フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックは「ゴルフ」シリーズ初めてとなる本格的なクロスオーバー4DWです。ベースとなったヴァリアントよりも車高が高く、雪道や悪路での走行にも優れています。2015年発売開始と比較的新しい車両で、走行性にも優れていることから現在も人気の1台です。今回はフォルクスワーゲン ゴルフオールトラックの故障(不具合)について徹底解説したいと思います。
目次
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックは故障(不具合)が多いのか?
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックに関する故障(不具合)の声
30代/男性
ゴルフからオールトラックが発表されてからずっと気になってとうとう購入してしまいました!雪の多い地域ですが、雪に屈することなく快適な走りをしてくれてとても満足です。しかしついに先日エアコンが故障してしまいました……。今度の休日にディーラーに持っていく予定ですが、いくらかかるのか(泣)
20代/女性
親が新車で購入していたものを譲りうけました。といっても購入から4年で走行距離も5,000キロ未満。乗り心地も良く、運転しやすかったのですが、定期点検に出すと電装品などの交換が必要とのこと。国産車も4年ほどで電装品が劣化して故障したりするものなのでしょうか?
40代/男性
新車で購入後、約半年でハンドルヒーターに異常が見つかりました。無償交換してもらえましたが、半年で故障がわかるとはこの先ちょっと不安。
50代/女性
ゴルフオールトラックを購入してから3年程経ちますが、これまで特に故障もなく順調でした!が、つい2日前にエンジンがかからない状態に……。慌てて知り合いの整備士に来てもらい、そのまま入院となってしまいました。どうもオルタネーターが故障していたようです。
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックの故障が多い箇所
発売が開始されてからまだ日が浅いフォルクスワーゲン ゴルフオールトラックですが、工業製品である以上、全く故障(不具合)がないとは言い切れません。
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックにおいて、次のような部品は比較的故障しやすいと言われています。
- エアコンの故障(不具合)
- オルタネーター
- 電装品
- パワーウィンドウ
- ハンドルヒーターの故障(不具合)
上記のような箇所が挙げられます。
しかしながら、故障(不具合)は外車だから多いとは断言できません。確かに国産車の品質は非常に高いですが、所有者の保管の仕方や乗り方、点検頻度などによって大幅に異なってきます。
できるだけ故障(不具合)を招かないためにも、愛情を持って大切に乗るようにしましょう。
フォルクスワーゲンが発表しているゴルフオールトラックに関する故障・不具合・リコール情報
エンジン始動/停止スイッチの不具合(2018年8月29日届)
エンジン始動/停止スイッチにおいて、表面に記載されている文字の字体が不適切なため、手汗などの油脂成分が付着すると、表面に施されたクロームコーティングの接着性が低下し、当該コーティングの一部が剥がれるものがある。そのため、スイッチを操作する際に文字の鋭角部分に触れると、指先が負傷するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-AUCJSF(VW ゴルフオールトラック 1.8/132kW) | WVWZZZAUZFP618855~WVWZZZAUZFP636305(平成27年6月13日~平成27年7月22日) |
エアバックのインフレータ(膨張装置)およびシートベルトプリテンショナー(2017年5月24日届)
エアバックのインフレータ(膨張装置)およびシートベルトプリテンショナーにおいて、製造管理が不適切なため、点火剤が設計通り調合されていないものがある。そのため、衝突時にエアバックの展開およびシートベルトの弛みを巻き取ることができず、乗員が過度の傷害を負うおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-AUCJSF(VW ゴルフオールトラック 1.8/132kW) | WVWZZZAUZHP517363~WVWZZZAUZHP519371(平成28年9月15日~平成28年9月28日) |
サービスキャンペーン:6速機械式自動変速機のギヤ潤滑用オイルパイプの不具合(2017年5月24日)
キャップの製造が不適切なため、正しく成形されてないものがある。そのため、キャップとオイルパイプの嵌合部からオイルが漏れ、ギヤを潤滑するオイル量が低下し、そのままの状態で使用を続けると、十分な潤滑ができなくなり異音が発生するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
ABA-AUCJSF(VW ゴルフオールトラック 1.8/132kw) | WVWZZZAUZHP555263~WVWZZZAUZHP567349(平成29 年01 月16 日~平成29 年02 月10 日) |
チャイルドロックの不具合(2016年9月7日届)
ドアロック機構において、構成部品の製造が不適切なため、チャイルドロック作動時に走行時の振動等によりチャイルドロックが解除することがある。そのため、車内からドア操作を行うと、ドアが開放するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-AUCJSF(VW ゴルフオールトラック 1.8 / 132kW) | WVWZZZAUZGP578283~WVWZZZAUZGP589800(平成28 年1 月22 日~平成28 年4 月11 日) |
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラック各部品の修理費用
ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。
故障箇所 | 修理費用 |
---|---|
オルタネーター | 10万円~ |
コンプレッサーの故障 | 20万円~ |
ハンドルヒーターの故障 | 無償交換対象の可能性あり |
フォルクスワーゲンは日本国内において、正規販売店も多いですし、点検や修理を取り扱っている整備工場も多いです。
ただし、稀にフォルクスワーゲンの修理は取り扱っていないという工場もあるため、購入前には事前に、近くに修理を請け負ってくれる工場があるかどうか確認しておきましょう。
なお、外車の修理費用に関しては、国産車に比べて部品や工賃が2~3倍ほど高かくつく傾向にあります。
国産車からフォルクスワーゲン ゴルフオールトラックに乗り換えを検討している方は故障(不具合)が起こった際の費用をどこから抽出するのかもシミュレーションしておくことをお勧めします。
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックのオーナーの評判
では、実際にフォルクスワーゲン ゴルフオールトラックを所有しているオーナーの印象はどうなのでしょうか。
まずは、ポジティブな意見を集めてみました。
- 走行性能が抜群!
- 高剛性があって満足
- 車内空間が広く、ゆったりとしている
- ラゲッジが広い
- 街乗りでも、遠乗りでも優等生
- オフロードも楽しめる
- 走行音が静か
- ベビーカーを乗せても広々空間
- 優れモノなのに抑え目な価格がいい
一方のネガティブな意見は以下のようなものが挙げられています。
- 燃費は悪くもないが良くもない
- ナビが使いにくい
フォルクスワーゲン オールトラックのオーナーの方々の中には、「不満点はない!すべてにおいて満足を与えてくれる車両だ」と言っている方もいるほど、満足度の高い車両となっています。
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックとはどんな車?
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックは、2015年に「ゴルフ」シリーズ初のクロスオーバーSUVです。
SUVといえば、大きな車体をイメージしますが、ゴルフオールトラックは、
全長:4,585㎜
全幅:1,800㎜
全高:1,510㎜
と、コンパクトなサイズとなっています。
このサイズのSUVは、ありそうでなかったサイズ感で、唯一無二の存在と言えます。
また、外観はフォーマルでも、アクティブでも相応したシンプルで上品な仕上がりです。
2015年の発売以来、2016年7月に一部仕様変更、2017年5月にはマイナーチェンジをしています。2017年7月にも一部改良が行われていますが、デザインは2015年の発表当時と殆ど変わりありません。
その他、フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックの特徴は以下の点があります。
・抜群の走行性能
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックは、走る道を選ばない本格的な走破性能を誇ります。悪路走破性を高めるため、フルタイム4WDシステム“4MOTION”、専用の「オフロード」モードを採用しています。悪路や雪道など全天候において快適に走り抜けることが可能です。
・広々としたラゲージルーム
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックのラゲージルームは最大容量605リットルを誇ります。これは、一般的なステーションワゴンの荷室の広さの同等クラスです。
なお、後席を倒した場合は、1,620リットルまで広がるため、車内泊をしても快適に過ごすことができます。
・フルデジタルクラスメーター
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックのメーターはフルデジタルメーターとなっており、好みで数種類のモードで変更することが可能です。
また、オプションをつけることで、Discover Proを設定すると、デジタルメーター表示画面に地図を表示させることもできます。
フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックを中古車で購入する際に気をつけること
前述した通り、フォルクスワーゲン ゴルフオールトラックは、2015年に発売が開始されたため、中古車として出回っている車両も少ないです。
もしも中古車で購入を検討している場合は、以下の点に注意をして慎重に選択するようにしましょう。
- 車両の状態
- 整備記録
- シートの汚れ
- 事故歴
特に事故歴がある場合は、車体に歪みが出ている可能性があります。
歪みがあると、各部品の故障や不具合にもつながりますので、修復歴がなくとも、事故を起こしてドアを替えたり、バンパーを替えたりしていないか確認しておくことが大切です。
まとめ
今回は唯一無二のサイズ感で、走行性能に優れたフォルクスワーゲン ゴルフオールトラックの故障について解説してきました。
年式が新しいため、大きな故障や不具合についての口コミは少なく、何事もなく利用しているというオーナーが多いですが、年式が経つと、経年劣化による故障などが増えてきます。
中古車で購入する場合は、消耗品が交換されているか、定期メンテナンスが行われているかなどに注意し、検討してみてください。
卓越した走行性を誇るフォルクスワーゲン ゴルフオールトラックは、これまでに体験したことのないカーライフをもたらしてくれることでしょう。