マツダ CX-5は不具合が多い?オーナーの評判やリコール・不具合情報を含めて解説!

2012年にマツダが販売を開始したクロスオーバーSUV「CX-5」は発売当初から現在もなお人気の高い車両です。スタイリッシュでかっこよく、マツダの安全技術を詰め込んだ極上の1台となっています。今回は、そんなマツダ CX-5の不具合について迫ります。購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

マツダ CX-5は故障が多いのか?

マツダ CX-5に関する不具合・故障の声

40代/男性

雨が降ると、なぜかセンサーに不具合が生じることが多くなったため、ディーラーに持っていきました。センサーユニットを交換してもらい、なんとか大丈夫そうです。

20代/男性

ずっと欲しかったCX-5をやっとの思いで購入!試乗した際も特に気になる点もなかったので購入したのですが……暖房を入れるとどこからか異音が聞こえるように。もう少し口コミなどを参考にして購入すればよかったと後悔してきました。

30代/女性

家族で旅行に行く途中、高速道路を走っていたところ、徐々にスピードが落ち、エンジンが止まってしまいました。走行車が少なかったことが救いですが、車が多い時に止まってしまったら……恐怖ですね。

それ以降、高速道路を走る際は、もう1台の車を使用するようにしています。

30代/男性

夏場にエンジンが効かないのは最悪です!すぐに修理をしてもらいましたが、エアコンの不具合は結構不便ですね。

40代/男性

デザインに惚れて即決したCX-5ですが、とにかくリコール続きで、乗り続けることが心配です。近場の整備工場も順番待ちで、部品交換など不具合の解決まで時間がかかりそうだな。。。

センサーシステムやエンジン、細かい箇所の不具合など、CX-5のさまざまな問題がインターネット上には寄せられています。

中でも、ディーゼルエンジン関連の不具合は多く報告されていますので、よく検討をし、購入することがよいでしょう。

マツダ CX-5の故障が多い箇所

国産車は世界的に見ても、故障や不具合が少ないと言われています。しかし、国産車であっても、輸入車であっても工場製品であることには違いありません。

ここでは、マツダ CX-5の不具合が多い箇所についてご紹介します。

不具合箇所1:BSMシステムの不具合

マツダの安全技術の1つでもあるBSMシステム(ブラインドスポットモニタリング)に不具合が多いようです。このBSMシステムは、ドアミラー外から車が接近してきた際に検知を行います。

BSMシステムに不具合が起きた場合は、警告灯が点灯しますので、早めにディーラーへ持っていき修理を行いましょう。

不具合箇所2:エンジンの不具合

エンジンの不具合が起きた場合は、走行中に突然エンジンが停止してしまうなど重大なことが起きかねませんので、違和感がある際はすぐに点検や修理をしてもらいましょう。修理のタイミングによっては膨大な修理費用が掛かってしまう場合も考えられます。

不具合箇所3:走行中の異音

マツダ CX-5での不具合として多く報告されているのが、走行中の異音です。特に、走行距離が5万キロメートルを超えた車両に多く報告されている不具合の1つになります。この異音の修理は、ショックアブソーバー、フロントストラットベアリング、ダストブーツなどの交換をすることで、改善されます。

ただし、ここで注意しておかなければいけないのが、無償交換できるものもあれば、有償交換となる場合があることです。まずは、ディーラーや信頼のおける修理工場へ持っていき、見積もりを取ってもらうことが大切です。

不具合箇所4:センサーの不具合

1度目の車検を超えた頃に起こりやすいと言われているセンサーの不具合。どの箇所のセンサーに不具合が起こっているかによって、修理費用や修理の手間などが変わってきます。センサーの誤作動やセンサーそのものの不具合、露や気温などによっておこる不具合など、さまざまなことが考えられます。

マツダが発表しているCX-5に関する故障・不具合・リコール情報

車は人生の中でも大きな買い物の1つです。そのため、購入前には口コミなどを参考にして、検討する方も多いでしょう。しかし、リコール情報について詳しく検索する方は多くありません。

マツダCX-5の中古車を購入しようと考えている場合は、購入を検討している車両にリコール情報が出ていないか、出ている場合は対応済み車両であるか確認をして購入するようにしましょう。

エンジンの不具合(2018年11月8日届出)

エンジンの吸気側バルブスプリングにおいて、スプリング荷重の設定が不適切なため、吸気バルブの閉じ力が弱く、吸気バルブとバルブシート間に挟まる煤を押し潰すことができず、圧縮不良となることがある。そのため、エンジン回転が不安定になり、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KE2AW KE2AW-100017 ~ KE2AW-217477
LDA-KE2FW KE2FW-100009 ~ KE2FW-221328
LDA-KF2P KF2P-100029 ~ KF2P-131275
3DA-KF2P KF2P-200005 ~ KF2P-207960
3DA-KG2P KG2P-100037 ~ KG2P-117382

エンジン制御コンピュータの不具合(2018年11月8日届出)

1.エンジンの吸気シャッタ・バルブにおいて、制御プログラムが不適切なため、バルブ周辺に付着する煤などにより、バルブ開度が正しく制御されなくなり、エンジン警告灯が点灯した際、フェールセーフが十分に機能せず、バルブが全開しないことがあります。そのため、煤などの付着により、バルブが全閉のまま固着した場合、エンジンが停止するおそれがあります。

2.エンジンの排気圧センサにおいて、異常判定プログラムが不適切なため、センサ内部への水分の浸入により、センサの出力値がずれ、排出ガスが基準値を満足しなくなる場合に、異常判定しません。そのため、そのままの状態で使用を続けると、浸入した水分により排気圧センサ内の電子回路が腐食し、断線することでエンジン警告灯が点灯し、フェールセーフ制御によりアイドリングストップが作動しなくなり、変速ショックが大きくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KE2AW KE2AW-100017~KE2AW-217477
LDA-KE2FW KE2FW-100009~KE2FW-221328
LDA-KF2P KF2P-100029~KF2P-131275

サイドカメラのレンズの不具合(2018年7月12日)

車両の直前および直左の周辺状況を確認するカメラにおいて、レンズ表面のコーティングが不適切なものがあります。そのため、洗浄剤や雨水などに含まれる酸でコーティング剤が浸食され、そのまま使用を続けると、レンズ本体も浸食して白濁化し、サイドカメラの映像が徐々に鮮明に映らなくなり、最悪の場合、車両の直前および直左の周辺状況を確認できなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KE2AW KE2AW-100033~KE2AW-123203
LDA-KE2FW KE2FW-100016~KE2FW-133596
DBA-KE5AW KE5AW-100009
DBA-KE5FW KE5FW-100005
DBA-KEEFW KEEFW-100021~KEEFW-106832

ディーゼルエンジンにおけるエンジン制御プログラムの不具合(2018年6月14日)

ディーゼルエンジンにおいて、エンジン制御プログラムが不適切なため、エンジンを停止させた際の僅かなエンジン回転を異常と判定し、エンジン制御コンピュータへの電源供給が停止しなくなります。そのため、スタート・ストップ・ユニットがスタータ回路の短絡と判定し、プッシュボタンスタートを押しても、電源ポジションがONに切り替わらず、エンジンが始動できなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
3DA-KF2P KF2P-200005~KF2P-207962

ガソリンエンジン車におけるエンジン制御コンピュータの不具合(2018年6月7日)

ガソリンエンジン車のエンジン制御コンピュータにおいて、インジェクタ駆動電源回路に使用する電解コンデンサの製造工程が不適切なため、内部が損傷しているものがあります。そのため、そのまま使用を続けると損傷が進み、エンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがあります。さらに、エンジンスイッチをオンの状態で維持していると、インジェクタや高圧燃料ポンプ内部の駆動部が過熱し、樹脂部が溶けて燃料が漏れ出し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
6BA-KFEP KFEP-202544~KFEP-202620
6BA-KF5P KF5P-202212~KF5P-202227

バキュームポンプ・ターボチャージャー・オイルフィルタの不具合(2018年4月3日)

1.ディーゼルエンジン車のバキュームポンプにおいて、ポンプ軸の耐摩耗性が不十分なため、エンジン内部で発生する金属粉により当該軸が摩耗することがあります。そのため、そのまま使用を続けると軸の摩耗が進み、負圧生成能力が低下し、エンジン低回転時にブレーキペダルを短時間に複数回踏むと、一時的にブレーキアシスト力が低下するおそれがあります。

2.ディーゼルエンジン車のターボチャージャにおいて、これまでに実施した点検等の措置が不適切なため、エンジン内部で発生する金属粉で当該ターボチャージャの軸が摩耗することがあります。そのため、そのまま使用を続けると軸の摩耗が進み、加速力の低下及び異音が発生し、最悪の場合、軸が折れて排気経路が閉塞し、エンジンが停止するおそれがあります。

3.ディーゼルエンジン車用のオイルフィルタの使用において、使用者への周知が十分行われていないため、リリーフバルブの開弁圧が不適切なオイルフィルタを使用した場合、エンジン内部で発生する金属粉が十分に捕捉されないことがあります。そのため、1.及び2.の不具合が発生するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KE2AW KE2AW-100017~KE2AW-121613
LDA-KE2FW KE2FW-100009~KE2FW-126387

ヘッドライト・レベリング・アクチュエータの不具合(2017年4月6日)

配光可変型前照灯装着車において、前照灯の光軸を調整するヘッドライト・レベリング・アクチュエータの樹脂成型工程が不適切なため、強度が不足しているものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、ヘッドライト・レベリング・アクチュエータが損傷し、前照灯の光軸が下向きのままになり、前方を照射できなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KE2FW KE2FW-211889~KE2FW-219738
LDA-KE2AW KE2AW-209237~KE2AW-216200
DBA-KE5FW KE5FW-200706~KE5FW-201548
DBA-KE5AW KE5AW-200959~KE5AW-201820
DBA-KEEFW KEEFW-202733~KEEFW-205308

交換用修理部品が、組みつけられた可能性がある車両

型式 車台番号
LDA-KE2FW KE2FW-200007~KE2FW-211389
LDA-KE2AW KE2AW-200004~KE2AW-209117
DBA-KE5FW KE5FW-200005~KE5FW-200553
DBA-KE5AW KE5AW-200008~KE5AW-200776
DBA-KEEFW KEEFW-200013~KEEFW-202174

オートレベリング制御コンピュータのプログラムの不具合(2017年3月16日)

前照灯において、車両姿勢が変化しても前照灯の光軸を自動調整するオートレベリング制御コンピュータのプログラムが不適切なため、全ての座席に乗員が着席する等により車両が後ろに傾いた際に、光軸が正しく調整できないことがあります。そのため、光軸が上方向にずれて、対向の運転者が眩惑するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KF2P KF2P-100030~KF2P-104772
DBA-KF5P KF5P-100004~KF5P-101115
DBA-KFEP KFEP-100003~KFEP-100705

ディーゼルエンジンにおけるインジェクタ取付ナット・燃料リターンホースなどそのほか制御システムに関する不具合(2017年2月23日)

(1) ディーゼルエンジンにおいて、インジェクタ取付ナットの締結力が不適切なため、インジェクタガスケットの面圧が低下することがあります。そのため、燃焼ガスがシリンダーヘッドに吹き抜け、エンジンオイルが炭化し、炭化したエンジンオイルがオイルストレーナを詰まらせ、油圧低下により警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、エンジンが焼き付き、最悪の場合、エンストに至るおそれがあります。

(2) ディーゼルエンジンにおいて、整備作業時の燃料リターンホースの取扱いが不明確なため、当該ホースに係わる作業時に交換されなかった場合、ホース取付部のシール性低下やホース内部に亀裂が入ることがあります。そのため、そのまま使用を続けると、ホース取付部や亀裂部から燃料が漏れるおそれがあります。

(3) ディーゼルエンジンにおいて、減速時のエンジン制御が不適切なため、気筒内圧力が低下し、吸気バルブの閉じ力が低くなることがあります。そのため、吸気バルブとバルブシート間に煤が挟まり圧縮不良となって、エンジン回転が不安定になるほか、最悪の場合、エンストに至るおそれがあります。

(4) ディーゼルエンジンにおいて、インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策が不適切なため、当該回路に許容を超える電流が流れることがあります。そのため、回路が損傷し短絡することでヒューズが切れ、燃料噴射が停止しエンストに至るおそれがあります。

(5) ディーゼルエンジンにおいて、過回転制御が不適切なため、アクセル全開等の際、吸気経路内のブローバイガスに含まれるオイルが燃焼室内で燃焼し、エンジン回転が上昇することがあります。そのため、エンジンの潤滑が不足して焼き付き、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-KE2AW KE2AW-100017~KE2AW-217477
LDA-KE2FW KE2FW-100009~KE2FW-221328

直近で、マツダから発表されているリコール情報をご紹介しました。
2016年以前はリコールも少ない傾向でしたが、2017年、2018年と立て続けにリコール情報を発表しています。

この立て続けのリコール発表は多くのユーザーがインターネット上で不満をもらしており、中には、CX-5の購入を後悔しているとの声もあるほどです。

複数のリコール情報が発表されていますので、CX-5を購入する場合は、必ずリコールで発表された箇所の対応がなされているか確認をすることが重要と言えるでしょう。

マツダ CX-5の各部品の修理費用

ここでは、マツダCX-5の修理費用についてご紹介します。

以下でご紹介する費用はあくまでも相場であり、ディーラーや整備工場によって工賃などが異なりますので、修理をする際は、事前に見積もりを出してもらいましょう。

  • エアコンのコンプレッサーの修理:約10~15万円
  • エンジン不具合:載せ替え、交換/80万円、オーバーホール/50万円
  • ECUの制御プログラムデータの対策品の書き換え:5千円~8万円程度
  • カムシャフトの不具合:純正品で1万円程度

どの箇所に不具合が生じたのか、不具合の程度はどれほどかによって修理費用は大幅に異なります。

リベルト品でまかなえる部分は、リベルト品で代用するのも費用を安く抑える1つの手となりそうです。

マツダ CX-5のオーナーの評判

立て続けにリコールが発表され、動揺を隠しきれないオーナーが多いと思います。特にディーゼルエンジン車のCX-5はガソリンエンジン車以上に不具合が多い傾向にありますので、心配な方も多いでしょう。

しかしながら、マツダ CX-5はデザイン性が高く、スタイリッシュなSUVとして高い人気を誇ります。

ここでは、実際にマツダ CX-5を愛用するオーナーの評判をまとめてみました。

  • 流動的なデザインがかっこいい!
  • ナッパレザーの質感がよい
  • インテリアもエクステリアも文句なし
  • 燃費がいい
  • 走行が安定している
  • ハンドリングが軽い

マツダ CX-5を愛用するオーナーからの評判は高く、この他にも360度モニターやフロントガラス照射アクティブ・ドライビング・ディスプレイなども高く評価されているようです。

直近では、リコールが相次ぎ、購入を躊躇している方も多いようですが、しっかりと対策を行うことで、快適なカーライフを送れるマイカーとなってくれそうです。

マツダ CX-5とはどんな車?

CX-5はマツダから発売されたクロスオーバーSUVで、2012年2月16日より販売が開始されました。

CX-5には、燃焼効率に優れたSKYACTIVエンジンをはじめ、最高の乗り心地をかなえるSKYACTIVシャシー、軽量高剛性のSKYACTIVボディなどマツダの新世代技術を多く盛り込んだスペシャルな1台となっています。

また、日本国内で販売されているマツダ CX-5は、ガソリン車が5グレード、ディーゼルエンジン車が3グレードの計8グレードが展開されており、ユーザーそれぞれにあったグレードを選択することが可能です。

安全技術面においても、様々なシステムを取り入れており、デザイン性や走行性だけでなく、安全性もトップクラスと言える車両になります。

2012年2月の発売から2012年12月までの累計販売台数は35,000台を超え、2012年の国内SUV販売台数で第1位を獲得するほど人気が高く、現在もその人気は衰えません。

マツダ CX-5を中古車で購入する際に気をつけること

前項でもご紹介した通り、マツダ CX-5のグレードは細かく分けられていますので、中古車を購入する際は、まず、どのグレードが欲しいのか絞る必要があります。

グレードによって装備されているシステムなどが異なりますので、どのシステムが必要なのかよく検討しましょう。

また、マツダ CX-5に限らず中古車を購入する際の注意点として、外装の傷や修理の履歴、内装の傷や故障などは必ず確認してください。

可能であれば、購入前には一度、試乗してみると良いかもしれません。乗車することで、エンジンから異音がしないか、タイヤ周りの感覚などを体感することができ、不安も少しは減るのではないでしょうか。

最後にリコール対象の車両でないかを確認しましょう。
リコールが出ているにも限らず、未対応の車両であれば、速やかに対応してもらうようにしてください。

まとめ

今回は、マツダ CX-5の不具合についてご紹介してきました。
マツダ CX-5は発売当初から話題沸騰となり、愛用している方も多い車両です。

リコール情報が相次ぎ、それに伴いあれも、これもと不具合がでているという報告も稀にありますが、ぜひ一度は所有してみたいクロスオーバーSUVと言えるのではないでしょうか。