ミニクラブマンは「故障(不具合)が多い」は本当?口コミや故障しやすい箇所・修理費用の目安も解説!

“至上の快適さと実用性”をコンセプトに、洗練されたコンパクトカーとして登場以来高い人気を維持しているミニクラブマンですが、故障が多いという噂も…。今回は、ミニクラブマン・ユーザーのリアルな口コミをご紹介するとともに、故障(不具合)しやすい箇所や修理費用の目安なども解説していきます。

ミニクラブマンは故障(不具合)が多いのか?

ミニクラブマンに関する故障(不具合)の声

まずは実際にミニクラブマンに乗っている人の、故障に関するリアルな声をご紹介します(一部抜粋して要点のみ掲載しています)。

40歳/男性

走行距離6万kmほどのミニクラブマンを、中古車ディーラーで購入したものです。乗り始めてすぐ、高圧ポンプの故障によってアイドリングが不安定となり、50万円近くの修理代がかかりました。

40代/男性

何の前触れもなくラジオが聴けなくなったり、シートベルトの警告音が鳴らなくなったりしたのでディーラーに持ち込んだところ、純正チューナーの故障と判明しました。修理費用は概算で15万円ほどと言われ、どうしようか悩んでいます。

30代/男性

ミニクラブマンを新車で購入してからわずか1年ほどで、パワーウィンドウが故障して開いたまま閉まらなくなってしまいました。幸い、保証に加入していたので修理費用はかからなかったのは良かったですが、ちょっとこの先が心配になりました。

37歳/男性

エンジンのかかりが悪いと感じるようになったのでディーラーに相談したところ、燃料ポンプとプラグが故障しているようだと言われました。修理費用は15万円ほどです。ちなみに5年落ちです。やはり5年くらいから色々と故障箇所が出てくるのでしょうか?

42歳/男性

3万kmも走っていないのですが、スイッチに関係なくライトが点きっぱなし、ウインカーが出なくなる、メーターのライトやルームランプも点かないなど、一気に色々な症状が出て慌てて見てもらいました。オルタネーターが故障したことでコンピューターが不具合を起こしていたようです。見積もりを待っています。

ミニクラブマンの故障(不具合)が多い箇所

たとえミニクラブマンがどんなに優秀な工業製品だったとしても、機械である以上、絶対に故障しないという保証はありません。特に故障が多いと言われているのは、次のような箇所です。

  • 燃料ポンプの故障(不具合)
  • 冷却水漏れ
  • パワーウィンドウの故障(不具合)
  • ドア系の故障(不具合)
  • 高圧ポンプの故障(不具合)

・故障箇所1

2代目のミニクラブマンになってからは故障が減ったと言われていますが、その中でも初代と併せて故障が多いとされているのが燃料ポンプの故障、ゴムやプラスチック部品の劣化です。現象としてはオイル漏れが発生します。

・故障箇所2

ミニクラブマンにおいて、燃料ポンプと並んで故障が多いと言われているのは、ウォーターポンプ、サーモスタット系の故障による冷却水漏れです。

・故障箇所3

次に、大きな故障ではありませんが困ってしまうのがパワーウィンドウのスイッチ(レギュレーター)の故障です。レギュレーターが故障すると、スイッチをどんなにいじってもパワーウィンドウが開閉してくれません。

・故障箇所4

パワーウィンドウと同じく、ドアミラーやドアロックといったドア系の故障も比較的多いようです。原因は主に経年劣化によるもののようです。

・故障箇所5

最後に、口コミでも挙がっていた高圧ポンプです。高圧ポンプが故障したり不具合を起こしたりすると、アイドリングが不安定になるといった現象が生じます。

ミニが発表しているクラブマンに関する故障・不具合・リコール情報

エンジン(排気ガス再循環装置モジュール) (2018年11月27日届)

ディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、排気ガス冷却装置の耐久性が不十分であるため、冷却水が漏れるものがある。 そのため、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着して、インテークマニホールドが溶損すると、エンジン出力が低下するとともに、エンジン警告灯が点灯し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
LDA-LR20(MINI クーパー Dクラブマン) WMWLR920X02C06337~WMWLR920302C06499(平成28年2月29日 ~ 平成28年3月16日)
WMWLR920702E71801~WMWLR920802E73783(平成28年3月7日 ~ 平成28年12月1日
WMWLR920202F94101~WMWLR920X02F94976(平成28年12月2日 ~ 平成29年3月11日)
LDA-LR20(MINI クーパー SDクラブマン) WMWLR520X02C97831~WMWLR520402C98697(平成28年3月1日 ~ 平成28年8月17日)
WMWLR520002F13900~WMWLR520802F14891(平成28年8月15日 ~ 平成29年3月2日)
WMWLR520602G47813~WMWLR520102G47847(平成29年3月8日 ~ 平成29年3月14日)

前照灯等(ヘッドライト コントロールユニット) (2018年5月15日届)

ヘッドライトコントロールユニットの回路基板の抵抗値が不適切なため、エンジン始動時等の電気負荷が高くなる状態でヘッドライトが点灯していると、コントロールユニットの回路基板が損傷、ヘッドライトが点灯しなくなるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
DBA-LN15(MINI クーパークラブマン) WMWLU920602G76413 ~ WMWLU920X02G76625(平成29年8月18日 ~ 平成29年10月11日)
WMWLU920302H32467(平成29年10月24日)
WMWLN320902F17072 ~ WMWLN320202F17723(平成29年8月16日 ~ 平成29年10月23日)
DBA-LN20(MINI クーパーSクラブマン) WMWLN720902G78769 ~ WMWLN720802G79234(平成29年8月17日 ~ 平成29年10月23日)
WMWLU320602G08013 ~ WMWLU320602G08125(平成29年8月23日 ~ 平成29年10月23日)
LDA-LR20(MINI クーパーDクラブマン) WMWLR920102F95899 ~ WMWLR920702F96491(平成29年8月17日 ~ 平成29年10月20日)
LDA-LR20(MINI クーパーSDクラブマン) WMWLR520X02G48303 ~ WMWLR520402G48670(平成29年8月16日 ~ 平成29年10月24日)
DBA-LVJCW(MINI クーパーJCWクラブマン) WMWLV920702G34832 ~ WMWLV920302G35010(平成29年8月19日 ~ 平成29年10月27日)

ミニクラブマン各部品の修理費用

前項で出てきた故障しやすい箇所・各部品の修理費用の相場は次のようになります。個別のケース、または純正や社外、保証の有無などさまざまな条件によって変わってきますので、あくまで参考として目安にしてください。

故障箇所 費用
燃料ポンプ(ゴム・プラスチック部品含む)修理 20万円程度
ウォーターポンプ・サーモスタット・プーリー交換 8〜10万円程度
パワーウィンドウスイッチ(レギュレーター)・ドアロック・ドアミラー 1箇所(窓)につき2〜3万円程度
高圧ポンプ 10〜30万円程度

ミニクラブマンオーナーの評判

まずは、ポジティブな意見をまとめてみました。

  • シャープな走りが最高
  • 最高のクオリティ
  • 快適性を備えている
  • 故障が少なめ
  • 走りが安定している

一方のネガティブな意見をまとめると以下のようになりました。

  • 故障があると多額の出費になる

・評判1
2670mmというホイールベースに加えてエンジンもパワフル、歴代のMINIを知っている人ならその安定した走りの違いを、身を以て体感できるでしょう。スポーツモードで走ればシャープな走りも可能です。期待以上のクオリティでした。

・評判2
ミニはどちらかというと“ゴーカートっぽさ”がありましたが、ミニクラブマンに限ってはそうした一面はほとんどなく、快適性が格段に向上しています。シャシーが高性能になったからか、スポーティーさも増しており、かなり洗練されているなと感じました。

・評判3
ホイールベースがロング化されているにも関わらず機敏性・俊敏性は損なわれていないと感じます。ボディは前後の剛性バランスを考えて設計されているようで、一体感のあるハンドリングを体感することができます。

・評判4
2代目のミニクラブマンになってからは故障が減ったと言われて購入を決めました。確かに自分のミニクラブマンも故障は少なめですが、工賃や部品代が高いため、結局お金がかかってしまうことに変わりはありませんでした。

・評判5
ミニクラブマンに乗り始めてまだ3年目ですが、目立った故障もなく、走りも快適。快調そのものです。キビキビした走りにも関わらず剛性がしっかりしていて、走りの安定感や快適性といった面で十分満足しています。

ミニクラブマンとはどんな車?

ミニクラブマンは「ミニ」と名の付くものの、決して小さいわけではなく、BMWグループ「MINI」の5ドア・コンパクトカーです。上質なレザーシート、洗練されたボディデザイン、リアテールゲートの観音開き仕様など随所に進化が見られます。特にホイールベースが2670mmと長く、その影響で車内はフルの5シーターの搭載が可能となり、広くて快適な空間を演出しています。現在発売されているミニのラインナップで最大級の大きさを持つのが、ミニクラブマンです。

ミニクラブマンには7グレードがラインナップされており、価格帯はもっともグレードが低い「ミニ ワン クラブマン」で290万円、最上位グレードの「ミニ ジョン クーパー ワークス クラブマン」で500万円ほどとなっています。

最上位グレードでも燃費は14.2km/L(JC08モード)と低燃費性も損なわれておらず、ターゲットとされている35歳〜のファミリー層で購入する人も増えています。

ミニクラブマンを中古車で購入する際に気をつけること

ミニクラブマンは新車であれば保証があるため、その期間中であれば万が一故障をしても保証でまかなえる(無償で直せる)ことが少なくありません。

しかし、中古車で購入する場合は基本的に保証がありませんので、ミニクラブマンの故障しがちなポイントや修理費用などは、ある程度頭に入れておいた方が良いでしょう。中古車でも保証が欲しいという場合は、ディーラーで認定中古車の購入も検討しましょう。

まとめ

今回は「ミニクラブマンは故障(不具合)が多いのか?」について、ユーザーの口コミをご紹介するとともに、故障しやすい箇所や修理費用の目安、ミニクラブマンの基本情報や中古車で購入する場合のポイントなどをお伝えしてきました。

ユーザーの声からも分かるように、ミニクラブマンはかなり洗練されて進化を遂げているようです。走りの安定性や快適性が向上したうえ、BMWになったことが影響しているかどうかは分かりませんが、確かに2代目になって故障が減ったと言われています。

ミニクラブマンは、歴代のミニに乗ってきた人はもちろん、輸入車に初めて乗るという人にもおすすめの一台です。