シトロエン C4ピカソは故障(故障)が多い?口コミを交えながら故障しやすいポイントや修理費用の目安をご紹介!

フランスの大手自動車メーカー・シトロエンが製造・販売するC4ピカソは、「芸術的なボディライン」と、まるで雲の上を走っているかのようだと例えられる「乗り心地」が特徴のミニバンです。今回はそのシトロエン C4ピカソについて、故障しやすいのか?故障(故障)が多いのはどこか?修理費用の目安は?などさまざまな疑問にお答えします。

シトロエン C4ピカソは故障(故障)が多いのか?

輸入車と言えば全体的に「故障(故障)が多い」という印象を持っている方も多いと思いますが、実際のところどうなのでしょうか?まずは現在シトロエン C4ピカソに乗っている、または過去に乗っていたことがある方々の、故障(故障)に関する声を、要点をピックアップしてご紹介します。

C4ピカソに関する故障(故障)の声

42歳/男性

私のC4ピカソが“ハズレ”だったのかもしれませんが、ある日突然、エンジンがかからなくなりました。30分ほど放置して再度チャレンジしたところかかりましたが、原因は不明です。そうかと思えば、今度はヘッドライトとワイパーが動きっぱなしに…。ごちゃごちゃいじっていたので、結局何をして解消したのか覚えていませんが、そうしたトラブルが多かったです。

36歳/女性

2人目の子供ができたので、旦那さんに頼んでルックスが可愛いC4ピカソに乗り換えることにしました。しばらくは特に問題なかったのですが、3万kmを超えた頃、急に40km/h以上出なくなるという事が起こって焦りました(^^;すぐに直った(しかも自然に)ため、どこの故障だったのか原因は未だに分かりません。

46歳/男性

フランス車の魅力に惹かれたので、燃費は目をつぶってプリウスから買い換えました。いつものようにPレンジに入れて駐車。買い物を済ませていざ帰路に着こうと思ったものの、なぜかPレンジから動かなくなりしばらく放心状態になりました。幸い、かかりつけの修理工場の近くだったので引き取りに来てもらえましたがリコール案件にもなった制動灯のスイッチの故障だったようです。信号待ちじゃなくてよかったです。

40歳/男性

以前、C4ピカソを中古で購入して乗っていました。レリーズベアリングの故障からくるクラッチ板の交換、エアサスからのエア漏れ、各センサー系の不具合といった故障が多く、修理代が大変だった印象が強いです。

年齢不詳/男性

信号待ちしていたらシフトレバーがPから動かなくなり、ちょっとした渋滞を作ってしまったことがあります。大慌てで後ろの人に声をかけました。結局、ディーラーに引き取りに来てもらい診断してもらったところ、制動灯スイッチの故障だと判明しました。センサー系の故障はあったものの、それ以外に目立った故障はなかったです。

シトロエン C4ピカソの故障(故障)が多い箇所

どんなに精密に造られていても、工業製品である以上シトロエン C4ピカソが“全く壊れない”ことはありえません。実際、シトロエン C4ピカソには故障しやすい箇所というのがいくつかあります。たとえば、次のような部品は比較的故障が多いとされています。

  • 制動灯スイッチの故障(不具合)
  • レリーズベアリングの不具合(故障)
  • エアサスの故障
  • エンジンオイル系の故障(不具合)

・故障(故障)箇所1

口コミでも出てきましたが、制動灯スイッチの故障はリコール対象にもなったことがあるトラブルです。制動灯とはブレーキランプのことですが、オートマはブレーキを踏みながらシフトチェンジしたり、エンジンをかけたりするものです。その制動灯にトラブルが生じると、ブレーキを踏んでいても反応しなくなってしまうのです。

・故障(故障)箇所2

レリーズベアリングの不具合も比較的よく起こると言われています。レリーズベアリングは、クラッチを切る役割を担う部品ですが、そのレリーズベアリングが故障するとクラッチが切れなくなる、滑っている感じがする、シフトチェンジ時にギクシャクするといった症状が現れます。

・故障(故障)箇所3

シトロエン C4ピカソではエアサスの故障も多いようです。エアサスとは「エアサスペンション(Air Suspension)のことで、スイッチ一つで車高を上下させることができる便利な機能です。走行中に勝手にエアサスが作動して車高が上下したり、エア漏れが起こって低い状態のままになってしまったり、といったことが起こります。

・故障(故障)箇所4

エンジンオイル系のトラブルによって、タイミングチェーンやタイミングテンショナーが故障してしまうこともあります。特に、1.6Tエンジンはシリンダー内に汚れが溜まりやすいと言われています。エンジンをかけたときにカランカランなどと音がしたら、タイミングチェーンがダメージを受けている可能性があります。オイルの減りが早いと感じる場合は注意が必要です。

シボレーが発表しているカマロに関する故障・不具合・リコール情報

車体装置(ボンネット)に関するリコール情報(2018年11月7日届)

ボンネットのアウターパネルとインナーパネルを接合する接着剤の塗布量および防錆処理の温度管理が不適切なため、当該接合部の接着力が不足しているものがある。そのため、走行振動等により当該接合が剥がれて、異音が発生し、最悪の場合、アウターパネルが脱落し、他の交通の妨げとなるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B785G01 VF73D5GZTGJ908535~VF73D5GZTHJ586068(平成29年2月6日~平成29年7月12日)
ABA-B7875G01 VF73A5GZTGJ860672~VF73A5GZTHJ587887(平成29年2月6日~平成29年4月25日)
LDA-B787AH01 VF73AAHXTGJ824215~VF73AAHXTHJ568759(平成28年11月11日~平成29年4月10日)
LDA-B78AH01 VF73DAHXTGJ865930~VF73DAHXTHJ621423(平成29年2月6日~平成29年5月29日)

原動機(エンジンコントロールユニットECU)に関するリコール情報(2018年11月7日届)

エンジンコントロールユニットにおいて、冷却系統の異常を検知するための制御プログラムが不適切なため、冷却系統に異常が発生した場合、運転者に対する警告及びエンジン保護制御が行われず、オーバーヒートすることがある。そのため、オーバーヒートの熱でエンジンの樹脂製部品が変形してエンジンオイルが漏れ、最悪の場合、エンジンが焼き付いて走行不能となるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
LDA-B787AH01 VF73AAHXTGJ825932~VF73AAHXTJJ583522(平成28年11月11日~平成30年4月18日)
LDA-B78AH01 VF73DAHXTGJ770068~VF73DAHXTHJ924316(平成28年12月2日~平成30年3月19日)

電気装置(電源供給配線)に関するリコール情報(2018年6月8日届)

①バッテリープラスケーブルの取り回しが不適切なため、当該ケーブルがエンジンサポートと接触するものがある。そのため、エンジンの振動により当該ケーブルの被覆が損傷し、最悪の場合、短絡して火災に至るおそれがある。

②燃料パイプとフロアアンダーカバーの間隙が少ないため、組付け誤差により燃料パイプがフロアアンダーカバーに接触するものがある。そのため、走行中のフロアアンダーカバーの振動により、燃料パイプが損傷し、最悪の場合、燃料パイプに穴があき燃料が漏れるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B785G01 VF73D5GZTGJ752972~VF73D5GZTGJ753002(平成28年8月26日~平成28年10月3日)
ABA-B7875G01 VF73A5GZTGJ748928~VF73A5GZTGJ755598(平成28年8月26日~平成28年10月3日)

乗降口、走行装置、座席ベルトに関するリコール情報(2017年5月31日届)

① 前席および後席のドアにおいて、ドアロック装置の組付け作業が不適切なため、ロック機構が固着することがある。そのため、ドアの開閉ができなくなったり、走行時の振動によりドアロックが解除し、最悪の場合、走行中にドアが開くおそれがある。

② 走行装置(ホイール)において、タイヤエアバルブの組付けの作業指示が不適切なため、当該バルブがホイールに正しく組み付けられていないものがある。そのため、タイヤから空気が漏れ、そのままの状態で使用を続けると、タイヤ空気圧が低下し、警告灯が点灯、または、走行時の振動等によりバルブロックボルトが損傷し、急激にタイヤの空気が抜け、最悪の場合、走行不能となるおそれがある。

③ 後部座席のシートベルトにおいて、シートベルトバックルを座席に固定する取付金具の製造が不適切なため、当該取付金具の強度が不足しているものがある。そのため、急ブレーキ時または、衝突時の衝撃で取付金具が破断し、適切に乗員が拘束できず、最悪の場合、乗員が過度の傷害を負うおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B785G01 VF73D5GZT FJ787914~VF73D5GZT FJ856190(平成27年10月27日~平成27年12月28日)
ABA-B7875G01 VF73A5GZT FJ788155~VF73A5GZT FJ865484(平成27年10月27日~平成28年11月11日)

緩衛装置、および電気装置に関するリコール情報(2015年10月29日届)

①フロントサブフレームとロアアームを取り付けているボルトにおいて、ボルトの強度が不足しているため、当該ボルトが折損し、異音が発生するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ロアアームが外れ、かじ取り操作ができなくなるおそれがある。

②バッテリートレイに取り付けているエンジンハーネスを固定するためのハーネスサポートにおいて、製造時に誤った部品が取り付けられているものがあり、ラジエターホースと干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ラジエターホースが損傷し、冷却水が漏れ、最悪の場合、エンジンがオーバーヒートするおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B785G01 VF73D5GZTEJ569940~VF73D5GZTFJ534383(平成26年9月9日~平成27年3月21日)
ABA-B7875G01 VF73A5GZTEJ570129~VF73A5GZTFJ549172(平成26年9月9日~平成27年3月28日)

後付装置(地上デジタル TV チューナーキット)に関するリコール情報(2013年5月14日届)

ディーラーオプションとして販売した地上デジタル TV チューナーキット(該当する部品番号 SI70B201)の地上デジタル TV アンテナを取付けしている車両において、当該アンテナが運転者席および助手席の側面ガラスに取付けられているため、道路運送車両の保安基準に適合しないものがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B58RFJP VF7UARFJH45178715~VF7UARFJH45233379(平成19年11月9日~平成20年1月21日)

後付装置(ナビゲーションキット)に関するリコール情報(2013年1月18日届)

シトロエン「C4 ピカソ」の後付装置(ナビゲーションキット)に不具合が判明したことから、国土交通省にリコールを届け出た。ディーラオプションとしてプジョー・シトロエン・ジャポンが販売したナビゲーションキット(部品番号:IT22B001)のワンセグTV/FM VICSアンテナを取り付けている車両で、当該アンテナが運転者席側面のガラスに取り付けられているため、道路運送車両の保安基準に適合しないものがある。

対象車両

型式 車台番号
 ABA-B58RFJP VF7UARFJF45076610-VF7UARFJH45393116(輸入期間:平成19年5月30日~平成19年2月13日)
ABA-B585FTP VF7UA5FTF45332272-VF7UA5FTF45413151(輸入期間:平成19年5月30日~平成19年2月13日)
ABA-B585FXP VF7UA5FXH45419535-VF7UA5FXH45421702(輸入期間:平成19年5月30日~平成19年2月13日)

制動装置(イコライザ)に関するリコール情報(2011年11月28日届)

電動駐車ブレーキのイコライザ(駐車ブレーキの操作力を左右の車輪に均等に振り分ける装置)において、製造上の誤差が生じているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、車両の振動等により、ブレーキケーブルを固定しているクリップが脱落し、最悪の場合、ブレーキケーブルが脱落し、駐車ブレーキが片利きを起こすおそれがある。

型式 車台番号
ABA-B58RFJ VF7UARFJH45005299(平成 19 年 3 月 30 日)
ABA-B58RFJP VF7UARFJF45005491-VF7UARFJF45105938(平成19年3月30日-平成19年8月2日)

電気装置(ヒューズボックス) に関するリコール情報(2009年5月27日届)

ヒューズボックス内部のシール剤の充填が不適切なものがあるため、コネクターの保持が不安定となることがある。そのため、そのまま使用を続けると、端子が接触不良となり、最悪の場合、前照灯または窓ふき器が作動しなくなるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B585FTP VF7UA5FTF45332275-VF7UA5FTF45332275(平成 20 年 9 月 1 日-平成 20 年 10 月 23 日)
ABA-B58RFJP VF7UARFJH45299670-VF7UARFJH45352245(平成20年5月12日-平成20年7月30日)

制動装置(イコライザ)に関するリコール情報(2009年5月27日届)

電動駐車ブレーキのイコライザ(駐車ブレーキの操作力を左右の車輪に均等に振り分ける装置)において、ケーブルの固定クリップが装着されていないものがある。そのため、駐車ブレーキが片効きを起こすおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B58RFJ VF7UARFJH45005299(平成19 年 3 月 30 日)
ABA-B58RFJP VF7UARFJF45005491-VF7UARFJF45105938(平成19年3月30日-平成19年8月2日)

シトロエン C4ピカソ各部品の修理費用

前章で解説した各部品の修理費用の目安をご紹介いたします。ただし実際の金額は作業工賃や部品代といった条件で変わってきますので、あくまで目安として捉え、参考にしてください。

故障箇所 費用
制動灯スイッチ リコール対象なら対策品への交換(無償)
レリーズベアリング(クラッチ板の交換も含む) 20〜25万円程度
タイミングテンショナー 2〜3万円程度
タイミングチェーン 15〜20万円程度

シトロエン C4ピカソオーナーの評判

ポジティブな意見まとめ

  • 乗り心地がいい!
  • エクステリアデザインが可愛い
  • 高速走行の安定感が抜群
  • ドライブに最適な車

ネガティブな意見まとめ

  • とにかく故障が多い

・評判1
乗り心地がとにかく良い!初めてのシトロエン車でしたが、大満足です。スタイルも飽きがこないというか、シンプルだからこそ気に入っています。輸入車が初めてという方にもC4ピカソは断然、オススメです。

・評判2
妻に「シトロエンのC4ピカソに買い換えたい」と言っても渋い顔しかされませんでしたが、実際にディーラーに連れて行くと目の色が変わり、その場で成約となりました。外見が可愛いことと、試乗したときの乗り心地が最高だったようです。

・評判3
故障が多くて困っています…。エアサス、センサー、ミッション、ECUなど、中古だったというのもありますが、こんなに故障が多いの?と少し後悔しています。

・評判4
憧れのC4ピカソ、やっぱり乗り心地はなんとも言えないですね!しかも路面のホールド力の高さも相まって、高速走行がホントにスムーズです!長距離を乗ることが多い自分には最高の相方です。

・評判5
C4ピカソといえば、やはり乗り心地でしょう。ハイドロニューマチック時代は確かに故障も多かったようですが、私はハイドラクティブⅢプラスを採用しているC4ピカソなので故障はほとんどしていません。抜群の乗り心地は、毎日でもドライブしたくなります。

シトロエン C4ピカソとはどんな車?

シトロエンというとマニアックな感じもしますが、C4ピカソはその洗練されたデザイン、走りの上質さなどから、一度乗ってみればハマると言われています。

特に「ハイドラクティブⅢプラス」と呼ばれる油圧サスペンションが組み込まれている車種は、冒頭でもお伝えしたように「雲の上を走っているかのような」フワフワっとした、快適な乗り心地を味わうことができます。

近年発売されているC4ピカソなどシトロエン車は一般的な金属のバネを使ったサスペンションを採用するケースが増えていますが、それでもなお、油圧サスペンションのようなフワフワした乗り心地を体感できると言いますから、ぜひ一度味わってみたいものです。

流線型のスタイリッシュなボディラインに加えて、一見すると普通に思えるインテリアはラグジュアリーさと無駄のなさで上品な印象を与えてくれます。

シトロエン C4ピカソを中古車で購入する際に気をつけること

「シトロエン C4ピカソを中古車で」と考えている方は、ぜひ年式に着目してみましょう。リコール対象となったのは2007年3月〜2008年10月頃に輸入されたピカソとなっています。

併せて、ディーラーまたは中古車販売店などの「保証」の有無も確認しておき、未加入の場合はできるだけ加入しておくことをおすすめします。

まれにリコール対象車であるのに、リコール対応がなされていなかった場合があります。また、中古車で購入した後にリコールの通知が来なかったというケースも存在します。

リコール情報は敏感に反応しておいてください。

まとめ

今回はシトロエンのC4ピカソについて、故障しやすいポイントや修理費用の目安、中古車で購入する際の注意点などをまとめて解説してきました。

現行モデルであればそれほど故障(故障)しやすい車という訳ではありませんので、輸入車デビューしたい方、壊れにくい輸入車を選びたい方などはぜひ、シトロエン C4ピカソを検討してみてはいかがでしょうか?