BMWミニの人気車種のひとつ、ミニクロスオーバー。購入を検討している方の中には「故障」を気にしている方も多いのではないでしょうか？この記事では、ミニクロスオーバーについて「故障（不具合）が多いのか？」「どんな部品が故障しやすいのか？」「修理費用の目安は？」といった疑問について、オーナーの声も交えながら解説していきます。ミニクロスオーバーの購入を検討している方はぜひ、参考にしてください。
目次
BMWミニクロスオーバーは故障（不具合）が多いのか？
BMWミニクロスオーバーに関する故障（不具合）の声
ミニクロスオーバーは本当に故障が多いのか？それを知るには、実際に乗っているオーナーの、故障に関する声をチェックするのがいちばんです。一部抜粋して要点のみ、ご紹介します。
43歳／男性
ミニクロスオーバーの納車を楽しみに納車を待っていました。乗り始めて４ヶ月ほどでドアミラーが故障しました。開閉がギクシャクし始め、運転席側は完全に開かなくなってしまいました。
40代／男性
ドイツ車では良くあると言われていることですが、ミニクロスオーバーでもやはり“窓落ち”を経験しました。経年劣化による部品の故障とのことでした。
30代／女性
主人も私も昔からミニの大ファンで、去年ついにミニクロスオーバーを購入しました！始めは順調でしたが、頻繁にエンストするようになったためディーラーに持ち込みました。エンジンコントロールユニットの制御プログラムの故障とのことで、リコール対象車でした…。
48歳／男性
思ってもみなかったパワステの故障を経験したことがあります。駐車場で切り返しを行っていたところ、突然“重ステ”になってしまったのです。再起動しても解消されなかったのでディーラーに持ち込むと、おそらくパワステモーターの保護機能が働いたのであろうということでモーターを交換してもらいました。
30代／男性
私の場合はオイル漏れがひどかったです。燃料ポンプの故障に加えて、ゴムなどの部品が経年劣化していたことが原因と言われました。経年劣化は仕方ないにせよ、燃料ポンプの故障は痛い出費でした。
BMWミニクロスオーバーの故障（不具合）が多い箇所
ミニクロスオーバーは、BMW傘下になってから故障が減ってきたと言われていますが、それでも、口コミからも分かるように、特に初代ミニクロスオーバーなどは故障が目立っているようです。個体差やその人の乗り方、メンテナンスなどさまざまな要因が関わってきますが、ここでは一般的に多いと言われているミニクロスオーバーの故障箇所をご紹介します。
- 窓落ち
- オイル漏れ
- 冷却水漏れ
- エンジンの故障（不具合）
・故障箇所1
口コミに出てきた“窓落ち”です。BMW ミニクロスオーバーに限ったことではありませんが、有名ですね。地味な故障のひとつですが、窓が上がらなくなったら色々な悪影響が出てくるので早めに修理したいところです。
・故障箇所2
こちらも口コミにありました、オイル漏れです。ほとんどの場合、燃料ポンプの故障または、ゴムやプラスチック部品の劣化、あるいはその両方が原因となっています。エンジンの焼き付きなど重大なトラブルに発展してしまいますので、少しでも漏れ跡を見つけたらチェックしましょう。
・故障箇所3
オイル漏れと併せて多いのが冷却水漏れです。ほとんどの場合、ウォーターポンプ、サーモスタットといった部品の故障が原因です。オーバーヒートを引き起こすきっかけにもなるので、すぐにディーラーや修理工場に持ち込みましょう。
・故障箇所4
エンジンの不調もBMW ミニクロスオーバーで良くみられます。リコールとなったエンジンコントロールユニットの制御プログラムの故障だけでなく、燃料ポンプの故障、点火プラグの劣化などが原因になることもあります。
シトロエンが発表しているDS３に関する故障・不具合・リコール情報
エンジン（排気ガス再循環装置モジュール） （2018年11月27日届）
ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置（EGR）モジュールにおいて、排気ガス冷却装置の耐久性が不十分であるため、冷却水が漏れるものがある。 そのため、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置（EGR）モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損すると、エンジン出力が低下するとともに、エンジン警告灯が点灯し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| LDA-XD20F（MINI クーパーDクロスオーバー） | WMWXD32000WN36104～WMWXD320X0WN36398（平成26年6月26日 ～ 平成26年7月11日） |
| WMWXD32090WT49900～WMWXD32060WT54732（平成26年7月11日 ～ 平成28年10月6日） | |
| LDA-XD20A（MINI クーパーDクロスオーバーA4） | WMWXD52060WT68500～WMWXD52080WT69499（平成26年11月27日 ～ 平成27年11月19日） |
| WMWXD52070WU12200～WMWXD52000WU12782（平成27年11月19日 ～ 平成28年9月28日） | |
| LDA-ZB20（MINI クーパーSDクロスオーバー） | WMWZB72060WT66000～WMWZB72000WT68499（平成26年8月27日 ～ 平成27年10月20日） |
| WMWZB720X0WU06000～WMWZB72070WU16502（平成27年10月20日 ～ 平成28年10月6日） | |
| LDA-YT20（MINI クーパーDクロスオーバー） | WMWYT920403B68508～WMWYT920503B68999（平成28年10月15日 ～ 平成29年1月19日） |
| WMWYT920703D50770～WMWYT920103D51879（平成29年1月19日 ～ 平成29年3月30日） | |
| LDA-YT20（MINI クーパーDクロスオーバーA4） | WMWYU120203C25903～WMWYU120003C26399（平成28年11月1日 ～ 平成29年2月23日） |
| WMWYU120103E05373～WMWYU120803E05404（平成29年2月24日 ～ 平成29年3月14日） | |
| LDA-YT20（MINI クーパーSDクロスオーバーA4） | WMWYU520303B71504～WMWYU520103B71999（平成28年10月5日 ～ 平成29年1月24日） |
| WMWYU520303D53770～WMWYU520503D54290（平成29年1月24日 ～ 平成29年3月14日） |
原動機冷却装置（電動補助クーラント ポンプ） （2018年７月12日届）
ターボチャージャーを冷却するための電動補助クーラントポンプの作動用回路の設計評価が不十分なため、当該ポンプ内の温度及び圧力が上昇すると、回路基板上に金属物質が生成されることがある。そのため、回路がショートし、プラグ接続部が焦げ付き、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-ZC16（MINI クーパーSクロスオーバー） | WMWZC32070WH97423 ～ WMWZC32070WH97499（平成23年1月19日 ～ 平成23年1月25日） |
| WMWZC32070WK34174 ～ WMWZC320X0WK34881（平成23年1月24日 ～ 平成23年9月28日） | |
| WMWZC32080WM20001 ～ WMWZC32050WM94699（平成23年1月25日 ～ 平成23年9月26日） | |
| WMWZC32010WN00000 ～ WMWZC32060WN00123（平成23年9月26日 ～ 平成23年9月30日） | |
| CBA-ZC16A（MINI クーパーSクロスオーバーA4） | WMWZC52070WK27625 ～ WMWZC52040WK27890（平成23年1月19日 ～ 平成23年2月15日） |
| WMWZC52040WM22503 ～ WMWZC52040WM24171（平成23年2月15日 ～ 平成23年9月30日） | |
| DBA-ZC16A（MINI クーパーSクロスオーバーA4） | WMWZC52060WL64524 ～ WMWZC52010WL65533（平成23年1月20日 ～ 平成23年9月30日） |
座席ベルト等（取扱書） （2017年９月20日届）
取扱説明書において、「ｉ－Ｓｉｚｅ（アイサイズ）チャイルドシートの座席位置別適合性一覧表」が記載されていないため、保安基準第２２条の３ 細目告示第３０条（協定規則第１６号第６改訂版）に適合しない。なお、チャイルドシート固定時の機能上に問題はない。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| LDA-YT20（MINIクーパーDクロスオーバー） | WMWYT920403B68508 ～ WMWYT920503B68999（平成28年11月1日 ～ 平成29年1月19日） |
| WMWYT920703D50770 ～ WMWYT920403D52251（平成29年1月19日 ～ 平成29年5月4日） | |
| LDA-YT20（MINIクーパーDクロスオーバーA4） | WMWYU120203C25903 ～ WMWYU120003C26399（平成28年11月1日 ～ 平成29年2月23日） |
| WMWYU120103E05373 ～ WMWYU120803E05614（平成29年2月24日 ～ 平成29年5月5日） | |
| LDA-YT20（MINIクーパーSDクロスオーバーA4） | WMWYU520303B71504 ～ WMWYU520103B71999（平成28年10月5日 ～ 平成29年1月24日） |
| WMWYU520303D53770 ～ WMWYU520403D54698（平成29年1月24日 ～ 平成29年5月5日） | |
| DBA-YS20（MINI JCW クロスオーバーA4） | WMWYV920103B90508 ～ WMWYV920103B90735（平成29年2月13日 ～ 平成29年5月3日） |
| CLA-YU15（MINI SE クロスオーバーA4） | WMWYU720403B87013 ～ WMWYU720803B87287（平成29年2月14日 ～ 平成29年4月10日） |
原動機冷却装置（電動補助クーラント ポンプ） （2012年４月23日届）
ターボチャージャーを冷却するための電動補助クーラントポンプにおいて、ハウジングの製造工程が不適切であったため、ハウジングに亀裂が生じることがある。その場合、亀裂からクーラントや湿気が浸入することにより回路がショートし、プラグ接続部が焦げ付き、最悪の場合、車両の火災に至るおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-ZC16（MINI クーパーS クロスオーバー） | WMWZC32080WK34426（平成23年4月13日） |
| WMWZC32060WM20286 ～ WMWZC32040WM20626（平成23年4月15日 ～ 平成23年4月22日） | |
| CBA-ZC16A（MINI クーパーS クロスオーバーA4） | WMWZC52040WM23005 ～ WMWZC52060WM23121（平成23年4月8日 ～ 平成23年4月22日） |
| DBA-ZC16A（MINI クーパーS クロスオーバーA4） | WMWZC52090WL64632 ～ WMWZC520X0WL65028（平成23年4月15日 ～ 平成23年4月22日） |
原動機冷却装置（電動補助クーラント ポンプ） （2012年１月25日届）
ターボチャージャーを冷却するための電動補助クーラント ポンプの作動用回路の設計評価が不十分であったため、そのままの状態で使用を続けると、回路基板上に金属物質が生成され、回路がショートし、プラグ接続部が焦げ付き、最悪の場合、車両の火災に至るおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-ZC16（MINI クーパーS クロスオーバー） | WMWZC32030WH97161 ～ WMWZC32050WH97422（平成22年11月24日 ～ 平成23年1月18日） |
| WMWZC32020WK34115 ～ WMWZC32070WK34160（平成22年12月21日 ～ 平成23年1月18日） | |
| CBA-ZC16A（MINI クーパーS クロスオーバーA4 | WMWZC52060WK26904 ～ WMWZC52010WK27622（平成22年6月24日 ～ 平成23年1月18日） |
BMWミニクロスオーバー各部品の修理費用
BMWミニクロスオーバーを修理に出した場合、いくらくらいかかるのかも気になりますよね。ここでは、前項で紹介した各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。
| 故障箇所 | 費用 |
|---|---|
| 窓落ち | １窓につき３万円程度〜 |
| 燃料ポンプ、ゴム・プラスチック部品、点火プラグ | 20〜25万円程度 |
| ウォーターポンプ・サーモスタット | 10〜13万円程度（プーリー交換含む） |
BMWミニクロスオーバーのオーナーの評判
ここまで、故障（不具合）に関する情報をお伝えしてきました。続いては、実際にBMWミニクロスオーバーに乗っているオーナーが、どういった評価をしているか見ていきましょう。
ポジティブな意見
- シートの座り心地がいい
- オリジナリティ溢れる１台にカスタマイズできる
- 見た目が可愛い！
ネガティブな意見
- 足回りが硬い
- 当たり外れがある
・評判1
故障が多いと聞いていましたが、全然そんなことはありません（アタリだったのか？）。ミニ特有の“ゴーカート・フィーリング”はまだ味わえていませんが、キャビンの広さ、特に後部座席の足元の余裕は感激しました。シートも座り心地が良く、長距離運転でも疲れません。
・評判2
ローバーミニから乗り換えです。ミニクロスオーバーもやはり、オプションやカラー、さまざまな部品などを組み合わせることで“オリジナリティ”を出すことができる車です。特に気に入っているのは、かわいさの中にもしっかり高級感があるインテリアです。
・評判3
ミニはもともと足回りが固い訳ですが、ミニクロスオーバーは思っていた以上でした。轍や凹凸といった、ちょっとした不正路面の影響をモロに受けます。高速道路を走行しているときにハンドルを取られた時はヒヤッとしました。
・評判4
ミニクロスオーバーの良い点は、何と言っても見た目です！ボディをブルー、ルーフをホワイトにして乗っていますが、とにかく飽きのこないデザインで乗るのが楽しくなります！ガツガツ乗り回したいタイプなので、乗り心地の硬さにも満足しています！
BMWミニクロスオーバーとはどんな車？
BMWミニのミニクロスオーバーは、ハッチバック、カブリオレ、クラブマンといったモデルに続いて発表されたモデルです。ミニと名の付くものの、いわゆるローバーミニのような小型ではなく、全長4,105mm、全幅1,790mm、全高1,550mm、さらにホイールベース2,595mmと、シリーズ史上もっとも大きい車種のひとつです。日本では2011年に発売されました。
自動制御による走行の効率性、広いラゲッジスペースは足をかざすだけで開閉できるイージーオープナー、車載カメラによる車間距離測定および警告、自動ブレーキなど「運転の楽しさと安全性」を向上させるための技術が随所に散りばめられている一台です。
全幅1,700mmを超えていることから、日本では３ナンバーに分類されます。
BMWミニクロスオーバーを中古車で購入する際に気をつけること
BMWミニクロスオーバーを中古車で購入する場合、気をつけることは経年劣化です。
パワーウィンドウのスイッチ（レギュレーター）、ボンネットのオープンレバー、ドアミラー、ドアロックなど細かな部品が経年劣化によって故障するリスクが高まります。
部品の交換歴を良くチェックしておきましょう。併せて、ディーラーが近くにあれば良いのですが、ない場合に備えて、修理に対応してくれる工場が近くにあるかどうかも確認しておきましょう。
まとめ
今回はBMWミニクロスオーバーで故障（不具合）しやすいポイント、修理費用の目安、オーナーの声、そして中古車で購入する場合の注意点などを解説してきました。
工業製品である以上、故障のリスクは避けられませんが、初代と比べて故障しにくくなってきていることから、購入を検討している方は過度に不安視する必要はないでしょう。
人気にも関わらず高価だったことで手が出せない人も多かった、旧型ミニクロスオーバーのクリーンディーゼルターボの中古車も、すでに200万円台前半〜100万円台後半で購入できるようになっています。ミニクロスオーバーは、往年のミニファンはもちろん、初めてミニの魅力を味わってみたいという方にもおすすめしたい一台です。
