メルセデスベンツ Gクラスは故障(不具合)しやすい?評判や故障(不具合)事例などをご紹介!

外国車の中でも特に人気が高く、知らない人はいないと言っても過言ではないメルセデスベンツ。その中でも芸能人や富裕層の方に支持されるGクラスは、世界最強のSUV車と称されています。今回は、メルセデスベンツ Gクラスの故障(不具合)について調査してみました。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

メルセデスベンツ Gクラスは故障(不具合)が多いのか?

メルセデスベンツ Gクラスに関する故障(不具合)の声

40代/男性

半年前に購入したのですが、すでに故障気味です。ウィンカーが点滅しなくなり、一旦は修理しましたが、再発しています。

50代/男性

以前、Gクラスに乗っていましたが、故障続きでした……。中古車で購入しましたが、2年目の1年間の修理費用はかなり高かった。窓落ちやウィンカーの故障、燃料ポンプの故障など次々と起こっていましたね。車が元々悪いのか、前オーナーの乗り方が悪かったのか。でも、これまで乗ってきた車の中で、Gクラスが一番乗り心地がいいです。

60代/男性

2台続けて中古車のGクラスを購入しましたが、全く故障しません!車を触るのが好きなので、頻繁にメンテナンスをしていることは確かですが、当たりだったかもしれません。友人のGクラスは故障ばかりのようなので……。

40代/男性

購入前に、電装系が弱いと聞いていましたが、憧れていた車だったので購入しました。やはり電装系が弱かった……。修理しても、また別のところが故障でかなりの金額を出費しましたね。でもGクラスは最高です。

50代/男性

長年、Gクラスに乗っていますが、サンルーフとウィンドウレギュレーターの故障がとにかく多い!丁寧に扱っても壊れる(笑)最初は慌てていましたが、今ではまたかと可愛いものです。

メルセデスベンツ Gクラスの故障(不具合)が多い箇所

メルセデスベンツ Gクラスは、軍事用車両であるゲレンデヴァーゲンを民間用として販売した車両であること、オフロードに強いという点から、故障(不具合)も少ないと思っている方も少なくありません。

また、世界トップクラスのメーカーから販売されているということもあり、故障(不具合)が少ないのではないかと考える人もいます。

しかしながら、工場製品である以上、故障(不具合)がないとは言い切れません。メルセデスベンツ Gクラスに多い故障(不具合)箇所は以下のような箇所が挙げられます。

  • 警告灯が点灯するなどの故障(不具合)
  • サンルーフの故障(不具合)
  • ウィンドウレギュレーターの故障(不具合)
  • 電装系の故障(不具合)

メルセデスベンツ Gクラスは外国車であるため、修理工場も限られます。

日ごろからしっかりとメンテナンスをしておいても、故障(不具合)は突然訪れるものですので、Gクラスに知識があり、経験豊富な整備士が常駐する工場を見つけて置くことが大切です。

メルセデスベンツが発表しているGクラスに関する故障・不具合・リコール情報

その他(プログラム)に関する対策(2018年3月29日届)

制御プログラム管理サーバの不具合により、特定の日にちに制御プログラムが書き込まれたコントロールユニットにおいて、書き込まれた内容が不適切なものがあります。そのため、

①前後輪の周長が異なった値で設定され、車速が正しく表示されないおそれがあります。
②カーブライトとライトレンジ調整が誤作動し、対向車を眩惑させるおそれがあります。
③車両寸法が正しく設定されず一部の範囲で警告が作動しないため、障害物に気付かずに接触するおそれがあります。
④シートベルトの装着状態が正しく検知できず、警告音が正しく作動しないおそれがあります。
⑤雨量が正しく検知されず、オートワイパの作動速度が低下するおそれがあります。
⑥オートクルーズの速度調整が正しく行われず、設定速度を超過するおそれがあります。
⑦リヤビューカメラが正しく表示されず、後退する際障害物に気付かずに接触するおそれがあります。
⑧車室内からの施錠・開錠等ができないおそれがあります。
⑨スマートエントリーが正しく検知されず、エンストや始動不可が発生するおそれがあります。
⑩車両に合わせた適切な制動力が設定されず、制動距離が伸びる場合や駐車ブレーキ性能が低下するおそれがあります。
⑪後部扉の位置が正しく検知できず、扉が確実に閉まらないおそれがあります。
⑫エコスタート・ストップの不作動または非常点滅灯が点灯しないおそれがあります。

対象車両

型式 対象車両
LDA-463348 WDB4633482X263225(平成28年11月23日)

制動倍力装置(バキュームホス)に関する対策(2018年3月29日届)

ブレーキブースタ用のバキュームホースにおいて、製造が不適切なため使用過程において内壁が剥離して管内を塞ぎ、負圧の供給が不足することがあります。そのため、倍力装置が機能せず、最悪の場合、ブレーキペダルの操作力が増大し、制動距離が長くなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ABA-463234 WDB4632341X275075~WDB4632341X279026(平成29年5月26日~平成29年8月3日)

原動機(燃料レール圧力制御バルブ)に関する対策(2018年2月28日届)

燃料装置において、燃料レール圧力制御バルブ内のシールリング組付けが不適切なため、コネクタ部から燃料が漏れることがあります。そのため、燃料がエンジンハーネスを伝い、エンジン制御モジュールに浸透すると、エンジンチェックランプ(MIL)が点灯し、排出ガス中のNOxの排出量が、保安基準第31条の基準に適合しなくなり、最悪の場合、エンジンの始動ができなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-463348 WDB4633482X259220~WDB4633482X259693(平成28年8月18日~平成28年8月20日)

原動機(燃料レール圧力制御バルブ)に関する対策(2018年2月28日届)

燃料装置において、燃料レール圧力制御バルブ内のシールリング組付けが不適切なため、コネクタ部から燃料が漏れることがあります。そのため、燃料がエンジンハーネスを伝い、エンジン制御モジュールに浸透すると、エンジンチェックランプ(MIL)が点灯し、排出ガス中のNOxの排出量が、保安基準第31条の基準に適合しなくなり、最悪の場合、エンジンの始動ができなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-463348 WDB4633482X259220~WDB4633482X259693(平成28年8月18日~平成28年8月20日)

横滑り防止装置のソフトウエアに関する対策(2017年12月11日届)

車間距離制御付きクルーズコントロールを作動させているときに、万が一、何らかの不具合が生じESPコントロールユニット(横滑り防止装置)との通信が途絶えた場合、ESPコントロールユニットの制御プログラムが不適切なことにより、エンジンへの出力要求信号がエンジンコントロールユニットへ送信され続けてしまいます。そのため、ブレーキを踏んでも作動は解除されず、最悪の場合、車両は走行し続けようとし、ブレーキ操作時に操作力が増大することで、制動停止距離が伸びるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-463348 WDB4633482X244894~WDB4633482X283289(平成27年12月1日~平成29年11月3日)
ABA-463234 WDB4632341X243258~WDB4632341X283117(平成27年11月7日~平成29年10月18日)

エンジンコントロールユニットのソフトウエアに関する対策(2017年11月16日届)

エンジンコントロールユニットおいて、燃料温度センサの故障検知プログラムが不適切なため、特定の条件で、エンジン警告灯が誤点灯することがあります。そのため、フェイルセーフモード制御となり、最悪の場合、排出ガスが基準値を超えるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ABA-463234 WDB4632341X257024~WDB4632341X282697(平成28年6月13日~平成29年10月14日)

ステアリングのロワ・ユニバーサルジョイントに関する対策(2017年7月27日届)

ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスを繋ぐ継手部品(ステアリングカップリング)において、継手部品のナットを締め付けるトルクが不足しているため、すえ切りや低速での切り返し時に継手部品が摩耗することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、摩耗が進行してハンドル操作をステアリングギヤボックスに伝えることができず、最悪の場合、かじ取り操作ができなくなるおそれがあります。

対象車両

▽G350 BlueTEC

型式 車台番号
FDA-463346 WDB4633462X214404~WDB4633462X228282(平成25年10月7日~平成26年12月8日)
LDA-463346 WDB4633462X224958~WDB4633462X242928(平成26年8月21日~平成27年12月16日)

▽G350d

型式 車台番号
LDA-463348 WDB4633482X238918~WDB4633482X254364(平成27年8月25日~平成28年9月26日)

▽G550

型式 車台番号
ABA-463234 WDB4632341X239119~WDB4632341X261239(平成27年8月25日~平成28年10月8日)
ABA-463236 WDB4632361X201638~WDB4632361X241580(平成24年10月18日~平成27年9月3日)

▽G63AMG/メルセデスAMG G63

型式 車台番号
ABA-463272 WDB4632721X202532~WDB4632721X261331(平成24年11月24日~平成28年10月13日)

▽メルセデスAMG G65

型式 車台番号
-463270- WDB4632741X201637~WDB4632741X241521(平成24年9月20日~平成27年9月5日)
-463272- WDB4632741X239051~WDB4632741X260797(平成27年9月28日~平成28年9月1日)

メルセデスベンツ Gクラスの過去のリコール情報についてはメルセデス・ベンツ日本公式サイトをご覧ください。

メルセデスベンツ Gクラスの各部品の修理費用

ここでは、メルセデスベンツ Gクラスが故障(不具合)した際の、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障(不具合)箇所 費用
ウィンドウレギュレーターの故障(不具合) 1枚あたり5万円~
警告灯の故障(不具合) 5万~10万円前後
エンジンオイル漏れ 1万~数万円程度
エアコンの故障(不具合) 約10万円

社外品を利用すれば、故障(不具合)費用を抑えることは可能ですが、メルセデスベンツ Gクラスを維持していくには、常にまとまった出費を考えておく必要がありますね。

また、メルセデスベンツ Gクラスはご存知の通り、ボディが大きく重量があるため、タイヤや足回りの部品が故障(不具合)しやすかったり、劣化しやすかったりします。故障(不具合)や劣化を防ぐためにも、メンテナンスを頻繁に行わなければならず、そこでも大きな出費となってしまう可能性があります。

このように、メルセデスベンツ Gクラスは故障(不具合)に対しての出費も大きいですが、消耗品の交換費用なども高額になりますので、事前にどの交換に、どれくらいの費用が掛かるのか、確認しておきましょう。

メルセデスベンツ Gクラスのオーナーの評判

故障(不具合)してしまうと大きな出費となってしまうため、購入を躊躇してしまう方も多いと思いますが、実際に所有している方の評判はどうなのでしょうか。

まずは、ポジティブな声をご紹介します。

  • パワーが格別!
  • 無骨な感じがいい
  • クラシックなカッコよさ
  • オンロード、オフロードともに十分な安定感

一方で、ネガティブな意見として以下のような声が挙げられていました。

  • 小回りに苦労する
  • 燃費が悪い

ネガティブな意見としてご紹介しましたが、それを含めた上でメルセデスベンツ Gクラスを購入しているため、オーナーからすれば、ネガティブと捉えていることは少なく、妥当な意見と言えます。

その他にも、メルセデスベンツ Gクラスに乗ると、「世界が変わる!」や「昔と殆どかわらないデザインに愛着が増す」というような声もありました。

それほど魅力が詰まった車種だということが伺えますね。

メルセデスベンツ Gクラスとはどんな車?

ご存知の通り、メルセデスベンツはドイツを代表する自動車メーカーです。

そんなメルセデスベンツから販売されるメルセデスベンツ Gクラスは、もともと、軍用車両として企画され、民生用にアレンジされたのがGクラス(ゲレンデバーゲン)となります。

Gクラスの登場は1979年、発売当初の設計を現在もなお受け継いでおり、初代からこれまでデザインは殆ど変わっていません。

一般的な車両は流行などに合わせて、フルモデルチェンジ時にデザインを一新することもありますが、メルセデスベンツ Gクラスは細部の変化はありますが、昔と変わらず圧倒的なボディデザインを残しています。それも魅力の1つでしょう。

そのため、10年落ちや15年落ちした中古車であっても、購入したいという方は多いです。

なお、メルセデスベンツ Gクラスは、「無敵のモテグルマ」と称される程、男性から見ても、女性から見ても、魅力的な車となっています。

メルセデスベンツ Gクラスを中古車で購入する際に気をつけること

前述した通り、メルセデスベンツ Gクラスは発売当初からデザインに殆ど変更はありません。

そのため、年式の古いモデルであっても購入したいという方は多いです。

メルセデスベンツ Gクラスを中古車で購入する際は以下の点に注意して検討することをお勧めします。

  • 細部まで整備が行われているか
  • 劣化した部品はないか
  • 異音がしないか
  • サンルーフやパワーウィンドウは正常に作動するか

なお、メルセデスベンツ Gクラスの購入を決める際は、事前に、自宅付近にベンツ専門の整備工場があるかどうかも確認しておきましょう。

メルセデスベンツ Gクラスの購入後、故障(不具合)しても近くにGクラスを取り扱ってくれる整備工場がなければ元も子もありません。

整備工場があるかどうか、費用相場まで確認しておくことで、メルセデスベンツ Gクラスが故障(不具合)しても安心して修理することができるでしょう。

まとめ

威厳をまとう風貌が一瞬にして心を引き寄せるメルセデスベンツ Gクラス。
一度は乗ってみたいと思う方も多いでしょう。

故障(不具合)した際の修理費用を考えると躊躇しがちですが、しっかりメンテナンスを行うことで10年も20年先も乗り続けることができる1台だと思います。

オフロードをガンガンと走り抜けたい、こだわりの1台が欲しいと考えている方は、ぜひメルセデスベンツ Gクラスの購入を検討してみてはいかがでしょうか。