「遠く未知なる地へ向かう冒険者」の意味をもつ三菱アウトランダー。デリカD5やパジェロと並び人気を誇ります。以前にハイブリットモデルであるアウトランダーPHEVについて書きましたが、今回はガソリン車モデルの故障(不具合)について解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
三菱アウトランダーは故障(不具合)が多いのか?
三菱アウトランダーに関する故障(不具合)の声
30代/男性
昨年アウトランダーで走行中にコイルスプリングが折れました。その数ヶ月後には乗車の際に、別のコイルスプリングも折れました…。保証期間を過ぎると故障が多くなるものですよね。泣く泣く修理代を払いました。
40代/男性
中古で購入した2008年式のアウトランダーに乗っています。信号待ちをしていると急にエンジンの回転数が落ちるという症状が…。ディーラーに診てもらいましたが、特に異常は見当たらないとのこと。その後、走行中にも急にエンジンの回転数が落ちるという事態に。結局、修理となりましたが50万近くかかりました…。
20代/男性
スプリング、ミッションなどなど。三菱車が好きで乗り継ぎましたが、故障が多発。買い換えるにも、ローンも残っているし。今回はハズレを引いたのでしょうか。
30代/男性
10年くらい乗って、走行距離10万キロを越えたぐらいのときに、一回だけトランスファーの切り替えができなくなってしまいました。 そのときは、ディーラーで無料で直してもらえました。
40代/男性
CTVですね。その日の気温などによって全然状態が違います。
50代/男性
6万㎞~7万㎞のときに、ミッションの交換とABSセンサーの交換を行いました。
三菱アウトランダーの故障(不具合)が多い箇所
メーカーや車種は関係なく工業製品である以上、車が全く壊れないことはありえません。三菱アウトランダーにも故障しやすい箇所というのがいくつかあり、次のような部品は比較的故障が多いものです。
- コイルスプリングの故障エンジンの故障(不具合)
- パワーウィンドウの故障(不具合)
コイルスプリングの故障は特に多くあるようですが、新車登録から9年間(期間内で20万㎞まで)の保証期間がある場合は、無償で交換してくれます。
修理前に一度、無償交換対応が可能かどうか確認をしてみましょう。
三菱が発表しているアウトランダーに関する故障・不具合・リコール情報
エンジンの補機駆動ベルト用オートテンショナーにおける不具合(2018年1月25日届)
エンジンの補機駆動ベルト用オートテンショナーにおいて、取り付けフランジ部の形状が不適切なため、 オートテンショナーのベアリングが経年変化で摩耗し摺動抵抗が増大した状態で高負荷運転を繰り返した場合にフランジ部に亀裂が発生することがあります。 そのため、そのまま使用を続けるとフランジ部が破損し、最悪の場合、当該ベルトが外れ、警告灯が点灯し、 ステアリング操舵力が増大するとともに、バッテリー上がりやオーバーヒートに至るおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-0100411(平成22年9月2日 ~ 平成23年11月15日) |
CW4W-5400101 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成22年9月1日) | |
CW5W-0200201 ~ CW5W-0300449(平成22年9月2日 ~ 平成23年11月15日) | |
CW5W-5206429 ~ CW5W-5405927(平成20年6月25日 ~ 平成22年8月31日 ) | |
CW5W-9300101 ~ CW5W-9301970(平成21年4月6日 ~ 平成21年12月10日) |
RVRの駐車ブレーキに関する不具合(2018年1月25日届)
① 後輪のブレーキキャリパーにおいて、 駐車ブレーキ駆動用シャフトのブーツのシール性能が不足しているため、シャフト部に水が浸入し、 シャフトに錆が発生することがあります。 そのため、そのままの状態で使用を続けると、シャフトの錆がキャリパー内部まで進行しシャフトの回転が阻害され、 駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合、駐車中の車両が動き出すおそれがあります。
② 後輪のブレーキキャリパーにおいて、製造工程での検査不良により検査規格を外れる部品が流出したため、 ブレーキパッドとブレーキディスクとの隙間を自動調整する機構が作動しなくなるものがあります。 そのため、ブレーキパッドの摩耗が進行しても、ブレーキパッドとブレーキディスクの隙間が自動調整されず、 駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合、駐車中の車両が動き出すおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-GF7W | GF7W-0000101 ~ GF7W-0301063(平成24年10月10日 ~ 平成28年1月28日) |
DBA-GF8W | GF8W-0000101 ~ GF8W-0302041(平成24年10月9日 ~ 平成28年1月28日 ) |
サンルーフ付き車両のサンルーフガラスの外枠部における不具合(2018年1月25日)
サンルーフ付き車両のサンルーフガラスの外枠部において、樹脂材料の選定が不適切なため、 温度・湿度の変化によりサンルーフガラスとの接着力が低下することがあります。 そのため、そのまま使用を続けると、サンルーフガラスが外枠部から剥離し、 最悪の場合、走行中の振動や風圧によってサンルーフガラスが脱落するおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0000224 ~ CW5W-0104346(平成17年10月12日 ~ 平成18年12月28日) |
CW5W-5100116 ~ CW5W-5401539(平成19年1月16日 ~ 平成21年10月10日) | |
CW5W-9300112 ~ CW5W-9301898(平成21年4月7日 ~ 平成21年10月2日) | |
DBA-CW6W | CW6W-5200273 ~ CW6W-5300473(平成19年10月12日 ~ 平成21年3月27日) |
CW6W-9300102 ~ CW6W-9300191(平成21年4月7日 ~ 平成21年8月6日) |
フロントワイパーモーターにおける不具合(2017年7月20日届)
フロントワイパーモーターにおいて、フロントデッキ部の防水構造が不適切なため、 フロントデッキガーニッシュとウインドシールドガラスの間から伝った水がモーター内部に浸入し、 モーターの内部が腐食することがあります。 そのため、最悪の場合、ワイパーモーターが作動しなくなるおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-0201288(平成22年9月2日 ~ 平成24年10月1日) |
CW4W-5400101 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成22年9月1日 ) | |
DBA-CW5W | CW5W-0000201 ~ CW5W-0400818(平成17年9月22日 ~ 平成24年9月28日) |
CW5W-5100101 ~ CW5W-5405927(平成19年1月16日 ~ 平成22年8月31日) | |
CW5W-9300101 ~ CW5W-9301970(平成21年4月6日 ~ 平成21年12月10日) | |
DBA-CW6W | CW6W-5200101 ~ CW6W-5300476(平成19年10月2日 ~ 平成21年3月31日) |
CW6W-9300101 ~ CW6W-9300199(平成21年4月7日 ~ 平成21年8月24日) |
乗降扉のドアラッチにおける不具合(2017年4月6日届)
乗降扉のドアラッチにおいて、構成部品の製造が不適切なため、部品の精度が規格を外れているものがあり、 気温が高くなるとロック機構の動きが悪くなることがあります。 そのため、乗降扉が確実にロックされず、最悪の場合、運行中に乗降扉が開くおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-GF7W | GF7W-0100521 ~ GF7W-0301357(平成27年5月13日 ~ 平成28年3月14日) |
DBA-GF8W | GF8W-0101587 ~ GF8W-0302486(平成27年4月23日 ~ 平成28年3月14日 ) |
リヤフロアーパネルにおける不具合(2016年11月4日届)
リヤフロアーパネルにおいて、溶接ロボットの溶接ガンの軌道の設定が不適切なため、 溶接ガンがリヤフロアーパネルの左後部と干渉し、リヤフロアーパネルの位置がずれた状態で溶接されたものがあります。 そのため、車体左後部の強度が不足し、後面衝突時に燃料系部品が破損して燃料が漏れるおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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DBA-GF7W | GF7W-0301616 ~ GF7W-0301646(平成28年7月18日 ~ 平成28年7月21日) |
DBA-GF8W | GF8W-0302920 ~ GF8W-0302972(平成28年7月18日 ~ 平成28年7月21日 ) |
フロントワイパーにおける不具合(2016年11月1日届)
フロントワイパーにおいて、フロントデッキ部の防水構造が不適切なため、 フロントデッキガーニッシュとウインドシールドガラスの間から伝った水がワイパーモーターとワイパーリンクのジョイント部に浸入し、 ジョイント部内部が異常摩耗を起こすことがあります。 そのため、最悪の場合、ワイパーモーターとワイパーリンクのジョイント部が外れ、ワイパーが作動しなくなるおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-0201288(平成22年9月2日 ~ 平成24年10月1日) |
CW4W-5400101 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成22年9月1日) | |
DBA-CW5W | CW5W-0000201 ~ CW5W-0400818(平成17年9月22日 ~ 平成24年9月28日 ) |
CW5W-5100101 ~ CW5W-5405927(平成19年1月16日 ~ 平成22年8月31日) | |
CW5W-9300101 ~ CW5W-9301970(平成21年4月6日 ~ 平成21年12月10日) | |
DBA-CW6W | CW6W-5200101 ~ CW6W-5300476(平成19年10月2日 ~ 平成21年3月31日) |
CW6W-9300101 ~ CW6W-9300199(平成21年4月7日 ~ 平成21年8月24日) |
ターン/ライトスイッチにおける不具合(2016年2月18日)
ターン/ライトスイッチにおいて、取付剛性不足のため、スイッチ操作によりコネクターの端子が摩耗し、 その摩耗屑が酸化して絶縁物が生成されるものがあります。 そのため、そのまま使用を続けると、絶縁物が端子の間にかみ込み、導通不良となり、前照灯、車幅灯、前部霧灯、後部霧灯、 尾灯、番号灯および当該スイッチ連動の車室内照明が不灯、あるいは点滅、または、方向指示器が不灯となるおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成24年10月1日) |
DBA-CW5W | CW5W-0000201 ~ CW5W-9301970(平成17年9月22日 ~ 平成24年9月28日 ) |
DBA-CW6W | CW6W-5200101 ~ CW6W-9300199(平成19年10月2日 ~ 平成21年8月24日) |
エンジンECUの制御プログラムにおける不具合(2015年9月17日届)
エンジンECUの制御プログラムにおいて、アイドリング時の空気量を補正する学習上限値の設定が不適切なため、 カーボンがスロットルバルブに堆積した場合に、アイドリング時の空気量が不足するものがあります。 そのため、アイドリング回転付近でエンストに至るおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0000202 ~ CW5W-9301970(平成17年10月9日 ~ 平成24年9月28日) |
DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成24年10月1日 ) |
電気装置に関する不具合(2015年4月16日)
① 前照灯や窓ふき器などを制御するETACS ECU内部の電子部品の製造が不適切なため、 電子部品の抵抗値が増大することがあります。 そのため、ETACS ECU内部の電圧が不安定になり、最悪の場合、ETACS ECUの機能が停止して、 前照灯が点灯中に消灯したり窓ふき器が作動不良となるおそれがあります。
② ブロワモータの製造が不適切なため、 モータ内部のシャフトと軸受の芯がずれた状態で組み付けられたものがあり、シャフトと軸受が異常摩耗することがあります。 そのため、そのままの状態で使用を続けると、シャフトと軸受が固着し、最悪の場合、ブロワモータが作動停止して、 デフロスタが機能せず安全な視野を確保できないおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-0001558(平成22年9月2日 ~ 平成22年12月1日) |
CW4W-5400101 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成22年9月1日) | |
DBA-CW5W | CW5W-0200201 ~ CW5W-0201259(平成22年9月2日 ~ 平成22年12月1日) |
CW5W-5302504 ~ CW5W-9301970(平成21年1月12日 ~ 平成22年8月31日 ) | |
DBA-CW6W | CW6W-5300341 ~ CW6W-9300199(平成21年1月13日 ~ 平成21年8月24日) |
制動灯スイッチにおける不具合(2014年9月11日)
制動灯スイッチにおいて、絶縁性潤滑油が付着した作業用手袋で組み付け作業をしたため、 微量な潤滑油成分がスイッチ接点部に浸入し、当該接点部に絶縁物が生成されることがあります。 そのため、当該接点部の電気抵抗が増大して導通不良となり、制動灯が点灯しなくなるおそれがあります。 なお、一部の車種において、制動灯が点灯しなくなった場合、 シフトレバーがパーキング位置から動かなくなる事象も発生します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0104356(平成19年1月15日) |
CW5W-5100101 ~ CW5W-5100104(平成19年8月31日 ~ 平成19年9月14日) | |
CW5W-5205489 ~ CW5W-5303968(平成20年4月14日 ~ 平成21年4月2日) | |
CW5W-9300101 ~ CW5W-9301970(平成21年4月6日 ~ 平成21年12月10日) | |
DBA-CW6W | CW6W-5201446 ~ CW6W-9300199(平成20年4月14日 ~ 平成21年8月24日) |
原動機、制動装置に関する不具合(2014年9月11日)
① エンジンの補機駆動用ベルトの材質が不適切なため、樹脂製プーリが傾斜状に摩耗するものがあります。 そのため、そのまま使用を続けると当該ベルトが損傷して外れ、警告灯が点灯するとともに、 バッテリ上がりまたはオーバーヒートに至るおそれがあります。 また、油圧パワーステアリング車においては、操舵力が増大するおそれがあります。
② ブレーキブースターのブレーキアシスト機構(※) を構成するスイッチスリーブの組付け工程が不適切なため、当該部品に亀裂が発生しているものがあります。 そのため、ブレーキアシスト機構が作動した際に、スイッチスリーブの爪が折損し、 ブレーキペダルが戻らず発進できなくなるおそれがあります。※ ブレーキアシスト機構:ブレーキペダルの踏み込み速度と踏み込む力によって、緊急時を判断し、 ブレーキ液圧を高めてより強いブレーキ力を発生させる機構
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0000201 ~ CW5W-0201347(平成17年10月9日 ~ 平成22年12月16日) |
CW5W-5100101 ~ CW5W-9301970(平成19年1月16日 ~ 平成22年8月31日) | |
DBA-CW4W | CW4W-0000201 ~ CW4W-0001672(平成22年9月2日 ~ 平成22年12月16日) |
CW4W-5400101 ~ CW4W-5403233(平成21年12月18日 ~ 平成22年9月1日) |
電動パワステに関する不具合(2013年8月8日届)
電動パワーステアリングコントロールユニット(EPS ECU)内部のマイコン電源電圧を監視する回路の素子の製造工程が不適切なため、 素子が特性不良となったものがあります。 そのため、電源電圧監視回路が誤作動し、インフォメーション画面に「パワーステアリングシステム点検」を表示するとともに、EPSのアシスト機能が停止し、 ハンドルの操舵力が増大するおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-GF7W | GF7W-0000491 ~ GF7W-0000493(平成24年12月24日) |
DBA-GF8W | GF8W-0004278(平成25年2月8日) |
電動パワステ、方向指示器、後写鏡、原動機等における不具合(平成25年6月4日)
① 電動パワーステアリングコントロールユニット(EPS ECU) 内部のマイコン電源電圧を監視する回路の素子の製造工程が不適切なため、素子が特性不良となったものがあります。 そのため、電源電圧監視回路が誤作動し、インフォメーション画面に「パワーステアリングシステム点検」を表示するとともに、 EPSのアシスト機能が停止し、ハンドルの操舵力が増大するおそれがあります。
② ETACS ECU(方向指示器、非常点滅表示灯などを制御するECU)のプログラムが不適切なため、 エレクトリックテールゲート作動時のハザードアンサーバック(非常点滅表示灯点滅による作動受付確認)が作動しない場合があり、 このとき、方向指示器レバーの操作をおこなっても方向指示器が点灯しません。
③ 工場装着のナビゲーションシステム装着車両において、ナビゲーションのプログラムが不適切なため、 カメラスイッチ操作を行ってもナビゲーション画面がサイドビューカメラ画像に切り替わらない場合があり、このとき、 直前直左の状態を確認できません。
④ 発電機(ジェネレータ)及び原動機(駆動用フロントモータ) の冷却と潤滑のためのオイルを循環させる電動オイルポンプの制御プログラムが不適切なため、 ポンプが作動不能となる場合があります。 そのため、警告音とともにメータ内のEVシステム警告灯が点灯、インフォメーション画面にEVシステム異常と表示し、 フェールセーフ状態(発電不可となり出力制限し、最高速度を50km/hに制限する走行状態)になり、 バッテリー残量の範囲での駆動用リアモータのみの走行となり、そのまま走行を続けると走行不能になります。
⑤ ACC(自動で車間距離を維持して先行車に追従するシステム) 及びFCM(自動でブレーキをかけて衝突の被害を軽減するシステム)装着車両において、ACC/FCM ECUのプログラムが不適切なため、 以下の事象が発生するおそれがあります。・ACCを使用して走行中、トンネル壁面等を先行車両と誤認識する場合があり、このとき、自動ブレーキが作動し、車両が減速します。・演算処理時にエラーが発生し、ECUがリセットして通信異常が発生する場合があり、このとき、 警告音とともにメータ内のインフォメーション画面に「ACC点検」「FCM点検」「ASC(横滑り防止システム)システム点検」と表示し、 ACC 及びFCMが機能を停止します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-GF7W | GF7W-0000103 ~ GF7W-0000568(平成24年10月10日 ~ 平成25年3月18日) |
DBA-GF8W | GF8W-0000101 ~ GF8W-0004479(平成24年10月9日 ~ 平成25年5月9日 ) |
制動灯スイッチにおける不具合(2008年12月9日届)
制動灯スイッチにおいて、絶縁性潤滑油が付着した作業用手袋で組み付け作業をしたため、微量な潤滑油成分がスイッチ接点部に浸入し、当該接点部に絶縁物が生成されることがあります。そのため、当該接点部の電気抵抗が増大して導通不良となり、制動灯が点灯しなくなるおそれがあります。なお、一部の車種を除き、制動灯が点灯しなくなった場合、シフトレバーがパーキング位置から動かなくなる事象も発生します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0000202~CW5W-5205488(平成17年10月9日~平成20年4月15日 ) |
DBA-CW6W | CW6W-5200104~CW6W-5201445(平成19年10月2日~平成20年4月14日) |
マフラーカッターにおける不具合(2007年12月13日届)
排気管に取り付けている装飾用筒管(マフラーカッター)の固定ブラケットの強度が不足しているために、走行時の振動などによって当該ブラケットが破断するものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、最悪の場合、装飾用筒管が脱落して、他の交通の妨げとなるおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0100202~CW5W-0104356(平成18年9月29日~平成19年1月15日) |
CW5W-5100106~CW5W-5107657(平成19年1月16日~平成19年7月17日 ) |
ハロゲンヘッドランプにおける不具合(2007年8月29日届)
ハロゲン式前照灯装着車において、すれ違い用前照灯の光軸調整検査が不適切なため、照射方向が基準から外れたものがあります。そのため、前照灯に係わる保安基準に適合しないおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-5105711~CW5W-5107316(平成19年5月8日~平成19年6月29日 ) |
エアバッグフロントインパクトセンサーにおける不具合(2006年9月22日届)
オフセット衝突をした際に、衝撃を早期に検出するフロントインパクトセンサーの取付け構造が不適切なため、取付けボルトが緩むことがあります。そのため、オフセット衝突時に当該センサーが衝撃を検出せず、衝撃の検出が遅れ、エアバッグの点火タイミングに一瞬遅れが生じ、意図した性能が得られなくなるおそれがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-CW5W | CW5W-0000221~CW5W-0017526(平成17年10月9日~平成18年3月4日) |
三菱アウトランダー各部品の修理費用
三菱アウトランダー各部品の修理費用の相場を紹介します。ただし、ディーラーや民間の整備工場によって差はあるため、できるだけ費用を抑えたい場合は、見積もりを出してもらい比較検討しましょう。
また、リビルト品を使用することで費用を安く抑えることもできますので、まずは整備士に相談してみてください。
故障(不具合)箇所 | 費用 |
---|---|
CVTの故障(不具合) | 20万~30万前後 |
エアコンのコンプレッサーの故障(不具合) | 20万程 |
パワーウィンドウの故障(不具合) | 5万前後 |
シフトロックの故障(不具合) | 2千円程 |
三菱アウトランダーオーナーの評判
ここでは、三菱アウトランダーのオーナーの評判をポジティブな面とネガティブな面にわけて紹介します。
ポジティブ
- 山道もスムーズに走る
- フルフラットにできる
- 視界が良く運転しやすい
- 長距離を運転しても疲れにくい
- 氷雪のある道路も走行できる
- デザインがかっこいい
- 走行中とっても静か
- 大きい車体のわりに小回りが利く
- ハンドリングが重すぎない
ネガティブ
- アイドリングの停止時や復帰時に揺れがある
- 燃費が悪い
- 半ドアになりやすい
- 内装が安っぽい
さまざまな意見がありますが、ポジティブな面からも分かるように、三菱アウトランダーは何でもこなせる車という声が多くありました。 実際に、アウトランダーは大人数乗れて、十分な積載もでき、悪路や氷雪も対応しているので、色んな場面で活躍してくれます。
また、視界の良さは前方だけでなく両サイドや後方も見やすいので、運転が苦手な人でも安心して運転できるのも魅力な点と言えるでしょう。
三菱アウトランダーとはどんな車?
ご存知、アウトランダーは三菱自動車工業(以下、三菱)が販売しているSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)です。もともと、日本国内では“エアトレック”の車名で販売されていたものです。
実は、エアトレックが海外に輸出される際、車名を「アウトランダー」と変更していたのですが、のちにエアトレックからアウトランダーに統一された、という経緯があります。
ただし、日本ではまだエアトレック(つまり初代アウトランダー)の販売が続いていましたので、「アウトランダーEX」の車名で販売されていました。
そんなアウトランダーの販売が始まったのは、2005年のことです。
ダイムラー・クライスラーと現代(HYUNDAI)自動車、そして三菱の3社で共同開発した直列4気筒「ワールドエンジン」をベースとした4B12(直列4気筒2.4L最高出力125kW[170PS])と、6B31 MIVEC(V型6気筒3.0L最高出力162kW[220PS])が搭載されていたことでも話題となりました。
実質的にエアトレックの後継車という位置付けですが、ボディーは一回りサイズアップしているほか、ボディーの剛性を高める閉断面ルーフボー(リアヘッダー)、フロント周りにはスティフナ(補強部材)などを採用し、より軽量・高剛性ボディーを完成させています。
また、2008年にパリダカ(パリ・ダカール・ラリー)に参加したり、2013年から15年にかけてはアジアクロスカントリーラリーに参戦したりするなど、クロスカントリーやラリーにも多数、採用されています。ちなみに、2009年頃には福島県のパトロールカーとしてもアウトランダーが使われています。白黒のアウトランダー、想像するだけでカッコ良さそうですね。
アウトランダーにはPHEVもラインナップされている
現在、販売が続いているアウトランダーは2代目となり、2012年10月から販売されているものです。2代目からはPHEVもラインナップされています。上記、アジアクロスカントリーラリーに参戦したのもPHEVでした。
PHEVとは「プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ビークル」のことで、コンセントから差し込み用のプラグを用いて直接、バッテリーに充電できるハイブリッドカーのことです。
日本では、トヨタ・プリウスに次ぐ2車種目のPHEVでしたが、V2H(ビークル・トゥーホーム=車に蓄えられた電気を家でも使えるシステム)に対応できる車種としては、PHEVでは初めてでした。
「PHEVは、理想を超えた」
のキャッチコピーで販売されている現行モデルのアウトランダーPHEVは、高出力モーターに大容量バッテリーながら効率性と静粛性を備えた2.4Lエンジンを搭載するなど、“そのほとんど”が一新された、次世代のPHEVシステムとして注目されています。
発売からわずか6年で、世界50カ国での合計販売台数が20万台を突破するなど、名実ともに「世界でいちばん売れているプラグインハイブリッドカー」へと成長しています(特にヨーロッパでは2015年からPHV部門における販売台数No.1をキープしています)。
アウトランダーの魅力はなんと言ってもエクステリア
PHEVばかりが話題になりがちなアウトランダーですが、もちろんガソリンエンジンのアウトランダーだって負けてはいません。
特に、一目で「それ」と分かるアウトランダーのエクステリアは、やはりSUV好きにはたまらないのではないでしょうか?
雑多な都会の風景にも自然に溶け込むスタイリッシュさをもちながら、大自然においても違和感のないナチュラルなフォルム、流れるようなサイドライン、厳しさがありつつも“懐の深さや大らかさ”などで包み込んでくれるようなフロントマスクなど、アウトランダーのエクステリアは非常に奥深い、洗練されたデザインになっています。
また、2018年12月に発表された特別仕様車「BLACK Edition(G Plus Packageがベース)」では、電動格納式リモコンドアミラーや、フロントグリルのブラックメッキ、スキッドプレートにブラックマイカといったように存在感際立つ「ブラック」を全面に押し出したモデルとして人気を集めました。
もちろん、内装も特別仕様となっており、例えば運転席や助手席にはシートヒーターやパワーシートが採用されているほか、スエード風・人工皮革コンビネーションシートを標準装備したり、パネル部分にピアノブラックを採用したり、天井部分までもブラックで統一するなど、まさに「BLACK Edition」の名にふさわしい一台となっています。
アウトランダーのスペックなど基本情報
アウトランダーはさまざまなグレードが発売になっていますが、ここでは「20」と「24」の基本スペックをご紹介します。
いずれのグレードにも共通するスペックは次の通りです。
乗車定員 | 7名 |
トランスミッション | CVT |
外観寸法 | 全長4695mm / 全幅1810mm / 全高1710mm |
ホイールベース | 2670mm |
トレッド | 前後1540mm |
最低地上高 | 190mm |
車内寸法 | 室内長2580mm / 室内幅1495mm / 室内高1265mm |
最小回転半径 | 5.3m |
エコ性能 | 平成27年度燃費基準+10%達成 |
「アウトランダー20M」「20G」「20G Plus Package」
駆動方式 | 2WD |
エンジン | 4J11 MIVEC(SOHC 16バルブ 4気筒) |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 110kW[150PS]/ 6000rpm |
最大トルク | 190N・m[19.4kgf・m]/ 4200rpm |
燃費 | 16.0km/L(JC08モード) |
「アウトランダー24M」「24G」「24G Plus Package」
駆動方式 | 4WD |
エンジン | 4J12 MIVEC(SOHC 16バルブ 4気筒) |
総排気量 | 2359cc |
最高出力 | 124kW[169PS]/ 6000rpm |
最大トルク | 220N・m[22.4kgf・m]/ 4200rpm |
燃費 | 14.6km/L(JC08モード) |
と、それぞれこのようになっています。ちなみに、車両重量はそれぞれ微妙に異なっています。
20M | 1490kg |
20G / 20G Plus Package | 1500kg |
24M | 1560kg |
24G / 24G Plus Package | 1570kg |
せっかくですから、PHEVのスペックも比較してみましょう。PHEVには「G」「G Plus Package」「G Premium Package」「S Edition」がラインナップされています。共通するスペックは次の通りです。
乗車定員 | 5名 |
外観寸法 | 全長4695mm / 全幅1800mm / 全高1710mm |
ホイールベース | 2670mm |
トレッド | 前後1540mm |
最低地上高 | 190mm |
車内寸法 | 室内長1900mm / 室内幅1495mm / 室内高1235mm |
そして、気になる燃費性能はこちらです。
JC08モード
ハイブリッド燃料消費率 | 18.6km/L |
EV走行換算距離 | 65.0km |
プラグインレンジ | 65.0km |
電力量消費率 | 5.55km/kWh |
1充電消費電力量 | 12.29kWh/回 |
WLTCモード
ハイブリッド燃料消費率平均 | 16.4km/L |
市街地モード | 15.4km/L |
郊外モード | 16.8km/L |
高速道路モード | 16.8km/L |
EV走行換算距離 | 57.6km |
プラグインレンジ | 57.6km |
電力消費率 | 4.68kWh |
1充電消費電力量 | 12.29kWh/回 |
いかがでしょうか?やはりアウトランダーPHEVは「世界でいちばん売れているプラグインハイブリッドカー」です。PHVカテゴリーの中でも燃費性能が優秀なのが分かりますね。
アウトランダーの中古車価格
卓越したセンスと性能、世界中で愛され続けている三菱アウトランダーの中古車価格はどれくらいになるのでしょうか?
2019年6月の調査時点では、およそ360台の中古車情報が確認できました。価格帯は80万円程度〜300万円程度まで幅広くなっており、平均相場は190万円前後となっています。
人気なのはもちろん、まだ販売中であることや高年式車が多いこと、コンディションが良い個体が多いことなども影響して、価格帯は安定して高水準のまま推移しています。
2005年からの初代アウトランダーであれば100万円以内で十分、探すことができます。ただし、やはりアウトランダー好きは走り好きの証拠、走行距離20万kmオーバーといったものもあります。
逆に2012年からの2代目アウトランダーとなると、走行距離10万km未満のものが多数、ラインナップされています。特に目立つのは24G(4WD)で、100万円台中盤くらいがひとつの目安になってくるでしょう。
とにかくコンディションが良さそうな中古車が多数、並んでいます。ダイナミックな走りと優れた居住性、そして低燃費性など、三菱の魅力が存分に詰まったアウトランダー、ぜひ中古車情報サイトをチェックして、めぼしい一台を見つけてください。
三菱アウトランダーを中古車で購入する際に気をつけること
三菱アウトランダーを中古車で購入する場合には、下記のポイントに注意しながら確認しましょう。
- 未使用車走行距離が長すぎる、もしくは短すぎる
- フレーム部分に損傷がないか
- コイルスプリングが折れていないか
コイルスプリングをはじめ、各部品の故障や不具合は、中古車として販売される前にすべての箇所をチェックし、不具合があれば修理されていることでしょう。中には悪徳な業者も存在しますので、コイルスプリングをはじめ故障しやすい箇所は、自身の目で確認しておくことをおすすめします。
また、中古車として販売されている中には未使用車もあります。外装や内装はきれいなうえ、数キロから数十キロとあまり走行していない状態で販売されているため、お得に購入できたと思いがちですが、注意が必要です。
さらに、登録から長期間経った未使用車であれば、特に注意しなければなりません。長期間放置されている車両は、見えない部分が劣化していることも大いに考えられますので、細かい部分までしっかりとチェックしましょう。
ほかには、フレーム部分も気を付けてチェックしておきたい部分です。車の骨格でもあるフレームの歪みは、車全体に不具合が起こってしまうなどの可能性があります。基本的に、過去にフレームの損傷があった場合は、修復歴有りという記載がされているので、併せて確認するようにしてください。
まとめ
三菱アウトランダーはオフロードで大活躍してくれることは間違いありません。ですが、扱いの良さから普段使いにも十分に活躍してくれる1台と言えます。
車に乗る以上、故障や不具合が生じないことはありえませんが、故障しやすい箇所や中古車を購入する際のポイントをおさえたうえで、魅力ある三菱アウトランダーを楽しんでみてはいかがでしょうか。