの適用中にオペレーターの足によってストップランプスイッチブラケットが損傷する可能性があります。
6ウェイパワーシートベースに関する不具合(2010年6月17日届)
6ウェイパワーシートベースには、ピボットプレートに欠陥のある溶接が行われている場合があります。シートベースピンが破損した場合、シート乗員が負傷するおそれがあります。
スペアタイヤキャリアアセンブリケーブルにおける不具合(2010年4月20日届)
対象車両には、車両の下にスペアタイヤが装備されています。道路に塩が頻繁に使用される米国の寒冷地で車両の運転を行う場合、高濃度の塩水が跳ね、スペアタイヤキャリアに到達し、スペアタイヤアセンブリケーブルを腐食する可能性があります。
積載容量ラベルに関する不具合(2010年2月3日届)
不適切な積載容量変更ラベルが付いている場合があります。そのため、これらの車両は連邦自動車安全基準(FMVSS)の110番「タイヤの選択とリム」の要件に準拠していません。
GVWRラベルに関するリコール(2009年6月25日届)
2006年モデルのトヨタシエナにおいて、車両処理センターで補機を取り付け、GVWR値を超える付属品を装着していた車両では、タイヤの積載量と積載情報ラベル、および認証ラベルのGVWRが不十分です。
GVWRラベルに関するリコール(2009年6月15日届)
2005年モデルのトヨタシエナにおいて、車両処理センターで補機を取り付け、GVWR値を超える付属品を装着していた車両では、タイヤの積載量と積載情報ラベル、および認証ラベルのGVWRが不十分です。
フロアカーペットカバーに関する不具合(2009年1月16日届)
フロアカーペットカバーを保護するために使用される保持クリップが欠落している場合、アクセルペダルをフルスロットル位置近くまで押すと、カバーがアクセルペダルの操作に支障をきたします。
パワーリアリフトゲートに関する不具合(2008年6月3日届)
リアパワーリフトゲートの吊り上げや支持に使用したガスストラットは、予想よりも早く摩耗する可能性があり、ガスストラットがリフトゲートの重量を支えられない場合があります。
助手席ベルトにおける不具合(2005年7月20日届)
中列着席位置で、シートベルトの肩部がベゼルトリムピースに引っ掛かることがあります。シートベルトがベゼルに引っ掛かると、余分なウェビングがシートベルトに存在する可能性があり、衝突が発生した場合、座席の乗員は人身傷害のリスクを高める場合があります。
燃料タンク漏れによる不具合(2003年8月12日届)
激しい衝撃力により、燃料タンクの一部が損傷することがあります。燃料タンクが損傷し、燃料漏れが発生した場合、発火源となり火災が発生する可能性があります。
フロントサブフレームに関する不具合(2001年3月5日届)
フロントサブフレームアセンブリが適切に溶接されていません。長期使用後、アセンブリが故障の原因となり、クラッシュのリスクが増大します。
盗難抑止システムにおける不具合(1998年10月19日届)
アラームワイヤリングハーネスは車両の点火スイッチに差し込まれ、ワイヤリングハーネスは回路を完了するためにアラームハーネスに差し込まれます。アラームコネクタで使用されているメス端子の割合が欠陥であることが判明したため、メス点火スイッチ端子に接続されたときに「オープンサーキット」状態が発生しました。
トヨタ シエナ各部品の修理費用
ここでは、各部品の修理費用の相場を紹介します。
故障(不具合)箇所 | 費用 |
---|---|
エアコンのコンプレッサーの故障(不具合) | 20万程 |
オルタネーターの故障(不具合) | 部品交換 ~1万円程 |
オルタネーター交換 5~10万円程 |
並行輸入車であるトヨタ シエナは、国内では入手しにくい部品を使っている場合もあり、輸入費用などを含めると、さらに費用がかかってしまう可能性があります。
また、日本の仕様とは違うため、ディーラーによっては修理を断られるケースもあります。トヨタ シエナを所有する際には、修理ができる整備工場が自宅付近にあるのか事前に探しておくと安心でしょう。
トヨタ シエナオーナーの評判
ここでは、トヨタ シエナを所有するオーナーの評判を紹介します。
ポジティブ
- 人とかぶらない
- 室内が広い
- パワフルなエンジン
- 乗り心地が良い
- 故障が少ない
- シンプルな外観デザインが良い
- ラゲージの床が低くて積載しやすい
- 運転しやすい
ネガティブ
- 駐車場を選ばなければいけない
- 燃費が良くない
ポジティブな意見でもあるように、現在、日本でトヨタ シエナを所有している人は少ないので、人とかぶりにくい車を探している人におすすめです。
また、アメリカンなサイズのシエナですから、室内も広々としているので快適に過ごすことができます。ただし、日本の駐車場では少し止めにくいようです。
シエナとはどんな車?
シエナは、トヨタ自動車(以下、トヨタ)が製造と販売をおこなっているミニバンです。
と言っても、製造しているのはアメリカのインディアナ州プリンストンにあるトヨタの工場で、販売しているのは北米や韓国、台湾といった外国です。そのため、日本ではあまり知られていない車種です(ただし、日本でも少数ながら並行輸入されたシエナが販売されています)。
日本におけるトヨタのミニバンと言えばエスティマですが、シエナはそのエスティマ(輸出名:プレビア)の後継車として北米の自動車市場に投入された車種です。どこかエスティマを彷彿とさせるエクステリアはそのためです。
そんなシエナは1997年〜2003年にかけて販売された初代、2003年〜2010年にかけて販売された2代目、そして2010年から販売されている現行モデルの3代目があります。
実はこのシエナ、北米で人気車種になっているにも関わらず、ミニバン大国でもある日本であまり見かけることがないのには、きちんとした理由があります。それは「車両サイズが大きい」ということです。
もともと、北米をマーケットに製造・販売されている車種ですから、車両サイズもそれに合わせて大きめに設計されているのです。日本の道路事情を考えると、確かにわざわざ並行輸入を購入するほどではないのかもしれません。
ですが、数は少ないながらも日本で販売されているように、シエナに乗りたいという人は少なからずいます。それに、2015年のマイナーチェンジモデルを受けた2017年モデルの一部改良モデルはかなり好評で、シエナを見直すファンも増えてきています。
ここでは、そんなシエナの魅力やスペック、中古車情報に迫っていきます。
シエナの人気モデルは2代目以降か
2代目シエナが発表されたのは、2003年1月に開催されたデトロイトモーターショーです。
初代でも大きい(日本人にしては)ボディーがさらに大型化されるなど、完全に日本以外の自動車市場をマーケットにしているのが明確化されたモデルでもあります。
2代目では開発に携わったエンジニアのチーフが、アメリカ全土を走行してシエナのウィークポイントを見つけ、改良に生かしたと言われています。
その甲斐あってか、2代目シエナはさまざまな点で改良がおこなわれています。
先ほど、2代目はボディーが大型化されたとお伝えしましたが、具体的にはシャシーを一新したことで初代シエナと比べて45%、サイズアップを実現したとされています。その分、容積も増えて従来の7人乗りのほか8人乗りも設定されるなどしています。
その後、2006年に2代目シエナのマイナーチェンジが施されています。運転席および助手席の胴体エアバッグに加えて、サイドカーテンエアバッグ3列すべてに標準装備となったほか、エンジンの型式が「3MZ-FE」から「2GR-FE」へと一新されています。
そして3代目シエナが発表になったのは2010年。ここではよりスタイリッシュかつ上質感のあるエクステリアが採用されているほか、2代目のエンジンに加えて「1AR-FE(2.7L直列4気筒DOHC16バルブエンジン)」が採用されることになりました。
発売当初から一定以上の人気をキープし続け、ユーザーからも多くの支持を受けているシエナですが、その中でも特に2代目と3代目の人気が高くなっています。
2017年モデルでは8速オートマが全グレードに搭載された!
2015年にマイナーチェンジを発表したシエナは、インテリアデザインが大きく変更になりました。「SE」「XLE」「LIMITED」といったグレードでは、4.2インチのTFTカラーインフォメーションセンターディスプレイが標準装備されています(その他のグレードは3.5インチLCDディスプレイ)。
またLIMITEDには従来のデュアルムーンルーフとパワーサイドガラスのほか、前後のパークアシストも標準装備に加わっています。
そのほか、SEとLIMITEDにはLEDデイライトが、LIMITEDのFFにはセカンドラウンジシートのオットマン機能(足乗せ台)なども追加されています。
このように大きな変化を遂げたシエナですが、さらに2017年に発表されたモデルでは「8速オートマチックトランスミッション」が全グレードに標準装備されています。
これはパワートレインを一新したことにともなう改良です。
そのパワートレインには「3.5L V型6気筒 デュアル VVT-iエンジン」が採用されています。VVT-iエンジンはトヨタによる「可変バルブタイミング&リフト機構」の技術や呼称です。バルブタイミングを連続的に抑制することで、低速域〜高速域にかけた幅広い回転域における出力の向上及び、高い低燃費性能を両立させることに成功したエンジンです。
300馬力というシエナ史上最高の出力を誇るエンジンができあがったという訳です。そして、ここに組み合わされたのがダイレクトシフト8連オートマチックトランスミッションだったのです。
ちなみに、シエナはどれくらい大きい(広い)のかと言うと、荷室にゴルフバッグなら6個、トランクケースなら4つ、積載することができるほどです。さらにサードシートは床下に収納することができますので、日本の乗用車ではまず見られないほどのラゲッジスペースを持っているということになります。
シエナのスペックなど基本情報
シエナの基本スペックをご紹介します。日本ではほとんど見かけることがないシエナですから、初代・2代目・3代目と順を追ってご紹介します。
初代シエナ
寸法 | 全長4915mm / 全幅1865mm / 全高1710mm |
ホイールベース | 2900mm |
乗車定員 | 7名 |
車両重量 | 1705kg |
トランスミッション | 4速オートマチックトランスミッション |
エンジン形式・種類 | 1MZ-FE型 / V型6気筒DOHC24バルブ |
排気量 | 3000cc |
最高出力 | 194hp / 5200rpm |
最大トルク | 209N・m / 4400rpm |
2代目シエナ
寸法 | 全長5080mm / 全幅1699mm / 全高1750mm |
ホイールベース | 3030mm |
乗車定員 | 7〜8名 |
車両重量 | 1868kg〜1994kg |
トランスミッション | 5速オートマチックトランスミッション |
エンジン形式・種類 | 3MZ-FE型(2007年モデルからは2GR-FE型) / V型6気筒DOHC24バルブ |
排気量 | 3300cc |
最高出力 | 197PS / 5200rpm |
最大トルク | 29kg・m / 4400rpm |
3代目シエナ
寸法 | 全長5085mm / 全幅1986mm / 全高1750mm |
ホイールベース | 3030mm |
乗車定員 | 7〜8名 |
車両重量 | 1950kg |
トランスミッション | 5速 / 8速オートマチックトランスミッション |
エンジン形式・種類 | 2GR-FE型 / V型6気筒DOHC24バルブ デュアルVVT-i |
排気量 | 3500cc |
最高出力 | 269PS / 5800rpm |
最大トルク | 33.9kg・m / 4700rpm |
やはりサイズ感が日本の乗用車とは違いますね。5mを超える国産車はなかなか見かけることがありません。そして世代が変わるごとにエンジンの性能も大きく向上していることが分かります。日本の道路事情を考えると難しいとはいえ、乗ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか?
シエナの中古車価格
日本ではあまり見かけることのないシエナですが、中古車市場を覗いてみるとどうでしょうか?確かに、あまり流通していない希少車種でした。2019年7月の調査時点では、およそ50台のシエナが確認できました。
価格帯は150万円程度〜680万円程度、平均相場は490万円前後となります。初代、2代目、3代目いずれのシエナも見ることができますが、人気がありそうで、かつ状態が良さそうなのは2010年あたりのモデルになりますので、現行の3代目と言えそうです。
現行モデルなのでそれなりの価格を覚悟しなければならないかと思いきや、4万km250万円程度、7万km290万円程度など、意外とリーズナブルな印象があります。
しかしながら、狙い目としてはやはり200万円台前半のものでしょう(100万円台は残念ながら見つかりませんでした)。10万km近いものもありますが、ワンオーナー修復歴なしなどの個体も確認できました。
日本ではほとんど見られない希少性、フロントマスクの独特なデザイン、パワフルな走りと快適で広々とした車内空間などを兼ね備えたシエナは、オーナーの優越感や所有欲を満たしてくれる一台かもしれません。ぜひ、中古車情報をチェックしてみてください!
トヨタ シエナを中古車で購入する際に気をつけること
- 走行距離に注意する
- 車の隅々までチェックをする
並行輸入車に多いのが走行距離メーターの変更です。相場よりも安い価格なのに、走行距離が少ない場合は注意しましょう。
中古車を選ぶとき、走行距離は重要なチェックポイントですが、走行距離で判断できない場合は、車の状態を隅々まで見て、故障(不具合)がないかを確かめる必要があります。
外観や内装だけでなく、エンジンルームや下回りなど、故障(不具合)がないかのチェックはもちろん、汚れ具合でも、これまでに定期的なメンテナンスがおこなわれていた車であるかどうかの確認ができます。
まとめ
トヨタ シエナは並行輸入車であるため、他の人とはかぶりにくい車種であることや、国産車よりも大きめのボディサイズという点で注目すべき車両と言えるでしょう。
室内も広々としているので、多人数乗っても快適に過ごすことができ、たくさんの荷物を載せることもできるので、さまざまな用途での活躍が期待できます。
海外でも高い人気を誇るトヨタ シエナ、その魅力をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。