ランドローバー ディスカバリー・スポーツで故障(不具合)しやすいのは?修理費用の目安、オーナーの評判などもご紹介!

ディスカバリー・スポーツは、イギリスのランドローバーが製造・販売するSUVです。日本では2015年に発売が開始されて以降、その高い重厚感、高級感、安定感などが人気を呼んでいる車種でもあります。この記事では、そんなディスカバリー・スポーツについて、故障(不具合)しやすいポイントや修理費用の目安、オーナーの評判や中古車で購入する際の注意点などをまとめています。

ランドローバー ディスカバリー・スポーツは故障(不具合)が多いのか?

ランドローバーは「故障(不具合)が多い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?実際のところどうなのか、これから解説していきますが、まずは実際にランドローバー ディスカバリー・スポーツに乗ったことがある人の故障に関する口コミをピックアップしてご紹介します。

ランドローバー ディスカバリー・スポーツに関する故障(不具合)の声

44歳/男性

ディスカバリー・スポーツは、私にとって非常に満足度が高い車種です。これまで大きな故障はありませんが、電子制御やセンサー類の細かな故障は結構発生します。アイドリングストップが機能しない、キーレスエントリーが効かないまたは反応が極端に悪いなどです。

49歳/男性

初めてのSUVは一目惚れしたディスカバリー・スポーツにしました。故障という故障はパワーウィンドウの故障です。厳密にはレギュレーターですね。いずれ来るだろうと思っていた故障ですが、いざ遭遇すると10万円超えの修理費は懐に痛いものです。

52歳/男性

輸入車は乗り継いできましたが、今回は初めてのSUVです。試乗したときの安定感が忘れられず、ディスカバリー・スポーツを購入しました。3年経ちますが、その中で最も大きかった故障がコンピューターのトラブルです。DレンジからPレンジに入れると制御プログラムが誤作動し、ニュートラル状態になってアクセルを踏んでも反応しなくなるといった症状です。

38歳/男性

私のディスカバリー・スポーツは、フロントセンサーやアイドリングストップ、ハンズフリーテールゲートといった機能が正常に動かないトラブルが多いですね〜。ま、いますぐ修理が必要という大きな故障じゃないので我慢していますが、電気系統が弱いイメージがありますね〜。

30歳/男性

アウトドア派です。実用性の高さとスタイリッシュなデザインに惹かれて購入しました。毎週末のように乗りまくっていたら、ある日突然エアサスが故障してしまったようで車高を上下できなくなってしまいました。エアサスが故障することあるの?と思いましたが、修理代がかなり高くついて本当にショックでした。

ランドローバー ディスカバリー・スポーツの故障(不具合)が多い箇所

ランドローバー車は比較的故障(不具合)が多いと言われています。以前と比べれば減ってきてはいるものの、どんなに精巧に造られていても、工業製品である以上、ディスカバリー・スポーツが壊れないことはありません。どんな部品が故障しやすいのか、代表的なものをご紹介します。

  • パワーウィンドウの故障(不具合)
  • 電気系統の故障(不具合)
  • エアサスの故障(不具合)
  • 液体漏れ

・故障箇所1「パワーウィンドウ」

パワーウィンドウは、モーターが作動しレギュレーターが動くことによって開閉します。そのレギュレーターが故障してしまうトラブルが発生しています。当然、窓が開閉できなくなりますので、何かと支障が出てきます。

・故障箇所2「電気系統・センサー系統」

パワーウィンドウレギュレーターも電気系統の一部ですが、それとは別にスターターモーターやサーモスタット、オルタネーター、エアコンプレッサーといった電気系統、キーレスエントリーやフロントセンサー、レーンデパーチャーなどセンサー系統の故障も多いようです。

・故障箇所3「エアサスペンション」

エアサスの故障は決して「多い」という訳ではありませんが、修理費用も高額になりがちなので覚えておくことをおすすめします。エアサスは空気で車高を上下させることができる便利な機能ですが、ポンプ、電気系統、エア漏れなどさまざまな要因が重なって故障してしまうことがあります。

・故障箇所4「シールの劣化による液体漏れ」

故障というよりも故障につながる恐れがある現象です。エンジンオイルやラジエーターなど液体が漏れないように施されているシール加工が劣化し、液体漏れが発生してしまうというものです。オイル漏れによるエンジン焼き付き、ラジエーター漏れによるオーバーヒートといった故障につながってしまうため注意が必要です。

ランドローバーが発表しているディスカバリー スポーツに関する故障・不具合・リコール情報

エアバッグ装置(インフレータ)に関する不具合(2019年3月15日届)

運転席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-LC2A SALCA2AG1FH500320~SALCA2AG5HH655147(平成27年2月1日~平成29年1月7日)

燃料装置(燃料レール)に関する不具合(2018年5月18日届)

燃料レールの製造工程において、燃料レールエンドキャップのロウ付け加工が不適切なため、ロウの割れが発生するものがある。そのため、当該部位から燃料がにじみ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
DBA-LC2XB SALCA2AX0JH725840~SALCA2AX5JH740799(平成29年10月27日~平成30年2月28日)

動力伝達装置 (トランスミッションコントロールモジュール)に関する不具合(2018年4月17日届)

トランスミッションコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、シフト制御用センサー配線接続端子の製造上のばらつきによる電気抵抗変化を異常として検知することがある。そのため、走行中に警告灯が点灯し、ギヤがニュートラルになり走行不能となるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-LC2A SALCA2AG1FH500320~SALCA2AGXFH501336(平成27年2月23日~平成27年3月21日)

緩衝装置(フロントロアアーム)に関する不具合(2017年12月6日届)

緩衝装置において、フロントロアアームの組付時の作業指示が不適切なため、当該アームとナックルアームを締結するボルトの軸力が不足しているものがある。そのため、走行時に異音が発生し、そのままの状態で使用を続けると、走行振動等により当該ボルトが折損し、最悪の場合、フロントロアアームが外れ、走行不能となるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-LC2A SALCA2AG9HH639050~SALCA2AG0HH639051(平成 28 年 10 月 3 日~平成 28 年 10 月 3 日)

灯火装置(番号灯)に関する不具合(2017年11月29日届)

番号灯において、番号灯ケースの材料が不適切なため、ウォッシャー液等の洗浄剤により当該ケースが早期に劣化することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、番号灯ケースの固定部が破損し、最悪の場合、番号灯が脱落するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-LC2A SALCA2AG1FH500320~SALCA2AGXGH605178(平成27年2月1日~平成28年7月8日)

動力伝達装置 (トランスミッションコントロールモジュール)に関する不具合(2016年5月13日届)

①トランスミッションコントロールモジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、車両が停止する直前にギヤセレクターを前進から後進に変更すると、当該モジュールがトランスミッション内部の油圧の変化を異常として検知することがある。そのため、警告灯が点灯し、ギヤセレクターが後進の状態でギヤがニュートラルに切り替わり走行できなくなるおそれがある。

②トランスミッションコントロールモジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、クラッチ板を作動させるソレノイドの電流値が異常として検知することがある。そのため、走行中に警告灯が点灯し、ギヤがニュートラルになり走行できなくなるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-LC2A SALCA2AG1FH500320~SALCA2ADXFH516358(平成27年2月23日~平成27年5月1日 )

ランドローバー ディスカバリー・スポーツ各部品の修理費用

ランドローバー ディスカバリー・スポーツで故障(不具合)しやすいと言われている箇所をお伝えしましたが、「じゃあいったいいくらくらいの修理費用がかかるのか?」が気になるところではないでしょうか。

続いては、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。なお、実際の費用は作業工賃や使用する部品などによっても異なるため目安として参考にしてください。

故障箇所 費用
パワーウィンドウレギュレーター 15〜20万円程度
電気系統・センサー系統 数千円〜20万円程度(部位などによる)
エアサスペンション 100万円程度(エアサスそのものを交換する場合)
シールの劣化 数千円〜10万円程度(シールの打ち直し〜部品交換など内容による)

ランドローバー ディスカバリー・スポーツの評判

ポジティブな評判まとめ

  • ハンドリングがいい!
  • 長時間座っていても疲れない
  • 機能性抜群
  • デザイン最高!

ネガティブな評判まとめ

  • 細かな故障が多い
  • 修理費用が高い

・評判1
思っていた以上に走りやすいです!ハンドリングが楽しくなるくらい反応が良いですね!家族で遠出することが多いのですが、長旅でも疲れにくいシートも家族に大好評です。

・評判2
ディスカバリー・スポーツが我が家に来てから、海へ山へと毎週末のように出かけています。電子制御式のフルタイム4WD、水深も60cmまでOK、最低地上高21cm…オフロード派にはこれ以上ない機能性です。それでいてオンロードでもスマートな走りです。最高です。

・評判3
確かに満足度は高いのですが、それにしても細かい故障が多すぎて辟易しています。見た目や乗り心地などは文句ないのですが…

・評判4
購入して2年、今のところ目立った故障などもなく、元気に走ってくれています。ブラインドスポットモニター(両サイドから接近してくる車を検知)、パークアシスト(駐車をサポートしてくれる)など各種センサー類もかなり満足しています。

・評判5
ディスカバリー・スポーツ、いいですね!意外と便利なのが、ハンズフリーパワーテールゲートです!!足をセンサーにかざすだけでテールゲートが開いてくれるので、いちいち荷物を地面に置いて手で開けて…といった作業をせずに済むのが嬉しいです!

ランドローバー ディスカバリー・スポーツとはどんな車?

コンパクトなSUVですが、フルサイズのSUVに引けをとらないレッグルームや、スライド機能を搭載した2列目シート、オプションで用意されている3列目シートを設置すれば最大7人乗りが可能など、目的によって空間を作ることができるアレンジ性の高さが特徴です。

オーナーの評判にもあるように操作性が高く、ステアリングを切ったときの反応の良さ、小川や浅瀬、冠水した道路などを走るときに水深を検知するウェイドセンシング、最高出力240PSの2.0L4気筒ガソリンエンジンを搭載するなど、随所に高性能・高機能さが見られる一台です。

流れるようなエアロダイナミックボディも人気で、レクサスNXやアウディQ5などとも競合するのではないかと言われています。

ランドローバー ディスカバリー・スポーツを中古車で購入する際に気をつけること

ランドローバー ディスカバリー・スポーツを中古車で購入する場合、輸入された時期について確認しておきましょう。2015年2〜5月あたりに輸入されたディスカバリー・スポーツは、制御プログラムの不良が多く見られたと言われています。故障(不具合)に関する口コミでもありましたが、DからPレンジに入れたときにニュートラルになってしまい、走行不能になってしまうといったトラブルが生じます。

まとめ

故障(不具合)が多いと言われているランドローバーですが、ディスカバリー・スポーツは過度に心配するほど故障(不具合)が多いという訳ではなさそうです。SUVデビューしたい方や、オンロード・オフロードどちらも楽しみたいという方はランドローバー ディスカバリー・スポーツを検討してみるのもおすすめです。