ヤナセの車検が高いのはなぜ?理由が分かれば魅力も分かる!

車検はまとまった金額を用意しなければならず、できれば安く抑えたいという方も多いと思います。そんな中、ヤナセで車検の見積もりを依頼したら、思っていたよりも高くて驚いたという方もいるようです。

古い車になると車検費用が高額になるのはもっともですが、国産車と比較するとヤナセの車検の高さが目立つようです。今回はヤナセの車検はなぜ高いのか、内訳や魅力とは何かについて説明いたします。

ヤナセの車検は高いのか?

ヤナセはメルセデスベンツやアウディ、BMW、フォルクスワーゲン、ゴルフ、スマートなど多くの外国車を扱っているメーカーの正規販売代理店です。

外国車をヤナセから購入して、初めての車検で見積もりを依頼したら、思った以上の金額を提示されたという経験をお持ちの方は、少なからずいらっしゃいます。

事実、ヤナセの車検費用は国産車の5割増し程度とされています。また外国車の販売代理店による車検は車両価格の1割程度をみておいたほうがよいとも言われています。

つまり、400万円の車なら40万円、800万円なら80万円は想定しておいた方が良いということになります。ただし、あくまでも想定金額のため、それだけみていれば驚かなくて済むといった意味です。

車検の費用には法定費用として重量税や自賠責保険、検査手数料がかかりますが、エコカー減税や経過年数によっても変わってきます。自賠責保険は24ヶ月分が必要です。

例えば、ベンツの法定車検費用は次の通りとなっています。

  • 重量税(1.5トン~2トン) 3万2,800円
  • 自賠責保険料(2年分) 2万7,840円
  • 検査手数料(印紙代) 1,800円

この費用の合計額は6万2,440円となります。法定費用では国産車と外国車とで違いはありません。

ではどうしてヤナセの車検が高いといわれるのでしょうか。その理由を事項で説明します。

 

ヤナセの車検が高い理由

ヤナセの車検が高い理由にはおもに次のものが挙げられます。

  • 部品の交換期間が短い
    ヤナセが扱っている外国車は性能を重視した部品が使用されており、耐久性を重視した造りとなっている国産車の部品と比較して、部品の交換期間が短い傾向があります。
  • 部品の価格が高い
    正規販売代理店で車検を受けると純正部品を使用することになります。純正品は輸入品となりますので、そのために価格が高くなりがちです。
  • 工賃が高い
    ヤナセの正規販売代理店では、品質の高いサービスを行うために時間をかけた点検が行われます。最近は販売代理店でも当日車検を行っているところがありますが、ヤナセでは時間をかけた点検を行うために工賃が高くなります。
  • 安全を重視した予防整備
    正規販売代理店での車検では、まだ使用に耐える部品であっても安全を重視して、次回の車検までの間にあらかじめ決められた交換条件を超えるようであれば交換する、予防整備という考え方が採用されています。

以上のような理由から、ヤナセの車検は他の車検よりも高くなる傾向があります。しかし、逆を言えば、ヤナセは正規販売代理店として品質や安全を重視する方針をとっているといえます。

こうした品質や安全を重視するヤナセの姿勢に共感されるのであれば、少々高くても魅力的ととらえることができるでしょう。

 

ヤナセの車検はどのくらいの費用がかかるのか?

ヤナセの車検は年間走行距離に応じて3つの車検コースが用意されています。

  • タイムリー車検
    年間走行距離が5,000キロ以下の方におすすめです。56項目の点検と日常点検などが含まれます。
  • セレクト車検
    年間走行距離が1万キロ未満の方におすすめです。タイムリー車検の点検項目のほかにエンジンオイルやフィルターの交換、ブレーキやワイパーの交換などを含んでいます。
  • プレミアム車検
    年間走行距離が1万キロ以上の方におすすめのプレミアム車検は、セレクト車検の項目を含み、ブレーキパッドやディスクローターの交換、エアコンのチャコールフィルター、バッテリーの交換などが含まれます。

走行距離に関わらず、以上のいずれかのコースを選択することもできます。

実際にかかる費用としては、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料が法定費用としてかかります。その他に検査関連費用、点検費用と必要に応じて交換部品代、交換作業料、整備費用を合計した金額が車検費用となります。

以上を合計すると、30万円~程度が目安となります。

 

ヤナセ以外で車検を受ける場合の注意事項

近場の車整備工場でも外国車の車検を受け付けているところは数多くあります。とりわけBMWやベンツなどといった有力メーカーでたくさん流通している車種ならばすんなりと受け付けてもらえるでしょう。

ただし、ゴルフやスマートなどといった流通量の少ない車種に関しては、正規販売代理店であるヤナセで車検を受けたほうが、少し費用がかかっても安心といえるかもしれません。

ヤナセ以外で車検を受ける場合は、整備士の技量が不明だったり、外国車を扱ったりした実績が少ない場合は念のため注意したほうがよいでしょう。

 

ヤナセの車検費用を安く抑えるためには?

前述したとおり、国産車と比べて外国車は様々な理由で車検が高くなりがちです。それにはそれだけの理由があり、それなりのメリットがありますが、その一方で、車検はできるだけ安く済ませたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、そうした外国車の車検を安く済ませたいとお考えの方に、その方法をご紹介します。

ポイントは以下の2つです。

  1. 交換する部品を安価なものに抑える
  2. 予備整備を控える

こうした要望に応えてくれる、次のような整備工場に車検を依頼するようにしましょう。

  • ユーザーとの話し合いで実施する整備項目を選べる
  • 外国車専用の診断機を備えている
  • 新品の部品だけでなく、リビルド品やOEM品を用いた交換が行える
  • 外国車の点検、整備の実績が豊富である

ここで注意したいのは、整備項目をあまり省略しすぎると、後になって多額の修理が必要となる故障につながる可能性がある点です。

ですので、どこまで整備するのかは予算の範囲内で十分検討したほうがよいでしょう。費用をできるだけ減らしたいのであれば、いくつかの整備工場で見積もりを取ることをおすすめします。

 

まとめ

ヤナセの車検は確かに高いですが、それにはそれなりの理由があります。安心と安全を優先するのであれば、ヤナセの車検が確実であることが理解できたのではないでしょうか。

車検は定期的にまとまった出費が必要となるため、ご自分でどのような車検を行いたいのかしっかりと決めておくようにしましょう。