三菱 デリカ D5は故障(不具合)が多いって本当?故障事例やリコール情報など徹底解説!

三菱から販売されているデリカD5は、1boxミニバンの先駆けとして登場したデリカ スペースギアの後継車として発売されました。アウトドアが好きな方には特に人気の高いデリカD5ですが、購入する際は故障(不具合)などが気になりますよね。今回は、三菱 デリカD5の故障やリコール情報、オーナーの評判などについてご紹介します。

三菱 デリカD5は故障(不具合)が多いのか?

三菱 デリカD5に関する故障(不具合)の声

50代/男性

購入してから10年以上経ちましたが、これまで大きな故障は在りませんでした。しかし、10年目以降少しずつ故障が出てきたように思います。ラジエーターの液漏れ、パワステオイル漏れなど故障の程度は軽いですが、そろそろ寿命かな……と考えてしまいますね。

30代/男性

つい1ヶ月ほど前に購入しましたが、数日前からアクセルを踏むとゴロゴロ?ゴーゴー?のような異音がするようになりました。こんなに早く故障とは……。

40代/男性

雪国でのデリカD5は本当にいい!快適に過ごさせてもらってます!でも、定期点検の際にCVTの故障が見つかったらしく、いまディーラーに預けています。数日前からなにか違和感はあったのですが、まさかCVTが。事故につながる前に見つかってよかったですが、出費は痛い(笑)

20代/男性

父親から譲ってもらってデリカD5に乗っています。
もらって1ヶ月くらい経ったときに、高速を走行中に車が停止。DPFに煤がたまっていたようでした。これからは、頻繁にメンテナンスしていこうと思います。

三菱 デリカD5の故障(不具合)が多い箇所

ミニバンとしては剛性が高く、悪路にも強い車両と言われていますが、工場製品である以上、故障(不具合)しないとは言い切れません。

発売から10年以上経過していますが、アウトドア好きには人気の高い車両「三菱 デリカD5」を購入したいと考える人も多いですが、やはり気になるところは故障(不具合)ですよね。

ここでは、三菱 デリカD5の故障が多い箇所をご紹介します。

  • CVTの故障
  • DPFの故障
  • ブレーキオイル漏れ
  • ラジエーターの故障や破損
  • エンジンの焼き付き

上記のような故障が挙げられます。

日々のメンテナンスをしっかり行っていれば防げる故障もあるので、乗る直前の点検や、1ヶ月に1回など定期的に点検を行うことをお勧めします。

ご自身での点検が不安な方は、車に詳しい人や整備士などに点検のポイントを聞いておくと良いかもしれません。

三菱が発表しているデリカD5に関する故障・不具合・リコール情報

エンジンの補機駆動ベルト用オートテンショナーの不具合(2018年1月25日届)

エンジンの補機駆動ベルト用オートテンショナーにおいて、取り付けフランジ部の形状が不適切なため、 オートテンショナーのベアリングが経年変化で摩耗し摺動抵抗が増大した状態で高負荷運転を繰り返した場合にフランジ部に亀裂が発生することがあります。 そのため、そのまま使用を続けるとフランジ部が破損し、最悪の場合、当該ベルトが外れ、警告灯が点灯し、 ステアリング操舵力が増大するとともに、バッテリー上がりやオーバーヒートに至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-CV4W CV4W-0400101 ~ CV4W-0603451(平成21年12月19日 ~ 平成23年11月11日)
DBA-CV5W CV5W-0202686 ~ CV5W-0700101(平成20年6月26日 ~ 平成23年12月21日)

助手席用エアバッグのインフレーターの不具合(2017年12月1日届)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、 温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。 このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-0900760 ~ CV1W-1102963(平成25年1月7日 ~ 平成28年2月19日)
DBA-CV2W CV2W-0900101 ~ CV2W-1100354(平成25年1月7日 ~ 平成28年2月16日)
DBA-CV5W CV5W-0900101 ~ CV5W-1100387(平成25年1月7日 ~ 平成28年2月15日)

ディーゼルエンジン車の排気ガス再循環(EGR)クーラーバイパスバルブを制御するソレノイドバルブの不具合(2017年9月28日届)

ディーゼルエンジン車の排気ガス再循環(EGR)クーラーバイパスバルブを制御するソレノイドバルブにおいて、 当該バルブの使用環境に対する外装樹脂材の選定が不適切なため、内部のコイル線との熱膨張差が大きく、 コイル線に繰り返し過大な応力がかかることがあります。 そのため、そのまま使用を続けると、コイル線が断線し、エンジン警告灯が点灯するとともに、 フェールセーフによりEGR制御が停止し、最悪の場合、窒素酸化物の排出量が増加するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-0900101 ~ CV1W-1202703(平成24年12月18日 ~ 平成29年6月23日)

エンジンコントロールユニットの電源制御等に使用されるリレーの不具合(2017年9月28日)

エンジンコントロールユニットの電源制御等に使用されるリレーにおいて、 リレー内部の溶接が不適切なため、使用過程で溶接部が異常発熱して溶接が外れ、導通不良となることがあります。 そのため、走行中にエンストして再始動不能となるおそれがあります。 また、アイドリングストップ付車両は、エンジン警告灯が点灯してエンジン出力が制限されるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-1003132 ~ CV1W-1105657(平成26年12月8日 ~ 平成28年6月1日)
DBA-CV2W CV2W-1000397 ~ CV2W-1100660(平成26年12月9日 ~ 平成28年6月1日)
DBA-CV5W CV5W-1000530 ~ CV5W-1100775(平成26年12月9日 ~ 平成28年5月31日)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合(2017年3月30日届)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、 温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。 このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-0900101 ~ CV1W-0900814(平成24年12月18日 ~ 平成24年12月28日)
DBA-CV2W CV2W-0700101 ~ CV2W-0802046(平成23年12月8日 ~ 平成24年12月19日)
DBA-CV4W CV4W-0400315 ~ CV4W-0603626(平成22年1月6日 ~ 平成23年12月1日)
DBA-CV5W CV5W-0404139 ~ CV5W-0802601(平成22年1月6日 ~ 平成24年12月20日)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合(2016年11月24日届)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、 温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。 このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-CV4W CV4W-0400101 ~ CV4W-0400316(平成21年12月19日 ~ 平成21年12月26日)
DBA-CV5W CV5W-0000202 ~ CV5W-0404155(平成19年1月16日 ~ 平成21年12月26日)

運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合(2016年6月30日届)

運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。 このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-1000101 ~ CV1W-1102963(平成26年8月1日 ~ 平成28年2月19日)
DBA-CV2W CV2W-1000101 ~ CV2W-1100354(平成26年8月2日 ~ 平成28年2月16日)
DBA-CV5W CV5W-1000101 ~ CV5W-1100387(平成26年8月1日 ~ 平成28年2月15日)

運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合(2016年2月19日届)

特定の運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、原因は判明していませんが、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあることから、予防的措置として、当該インフレーターを交換します。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-0900101 ~ CV1W-0913646(平成24年12月18日 ~ 平成26年7月31日)
DBA-CV2W CV2W-0700101 ~ CV2W-0903492(平成23年12月8日 ~ 平成26年7月31日)
DBA-CV4W CV4W-0400101 ~ CV4W-0603626(平成21年12月19日 ~ 平成23年12月1日)
DBA-CV5W CV5W-0000202 ~ CV5W-0904039(平成19年1月16日 ~ 平成26年7月31日)

ターン/ライトスイッチの不具合(2016年2月18日届)

ターン/ライトスイッチにおいて、取付剛性不足のため、スイッチ操作によりコネクターの端子が摩耗し、 その摩耗屑が酸化して絶縁物が生成されるものがあります。 そのため、そのまま使用を続けると、絶縁物が端子の間にかみ込み、導通不良となり、前照灯、車幅灯、前部霧灯、後部霧灯、 尾灯、番号灯および当該スイッチ連動の車室内照明が不灯、あるいは点滅、または、方向指示器が不灯となるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-0900101 ~ CV1W-1000314(平成24年12月18日 ~ 平成26年8月26日)
DBA-CV2W CV2W-0700101 ~ CV2W-1000148(平成23年12月8日 ~ 平成26年8月20日)
DBA-CV4W CV4W-0400101 ~ CV4W-0603626(平成21年12月19日 ~ 平成23年12月1日)
DBA-CV5W CV5W-0000202 ~ CV5W-1000159(平成19年1月16日 ~ 平成26年8月20日)

バキュームポンプの不具合について(2016年2月5日届)

バキュームポンプにおいて、組み付け作業が不適切なため、 ポンプのオイル給油穴にシール剤が浸入することがあります。 そのため、バキュームポンプ内のオイルが不足し、油膜によるシール性低下から負圧不足となり、 最悪の場合、ブレーキペダルの操作力が増大し、制動距離が長くなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-CV1W CV1W-1102013 ~ CV1W-1102369(平成28年1月18日 ~ 平成28年1月26日)

2015年以降のリコール情報については、公式サイトにて確認することができます。

リコール対象に含まれる車両を所有している場合は、リコール通知が届いたり、三菱の公式サイトでもアナウンスされたりしているので、基本的にリコールの対応がなされています。

しかしながら、中古車で購入した場合は、リコールの通知が届かないケースも稀にありますので、購入前、購入後もリコールが発表されていないか、リコール対象車ではないか定期的に確認しておくことをお勧めします。

三菱 デリカD5各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

型式 車台番号
エアコンの故障 10万円
CVTの故障 リビルト品:30万円前後、新品:50万円~70万円程度
エンジンの焼き付き 補機類ベルトが原因の場合はリコール対象
燃料噴射ポンプの故障 20万円前後
ブレーキ系統の故障 オーバーホール:4万~5万円程度、全交換:6万~7万円
吸気系の故障 2千円~

デリカD5の定番の故障と言われるCVTの修理については、新品での交換となるとかなり大きな費用となってしまいます。

その他の故障に関しても、突然の出費は家計を圧迫する可能性もありますので、事前にどの故障に、どれくらいの費用が掛かるのか把握しておくことが大切です。

三菱 デリカD5オーナーの評判

ここまで、故障に関して解説してきました。

では、実際に三菱 デリカD5を所有しているオーナーの評判はどうなのでしょうか?まずは、ポジティブな意見をご紹介します。

  • 車内が広くて、レジャーも快適!
  • 悪路でもスムーズ、安定した走り
  • 視界が高い、広いため運転がしやすい
  • 雪の多い地域でも大活躍
  • 街乗りでも快適な走りができる

一方でネガティブな意見もあります。

  • ディーゼル車のメンテナンスが面倒
  • エアコン音がうるさい
  • サビやすい

ネガティブな意見もありますが、気になる人は気になるといった点なので、走行性や居住性などを重視する人はあまり関係ないのかもしれません。

三菱 デリカD5とはどんな車?

三菱 デリカD5は世界唯一のオールラウンダーとして非常に人気の高い車両です。

そんなデリカD5は、2005年に東京モーターショーにて初披露され、2007年に販売が開始されました。

オールラウンダーとしてミニバンでもなく、SUVでもない存在の三菱 デリカD5の特徴としては、やはり「居住性」と「走行性能」と言えます。

これまでのマイナーチェンジは以下の通りです。

・2008年5月
・2008年12月
・2009年11月(4WD車のみ)
・2009年12月(2WD車のみ)
・2010年6月
・2010年12月
・2011年12月
・2012年7月
・2012年12月

2012年12月以降は、数回の一部改良が行われています。
なお2018年に、2019年春に新型デリカD5を発売すると発表しています。

2019年春に発売を控える新型デリカD5は、先進安全支援機能が大幅に進化、これまでよりもさらにクリーンになった2.2リッターディーゼルターボエンジン、そして一番のチェンジと言えるのが、フロントマスクです。

従来型のフロントマスクは、ヘッドランプやフロントグリルが横並びに配置されていましたが、新型のフロントマスクは、全く異なるデザインとなっています。

従来型は無骨なカッコよさでしたが、新型はスタイリッシュなカッコよさと言ったところでしょうか。

どちらの三菱 デリカD5も迫力があることは間違いなしです。

また、新型になってもデリカD5の良い面は残されますので、唯一無二の存在は健在することでしょう。

三菱 デリカD5を中古車で購入する際に気をつけること

三菱 デリカD5は中古車でも人気の高い車両です。
中古車のため、急いで購入を検討しようとする方も多いでしょう。

中古車であっても大きな買い物となることは間違いありませんので、以下の注意点に気をつけながら、十分な検討をしてください。

・車両の状態確認
中古車の場合は、必ず外装や内装など車両の状態を確認しますよね。デリカD5は、バンパーなど特徴のある形となっている為、車幅感覚が慣れていない時期にぶつけやすいと言えます。

特にぶつけやすい、バンパー、テール、グリルなどは念入りに確認をしておきましょう。

・エンジン
悪路をも得意とする三菱 デリカD5ですから、エンジンに負担がかかっていることも多いです。エンジンをかけた際に異音がしないかチェックしてみてください。

なお、ギアの入り方がスムーズかどうかも併せて確認しておくと良いでしょう。

・グレードや装備品
中古車は1台1台状態や装備品が異なります。自分が欲しい装備があるか、グレードなのかを確認する必要があります。インターネットで中古車情報を見た際に、文面には装備していると書かれていても、納車されてみると装備されていなかったという事例も少なくありません。

可能な限り、実車を自分の目で確認したうえで購入するようにしてください。

 

他にも、デリカD5はファミリーカーとしても人気の1台ですので、お子さんを乗せることも多く、シートが汚れていたり、ほつれていたりすることも多いです。

隅々まで細かくチェックして、購入後に後悔のないようにしてください。

まとめ

三菱 デリカD5は、数多くあるSUVやミニバンではない、唯一無二の存在であるオールラウンダーです。

中古車であっても、その存在価値を大きく発揮させるためにも、デリカD5を所有した際には定期的なメンテナンスを心がけるようにしましょう。