レクサス ISは故障(不具合)が多い?過去の故障事例や修理費用、リコール情報など徹底解説

高級スポーツセダンとして誕生したレクサス IS。迫力のあるダイナミックなデザインをまとい、細部までこだわりぬかれ、高級感漂うインテリアデザインで、カッコよさとエレガントの両面を持つ車両です。レクサスは世界各国の自動車メーカーの中でもトップクラスの故障(不具合)率の低さを誇っていると言われています。しかしながら、どの車両においても故障(不具合)はつきものです。今回は実際にレクサス ISを所有している方の口コミを交えてISの故障(不具合)について迫ります。

レクサス ISは故障(不具合)が多いのか?

レクサス ISに関する故障(不具合)の声

40代/男性

特に大きな問題はないが、夏にセンターコンソールボックスの蓋が勝手に開きます。何度か開くことがあったので、定期点検と併せてみてもらい、修理してもらいました。

50代/男性

知人が乗っているISはほぼ故障がないと言っていましたが、私のは故障が多いような気がします。ハズレだったんですかね・・・。オルタネーターの不具合やウォーターポンプからの異音、ドアミラーサーボモーターが故障するなどいろいろありますよ。

30代/男性

購入してから1年弱ですが、アイドリングが振れているのが気になります。

60代/男性

中古車で購入しましたが、フロントダンパーのオイル漏れや、カーナビが固まることがありました。そのほかは特にないですね。過去の整備記録見ても、故障した経験はなさそうです。

40代/男性

完全に故障したとまでは言えませんが、エアコンが不調ですね。だいぶISにはお世話になっているので、経年劣化かもしれませんが。

レクサス ISの故障(不具合)が多い箇所

冒頭でもご紹介した通り、レクサスは世界各国の自動車メーカーの中でもトップクラスで故障(不具合)しにくいメーカーだと言われています。

しかしながら、どの車においても故障(不具合)する可能性はあります。

レクサス ISにも故障(不具合)しやすい箇所というのがいくつかあり、次の様な部品には気を付けておきたいところです。

  • エアコン
  • オルタネーター
  • エンジンの不調
  • ボディのゆがみ(剛性の弱さ)

レクサスが発表しているISに関する故障・不具合・リコール情報

ランフラットタイヤにおける不具合(2019年2月27日届)

ランフラットタイヤにおいて、タイヤとホイールの組付工程が不適切なため、タイヤのサイドウォール内面補強層に亀裂が発生するものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、異音や振動が発生し、最悪の場合、トレッドの一部が剥がれ、走行安定性を損なうおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-ASE30(IS300) ASE30-0004809~ ASE30-0005641(平成29年 9月21日~ 平成30年 7月11日)
DBA-GSE31(IS350 ) GSE31-5032427~ GSE31-5032665(平成29年12月15日~ 平成30年 1月29日)
DAA-AVE30(IS300h) AVE30-5066825~ AVE30-5073585(平成29年 9月11日~ 平成30年 7月13日)
DAA-AVE35(IS300h) AVE35-0001995~ AVE35-0002230(平成29年 9月15日~ 平成30年 4月24日)

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)における不具合(2019年1月16日届)

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250C ) GSE20-2530236~GSE20-2531878 (平成26年 1月 6日~平成26年 8月 7日)
DBA-GSE21(IS350C ) GSE21-2510404~GSE21-2511043(平成26年 1月 6日~平成26年 8月 5日)
DBA-USE20(IS F) USE20-5011442~USE20-5011566(平成26年 1月 6日~平成26年 7月23日)

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)における不具合(2018年1月17日届)

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、着火剤充填工程での設備停止時の処置が不適切なため、充填量が少ないものがあります。このため、エアバッグ作動時に正常に展開しないおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2005894~GSE20-2099085(平成17年11月28日~平成22年 5月21日)
GSE20-5006071~GSE20-5163958(平成17年11月10日~平成23年11月17日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-2008680~GSE25-2028143(平成18年 7月27日~平成20年 8月29日)
GSE25-5001650~GSE25-5053901(平成17年10月17日~平成23年10月10日)
DBA-GSE21(IS350 ) GSE21-2000515~GSE21-2016637(平成17年10月20日~平成20年10月 2日)
GSE21-5000608~GSE21-5028660(平成17年 9月22日~平成23年 9月12日)

助手席用二段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)における不具合(2018年1月17日届)

助手席用二段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20 (IS250) GSE20-5190356~GSE20-5192539(平成25年 1月 7日~平成25年 2月28日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-5062768~GSE25-5063511 (平成25年 1月 9日~平成25年 3月 1日)
DBA-GSE20(IS250C) GSE20-2527942~GSE20-2530233(平成25年 1月10日~平成25年12月25日)
DBA-GSE21(IS350) GSE21-5031717~GSE21-5031889(平成25年 1月 9日~平成25年 2月11日)
DBA-GSE21(IS350C ) GSE21-2509413~GSE21-2510375(平成25年 1月 8日~平成25年12月16日)

助手席用二段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)における不具合(2017年1月13日届)

助手席用二段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-5167044~GSE20-5190374(平成24年 1月 6日~平成24年12月26日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-5055715~GSE25-5062600(平成24年 1月 6日~平成24年12月 6日)
DBA-GSE20(IS250C) GSE20-2523110~GSE20-2527889(平成24年 1月 8日~平成24年12月26日)
DBA-GSE21(IS350 ) GSE21-5029678~GSE21-5031674 (平成24年 1月 6日~平成24年12月18日)
DBA-GSE21(IS350C) GSE21-2507744~GSE21-2509407(平成24年 1月 7日~平成24年12月24日)
DBA-USE20 (IS F) USE20-5010227~USE20-5011090(平成24年 1月10日~平成24年12月25日)

助手席用二段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)における不具合(2016年6月1日届)

助手席用二段展開制御式エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2000003~GSE20-2100276(平成17年 9月15日~平成22年 8月 6日)
GSE20-5000000~GSE20-5167108(平成17年 9月15日~平成23年12月27日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-2000001~GSE25-2034743(平成17年10月 3日~平成22年 7月22日)
GSE25-5000002~GSE25-5055652(平成17年 9月15日~平成23年12月23日)
DBA-GSE20(IS250C) GSE20-2500007~GSE20-2523105(平成21年 3月17日~平成23年12月28日)
DBA-GSE21(IS350) GSE21-2000010~GSE21-2017695(平成17年 9月28日~平成22年 7月20日)
GSE21-5000000~GSE21-5029668(平成17年 9月15日~平成23年12月27日)
DBA-GSE21(IS350C) GSE21-2504081~GSE21-2507741(平成22年 6月25日~平成23年12月27日)
DBA-USE20(IS F) USE20-5000105~USE20-5010214(平成19年 9月20日~平成23年12月27日)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)における不具合(2016年4月13日届)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサの締め付け指示が不適切なため、適正に締め付けられておらず、締め付け部の軸力が低下し、シール不良となるものがあります。そのため、低温時に燃料臭がしたり、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2000003~GSE20-2060784(平成17年 9月13日~平成19年 9月17日)
GSE20-5000000~GSE20-5053293(平成17年 8月19日~平成19年 9月 6日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-2000001~GSE25-2020779 (平成17年10月 3日~平成19年 9月12日)
GSE25-5000002~GSE25-5016645(平成17年 8月19日~平成19年 9月 5日)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)における不具合(2014年10月15日届)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサ締結面の平滑度が不適切なため、燃圧センサを規定トルクで締め付けても締結力が不足しているものがあります。そのため、燃圧センサ締結部がゆるみ、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-USE20(IS F) USE20-5000105~USE20-5008042(平成19年 9月20日~平成22年 7月 1日)
DBA-GSE21(IS350) GSE21-2013260~GSE21-2017675(平成19年 8月31日~平成22年 6月16日)
GSE21-5017527~GSE21-5025139(平成19年 8月29日~平成22年 7月 1日)
DBA-GSE21(IS350C) GSE21-2504081~GSE21-2505074(平成22年 6月25日~平成22年 8月 6日)
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2060585~GSE20-2099499(平成19年 9月 7日~平成22年 6月30日)
GSE20-5052848~GSE20-5127585(平成19年 9月 4日~平成22年 6月24日)
DBA-GSE20(IS250C) GSE20-2500007~GSE20-2514068 (平成21年 3月17日~平成22年 7月13日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-2020795~GSE25-2034624(平成19年 9月10日~平成22年 7月14日)
GSE25-5016699~GSE25-5044422(平成19年 9月 6日~平成22年 7月15日)

原動機の吸気側可変バルブ制御装置における不具合(2013年9月4日届)

原動機の吸気側可変バルブ制御装置において、冷間始動直後まれに当該装置内に発生する大きな衝撃力により、装置本体を組み付けているボルトが緩むことがあります。このため、吸気バルブの制御ができなくなってエンストするおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE21(IS350) GSE21-5000000~GSE21-5027791(平成17年 8月19日~平成23年 6月23日)
GSE21-2000010~GSE21-2017695(平成17年 9月15日~平成22年 7月20日)
DBA-GSE21(IS350C ) GSE21-2504081~GSE21-2506730(平成22年 6月25日~平成23年 7月 5日)

前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)における不具合(2013年6月26日届)

前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)において、ミリ波レーダーによる障害物検知ソフトが不適切なため、乱反射したミリ波情報を稀に前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに自動ブレーキが作動して、予期せぬ急制動がかかるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DAA-AVE30 (IS300h ) AVE30-5000106~AVE30-5003656(平成25年3月13日~平成25年6月15日)
DBA-GSE30 (IS250) GSE30-5000114~GSE30-5004836(平成25年3月13日~平成25年6月14日)
DBA-GSE35(IS250) GSE35-5000106~GSE35-5001378(平成25年3月13日~平成25年6月 6日)
DBA-GSE31(IS350) GSE31-5000103~GSE31-5002016(平成25年3月13日~平成25年6月13日)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサにおける不具合(2011年1月26日届)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサの締付けが不十分なため、そのまま使用を続けると、エンジンの振動等により締付けが緩むものがあります。そのため、燃料圧力センサの取付け部のねじを伝って燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2060585~GSE20-2500035(平成19年 9月 7日~平成21年 2月16日)
GSE20-5052848~GSE20-5097499(平成19年 9月 4日~平成21年 1月19日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-2020795~GSE25-2032537(平成19年 9月10日~平成21年 8月18日)
GSE25-5016699~GSE25-5032895(平成19年 9月 6日~平成21年 3月 6日)

(1)燃料タンク内の燃料ポンプ用電線、(2)ブレーキマスターシリンダにおける不具合(2010年10月21日届)

(1)燃料タンク内の燃料ポンプ用電線が屈曲しにくい材質のため、給油口を開けた際のタンク内圧変化でポンプ取付面が大きく変位した場合に接続端子部が摺動することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、接続端子部が摩耗し、通電により発熱することで端子嵌合力が低下し導通不良となり、燃料ポンプが停止し、エンジン始動不能や走行中にエンストするおそれがあります。

(2)ブレーキマスターシリンダにおいて、市場で使用されるブレーキ液での潤滑性評価が不足していたため、規格に適合しているブレーキ液であってもポリマー成分の少ないブレーキ液を使用すると、シリンダ後端のゴム製シール部が潤滑不良となりめくれることがあります。そのため、当該シール部よりブレーキ液が漏れて警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、最悪の場合、制動力が低下するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2000003~GSE20-2006118(平成17年 9月15日~平成17年11月30日)
GSE20-5000000~GSE20-5007517(平成17年 9月 1日~平成17年11月30日)
DBA-GSE21(IS350) GSE21-2000001~GSE21-2002064(平成17年 9月28日~平成17年11月30日)
GSE21-5000000~GSE21-5003798(平成17年 8月19日~平成17年11月30日)
DBA-GSE25(IS250 ) GSE25-2000001~GSE25-2000383(平成17年10月 3日~平成17年10月24日)
GSE25-5000012~GSE25-5003015(平成17年 9月 1日~平成17年11月30日)

原動機の動弁機構部における不具合(2010年7月5日届)

原動機の動弁機構部において、バルブスプリングの材料中に微小異物があるとスプリングの強度が低下して折損することがあります。そのため、異音が発生してエンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE21(IS350) GSE21-2000001~GSE21-2016210(平成17年 9月28日~平成20年 6月24日)
GSE21-5000024~GSE21-5021416(平成17年 8月19日~平成20年 6月19日)

エンジンの燃料装置における不具合(2007年11月28日届)

エンジンの燃料装置において、燃料パイプのパイプ材溶接部に対する曲げ位置が不適切なため、溶接部の応力が高くなり燃料中の微量な腐食成分が作用して微小な亀裂が発生することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料の圧力変動によりパイプの亀裂が進行し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2000013~GSE20-2003650(平成17年 9月29日~平成17年11月 3日)
DBA-GSE20(IS250)  GSE20-5000008~GSE20-5005457(平成17年 8月23日~平成17年10月31日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-5000014~GSE25-5002116(平成17年 9月 1日~平成17年10月31日)
DBA-GSE21 (IS350) GSE21-2000001~GSE21-2000898(平成17年 9月28日~平成17年10月31日)
DBA-GSE21(IS350) GSE21-5000019~GSE21-5002638(平成17年 8月19日~平成17年10月31日)

運転者席及び助手席用座席ベルトの巻取装置内部の部品における不具合(2006年4月12日届)

運転者席及び助手席用座席ベルトの巻取装置内部の部品に製造不良のものがあるため、ロック機構のギヤセンサ端部とガイドホルダが干渉し、座席ベルトを引き出せないことがあります。そのため、当該ベルトが装着できず、乗員を拘束できなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GSE20(IS250) GSE20-2000013~GSE20-2006828(平成17年 9月29日~平成17年12月16日)
DBA-GSE20(IS250) GSE20-5000020~GSE20-5009069(平成17年 8月23日~平成17年12月20日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-2000000~GSE25-2000383(平成17年 9月16日~平成17年10月24日)
DBA-GSE25(IS250) GSE25-5000014~GSE25-5003463(平成17年 9月 1日~平成17年12月16日)
DBA-GSE21(IS350) GSE21-2000001~GSE21-2002328(平成17年 9月28日~平成17年12月14日)
DBA-GSE21(IS350)  GSE21-5000019~GSE21-5004447(平成17年 8月19日~平成17年12月21日)

レクサス IS各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障(不具合)箇所 費用
エアコンの故障(不具合) 10万~20万円程
ボディのゆがみ 数十万円
オルタネーターの故障(不具合) 10万円前後~
エンジンのパワー不足 シリンダーヘッド分解及びクリーニング:3万~10万円弱

なお、ボディのゆがみに関しては、ゆがみを直したために正常に取り付けられていた部品がズレてしまう可能性も考えられます。そのため、走行に問題がない、点検で異常が見られないなどの場合は、修理はしない方が良いでしょう。

たとえボディのゆがみを直したとしても、すぐに同程度のゆがみが出る可能性もあります。

レクサス ISオーナーの評判

 

ここまで、レクサス ISの故障(不具合)を中心に解説してきましたが、実際にレクサス ISを所有している方はどんな印象を持っているのでしょうか。

ポジティブな面とネガティブな面に分けてご紹介していきます。

ポジティブな意見

  • 滑らかな走り
  • 運転しやすい
  • 十分な加速
  • 意外に小回りが効く
  • アクセスペダルの操作性が良い
  • 内外装のデザインがかっこよすぎる
  • フロントシートのホールド性が良い
  • とにかく至れり尽くせりの車!
  • さすがレクサスだけあって故障が少ない
  • 静粛性が高い
  • 振動が少ない
  • 積載性も十分
  • レスポンスが良い
  • ハンドルがとてもクイック
  • コーナリング性能が高い

ネガティブな意見

  • 燃費性は求めていないが、燃費は悪い
  • 後部座席が少し狭い感じがする
  • 革シートが傷つきやすい

レクサスISとはどんな車?

トヨタ自動車が展開している高級車ブランド、それが「レクサス」です。日本発ではありますが、海外で人気となりブランドを確立させた後、日本のマーケットにも逆進出してきた形です。

レクサスISは、そのレクサスがヨーロッパでの展開を見据えて開発されたと言われている、いわゆる「スポーティーセダン」に分類される4ドアセダンで、1999年の初代から現在(3代目)まで販売され続けています。

実は、かつてトヨタネッツで販売されていた「トヨタ・アルテッツァ(1999年)」が、レクサスISの初代モデルに相当するとされています。

レクサスISは、その狙い通りヨーロッパにて販売を開始したのち、北米などにも販売網を広げていき、着実に人気を獲得してきました。北米地域におけるレクサスISは、レクサスの“エントリーモデル”としての位置付けだったことからも、特に高い人気を集めたといいます。

一方、ヨーロッパ地域でも、当時全長4.5mを超える高級車といえばドイツ車が主流だったことからインパクトの強さや反ドイツといった思想を持つ消費者から支持を得たようです。

ということで、日本で発売されたのは、「レクサスISの初代」ではなく「トヨタ・アルテッツァ」となります。

実質的に日本でレクサスISが発売になったのは、レクサスが日本でもブランドを本格的に展開し始めた後、2005年8月に登場した「GS」「SC」に続き発表された、「レクサスIS350」「レクサスIS250」(それぞれ3.5L / 2.5L)ということになります。

高級感あふれるレクサスISの魅力や特徴、基本スペック、中古車価格などを見ていきましょう。

アルテッツァよりも価格が大幅にアップ!ターゲットがより明確に

レクサスISは、前身モデルとなるトヨタ・アルテッツァよりも価格が大幅にアップしたことにより、「高級志向」が前面に打ち出されたと同時に、一定以上の「富裕層」をターゲットとしていることが明確化されました。

前述したように、日本で発売された初代(本来2代目)レクサスISには「IS350」「IS250」がありますが、それぞれのモデルに「標準仕様車」「version S」「version L」という3グレードが設定されていました。また、「IS250」に限っては「AWD(四輪駆動)」モデルもラインナップされています。

標準仕様車は文字通りベーシックなグレードで、version Sはスポーティーな走りに重きを置いた仕様、version Lは高級感に重きを置いた最上級仕様という位置付けです。

2013年から販売されている2代目(本来3代目)は、「真の“走る楽しさ”の体現」という開発キーワードのもと、「気持ち良い走り」「スポーティーなデザイン」を追求したインテリジェントスポーツの名にふさわしいモデルになっています。

例えば、細かいピッチで溶接することで“断面変形”を抑える「レーザースクリューウェルディング」、パネルを“面”で結合させることで剛性の向上と振動の減衰特性を向上させる「構造用接着剤」などの技術が用いられたボディは高剛性・軽量を両立させており、レスポンスに優れたハンドリング、俊敏性、快適性などが大幅に改良されています。

また、エンジン・ステアリング・ブレーキといった異なる機能を「ひとつのシステム」として統合的に制御することで、理想的な運動性能を発揮するだけでなく、横滑りしそうな路面では、車の挙動が不安定になる“前”から制御を開始するなど、予防安全性能が両立しているVDIMシステムも搭載されています。

日本ではコンバーチブル2ドアクーペも販売されていた!

実は、日本では2009年から2014年にかけて、レクサスISのコンバーチブル2ドアクーペも販売されていました。

コンバーチブルとは、いわゆるオープンカーの一種で、カブリオレなどと近い意味合いで使われるボディータイプです。トップは電動開閉式で、およそ20秒程度で開閉できるアルミニウム合金製のものでした。

当初、日本で発売されていたコンバーチブルは2500ccの「レクサスIS250C」のみでしたが、翌年、3500ccの「IS350C」が追加されています。

セダンと比べてフロントバンパーがよりシャープなデザインに変更されていたり、フロントウィンドウの上部にはトップシェード(黒や茶、青などのグラデーション、レクサスISにおいてはダークブルーを採用)が入っていたりなど、セダンとの差別化も図られていました。

2013年の一部改良では、ITSスポットに対応する「DSRCユニット」を全車標準装備としたことは、ちょっとした話題にもなりましたね。

ITSスポット

交通安全・渋滞対策、環境対策などを目的とし、人・道路(主に高速道路)・車を「情報で結ぶ」技術です。各所に設けられたITSスポット(アンテナ)と車に搭載されたシステムやカーナビなどが連動して双方向通信し、さまざまな情報を収集・提供する仕組みです。

DSRCユニット

車との無線通信に特化して開発された、一方向または双方向の無線通信技術のことです。

2ドアクーペながら大人でもゆったり4人が乗れる室内空間の広さ、レクサスブランドの高級感は損なわないエクステリアデザインなども人気でしたが、2014年5月末に販売が終了しています。中古車市場では、このレクサスIS Cも根強い人気を維持しています。

レクサスISのスペックなど基本情報

現在販売されているレクサスISは「IS350」「IS300h(ハイブリッド仕様)」「IS300」の3グレードです。それぞれの基本的なスペックを見ていきましょう。

IS350

サイズ 全長4680mm / 全幅1810mm / 全高1430mm
ホイールベース 2800mm
燃費 10.4km/L(JC08モード)
エンジン V型6気筒
総排気量 3456cc
最高出力 234kW[318PS] / 6600r.p.m
最大トルク 380N・m[38.7kgf・m] / 4800r.p.m
駆動方式 FR(後輪駆動)
トランスミッション 電子制御8速オートマチック(8-Speed SPDS)

IS300h

サイズ 全長4680mm / 全幅1810mm / 全高1430mm
ホイールベース 2800mm
燃費 20.4〜23.2km/L(JC08モード)
エンジン 直列4気筒
総排気量 2493cc
最高出力 131kW[178PS] / 6000r.p.m
最大トルク 221N・m[22.5kgf・m] / 4200〜4800r.p.m
駆動方式 FR(後輪駆動) / 4WD
トランスミッション 電気式無段変速機

IS300

サイズ 全長4680mm / 全幅1810mm / 全高1430mm
ホイールベース 2800mm
燃費 12.8km/L(JC08モード)
エンジン 直列4気筒インタークーラー付きターボ
総排気量 1998cc
最高出力 180kW[245PS] / 5800r.p.m
最大トルク 350N・m[35.7kgf・m] / 1650〜4400r.p.m
駆動方式 FR(後輪駆動)
トランスミッション 電子制御8速オートマチック(8-Speed SPDS)

レクサスISの中古車価格

ドライバーの意のままに反応する俊敏性・高レスポンス性、アグレッシヴな印象を与えるスピンドグリルやヘッドランプ、座った瞬間に一体感が生まれるシートや非日常的なコックピット…魅力溢れるレクサスISですが、中古車価格はどれくらいでしょうか?

2019年6月の調査時点では、およそ1000台の中古車を確認することができました。価格帯は140万円程度〜560万円程度、平均相場は300万円前後となっています。

あまり参考にはならないかもしれませんが、現行モデルの新車販売価格(メーカー希望小売価格)が470万円〜560万円程度ですので、「それなり」といったところでしょうか。

2005年〜2008年といった低年式車であれば100万円以内、探せば50万円台のものなども多数ラインナップされていますが、どうせ乗るなら比較的新しい方が良いですよね。

その場合は、2013年や2014年あたりが狙い目になってくるでしょう。この年代の「IS250」「IS300h」「IS350」などの中には、200万円以下で十分、コンディションが良い個体もラインナップされています。

2013年にフルモデルチェンジされて以降のモデルになりますので、「かなり」お買い得感があるのではないでしょうか?

男なら一度は憧れる「レクサス」、その中でも「走り」を追求した「レクサスIS」、中古車市場は意外と狙い目です。ぜひ中古車情報をチェックして、お気に入りの一台を見つけてみてはいかがですか?

レクサス ISを中古車で購入する際に気をつけること

レクサス ISは比較的故障(不具合)が少ない印象ですが、中古車で購入する場合、1台1台の車両状態が異なるため、慎重に見極めていかなければなりません。

レクサス ISの中古車を購入する場合は、以下の点も含めて確認するようにしましょう。

  • リコール対象車の場合、リコール対応がなされているか
  • エンジンの回転数やアイドリングに不具合や違和感がないか
  • スラッジが蓄積していないか
  • パワーウィンドウやエアコン、カーナビ等が正常に稼働するか
  • 整備記録簿があるか

より状態の良いレクサス ISの中古車を購入する場合は、レクサス認定中古車で購入することが安心です。

しかしながら、どんなに認定された車両であったとしても、故障(不具合)する可能性があることを念頭に置き、念入りにチェックしたうえで、契約を進めましょう。

まとめ

今回は、国産車の中でもトップクラスのメーカーであるレクサスのISの故障(不具合)について解説してきました。

レクサス ISも他の車両同様に、故障(不具合)が生じる可能性は捨てきれませんが、走行性、安全性、デザインどれをみても、素晴らしい1台です。

ぜひ、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。