マセラティ ギブリは故障(不具合)が多い?故障事例や修理費用などを交えて徹底解説

世界有数のスポーツカーメーカーであるマセラティから発売されているギブリは、日本国内のスポーツカーの中でもトップクラスの販売台数を誇ります。特にギブリは非常に人気の車両であり、美しさとカッコよさの両面を持つ魅力的な1台です。今回はそんなマセラティ ギブリの故障(不具合)について迫ります。ギブリを新車もしくは中古車で購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

マセラティ ギブリは故障(不具合)が多いのか?

マセラティ ギブリに関する故障(不具合)の声

40代/男性

小さな故障も含めほとんど故障はないですが、これまでエアコンが2回故障しました。1度目は保証期間内でしたが、2度目は保証期間外だったので実費でした。エアコンの故障は高額になるので、どうにかしたいですね。。

30代/男性

マセラティ ギブリはシステムが厳重なのか、よく警告が出ます。故障ではないですが、警告音が出るたびに確認するのは少し面倒だし、本当に故障が出たときはスルーしそうで怖い。

30代/男性

購入当初からAUXのノイズが消えず、ディーラーもわからないとの回答でした。どうしたものか。。

他にも、一度動かなくなったことがありましたが、すぐに対応してもらえて、それ以来はAUX以外は故障などはありません。

40代/男性

中古車で購入し、3年程乗っていますが、これまでO2センサー、オイル漏れ、オルタネーターの不具合、パワーステアーポンプなどの故障がありました。中古車と言えど、故障が続くと維持していくのが大変です。

20代/男性

パワステオイルパイプの破損から始まり、タイミングベルト破損、燃料メーターの不良などちょこちょこありますね。また、電気系は要注意した方がいいかもしれませんね。

マセラティ ギブリの故障(不具合)が多い箇所

現行のマセラティ ギブリでの故障は少なくなったとの意見も多くありますが、工業製品である以上、必ずしもマセラティ ギブリに故障が生じないとは言えません。

マセラティ ギブリの以下のような部品は故障(不具合)が生じやすいと言われているため、注意が必要です。

  • 電気系統の不具合や故障
  • シートメモリーの不具合
  • エアコンの故障(不具合)
  • クラッチの不具合・トラブル(劣化含む)

マセラティが発表しているギブリに関する故障・不具合・リコール情報

燃料装置(燃料供給パイプ)に関する不具合(2019年4月23日届)

燃料供給パイプの製造が不適切なため、接続カプラー取付部のパイプの内側が損傷しているものがある。そのため、接続カプラー取付部に隙間が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30A ZAMRS57C001091402~ZAMRS57J001158219(平成 25 年 10 月 9 日~平成 27 年 8 月 13 日)
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663~ZAMRT57J001159984(平成 25 年 10 月 9 日~平成 27 年 6 月 6 日)
ABA-MG30B ZAMSS57C001094423~ZAMSS57J001158211(平成 26 年 3 月 7 日~平成 27 年 8 月 13 日)

運転者席(電動パワーシート配線)に関する不具合(2017年6月26日届)

運転者席において、電動調整機構(電動パワーシート)の配線の配索が不適切なため、シートが稼動した際、当該配線がパワーシートモーターの端部と接触することがある。そのため、配線が損傷して短絡し、パワーシートが動かなくなり、最悪の場合、短絡部位が発熱し、火災に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30C ZAMSS57C001091106 ~ ZAMXS57C001229121(平成 26 年 3 月 7 日 ~ 平成 29 年 1 月 13 日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001081653 ~ ZAMRS57C001229123(平成 25 年 10 月 15 日 ~ 平成 29 年 1 月 19 日)
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663 ~ ZAMRT57J001220614(平成 25 年 10 月 15 日 ~ 平成 28 年 11 月 24 日)
FDA-MG30D ZAMTS57C001178196 ~ ZAMTS57C001226241(平成 27 年 12 月 14 日 ~ 平成 28 年 12 月 19 日)

助手席エアバッグ警告ラベルについて(2017年6月26日届)

助手席のサンバイザー等に表示する助手席エアバッグ警告ラベルにおいて、当該ラベルの内容が誤っているため、保安基準第 18 条の基準に適合しない。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30C ZAMXS57J001197456 ~ ZAMXS57C001240831(平成 28 年 9 月 20 日 ~ 平成 29 年 3 月 9 日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001194755 ~ ZAMRS57C001242400(平成 28 年 8 月 22 日 ~ 平成 29 年 3 月 21 日)
ABA-MG30AA ZAMRT57J001194768 ~ ZAMRT57J001232676(平成 28 年 9 月 20 日 ~ 平成 29 年 1 月 13 日)
FDA-MG30D ZAMTS57C001178196 ~ ZAMTS57C001236855(平成 27 年 12 月 14 日 ~ 平成 29 年 3 月 9 日)

燃料装置(燃料供給パイプ)に関する不具合(2017年3月24日届)

燃料供給パイプの製造が不適切なため、接続カプラー取付部のパイプの内側が損傷しているものがある。そのため、接続カプラー取付部に隙間が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30B ZAMSS57C001091106~ZAMSS57J001141839(平成 26 年 3 月 7 日~平成 27 年 7 月 22 日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001081653~ZAMRS57J001140707(平成 25 年 11 月 26 日~平成 26 年 12 月 14 日)
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081666~ZAMRT57J001140713(平成 25 年 11 月 26 日~平成 26 年 12 月 14 日)

動力伝達装置 (シフトレバー)に関する不具合(2017年3月24日届)

変速機のシフトレバーにおいて、シフトポジションを選択後に当該レバーは中央位置に戻る構造のため、車両が停止する前にPレンジにシフトしようとしてもできないが、運転者はPレンジにシフトしたものと誤認することがある。そのため、駐車ブレーキをかけずに車外に出ると車両が動き出すおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30B ZAMSS57C001091106~ZAMSS57C001129139(平成 26 年 3 月 7 日~平成 27 年 7 月 22 日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001081653~ZAMRS57C001129137(平成 25 年 10 月 15 日~平成 26 年 10 月 11 日)
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663~ZAMRT57J001129117(平成 25 年 10 月 15 日~平成 26 年 10 月 23 日)

前輪のハブベアリングに関する不具合(2017年1月20日届)

前輪のハブベアリングにおいて、ベアリングボールレースの高周波焼き入れが不適切なため、強度が不足しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ベアリングボールレースに亀裂が生じ、最悪の場合、ベアリングボールレースが破損して走行不能となるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30A 輸入期間(平成27年 5月15日~平成27年 7月 4日)
台数:3台

緩衝装置(トーインロッド)に関する不具合(2016年7月1日届)

後輪のトーインを調整するトーインロッドにおいて、取付けボルトの製造指示が不適切なため、必要なボルトの軸力が発生していないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、走行振動等により緩みが生じ、トーインの値が基準を外れて走行安定性が損なわれ、最悪の場合、取付けボルトが外れて走行不能となるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663~ZAMRT57J001173063(平成25年10月9日~平成27年11月10日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001081653~ZAMRS57C001173052(平成25年10月9日~平成27年12月2日)
ABA-MG30B ZAMSS57C001091106~ZAMSS57J001173160(平成26年1月26日~平成27年11月10日)

①フロアマット、②フロアカーペットに関する不具合(2016年4月28日届)

① 運転席のフロアマットを固定しない状態で使用すると、当該マットを固定するピンが運転者の足等の接触により破損することがある。そのため、フロアマットが前方にずれ、アクセルペダルを一杯に踏み込むと、アクセルペダルの先端がフロアマットに引っかかり、エンジン回転数が下がらなくなるおそれがある。

② 左ハンドル車の運転席用フロアカーペットにおいて、当該カーペットの組付けが不適切なため、フロアカーペットにたわみが生じた状態で取り付けられているものがある。そのため、アクセルペダルを一杯に踏み込むと、アクセルアームとフロアカーペットが接触し、エンジン回転の下がりが遅くなるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663~ZAMRT57J001179269(平成25年10月9日~平成28年1月21日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001081653~ZAMRS57C001179439(平成25年10月9日~平成28年1月21日)
ABA-MG30B ZAMSS57C001091106~ZAMSS57C001179350(平成26年1月26日~平成28年1月21日)

制動装置(駐車ブレーキ)に関する不具合(2015年8月18日届)

電動駐車ブレーキの制御プログラムが不適切なため、駐車ブレーキの作動若しくは解除時に、電動パーキングユニットにおける駐車ブレーキのケーブル巻き取り値に誤差が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、制御プログラムがエラー状態となり、駐車ブレーキが作動または解除できなくなるほか、解除時に駐車ブレーキが半締結状態となり、そのまま走行を続けると、駐車ブレーキが引きずりをおこし、ブレーキシューが加熱され、最悪の場合、ブレーキシューが剥がれるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663~ ZAMRT57J001153323(平成 25 年 10 月 9 日~平成 27 年 4 月 14 日)
ABA-MG30A ZAMRS57J001081653~ ZAMRS57J001153326(平成 25 年 10 月 9 日~平成 27 年 4 月 14 日)
ABA-MG30B ZAMSS57C001091106~ ZAMSS57J001153319(平成 26 年 1 月 26 日~平成 27 年 4 月 14 日)

動力伝達装置(フロントディファレンシャル)に関する不具合(2015年3月31日届)

フロントディファレンシャルにおいて、構成部品を固定するスナップリングの高負荷走行に対する設計が不適切なため、高負荷走行によりスナップリングが変形して脱落することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、構成部品の固定が緩み、最悪の場合、フロントディファレンシャルが破損するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-MG30AA ZAMRT57J001081663~ZAMRT57J001132642(平成 25 年 10 月 9 日~平成 26 年 10 月 11 日)

マセラティ ギブリ各部品の修理費用

ここでは、マセラティ ギブリの各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障(不具合)箇所 費用
クラッチの不具合・トラブル 交換の場合50万円以上
電気系統の故障(不具合) 20万円~
タイミングベルトの故障・トラブル 20万円~30万円前後
エアコンの故障(不具合) 30万円程度~
オルタネーターの故障(不具合) 20万円前後~

上記のように、マセラティ ギブリが故障した場合、多額の費用が掛かってしまいます。修理費用が高額になる原因として、部品代が高いことが挙げられます。

故障(不具合)をできるだけ避けるためには、点検を頻繁に行い、メンテナンスをしっかりしていくことが大切です。

マセラティ ギブリオーナーの評判

ここまで、マセラティ ギブリの故障(不具合)やリコール情報などについて解説してきましたが、やはり世界有数のスポーツメーカーであるマセラティの車両を所有したい!と思いを寄せる人も多いのではないでしょうか。

では、実際に所有しているオーナーの評判はどうなのでしょうか。
ポジティブな評判とネガティブな評判に分けてご紹介します。

まずはポジティブな評判です。

  • とにかくデザインがかっこいい!
  • エンジン音が素晴らしい
  • 直進の安定性が抜群
  • 洗練された内装
  • 後部座席がフラットになる
  • 刺激的な運転ができる
  • 5,000 rpmを超える頃のサウンドがやばい!

一方、ネガティブな意見としては以下のようなものが挙げられました。

  • 車体の大きさの割に荷室や後部座席が狭い
  • 日本ではなかなか本領発揮できない
  • 日本仕様ではないので横幅が気になる
  • 部品代が高い

ギブリとはどんな車?

ギブリは、世界有数のスーパーカーメーカー「マセラティ(Maserati)」が誇る、大人気の高級車です。同じイタリアのフェラーリやランボルギーニといったメーカーと並び、モデナ(イタリアの都市)を発祥とするブランドです。マセラティの歴史は古く、創業105年を迎える超・老舗メーカーです。

マセラティが製造・販売する車の車両本体価格は900万円〜2500万円、年間にしておよそ数万台しか生産しないなど、まさに世界有数の超高級車メーカーです。

そんなマセラティが製造・販売を手がけるギブリは、1966年にトリノ・オートショーで初めて発表されました。当初から世界最速という名誉を得て高い人気を誇っていたギブリですが、1973年でいったん生産が中止されてしまいます。

初代の生産中止からおよそ20年後となる1992年に2代目ギブリが登場し、1997年まで生産されていました。現行は2013年に上海モーターショーで発表され、日本でも同年11月から販売されている、3代目ギブリとなります。

「優雅」「エレガンス」「精悍」「勇猛」「高揚」「洗練」…ギブリを表す言葉はそのすべてが最上級と言われています。そんなギブリの走行性能と安全性能について、魅力や特徴をご紹介します。

ギブリの魅力はなんと言っても走り

ギブリのエンジンをかけた瞬間、これぞマセラティとも言うべきエンジン音を感じることができます。ギブリが「速い」ことは今さら言わなくても周知の事実ですが、さらに「パワーモード」に切り替えることでレスポンスが格段にアップし「豪快な走り」を味わうことができます。

そんなギブリの特徴の一つとなっているのが、ZF製の8速オートマチック・トランスミッションです。そのシフトチェンジの正確性により、高いレベルでパフォーマンスが最適化され、エンジンが生み出すパワーを効率的に、かつ思いのままにコントロールできると言われています。

運転状況やドライビング・スタイルに合わせてシフトパターンを選択することができる「オート・アダプティブ・ソフトウェア」を採用したことにより、文字通りドライバー「一人ひとり」に異なるドライビング・エクスペリエンスをもたらしてくれます。

またギブリには機械式のリミテッドスリップ・ディファレンシャルが標準装備されています。後輪に効率よく駆動力を伝えることができるシステムで、路面状況が厳しい局面においても力強いトラクションを発揮し、安定性を与えてくれます。

すべてのギブリに「Q4インテリジェントAWDシステム」が搭載されている点も見逃せません。

「ドライビング・スタイル」「ステアリング・アングル」「ヨーアングル」「スピード」「ホイールスリップ」「出力」という6種類のパラメータを常に分析しながら走行し、エンジンの駆動トルクを状況に合わせて配分します。

また、マセラティの独自開発によるアルゴリズムは「ホイール速度」「ステアリング」「ヨーアングル」「ホイールグリップとドライビングスタイルの関連性」などのいわゆる“ダイナミズム”を常にモニタリングします。

こうしてモニタリングされ収集されたデータをもとに、それぞれのタイヤのグリップ状態を個別にプログラミングするというシステムです。

マセラティによれば、Q4インテリジェントAWDシステムによってギブリは「いつでもどこでも最高のダイナミクスを引き出す」ことができるとしています。

走行性能はもちろん、高い安全性能も魅力

ギブリといえば、その走行性能に注目が集まりますが、実は高い安全性能も大きな魅力となっています。

例えば「マセラティ・スタビリティ・プログラム(MSP)」です。搭載された多数のセンサーが運転状況を常にモニタイングし、状況に応じてハンドル性能・グリップ性能といった安全機能に働きかけたり、横滑りを検知するとエンジントルクが選択的に減少したり、状況に適したブレーキ制御を行うなど、安定性を保つためのサポートをしてくれます。

また、エアバッグは7種類、搭載されています。フロントにはドライバーと助手席の乗員を衝突から保護するデュアルステージエアバッグ、胴体や腰部を保護するサイドエアバッグがそれぞれ2箇所ずつ搭載されています。そのほかセンターピラー横のルーフにウィンドウエアバッグが2つ、そして7つ目がドライバーの足を保護するエアバッグです。

このほか、搭載されている安全性能としては、ビームの照射範囲などを自動調整してくれる「配光可変型ヘッドランプ」、タイヤの空気圧を常にモニタリングする「タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム」、車線のはみ出し防止を支援する「レーン・キーピング・アシスト」をはじめ「前方衝突警報システム」「道路標識自動認識システム」「後側方車両接近警報アシスト」「全方位モニター」などさまざまです。

このように、高い走行性能を備えているからこそ、より安定した走りをキープできるような安全性能がふんだんに盛り込まれています。こうした基盤があるからこそ、ギブリの素晴らしい走行性能を存分に楽しむことができるという訳ですね。

ギブリのスペックや基本情報

ギブリには基本の「ギブリ」のほか「ギブリS」「ギブリS Q4」「ギブリディーゼル」の合計4グレードが設定されています。日本で2013年11月から販売開始されたギブリには、このうち「ギブリS」「ギブリディーゼル」がラインナップされています。

5ドア4人乗りである点や、基本的なスペック(サイズやホイールベース、トランスミッション等)は、いずれのグレードも変わりません。

全長4985mm/全幅1945mm/全高1485mm、ホイールベースは3000mmとなっています。また、トランスミッションは8速ATのみが設定されています。

そのほか、グレードごとに異なるスペックは以下にまとめていますので参考にしてください。

項目 ギブリ ギブリS ギブリS Q4 ギブリディーゼル
販売価格 935万円 1093万円 1176万円 953万円
車両重量 1980kg 2060kg 2100kg
総排気量 2979cc 2987cc
エンジン V6 3.0L V6 3.0Lディーゼル
駆動方式 FR FR 4WD FR
最高速度 263km/h 285km/h 284km/h 250km/h
最大出力 243[330] / 4750 302[410] / 5500 202[275] / 4000
(kW[PS]/rpm)
最大トルク 500[51] / 1600 550[56.1] / 1650 600[61.2] / 2000
(Nm[kgm]/rpm)
100km/hまで 5.6秒 5.0秒 4.8秒 6.3秒

やはりスペックを見ても分かるように、時速100kmに至るまでの速さが際立っていますね。さすがに日本でここまで加速を感じられる場所は高速道路くらいしかありませんので、街乗りには不向きかもしれませんが「人生で一度は味わってみたい」そう思わせてくれる魅力あふれる車であることに違いありません。

ギブリの中古車価格

日本におけるマセラティ車は、これまで最低でも1000万円はオーバーしていた「超高級車」でした。ところが、3代目ギブリの登場によって1000万円を切るモデルもラインナップされました。マセラティの新たな戦略として注目を浴びたものです。

そんなマセラティのギブリですが、2019年5月時点、中古車市場にはおよそ100〜150台ほどのギブリが流通しています。1995年の低年式車から2019年の高年式車まで幅広くラインナップされており、走行距離もわずか100km未満〜10万km未満までさまざまです。

中古車の価格帯としては380万円〜1300万円程度、平均相場は620万円前後となります。

同じく執筆時点ですが、ワンオーナー車は全体の3分の1程度、50台近く確認することができました。やはり本当に好きな人しかギブリを保有しないはずですから、コンディションは良い状態の中古車が多いと考えられます。ただし…2016年式4.2万km、修復歴なしのギブリディーゼル、ワンオーナー車でおよそ600万円程度と、やはり「高い」の一言に尽きますね。

とはいえ、ギブリでしか味わえない魅力はすでに皆さんもご存知の通りです。「欲しい!」思ったときが「買い」かもしれません。中古車情報を常にチェックして、ぜひ自分にピッタリのギブリを見つけてください。

マセラティ ギブリを中古車で購入する際に気をつけること

前述した通り、マセラティ ギブリの中古車は流通も少なく、価格も高いです。中古車であっても大きな買い物となりますので、慎重に車両を選んでいきたいですよね。

中古車でマセラティ ギブリを購入する際は、以下の点に注意しながら車両をチェックしてみましょう。

  • 車両のゆがみやへこみ
  • 修理跡がないか
  • オイルや冷却水漏れの跡
  • 始動時のエンジン音やアイドリングなどの回転状況
  • エアコンやパワーウィンドウの稼働

上記ポイントの他、過去の整備記録を記載している整備記録簿があれば、定期点検の状況や各部品の交換等の履歴を確認することができます。

マセラティ ギブリの消耗品は、一般的な車両に比べて劣化が生じやすい傾向にありますので、消耗品等の部品が交換されているか、過去に交換されている場合は、どのような原因で交換されたのかを知ることも重要です。

まとめ

今回は、世界有数のスポーツカーメーカーであるマセラティのギブリの故障(不具合)について解説してきました。

エンジン音を聞くたびに心を躍らせてくれるギブリ。
故障(不具合)などで維持費が高額になる傾向はありますが、それを含めてもぜひ一度はギブリを味わってほしいところです。