トヨタ マークXは故障(不具合)が多いのか?過去の故障事例や修理費用、リコール情報などを交えて徹底解説

50年以上に渡り私たちのカーライフを支え続けてきたトヨタ マークⅡの後継車として登場した“マークX”。新世代のスポーツセダンとして内外装はスポーティーに、車に乗り続けてきた人へ向けた少し贅沢さをプラスさせた仕上がりとなっています。惜しくも2019年に販売終了とのアナウンスがありましたが、これから新車や中古車で購入しようと考えている人も多いのではないでしょうか。今回はそんな大人の余裕ある雰囲気漂うトヨタ マークXの故障(不具合)について解説していきます。

トヨタ マークXは故障(不具合)が多いのか?

トヨタ マークXに関する故障(不具合)の声

30代/男性

走行不能などの大きな故障はありませんが、トランクが閉まらなくなったということはありました。保証内で修理できました。

40代/男性

一人で買い物に行き、荷物を助手席に乗せたとたん、パッセンジャーの警告が鳴りました。なんだったんだろう……。

60代/男性

以前、マークⅡに乗っていましたが、ほとんど故障がなかったので、今回はマークXを中古車で購入。購入から半年ほどでエアコンが故障しました。コンプレッサーが故障というよりは、外気と内気の切り替え部分が故障していました。

50代/男性

avs対応ショック&スプリング?からのオイル漏れとサスペンションからのオイル漏れがありました。

40代/男性

故障とまではいかない気もしますが、ショックの抜けが早いと思います。

60代/男性

10年程マークXに乗っていますが、これまでの故障と言えば、ラジエーター液が漏れてきたことくらいですかね。

40代/男性

故障とは言えませんが、ボンネットダンパー抜けがありました。

あと、ショックの抜けも早い気がします。

40代/男性

結構長く乗っていますが、基本的に故障はありません。ただ、ATミッションが故障した時は、結構ヘコミましたね。費用も結構かかるし。。。

20代/男性

中古車で購入。1年くらい経ってから、ラジエーター液が漏れてきたのと、マフラーから黒煙が出てきたことがありました。そのあと立て続けにパワーウィンドウの故障もありました。

トヨタ マークXの故障(不具合)が多い箇所

どんなに故障率が低い、信頼性が高い国産車であったとしても、工業製品である以上トヨタ マークXにも故障(不具合)が生じる可能性はあります。

トヨタ マークXの故障(不具合)しやすい箇所としては以下のような箇所が挙げられます。

  • ショックの抜け
  • エアコンの不調/故障(不具合)
  • マフラーからの黒煙

トヨタが発表しているマークXに関する故障・不具合・リコール情報

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)における不具合(2016年4月13日届)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサの締め付け指示が不適切なため、適正に締め付けられておらず、締め付け部の軸力が低下し、シール不良となるものがあります。そのため、低温時に燃料臭がしたり、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-0001001~ GRX120-0081108(平成16年10月25日~ 平成18年 9月29日)
GRX120-3000001~ GRX120-3049511(平成16年11月22日~ 平成19年10月26日)
DBA-GRX121 GRX121-0001001~ GRX121-0001009(平成16年10月25日)
GRX121-1000004~ GRX121-1008523(平成16年10月29日~ 平成18年 9月29日)
GRX121-3000001~ GRX121-3003328(平成16年11月23日~ 平成19年 9月21日)
DBA-GRX125 GRX125-0001001~ GRX125-0011021(平成16年10月25日~ 平成18年 9月29日)
GRX125-3000001~ GRX125-3004735(平成16年11月23日~ 平成19年 9月 6日)

(1)原動機の燃料配管(デリバリパイプ)、(2) 制動装置のブレーキマスターシリンダにおける不具合(2014年10月15日届)

(1) 原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサ締結面の平滑度が不適切なため、燃圧センサを規定トルクで締め付けても締結力が不足しているものがあります。そのため、燃圧センサ締結部がゆるみ、燃料が漏れるおそれがあります。

(2) 制動装置のブレーキマスターシリンダにおいて、シール溝の形状が不適切なため、ゴム製シールが当該溝に強く押し付けられた際にシールリップ部が傷付くことがあります。そのため、傷を起点に亀裂が進行してブレーキ液が漏れ、警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-3045276~ GRX120-3077153(平成19年 8月31日~ 平成21年 9月21日)
DBA-GRX121 GRX121-3003168~ GRX121-3005014(平成19年 8月28日~ 平成21年 9月17日)
DBA-GRX125 GRX125-3004729~ GRX125-3008298(平成19年 8月31日~ 平成21年 9月18日 )
DBA-GRX130 GRX130-6000101~ GRX130-6028950(平成21年 9月24日~ 平成22年 7月 1日)
DBA-GRX133 GRX133-6000101~ GRX133-6001505(平成21年 9月24日~ 平成22年 6月10日)
DBA-GRX135 GRX135-6000101~ GRX135-6002544(平成21年 9月24日~ 平成22年 6月18日)

ステアリングに取付けられている電気配線(スパイラルケーブル)における不具合(2014年4月9日届)

ステアリングに取付けられている電気配線(スパイラルケーブル)において、当該配線のガイドの形状および位置が不適切なため、当該配線のうちエアバッグ用配線の部分とガイド端部が点接触しているものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けるとエアバッグ用配線が摩耗し、最悪の場合、当該配線が断線することでエアバッグ警告灯が点灯し、衝突時に運転者席用エアバッグが動作しなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-0001001~GRX120-0081108(平成16年10月 8日~平成18年 9月29日)
GRX120-3000009~GRX120-3077146(平成16年11月23日~平成21年 9月18日)
DBA-GRX125 GRX125-0001021~GRX125-0011021(平成16年11月 2日~平成18年 9月29日)
GRX125-3000037~GRX125-3008298(平成16年11月30日~平成21年 9月18日)

原動機の吸気側可変バルブ制御装置における不具合(2013年9月4日届)

原動機の吸気側可変バルブ制御装置において、冷間始動直後まれに当該装置内に発生する大きな衝撃力により、装置本体を組み付けているボルトが緩むことがあります。このため、吸気バルブの制御ができなくなってエンストするおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX133  GRX133-6000101~GRX133-6002320(平成21年 9月24日~平成23年 7月 6日)

燃料圧力センサの締付けに関する不具合(2011年1月26日届)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサの締付けが不十分なため、そのまま使用を続けると、エンジンの振動等により締付けが緩むものがあります。そのため、燃料圧力センサの取付け部のねじを伝って燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-3045273~GRX120-3072297(平成19年 8月31日~平成21年 1月28日)
DBA-GRX125 GRX125-3004729~GRX125-3007629(平成19年 8月31日~ 平成21年 1月15日)

(1) 燃料タンク内の燃料ポンプ用電線、(2) ブレーキマスターシリンダにおける不具合(2010年10月21日届)

(1) 燃料タンク内の燃料ポンプ用電線が屈曲しにくい材質のため、給油口を開けた際のタンク内圧変化でポンプ取付面が大きく変位した場合に接続端子部が摺動することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、接続端子部が摩耗し、通電により発熱することで端子嵌合力が低下し導通不良となり、燃料ポンプが停止し、エンジン始動不能や走行中にエンストするおそれがあります。

(2) ブレーキマスターシリンダにおいて、市場で使用されるブレーキ液での潤滑性評価が不足していたため、規格に適合しているブレーキ液であってもポリマー成分の少ないブレーキ液を使用すると、シリンダ後端のゴム製シール部が潤滑不良となりめくれることがあります。そのため、当該シール部よりブレーキ液が漏れて警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、最悪の場合、制動力が低下するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-0001009~ GRX120-0051012(平成16年10月29日~ 平成17年11月30日)
GRX120-3000001~ GRX120-3010379(平成16年11月22日~ 平成17年11月30日)
DBA-GRX121 GRX121-0001007~ GRX121-0001009(平成16年10月18日~ 平成16年10月21日)
GRX121-1000004~ GRX121-1007209(平成16年10月29日~ 平成17年11月30日)
GRX121-3000001~ GRX121-3001045(平成16年11月23日~ 平成17年11月30日)
DBA-GRX125 GRX125-0001003~ GRX125-0007399(平成16年10月30日~ 平成17年11月30日 )
GRX125-3000001~ GRX125-3001088(平成16年11月23日~ 平成17年11月30日)

エンジンの燃料装置における不具合(2007年11月29日届)

エンジンの燃料装置において、燃料パイプのパイプ材溶接部に対する曲げ位置が不適切なため、溶接部の応力が高くなり燃料中の微量な腐食成分が作用して微小な亀裂が発生することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料の圧力変動によりパイプの亀裂が進行し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-0001014~GRX120-0052828(平成16年10月29日~平成17年12月16日)
GRX120-3000003~GRX120-3009764(平成16年11月22日~平成17年11月 8日)
DBA-GRX121 GRX121-1000001~GRX121-1007086(平成16年10月29日~平成17年10月31日)
GRX121-3000003~GRX121-3001020(平成16年11月23日~平成17年10月14日)
DBA-GRX125 GRX125-0001005~GRX125-0007405(平成16年10月30日~平成17年12月 1日)
GRX125-3000004~GRX125-3001081(平成16年11月23日~平成17年11月28日)

(1) ブレーキマスターシリンダ後端のゴム製シール、(2) エンジンの燃料パイプ及び燃料噴射ノズルにおける不具合(2005年6月1日届)

(1) ブレーキマスターシリンダ後端のゴム製シールの端部形状が不適切なため、製造過程での制動液充填後のブレーキ操作によりシールの一部がめくれるものがあります。そのため、当該シール部より制動液が漏れ、そのまま使用を続けるとブレーキ警告灯が点灯し、最悪の場合、空気が入り込み制動力が低下するおそれがあります。

(2) エンジンの燃料パイプ及び燃料噴射ノズルのオーリング形状が不適切なため、デリバリパイプへの組付け時の変形によりオーリングに過度の応力が発生するものがあります。 そのため、そのまま使用を続けるとオーリングに亀裂が発生して燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRX120 GRX120-0001001~GRX120-0007283(平成16年 9月 7日~平成16年12月14日)
GRX120-3000001~GRX120-3001050(平成16年11月22日~平成16年12月10日)
GRX120-0006593~GRX120-0010997(平成16年12月15日~平成17年 1月15日)
GRX120-3000825~GRX120-3002343(平成16年12月13日~平成17年 1月14日)
DBA-GRX121 GRX121-0001001~GRX121-0001009(平成16年 9月 7日~平成16年10月21日)
GRX121-1000000~GRX121-1002998(平成16年10月29日~平成16年12月14日)
GRX121-3000001~GRX121-3000328(平成16年11月23日~平成16年12月10日)
GRX121-1002480~GRX121-1003840(平成16年12月15日~平成17年 1月17日)
GRX121-3000276~GRX121-3000647(平成16年12月13日~平成17年 1月13日)
DBA-GRX125 GRX125-0001001~GRX125-0001974(平成16年 9月 6日~平成16年12月14日)
GRX125-3000001~GRX125-3000131(平成16年11月23日~平成16年12月10日)
GRX125-0001882~GRX125-0002223(平成16年12月15日~平成17年 1月12日)
GRX125-3000122~GRX125-3000264(平成16年12月13日~平成17年 1月14日)

トヨタ マークX各部品の修理費用

ここでは、トヨタ マークXにおける、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障(不具合)箇所 費用
エアコンコンプレッサーの故障(不具合) 10万円程度~(年式による)
ATミッションの故障(不具合) 30万円以上
マフラーからの黒煙 スラッジの清掃の場合:数千円程度
エンジンクリーニングの場合:5万円程度
パワステの故障(不具合) 8万円程度
パワーウィンドウの故障(不具合) 程度によるが、8千~2万円弱

リビルト品などがあれば、修理費用を安く抑えられることがありますので、修理費用が高くなる可能性は状態の良いリビルト品を探してもらうのも1つの手と言えます。

その他、工賃は各工場によって異なりますので、事前に見積もりをもらい、妥当な価格であるかしっかり判断しましょう。

トヨタ マークXオーナーの評判

国産車の中でも故障(不具合)への信頼性は高いトヨタ車ですが、実際に乗ってみないとわからないこともありますよね。

では、実際にトヨタ マークXを所有している方々の評判はどうなのでしょうか。
ポジィティブな意見とネガティブな意見に分けてご紹介します。

まずは、ポジティブな意見です。

  • クセがなく運転しやすい
  • 性能や装備の割に価格が安い
  • 程よい馬力
  • 加速性能が素晴らしい
  • 運転が楽しい
  • 積載性は決して広くはないが十分な広さだと思う
  • 後席をフラットすれば長いものでも詰める
  • カーブも安定していて曲がりやすい
  • ハンドリングしやすい
  • 高速走行時の安定性が良い

次はネガティブな意見をみてみましょう。

  • オーディオがいまいち
  • 内装は若干高級感がない
  • 足回りが硬い印象
  • トリップスイッチが少し操作しにくい

トヨタ マークXとはどんな車?

1968年から2004年にかけて販売されていた「マークII」、そのマークIIの後継車として2004年11月に登場したのが、「マークX(エックス)」です。ご存知の通り、トヨタ自動車(以下、トヨタ)が製造と販売を手がけている車で、2019年6月現在も、生産・販売され続けています。

とはいうものの2019年4月24日、トヨタは「2019年12月をもってマークXの生産を終了する」と発表しました。「いよいよ、マークII時代から50年以上続いてきた歴史が幕を閉じるのか…」と感じたファンも多かったのではないでしょうか?

実はマークXは、発売前からトヨタでは珍しい販売戦略「ティザー広告」という手法を用いたCM中心の宣伝活動が行われていました。CM内などでマークXの全貌を明らかにしないことで、逆に消費者の注意を引き、注目度をアップさせるという方法です。

当時は車名すら露出させず、映った車体は左側のヘッドランプの一部だけという、トヨタにしてはある種「攻め」の宣伝活動だったと言えるでしょう。それだけ、マークXの完成度に自信があったという裏返しかもしれません。

1968年、「トヨペット コロナ マークII」として誕生し、1972年の「2代目マークII」、1976年の「3代目マークII」、1980年の「4代目マークII」と続き、「9代目マークII」以降、2004年の「初代マークX」、2009年の「2代目マークX(現行モデル)」と変移していきました。

ファミリーカーから始まり、FR(前輪駆動)セダンの中核を担う存在へと成長し、確たる地位を築くなど、時代の流れに常に敏感に反応して変化し続けてきたのがマークII、そしてマークXです。

こうした歴史は、トヨタのホームページで詳しく見ることができます(2019年6月現在)。気になる方はぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか?

そんなトヨタ マークXの魅力や特徴、基本スペック、そして気になる中古車価格などをご紹介します。

「新世代のスポーツセダン」として生まれ変わったトヨタ マークX

「新世代のスポーツセダン」と称された通り、マークIIの後継車でありながら、それまで消費者が抱えていたマークIIのイメージから、大幅な脱却を図った車種、それがマークXでした。

例えばフロントマスクで強烈なインパクトを残すのは、片側3連プロジェクター式ヘッドライト(ライトをレンズで拡大して照射する仕組みのヘッドライト)です。そしてもう一つ、車体の全高を30〜40mmほど低くしたことによって、重厚感とともに「スポーツセダンらしさ」が全面的に押し出された外観となっています。

また、トヨタが手がける高級車の中でも、当時のマークXにおいて「初めて採用された」と言われているのが、リアバンパーおよびマフラーの“テールエンド”を一体化させたディフューザー構造です。

この辺りも、「新世代のスポーツセダン」を強く意識したデザインになっていると言えるでしょう。

「MARK(目標・成功・名声など)」「X(次世代・未知の可能性)」を組み合わせた車名にふさわしい、大胆な改革のもと、世に登場したのがマークXだったのです。

2009年にフルモデルチェンジ!キャッチコピーは「SAMURAI X」

発売から5年後の2009年、トヨタ マークXとしては初めてのフルモデルチェンジが施されます。

新型マークXの開発責任者、友原氏いわく「知的で躍動感のあるスタイルを目指した」という2代目マークXの外観は「glam tech(グラムテック)」をコンセプトにデザインされています。

「glam tech」とは「GLAMOROUS(グラマラス=ダイナミックな見応え)」「TECH(テック=近代感・精度感)」を掛け合わせた造語で、抑揚のついたおおらかな一面と硬質な面、相反するデザインの“二律双生”(友原氏)によって生まれるコントラストを表現しているのだそうです。

「SAMURAI X」のキャッチコピーが付いた2代目マークXは、初代の片側3連プロジェクター式ヘッドライトや、フロントのメッシュグリルといったデザインを引き続き採用しつつ、リヤに搭載されたコンビネーションランプも3連型に変更、さらにトランクリッド(トランクのフタの部分)にもランプを追加するなど、より上質でありながら、よりスポーツセダンらしい車へと進化を遂げています。

同時に、2代目マークXでは安全性能も大きく向上しています。

エアバッグをトータル7個搭載しているほか、「VSC(車両安定制御システム=横滑り防止装置)」「TRC(駆動力制御システム=タイヤの空転防止装置)」を搭載し、ヘッドレストには後部からの追突時などに頭部や頸部にかかる衝撃を軽減する「アクティブヘッドレスト」などを標準装備しています。

そして…2019年4月24日に発売されたのが、マークXの特別仕様車「250S“Final Edition”」「250S Four“Final Edition”」です。前者はFRタイプの2WD、後者は4WDで、エンジンはともにV型6気筒DOHC 2.5L直噴「4GR-FSE」を搭載しています。

より上質感とスポーティーさが向上した同モデルには、「クリアランスソナー」「バックソナー」が標準装備されています。これらは、いずれも駐車時の接触・衝突などの回避に寄与してくれるシステムです。

時代の移り変わりとともに変化(進化)し続け、今なお愛されるマークII、そしてマークX。発売以来、高い人気を維持していながら生産終了となってしまうことに複雑な感情を抱く方も多いかもしれませんが、ぜひ最後までその勇姿を見届けましょう。

トヨタ マークXのスペックなど基本情報

トヨタ マークXにはさまざまなグレードやモデルが設定されています。ここでは、その中から「250G/250G Four」および、「350RDS」の基本スペックなどをご紹介します。なお、燃費はすべて「JC08モード」における値となります。

250G/250G Four

  • 燃費:11.8km/L(250G Fourは10.6km/L)
  • エンジン:2.5L
  • 駆動方式:2WD(250G Fourは4WD)
  • トランスミッション:スーパーインテリジェント6速オートマチック(6Super ECT)
  • 最高出力:149kW[203PS]/ 6400r.p.m.
  • 最大トルク:243N・m[24.8kgf・m]/ 4800r.p.m.
  • 乗車定員:5名
  • サイズ:全長4770mm / 全幅1795mm / 全高1435mm
  • ホイールベース:2850mm

350RDS

  • 燃費:10.0km/L
  • エンジン:3.5L
  • 駆動方式:2WD
  • トランスミッション:スーパーインテリジェント6速オートマチック(6 Super ECT)
  • 最高出力:234kW[318PS]/ 6400r.p.m.
  • 最大トルク:380N・m[38.7kgf・m]/ 4800r.p.m.
  • 乗車定員:5名
  • サイズ:全長4770mm / 全幅1795mm / 全高1435mm
  • ホイールベース:2850mm

トヨタ マークXの中古車価格

トヨタ マークXは、2004年の初代から現行モデルまで、多数の中古車がラインナップされています。2019年6月の調査時点では、およそ1600台のマークXが確認できました。

中古車の価格帯は30万円程度〜500万円程度、平均相場は135万円前後となっています。かなりお手頃な価格帯のマークXが多くラインナップされていますので、探すだけでも面白いのではないでしょうか?

なお、2009年にフルモデルチェンジされて以降のモデルに絞っても、1000台近くが中古車市場に並んでいます。発売から10年が経過しているにも関わらず、3万km、5万kmなど走行距離が少ない、かつワンオーナー、修復歴なしといったマークXも多く見かけます。

一方、初代マークXの方に惹かれるという人も、600台ほど並んでいますので、十分、探しがいがあるでしょう。初代マークXであれば、最も高くても130万円程度(調査時点)、走行距離も7万kmほどなので、まだまだ現役でバリバリ活躍してくれるはずです。

マークXはオシャレにカスタマイズされている個体も多くあります。好みは分かれるかもしれませんが、例えばパールホワイトの車体にフルエアロにローダウン、19インチ、6連イカリングヘッドライトなど、好きな人にはたまらない個性豊かなマークXも多数見られます。

探すだけでも面白いトヨタ マークX、歴史を振り返るのも良いですが、あなたが有終の美を飾ってあげるのも良いのではないでしょうか?ぜひ中古車情報をチェックしてみてください!

トヨタ マークXを中古車で購入する際に気をつけること

トヨタ マークXを中古車で購入する際の注意点をまとめてみました。

  • 車体のゆがみやへこみ
  • エンジン始動時に違和感や異音がないか
  • 下回りなどに液漏れの跡がないか
  • ボンネットやトランクの開閉はスムーズにできるか
  • パワーウィンドウや電装品などのシステムに異常がないか
  • エンジン始動時に車内に異臭がしないか
  • タイヤの状態に問題はないか

注意点最後に挙げたタイヤの状態についてですが、タイヤの状態によっては、サスペンションやブレーキ、ステアリング、それに連携する制御システムなどに影響が出る可能性もありますので、十分注意してください。

まとめ

今回は、長年愛され続けたマークⅡの後継車であり、様々なカスタマイズで私たちのカーライフに彩を与えてくれるトヨタ マークXの故障(不具合)について解説してきました。

2019年12月には生産・販売が終了となってしまいますが、中古車で購入することはまだまだ可能です。

故障(不具合)は避けたいですが、車を所有する限り、何らかの故障(不具合)が生じることは確かです。

しかしながら、故障率の低さや信頼性を含め、日々のメンテナンスや点検をしっかり行えば故障(不具合)も最小限に抑えられるのではないでしょうか。

故障や不具合などのトラブルを含めても、様々な発見や楽しさを与えてくれる車両です。

この機会にぜひトヨタ マークXの購入を検討してみてはいかがでしょうか。