スズキ ジムニーはジープのような見た目とかわいらしいコンパクトサイズで人気の車種です。スズキ ジムニーは世界中で愛され、国内では本家ジープよりも目にすることが多いですよね。
ジムニーの購入を検討されている方も多いと思いますが、気になるのはジムニーの故障ではないでしょうか?ジムニーは故障が起こりやすいのかどうか、その実際のところをオーナーの口コミなどを元に解説したいと思います。
目次
ジムニーは故障が多いのか?
スズキ ジムニーに関する故障の声
20代/男性
出先でEPI下配管からクーラント漏れでレッカー移動…。
旧車なので、それなりに壊れます。
20代/男性
これまでの故障はオルタネーターやウォーターポンプなどの重要な補機類を回すベルトが切れて切れてオーバーヒートしかけたのと、バッテリーが上がりだけです。
30代/男性
ジムニー走行距離24万キロ越えてるのに、今回の旅行中3183kmどこも故障することなく走りきってくれて本当にありがたい。
30代/男性
ジムニー2年間で4万走ったけど致命的な故障はまだおきてない!
ジムニーはいいぞ
スズキ ジムニーの故障が多い箇所
スズキ ジムニーの故障の口コミを見ると、旧型(しかもかなり古い)の故障事例が多く、新型はまだ出たばかりなので、ほとんど故障情報はありませんでした。逆に言えば新型ジムニーは最初から故障することはあまりないという証拠でもありますね。
そもそもスズキの車は他の国産車と同じく、輸入車に比べると壊れにくいです。ただ、スズキ ジムニーは古いモデルが沢山中古市場に出回っており、そういった古い車を購入してしまうと経年劣化などで故障が多くなってしまいます。
特にスズキ ジムニーが壊れやすいと言われているのは以下のような箇所になります。
- クラッチの故障
- セルモーターの故障
- ターボエンジンの故障
ジムニーのクラッチ故障でよくあるのは、シフトチェンジが1速から2束の切り替えがしにくいというものと、全てのギアが切り替えにくいという2パターンです。原因はクラッチプレートの摩耗、クラッチを切り替えるワイヤーが伸びて正常に動かなくなっているなどが考えられます。
セルモーターとは、エンジンを始動させる時、最初にクランクシャフトを回転させるためのモーターです。これが故障すると当然エンジンがかからなくなってしまいます。
スズキ ジムニーのターボエンジンは結構デリケートで、エンジンオイルの量が減っていたり、オイル交換を怠るとすぐに不調になります。オーナーの声によると大体3,000kmから5,000kmで交換した方が良いようです。
エンジンオイルがないまま走行を続けてしまうと、エンジンから異常音がしたりマフラーから白い煙が大量に出るようになります。こうなると最悪、高額なエンジン交換をしなくてはいけなくなります。
スズキが発表しているジムニーに関する故障・不具合・リコール情報
ターボ車の不具合に関するサービスキャンペーン(2017年9月8日)
ターボ車において、クランクプーリとクランクシャフトを締結しているボルトの締付け方法が不適切なため、締結力が不足して使用過程で当該ボルトが緩むものがあります。対策として全車両、クランクプーリボルトを新品に交換し、角度法で締め付けます。また、プーリ等に損傷がある場合には、損傷のある部品を新品に交換したうえで、ボルトを角度法で締め付けます。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-JB23W | JB23W-500005 ~ JB23W-533066(21,319台) |
ABSの油圧調整装置の不具合(2015年7月23日)
アンチロックブレーキシステム(ABS)の油圧調整装置において、構成部品の形状が不適切なため、圧入組付け時に樹脂製の異物が発生することがあります。対策として全車両、ABSの油圧調整装置を良品と交換します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-JB43W | JB43W-580544 ~ JB43W-580668(125台、ジムニーシエラ含む) |
前輪の緩衝装置の不具合(2014年5月15日)
前輪の緩衝装置において、ラテラルロッドとアクスルハウジングを結合する締結構造が不適切なため、締結ボルトが緩み、異音やハンドル振動が発生することがあります。対策として全車両、前輪の当該結合部にばね座金を追加するとともに、強度を上げた対策ボルトに交換し、改善した規定トルクで再締め付けします。また、市場における整備時に部品が混同されることを防止するため、後輪についても同様の改善措置を実施します。
型式 | 車台番号 |
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ABA-JB23W | JB23W-680014 ~ JB23W-708971(28,950台) |
ABA-JB43W | JB43W-560008 ~ JB43W-562052(2,045台、ジムニーシエラ) |
スズキ ジムニー各部品の修理費用
ここでは実際に上で紹介したような故障が起こった時にどのくらいの修理費がかかるのか、目安金額を紹介します。
- クラッチプレートの交換:7万円程度
- セルモーターの交換:7万円程度
- ターボエンジンの交換:20万円程度
クラッチの故障でクラッチプレートを交換が必要な場合は7万円と少し高額な修理費用となります。もしもクラッチワイヤーの交換で済めば1万円程度の修理費です。
セルモーターが回らないという故障には色々な原因があり、必ずしもセルモーターを交換しなければならないという訳ではありませんが、もし交換が必要になればおよそ7万円とこちらも少し高額になります。ちなみにセルモーターは10年くらいで交換が必要とも言われています。
ターボエンジンが焼きついて交換が必要になった場合は、20万円の高額修理費を支払うハメになる可能性があります。ただ、オーバーホールで直る場合もあり、その場合は3万円程度の修理費です。
スズキ ジムニーオーナーの評判
- ジープと同じ無骨なエクステリア
- 軽自動車を感じさせないインテリア
- 走行性能も申し分なし
- 昔のモデルに比べて乗り心地も良くなっている
- 燃費が悪い
多くの人がスズキ ジムニーのエクステリアデザインに惹かれて購入しており、やはりジープ型の外観は人気があるようですね。一つ前のモデルはやや丸みを帯びたデザインとなっていましたが、最新モデルは再び四角いデザインになり、好評なようです。
また、これまでのモデルでは走行性能・インテリア・乗り心地など決して褒められたものではありませんでしたが、最新モデルはこの辺りも改善されかなり快適になっているという声が多いです。
ただ、ハイブリット車など最近の車の中では、燃費は相変わらず悪いようです。
ジムニーとはどんな車?
ジムニーはスズキが製造・販売する小型SUV車です。ジープのような見た目と軽自動車規格のコンパクトなサイズで人気を博しており、1970年から現在まで販売が続けられています。
歴史が長い割にモデルチェンジが少ないのも特徴で、2018年7月に行われたフルモデルチェンジによってようやく4代目となります。
スズキ ジムニーを中古車で購入する際に気をつけること
スズキ ジムニーは中古車が多く出回っている車種で、中にはなびっくりするほど安いものもあります。しかし、中古車を購入する場合は、車両価格だけでなく、その後かかるであろう、整備費用も計算に入れておかないと逆に損をすることになるかもしれません。
また、スズキ ジムニーはオフロードカーでもあるので、前オーナーが激しい乗り方をしている場合もあります。このような場合もやはり壊れやすくなるので、中古車は慎重に選ぶようにしてください。
まとめ
スズキ ジムニーはオフロードも走れる走破性、カッコよくも可愛いデザインで愛され続けている車です。故障は新しいものであればそれほど心配はなく、一般的な国産車と同じレベルでしょう。
ただ、中古車の場合は故障のリスクはそれなりにあります。デザインの好みで昔のモデルを選ぶ場合には故障のしやすさは覚悟して乗りましょう。