シボレー コルベットは故障(不具合)が多い?過去の故障事例やリコール情報を交えて徹底解説

アメ車のスポーツカーといえばコルベットと称されることもあるシボレー コルベットはスタイリッシュなボディデザインで、歴代コルベットのどれもが高い評価を受けてきました。今回はそんなコルベットの故障(不具合)について解説してきます。アメリカンスポーツカーを体験したいなど購入を検討されている方はぜひ、ご参考ください。

シボレー コルベットは故障(不具合)が多いのか?

シボレー コルベットに関する故障(不具合)の声

30代/男性

故障と言えるかどうかわかりませんが、たまにシフトレバーが入りにくくなることがあります。そのほかは特に問題ないので、次の定期点検で見てもらおうと思いますが……。

40代/男性

妻に文句を言われながらも10年以上が経過したうちのコルベットくん。よく持ってくれていると思いますが、これまで経験した故障は、クラッチペダルのリターンスプリングが外れたり、冷却水ポンプの故障がありました。頻繁にメンテナンスや点検を行っているので10年乗ってもこれくらいの故障で済んでいると思います。

50代/男性

中古で買ったので仕方のないことかもしれませんが、購入後すぐにバッテリーの内部ショートが起きてしまいました。それから5年程乗っていますが、今のところ故障はありません。

30代/男性

国産車に比べて故障が多いことは承知でしたが、ブレーキマスターバックが壊れてブレーキが利かなくなったときは焦りましたね。まあ、手放そうと思うことはありませんが。

50代/男性

シートがオートで動かなくなりました。

シボレー コルベットの故障(不具合)が多い箇所

以前に比べると外車であっても故障しにくい傾向にありますが、どの国で製造されていたとしても、工業製品である以上、故障(不具合)が全くないとは言えません。

もちろん、シボレー コルベットにも故障(不具合)しやすい箇所というのがいくつかあります。次のような箇所には注意が必要です。

  • ルーフの脱落
  • 電気系統やセンサーの故障(不具合)
  • 冷却水漏れ
  • オルタネーターの故障(不具合)
  • パワステの故障

シボレーが発表しているコルベットに関する故障・不具合・リコール情報

サービスキャンペーン:リア足回りボルトトルク点検(2018年10月12日届)

緩衝装置において、車両組立工程のトルク管理が不適切だったため、リアリーフスプリング及びリアスタビライザーのインシュレータ(振動吸収ラバーマウント)を固定するボルトの締結トルクが規定に満たないものがあり、足回りから異音が発生する。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D74J5300360(平成30年3月27日)

施錠装置(エレクトリックコラムロック)に関する不具合(2018年9月14日届)

施錠装置のエレクトリックコラムロックにおいて、内部のロックピン駆動機構の素材が不適切なため、高温多湿の環境下で使用を続けると、当該駆動機構部が変形することがある。そのため、駆動抵抗が増大し、最悪の場合、ハンドルロックが解除できず、エンジンが始動できないおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-X245S(コルベット) 1G1YY36WX95100043~1G1Y92DW5B5109572(平成20年8月21日~平成23年11月17日)
ABA-X246S(コルベット Z16) 1G1Y92DWXB5109082~1G1Y92DWXC5110458(平成23年6月29日~平成24年6月19日)
-X245S-(コルベット Z16) 1G1Y92DW5D5104214~1G1Y92DW0D5108087(平成24年11月7日~平成25年3月12日)
ABA-X245A(コルベットZ06) 1G1YY26E295100037~1G1Y92DE3C5110342(平成20年8月21日~平成24年6月19日)
-X245A-(コルベットZR1) 1G1YN2DT5A5801010~1G1Y92DT8C5800375(平成22年5月10日~平成24年6月19日)

サービスキャンペーン:トランク開閉認識不具合(2017年10月20日届)

リフトゲートモジュールのプログラムが不適切なため、トランク開閉情報の認識が不安定となり、トランクが閉まっているにもかかわらず半開状態と認識することがあり、計器盤上のディスプレイに警告メッセージが表示される。また、トランク内にある非常用トランクリリースレバーを用いてトランクを開けることが出来なくなることもある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G61Y93D79G5101500~1G61Y93D78H5107161(輸入期間の全体の範囲:2015/09/25~2017/06/28)
1G1Y93D66G5600830~1G1Y93D64H5606630(輸入期間の全体の範囲:2015/09/25~2017/06/29)

サービスキャンペーン:トランスミッション制御モジュール不具合

8速オートマチックトランスミッション装備車両で、トランスミッション制御モジュールのプログラムが不適切なため、誤って故障診断コードが認識されてしまうことがある。この場合トランスミッションが変速を行うのに通常よりも長く時間を要するうえ、メータークラスター上でエンジンチェックランプが点灯する恐れがある。またエンジンチェックランプ点灯時はエンジン出力が制限され、速度がでにくくなる。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D72H5103326~1G1Y92D75H5300233(輸入期間の全体の範囲:2016/09/21~2017/03/01)
1G1Y92D6XH5601104~1G1Y92D6XH5601104(輸入期間の全体の範囲:2016/09/21~2017/03/02)

エアバッグコントロールモジュールのプログラムに関する不具合(2017年10月20日届)

エアバッグコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、前面衝突時にフロントエアバッグ及びプリテンショナを作動するための信号が送信されず、フロントエアバッグ及びプリテンショナが作動せず、乗員が過度の傷害を負う恐れがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1GYS47KJ9FR736347~1GYS47KJ5GR383655(輸入期間の全体の範囲:2013/09/10~2016/07/07)
1G1Y92D6XF5603898~1G1Y92D61G5612362(輸入期間の全体の範囲:2013/09/10~2016/07/07)

ハンドルロックを作動させるモーターに関する不具合(2017年2月16日届)

ハンドルロックを作動させるモーターの製造が不適切なため、モーター内部のコイルの絶縁体が損傷しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、コイルが短絡してモーターが作動しなくなってハンドルロックが解除できず、エンジンが始動できないおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-X245S(コルベット) 1G1YY36WX95100043 ~1G1Y92DW5B5109572(平成20年8月21日~平成23年11月17日)
ABA-X246S(コルベットZ16) 1G1Y92DWXB5109082 ~1G1Y92DWXC5110458(平成23年6月29日~平成24年6月19日)
ABA-X246S(コルベットZ17) 1G1Y92DW5D5104214 ~1G1Y92DW0D5108087(平成24年11月7日~平成25年3月12日)
ABA-X245A(コルベットZ08) 1G1YY26E295100037 ~1G1Y92DE3C5110342(平成20年8月21日~平成24年6月19日)
-X245A-(コルベットZR1) 1G1YN2DT5A5801010 ~1G1Y92DT8C5800375(平成22年5月10日~平成23年4月12日)

エアバッグ装置、座席ベルト(エアバッグコントロールモジュール)に関する不具合(2016年10月3日届)

エアバッグコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、縁石を乗り上げた際などの振動で当該モジュールの故障診断機能が作動を始め、そのまま作動し続けることがある。そのため、衝突時にフロントエアバッグ及びプリテンショナーを作動するための信号が送信されず、フロントエアバッグ及びプリテンショナーが作動せず、乗員が過度の障害を負おうおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D78E5000021~ 1G1Y92D62G5612371(平成25年9月10日~平成28年7月7日)

サービスキャンペーン:BCMプログラム不具合(2016年7月21日届)

ボディコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、エンジンリモートスタート時に自動シートヒーターもしくは自動シートクーラーが作動しないことがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y93D79G5101500~1G1Y92D6XG5608357(輸入期間の全体の範囲:2015/09/25~2016/03/30)

サービスキャンペーン:計器盤プログラム不具合(2016年7月21日届)

インストルメントクラスターのプログラムが不適切なため、ドライバーインフォメーションセンターのメニューであるパフォーマンスタイマーが作動しないことがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y93D79G5101500~1G1Y92D64G5603347(輸入期間の全体の範囲:2015/09/25~2015/11/19)

電気装置:フューズボックス(すれ違い用前照灯リレー)に関する不具合(2015年6月4日届)

エンジンルーム内フューズボックスにおいて、排気管の熱影響によりフューズボックスが収縮することがある。そのため、そのまま使用を続けると、フューズボックス内のすれ違い用前照灯の電気回路が折損し、最悪の場合、すれ違い用前照灯が不点灯になるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
GH-X245(コルベット) X245-001-G ~X245-433-G(平成16年9月22日 ~ 平成18年7月21日)
1G1YY26U875100029 ~1G1YY26UX75134070(平成18年11月14日 ~ 平成19年5月31日)
GH-X245A(コルベットZ06) 1G1YY26E865100197 ~1G1YY26E675134043(平成18年11月14日 ~ 平成18年7月21日)
ABA-X245S(コルベット、コルベットZ16) 1G1YY26W985100060 ~1G1Y92DWXC5110458(平成19年11月9日 ~ 平成24年6月19日)
ABA-X245A (コルベットZ06) 1G1YY26E285118195 ~1G1Y92DE3C5110342(平成20年4月21日 ~ 平成24年6月19日)
-X245A-(コルベットZR1) 1G1YN2DT5A5801010 ~1G1Y92DT8C5800375(平成22年5月10日 ~ 平成24年6月19日)
-X245S-(コルベットZ16) 1G1Y92DW5D5104214 ~1G1Y92DW0D5108087(平成24年11月7日 ~ 平成25年3月12日)

サービスキャンペーン:ナビに関する不具合(2015年5月28日届)

オプション装着のナビゲーションシステムで、車両とナビゲーション間の通信モジュールの制御プログラムが不適切なため、バッテリを取り外すなどの整備後にナビゲーションが立ち上がらないことがある。

対象車両

型式 車台番号
不明 (コルベット) 1G1Y92D74F5106452~1G1Y92D7XF5114359(輸入期間の全体の範囲:2014/11/27~2015/04/06)

サービスキャンペーン:ウォッシャータンクの溶着作業に関する不具合(2015年4月9日届)

ウォッシャータンクの溶着作業が不適切なため、穴があいているものがある。 そのため、当該部位からウォッシャー液が漏れる恐れがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D71E5117696~1G1Y92D7XE5122380(輸入期間の全体の範囲:2014/05/19~2014/07/14)

サービスキャンペーン:フューエルタンクフィラーパイプに関する不具合(2015年4月9日届)

車両製造時に、フューエルタンクフィラーパイプ内の給油等の吹き返し防止用の格子弁が、不適切な形状の給油ノズルに押されて ずれたり脱落しているものがある。その場合、給油時の吹き返しが多くなり、給油に時間がかかる恐れがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D74E5114274~1G1Y92D75E5127390(輸入期間の全体の範囲:2014/04/06~2014/07/26)

リヤサスペンションに関する不具合(2015年2月12日届)

リヤショックアブソーバーにおいて、取付部分の溶接が不適切なため、当該部分が破損するものがある。そのため、異音が発生して走行安定性に支障をきたすおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D72E5116640 ~1G1Y92D7XE5117857(平成26年4月21日 ~ 平成26年5月3日)

リヤサスペンションに関する不具合(2014年7月10日届)

リヤショックアブソーバーにおいて、取付部分の溶接が不適切なため、当該部分が破損するものがある。そのため、異音が発生して走行安定性に支障をきたすおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
不明(コルベット) 1G1Y92D7XE5116613 ~ 1G1Y92D75E5118060(平成26年4月21日 ~ 平成26年5月19日)

施錠装置に関する不具合(2013年6月27日届)

炎天下の長時間駐車などで車室内が高温になると、ステアリングホイールをロックするエレクトリックコラムロック構成部品の熱膨張率の違いにより、エレクトリックコラムロックのロックピンが正常に作動せず、ロックを解除できないことがある。このため、エンジンが始動できないおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-X245S(コルベット) 1G1YY36W795108648 ~1G1Y92DW5B5109572(平成20年11月26日~平成23年11月17日)
ABA-X245S(コルベットZ16) 1G1Y92DW1C5105990 ~1G1Y92DWXC5110458(平成24年1月10日~平成24年6月19日)
-X245S-(コルベットZ16 ) 1G1Y92DW5D5104214 ~1G1Y92DW4D5105936(平成24年11月7日~平成24年12月20日)
ABA-X245A(コルベットZ06 ) 1G1YK2DE6A5103208 ~1G1Y92DE3C5110342(平成22年3月2日~平成23年7月12日)
-X245A-(コルベットZR1) 1G1YN2DT5A5801010 ~1G1Y92DT8C5800375(平成22年5月10日~平成23年4月12日)

サービスキャンペーン:エアーインレットグリルパネルに関する不具合(2013年4月18日届)

エアーインレットグリルパネルのゴム部分とプラスチック部分の溶着が不十分なため、走行中に溶着が剥がれることがある。その場合、高速走行時の風圧でゴム部分が振動してビビレ音が発生する。

対象車両

型式 車台番号
ABA-X245S(コルベットZI6) 1G1Y92DW8C5107297~1G1Y92DWXC5110458(輸入期間の全体の範囲:2012/02/28~2012/06/19 )
ABA-X245A (コルベットZ06) 1G1Y92DE3C5110342(輸入期間の全体の範囲:2012/02/28~2012/06/20 )
-X245A-(不明:コルベットZR1) 1G1Y92DT3C5800283~1G1Y92DT8C5800375(輸入期間の全体の範囲:2012/02/28~2012/06/21 )

燃料装置に関する不具合(2011年10月6日届)

左右の燃料タンク接続部分で、製造時に異物が混入したものがある。そのままの状態で使用を続けると、接続部に亀裂が発生し、燃料が漏れる恐れがある。

対象車両

型式 車台番号
GH-CY25E (コルベット) 1G1YY22G045113644~1G1YY22G345114089(輸入期間の全体の範囲:2004/01/13 ~2004/04/12)

その他装置(車両安定性制御装置) に関する不具合(2010年7月23日届)

車両安定性制御装置において、ステアリング角度検出センサーのコネクタ配線の固定が不適切なため、ステアリングの位置調整を行った場合、当該コネクタが引っ張られることがある。そのため、当該コネクタ配線に遊びが発生して接触不良を起こし、最悪の場合、走行中に車両安定性制御装置が誤作動して、一時的にブレーキがかかるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
GH-X245(コルベット) 1G1YY24U755100149 ~1G1YY26U865115337(平成16年12月2日 ~ 平成18年2月22日)
GH-X245A (コルベット) 1G1YY26Y265100142 ~1G1YY26E865100197(平成18年1月12日 ~ 平成18年11月3日)

車体(ルーフパネル)に関する不具合(2010年4月16日届)

屋根部分の金属フレームと樹脂製パネルとの接着が不十分なため、走行中の振動等により接着が剥れることがある。そのため、そのまま使用を続けると、当該パネルが外れ、最悪の場合、脱落するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
GH-X245(コルベット) 1G1YY24U955108446~ 1G1YY36U075101505(平成 16年 9月 22日~平成 18年 3月 20日 )
GH-X245A(コルベットZ06) 1G1YY26Y265100142~ 1G1YY26E865130512(平成 18年 1月 19日~平成 18年 7月 14日)

シボレー コルベット各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障個所 費用
ルーフの脱落 C6コルベットの場合はリコール対象となっているため無償対応の可能性あり
ボディコントロールモジュールの故障 8万~10万円前後
燃料ポンプの故障 5万円前後
コラムロックの故障・異常 4万円前後~
ウォーターポンプの故障 4万円前後

上記はほんの一部になりますが、後述する通り、シボレー コルベットは1954年から発売されており、初代コルベットは現在もレアでありながら中古車で購入することも可能です。

ただし、古い型式の車両の場合は、通常の修理以上にメンテナンスができる工場を探したり、それに伴い工賃も高くなる可能性もあります。

工賃のことを含め、安心して修理やメンテナンスができる工場を見つけておきましょう。

シボレー コルベットオーナーの評判

アメリカンスポーツカーとして「運転してみたい」「走行性能を体感してみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。

ただ、車を持つことは長く付き合っていかなければならないので、いい面だけを見るだけではいけません。

実際にシボレー コルベットを所有している方の評判をポジティブな意見とネガティブな意見に分けてご紹介します。オーナーの評判を参考にしながら、長く付き合える車両であるかどうか検討してみましょう。

まずはポジティブな意見をご紹介します。

  • 加速感が気持ちいい!
  • トランクが広い
  • これぞアメリカンスポーツカーって感じ!
  • 高性能でコスパよし
  • スポーツカーとは思えないほどの乗り心地
  • 人目を惹くデザイン性
  • ブレーキングやコーナリングも抜群

次はネガティブな意見です。

  • 走る道は選ぶ必要があるが、そんなに気を遣うほどではない
  • ルーフが手動なので面倒
  • シートがもう少し倒れてくれるとより良い
  • 自動車税が高い

シボレー コルベットとはどんな車?

コルベットは1953年にアメリカの自動車会社シボレーからプロトタイプが披露され、翌1954年から初代コルベットが販売されるようになりました。

これまで販売されたシボレー コルベットの年表は以下の通りです。

  • 初代コルベット(C1型) 1954年~1962年
  • 2代目コルベット(C2型) 1963年~1967年
  • 3代目コルベット(C3型) 1968年~1982年
  • 4代目コルベット(C4型) 1983年11月~1996年
    C4・ZR-1 1989年に63台のみ生産
  • 5代目コルベット(C5型) 1997年~2004年
  • 6代目コルベット(C6型) 2005年~2013年
  • 7代目コルベット(C7型) 2014年~

シボレー コルベットの特徴とは?

初代コルベット

残念ながら初代コルベットに使用されていた各パーツは信頼性が低く、トラブルが続出したと言われています。各パーツの信頼性に加えて、V6エンジンの評価も悪く、非常に残念なスポーツカーとしてがっかりしたユーザーも多くいたようですが、残念なスポーツカーを払拭するため、各オーナーそれぞれが立ち上がり、パーツをカスタマイズ交換するなど自分好みのスポーツカーが作れると話題になりました。

エンジンにおいては、当初搭載されていたV6エンジンからセダンように開発されていたV8エンジンを乗せ換える方が多く、このV8エンジンの載せ替えはアメリカを象徴するものとなっています。

2代目コルベット

初代コルベットとは異なり、直線的なスタイルが特徴で、スタイリッシュで人目を惹くデザインとなっています。1965年には6.5LV8エンジンが搭載され、425psという馬力を誇るレースモデルが設定され、非常に魅力ある1台が生まれました。

3代目コルベット

3代目コルベットの最大の特徴と言えばボディライン。コークボトルと呼ばれ、先代コルベットとは異なる独創的なデザインとなっています。また、先代コルベットに比べサイズ感もアップしており、より存在感のある車両です。

4代目コルベット

4代目コルベットはアメリカンスポーツカーかつイタリアンな雰囲気も醸し出す特徴的なデザインに仕上がっています。スポーツカーでありながら上品なスタイルとなっており、4代目はこれまでのコルベットの技術を受け継ぐ形ではなく、エンジン以外は新たに設計されました。

5代目コルベット

これまでのコルベットはボンネットのデザインが鋭角を感じさせつつ、ふっくらと丸みのあるデザインとなっていましたが、5代目コルベットではよりスタイリッシュなデザインに仕上がりました。デザインも非常に魅力となっていますが、5代目コルベットからは直線だけでなくカーブや止まるといった走行性能も格段に向上しており、レースカーとして優秀な美を飾るべく設計された車両です。

6代目コルベット

6代目コルベットは3代目以降で大きくなっていたサイズが一新し、コンパクトな車両となっています。5代目も非常に良質なスポーツカーとなっていましたが、6代目コルベットは全体的に改良がくわえられ、世界的に有名なフェラーリにも怠らないモデルです。

7代目コルベット

これまでのコルベットはThe スポーツカーと言えるようなデザインで仕上げられていましたが、7代目コルベットはスポーツカーでありつつ、落ち着いたおしゃれなスポーツカーのようなデザインになっています。

現行モデル「7代目コルベット(C7型)」のスペックは?

項目  Z06 クーペ 3LZ (7MT) Z06 クーペ 3LZ (8AT) Z06 コンバーチブル 3LZ (8AT)
全長×全幅×全高(mm) 4,515×1,970×1,230 4,515×1,970×1,230 4,515×1,970×1,230
ホイールベース(mm) 2,710 2,710 2,710
車両重量(kg) 1,610 1,610 1,660
エンジン種類 V型8気筒 OHV スーパーチャージャー V型8気筒 OHV スーパーチャージャー V型8気筒 OHV スーパーチャージャー
総排気量(cc) 6,153 6,153 6,153
最高出力(SAE)kW(PS)/rpm 485 (659)/6,400 485 (659)/6,400 485 (659)/6,400
最大トルク(SAE)N・m(kg・m)/rpm 881 (89.8)/3,600 881 (89.8)/3,600 881 (89.8)/3,600
駆動方式 後輪駆動 後輪駆動 後輪駆動
トランスミッション 7速マニュアル 8速オートマチック 8速オートマチック
クラッチ形式 乾式多板 トルク コンバーター トルク コンバーター
変速機歯車形式 ヘリカルギア プラネタリーギア プラネタリーギア
ステアリング形式 ラック&ピニオン式 ラック&ピニオン式 ラック&ピニオン式

シボレー コルベットを中古車で購入する際に気をつけること

シボレー コルベットを中古車で購入する際は、どの年代に発売された車両であるかによって注意点が異なってきます。

世代による注意点については後で詳しくご紹介します。まずはシボレー コルベット全体における注意点は以下のようなポイントが挙げられます。

  • どのボディタイプが欲しいのか
  • 過去の整備記録が残っているか
  • リコール対応がなされているか
  • ボディに歪みがないか

1954年から発売された初代コルベットは、現在でも中古車市場で初代コルベットが販売されていることがあります。ただ状態が良いもの絞ってみると非常にレアなケースです。この初代コルベットは温度によってボディパネルが歪むという事例がありますので、ボディパネルに歪みがないか確認をする必要があります。

2代目コルベットは、初代に比べ安全性能が向上した車両であるため、初代コルベットのような注意点はありませんが、1963年式のコルベットはリアウィンドウが搭載された車両となっているため、価格が高騰しています。価格だけにとらわれず、走行性能などに不備がないかしっかり確認しておきましょう。

3代目コルベットは前期型、中型機、後期型でデザインが異なるため、どのボディタイプであるか確認をしてから検討をしましょう。この3代目は他世代のコルベットに比べて中古車価格も落ち着いているため、比較的安価で購入することができるでしょう。

4代目コルベットは低速減に強いエンジンを搭載すると同時に、ABSやクルーズコントロールが搭載され、性能がさらに向上しています。しかし、サスペンションが硬めの車両のため、快適性は怠ります。快適性を求める方はこの年代のコルベットは避けた方がよいかもしれません。

5代目以降のコルベットは、高耐久性かつ高性能なモデルとなっているため、故障も比較的少なくはなりますが、シボレー コルベットが本来持つ走行性能が欠ける傾向にありますので、好みがわかれるかもしれませんね。

このように、各年代で様々な観点が異なりますので、中古車を購入する際は、どこに重点を置くか先に検討してから探し始めるとよいでしょう。

まとめ

今回は、アメリカンスポーツカーとして名高い“シボレー コルベット”の故障(不具合)について解説してきました。

スタイリッシュな形状で颯爽と走り抜ける姿は、非常に迫力があり、あこがれを持つ方も多いでしょう。

新車での購入であればすぐに故障(不具合)する可能性が低いかもしれませんし、中古車であっても比較的新しい年式の車両を選んだり、価格だけにとらわれず実走してみたり、念入りに確認をしたうえで購入するようにしましょう。

故障(不具合)の可能性がないとは言えませんが、ぜひ一度は走行性能を実感して頂きたい車です。検討してみてはいかがでしょうか?