日産 エクストレイルは不具合が多い?所有者の口コミやリコール情報から不具合について徹底調査!

ミドルサイズSUVとして、男女問わず幅広い世代から支持を受けている日産 エクストレイル。2000年の発売以来、マイナーチェンジを繰り返し、さらなる魅力を秘めた車へと進化しています。そんな日産 エクストレイルの購入を検討している方も多いことでしょう。ここでは、日産 エクストレイルの不具合に焦点を当て解説していきます。ぜひ参考にしてください。

日産 エクストレイルは故障が多いのか?

日産 エクストレイルに関する不具合の声

30代/女性

独身時代にエクストレイルを購入し、結婚して子供ができたいまでも愛用しています!何度見てもデザインが素敵です。そんな我が家のエクストレイル、100,000キロメートルを超えても、まだまだ絶好調!大きな故障もなく過ごしています。

40代/男性

新車でエクストレイルのハイブリットを購入しました。1回目の車検だったので、特に問題はないだろうと思っていましたが、CVTの交換やフットブレーキの交換など至るところの部品に不具合が出ていることが判明……。エクストレイルは不具合が少ないと聞いたのでショックですね。

30代/男性

3年落ちの中古車を購入してから2年。故障もなく穏やかな日を過ごしています。知人のエクストレイルは故障が立て続けに起きているようなので、当たり外れがあるのかな……。

20代/男性

我が家のエクスレイルのこれまでの不具合は

・CVTの異音
・エアコンの不具合
・クラッチの不調
といったところです。これからまだまだ出てきそうで不安です。

40代/男性

購入してからそんなに日は経っていないのですが、頻繁にシステム故障の知らせが表示されます。説明書に再起動するといいと書いてあったので、再起動させると警告が消えますが、こんなにシステム故障の警告があるものなのでしょうか?近いうちディーラーで点検を考えていますが、症状がない以上どうしたものかと考えています。

日産 エクストレイルの不具合が多い箇所

国産車は故障しにくいという大きな安心感がありますが、日本メーカーであっても工場製品であることには間違いありません。

ここでは、日産 エクストレイルにみられる不具合の箇所をご紹介します。

日産 エクストレイルに多い不具合1 CVTの異音

このCVTの異音に関する不具合は、2代目エクストレイル以降で多く報告されています。これは、2代目以降でオートマチックトランスミッションにCVTを採用したことで起こっているようです。

CVTも消耗品の1つですので、使い続けることで劣化や崩れなどが生じ、異音や振動が発生します。多少の異音であれば、そのまま乗り続けることができますが、最終的には交換が必要です。

なお、CVTは走行させる際の癖なども関係してきます。

エクストレイルに多い不具合2 DPF

クリーンディーゼル車に使用されているDPFにも不具合が生じやすいです。このDPFも消耗品の1つですので、ある一定の時期がくれば交換しなければなりません。

DPFの不具合が起き、警告が表示された際は、できるだけ早く交換が必要です。劣化が進めば進むほど、DPFのシステムも正常に作動しなくなりますし、部品が破損する可能性も考えられます。

中古車で日産 エクストレイルのディーゼル自動車を購入する場合は、このDPFについても詳しく点検してもらい、交換が必要な場合には乗り始める前に交換しておきましょう。

日産 エクストレイルに多い不具合3 エンジンの回転数が上がらない

口コミではご紹介しませんでしたが、エクストレイルに多い不具合としてあげられるものの中に、エンジンの回転数があがらないという事例があります。

この事例は、エンジンの故障というよりも、エンジン以外の部分に不具合が生じ、セイフティーモードが発動してしまったということが多いようです。

日産 エクストレイルに多い不具合4 コンプレッサーの傷つき

コンプレッサーの焼き付きとも言われますが、経年劣化によりコンプレッサーに傷がついてしまうものです。

この不具合は比較的年式が古い車両に起こりやすい不具合ですが、エアコンをつけても車内が冷えないなどの症状がおこります。使用年数が長くなると、エアコンをつけた際にエンジンルームからガラガラとした音を発します。

このような症状が起きた場合は、コンプレッサーの交換を行うことがおすすめです。万が一それを放っていた場合、コンプレッサーおよびそれに関連する配管などの交換が必要になることがあり、多額な修理費用が掛かります。

中古車を購入する場合は、試乗する際にエアコンをつけて異音がしないか確認してみるといいかもしれませんね。

 

日産 エクストレイルの不具合について調査してみると、やはり年式の古い車両には故障が多いようです。

中古車を購入する際は、車両の状態を含め、エンジンやCVT、コンプレッサーなどの点検はもちろん、すぐに交換が必要な状態ではないかという点まで確認しておいた方が良いでしょう。

日産が発表しているエクストレイルに関する故障・不具合・リコール情報

バッグのインフレータ(膨張装置)の不具合(2018年3月29日届)

助手席側のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
TA-NT30
UA-NT30
CBA-NT30
NT30-006733 ~ NT30-309800
TA-T30
UA-T30
CBA-T30
T30-001206 ~ T30-201371
GH-PNT30 PNT30-000101 ~ PNT30-200363

PTCヒータの不具合(2017年9月7日届)

エアコンユニットのPTCヒータにおいて、電気配線の固定が不適切なため、走行中の振動等により揺動し端子が摩耗することがあります。 そのため、そのままの状態で使用すると、端子間の抵抗が増加し異常発熱して、発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DNT31 DNT31-000009 ~ DNT31-310207

助手席側のエアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合(2017年2月2日届)

助手席側のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。 そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
TA-NT30 NT30-000001 ~ NT30-028048
TA-T30 T30-000001 ~ T30-001213
GH-PNT30 PNT30-000001 ~ PNT30-001522

ABSアクチュエータの不具合(2016年12月15日)

ABSアクチュエータにおいて、ギヤポンプ内部のオイルシール成形時の温度管理が不適切なため、 オイルシールの硬度が低くなっているものがあります。そのため、オイルシールにブレーキ液が浸透してシール性能が低下し、そのまま使用を続けると、 ブレーキ液がアクチュエータ内部に漏れ、電気基板に浸入すると、システム異常となりABSおよびVDC警告灯が点灯して機能が停止し、最悪の場合、 電気回路がショートして火災に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DAA-HNT32 HNT32-100029 ~ HNT32-116113
DAA-HT32 HT32-100101 ~ HT32-103535

バックドアのガス封入式ステーの不具合(2016年4月14日)

バックドアのガス封入式ステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、早期に腐食するものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、封入されたガスにより外筒が破損して、当該ステーが車体の外に飛び出し、路上に落下して交通の妨げになるおそれがあります。また、バックドアを開く際に当該ステーが破損すると、周囲の人が負傷するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-NT32 NT32-000001 ~ NT32-533957
DBA-T32 T32-000012 ~ T32-508997
DAA-HNT32 HNT32-100117 ~ HNT32-118505
DAA-HT32 HT32-100112 ~ HT32-103961

エクストレイルハイブリッドに対するリコール(2015年9月10日)

①ハイブリッド車のリチウムイオンバッテリにおいて、バッテリコントローラに接続するハーネスの検査方法が不適切なため、コネクタ端子の隙間が広くなったものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、走行中の振動等により当該コネクタが接触不良となり、最悪の場合、走行中にエンジン及びモータが停止し、走行不能となるおそれがあります。

②ハイブリッド車のCVT制御コンピュータにおいて、プログラムが不適切なため、減速によるEVモード移行後に極低速走行を継続した場合、モータとCVT間の動力伝達に異常があると誤判定することがあり、警告灯が点灯してモータが停止し、走行不能となるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DAA-HNT32 HNT32-100029 ~ HNT32-108579
DAA-HT32 HT32-100101 ~ HT32-101386

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合(2015年5月13日)

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、市場回収品を調査した結果、インフレータ容器に気密不良のものがあることを確認しました。そのため、長期間使用する過程で大気中の水分がインフレータ内部に浸入してガス発生剤が吸湿し、エアバッグ展開時に正常に展開しないおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-NT30
CBA-NT30
NT30-117459 ~ NT30-308250
UA-T30
CBA-T30
T30-022033 ~ T30-201028
GH-PNT30 PNT30-007678 ~ PNT30-200276

ここでは、2015年までに遡りリコール情報をご紹介しました。
それ以前のリコール情報については、日産の公式サイトよりご確認ください。

中古車を購入する場合は、これまで発表されてきたリコールに対しての措置が行われているかという点も含め、慎重に検討しましょう。

日産 エクストレイル各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障箇所 費用
CVTの交換 100,000円〜200,000円ほど(※全体交換の場合)
エンジンの回転数が上がらない場合の修理費用 10,000円~20,000円ほど
インバーターの交換 150,000円前後
駆動用バッテリーの交換 300,000円~
DPFの交換 50,000円~150,000円ほど
コンプレッサーの交換 数万円~10万円前後(故障の程度で異なる)
スラッジの除去(クリーニング) 数千円程度

日産 エクストレイルに多い故障の修理費用は、上記の通り大きな出費になる可能性があります。

日ごろから、しっかりとメンテナンスを行い、少しでも不調を感じた場合は早めにディーラーもしくは修理工場へ相談することをおすすめします。

日産 エクストレイルのオーナーの評判

実際に日産 エクストレイルを愛用している方はどのような印象を持っているのでしょうか。

日産 エクストレイルオーナーの評判をまとめてみました。

  • 女性でも運転しやすい
  • 防水処理が施してあるシートがいい!
  • カスタムパーツが多いのは嬉しい
  • 燃費がいい
  • 街乗りでもアクティブでも走行性能抜群!
  • 荷物がかなり詰める。車中泊も楽々

日産 エクストレイルの不具合や故障に関して調べると、インターネット上で多くの報告を見かけるため、不安に思う方も多いでしょう。

しかしながら、日産 エクストレイルオーナーの評判は上々です。
男性はもちろん、女性オーナーも多いようで、年齢性別問わずに人気の高い車と言えます。

日産 エクストレイルとはどんな車?

日産 エクストレイルは2000年11月13日に発売が開始した、ミドルサイズのSUV型の乗用車です。

2001年~2010年には、日本国内におけるSUV形乗用車販売台数第1位を獲得するなど人気が高いことが証明されています。

なお、日本国内にとどまらず、2代目の途中からは欧州にクリーンディーゼル車が発売され、現在でもオーストラリアやヨーロッパ、中国など各国で発売されています。

現在発売されている日産 エクストレイルは3代目となり、2017年6月8日に発表されたマイナーチェンジが行われました。

2017年6月8日に行われたマイナーチェンジ後の販売台数は、約10日間で月間販売目標としていた5,000台を突破していることを発表しています。

初代 エクストレイルは少々角ばった印象がありますが、最新のエクストレイルは曲線が魅力的な1台です。さらに、高級感を兼ね備え、デザイン性の高さも人気の高いポイントと言えるでしょう。

日産 エクストレイルを中古車で購入する際に気をつけること

日産 エクストレイルを中古車で購入する際の注意点をまとめました。
中古車での購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

整備状態を確かめる

日産 エクストレイルの中古車を購入してからすぐに不具合が起きてしまい、大きな出費となってしまうことは痛手ですよね。

購入前に、整備状態をしっかりと確認し、劣化がみられる部品等は先に交換してもらうようにしておきましょう。

外装・内装の確認

中古車を購入する際はやはり傷や汚れが気になるところです。

大きな傷がないか、修理履歴、事故履歴などはしっかり確認してください。

エンジンをかけてみる

ただ静観するだけでは、エンジンの状態やコンプレッサーの状態は分かりません。エンジンをかけて、システム作動に不具合がないかチェックしましょう。

また、可能であれば試乗して、走行に問題がないかという点もチェックしておいた方が安心です。

 

このほかにも細かい部品などを確認した方が安心して乗用することができますが、車に詳しくない限り良いのか悪いのか判断が難しいです。

少しでも不安に感じる部分があった場合は、販売会社への問い合わせや担当整備士に質問してみましょう。

まとめ

日産 エクストレイルの不具合についてご紹介してきました。

日産 エクストレイルは、アクティブな暮らしにも、華やかな街暮らしにも素敵なカーライフをもたらしてくれる魅力たっぷりの1台です。

中古車購入の際には慎重な確認が必要ですが、一度乗用するとエクストレイルの魅力がわかることでしょう。

世代問わずに人気の日産 エクストレイルの購入を検討してみてはいかがでしょうか。