ホンダ フリードは故障が少ない?故障事例や修理費用など交えて解説

2018年にマザーズセレクション大賞を受賞するなど、子育て世代、ママたちからの支持が高いホンダ フリード。2008年の発売直後は、発売1ヶ月で2万台を売り上げたほど注目を浴びた車両です。今回は、ホンダ フリードの故障について解説していきます。故障事例や修理費用、中古車を購入する際の注意ポイントなども併せて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ホンダ フリードは故障が多いのか?

ホンダ フリードに関する故障の声

40代/男性

初代フリードに乗っていましたが、購入から数年経った頃、変速時に異音がするようになりました。異音修理で確か10万円近くしたような……。でも、丁度いい大きさで快適でした!

30代/女性

時々、スライドドアが開かなかったり、スマートキーでロックが解除されないことがあったり……。一時期、いろんなことが重なりました。スマートキーの故障は部品を交換してもらい、スライドドアについては、給油口のカバーがしっかり閉められていなかったようです(汗)

20代/女性

このところエンジンになにか違和感があり、ディーラーへ持っていたところ、ちょうど1週間前にリコールが出た個所が違和感の原因だったらしく、すぐに対処してもらいました。フリードにリコールが出たことは主人から聞いていましたが、まさか自分の車が対象とは!早く対処してもらえてよかったです!

30代/男性

ヘッドライトをつけたところ、何かの警告灯が点滅したと思った矢先エンストしてしまいました。少し停車してエンジンを再始動すると特に問題なく走行できたので、その日はそのまま帰りましたが、やはり怖いので次の日ディーラーに持っていき点検してもらいました。詳しいことは分かりませんが、すぐに修理できたので安心しました。

50代/男性

購入後1年過ぎたころから、エアコンをつけた際に、チリチリと虫が鳴いているような異音がするようになり、エアコンを止めると異音もしなくなります。さすがに真夏にエアコンなしはきついので、すぐにディーラーに持っていったところ、モーター交換となりました。交換後は異音もせずに快調です。

ホンダ フリードの故障が多い箇所

車を購入する際に故障しやすそうだけど購入するという人はなかなかいないと思います。

ホンダは、2017年 日本自動車耐久品質調査でもTOP3に入り、世界的に見ても故障率の低いメーカーであることがわかります。

しかし、工場製品である以上、全く故障しない車は存在しません。
世界的に信頼度の高いホンダから発売されているフリードにも故障しやすい箇所がいくつかあります。

次のような部品は比較的故障が多いと言われていますので、注意が必要です。

  • CVT
  • 電動パワーステアリングの不具合
  • スライドドアの不具合
  • スマートキーによるドアロック解除の故障
  • エアコンの故障

場合によっては重大な故障につながる可能性もありますので、何かしらの不具合が生じた場合は、ディーラーもしくは専門工場へ相談してみましょう。

ホンダが発表しているフリードに関する故障・不具合・リコール情報

エアバッグ装置(インフレーター)の不具合(2018年9月27日届)

助手席側のエアバッグのインフレーター(膨張装置)において、環境温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。そのため、エアバッグ展開時にインフレ-ター内圧が異常上昇して、インフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両(フリード、フリード スパイク)

型式 車台番号
DBA-GB3 GB3-1519784~GB3-1525374(平成26年1月6日~平成26年3月24日)
GB3-1600001~GB3-1627016(平成26年3月26日~平成27年3月30日)
GB3-5400637~GB3-5400669(平成26年1月7日~平成26年3月21日)
GB3-5500001~GB3-5500746(平成26年4月1日~平成27年3月27日)
DBA-GB4 GB4-1503682~GB4-1504375(平成26年1月6日~平成26年3月19日)
GB4-1600001~GB4-1603656(平成26年4月1日~平成27年3月30日)
DAA-GP3 GP3-1121918~GP3-1129392(平成26年1月7日~平成26年3月28日)
GP3-1200003~GP3-1225755(平成26年4月1日~平成27年3月30日)
GP3-5100110~GP3-5100118(平成26年1月9日~平成26年3月20日)
GP3-5200001~GP3-5200148(平成26年4月4日~平成27年3月26日)

制動装置(ブレーキマスターシリンダー)の不具合(2018年5月31日届)

ブレーキマスターシリンダーにおいて、セカンダリーカップの材質と形状が不適切なため、カップがリザーバータンクホースからブレーキ液中に溶け出した可塑剤により膨潤し、また、走行中のエンジンからの熱影響により膨張すると、変形することがあります。そのため、シール性能が低下して、ブレーキペダルをゆっくり踏むとシール部からブレーキ液が漏れ、最悪の場合、制動距離が長くなるおそれがあります。

対象車両(フリード、フリード+)

型式 車台番号
DBA-GB5 GB5-1000051~GB5-1069558(平成28年8月3日~平成30年2月16日)
GB5-5000010~GB5-5000935(平成28年9月12日~平成30年2月19日)
GB5-6000001~GB5-6000221(平成29年5月26日~平成30年2月13日)
DBA-GB6 GB6-1000019~GB6-1008946(平成28年8月23日~平成30年2月14日)

エアバッグ装置(インフレーター)の不具合(2018年1月18日届)

助手席側のエアバッグのインフレーター(膨張装置)において、環境温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。そのため、エアバッグ展開時にインフレ-ター内圧が異常上昇して、インフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両(フリード、フリード スパイク)

型式 車台番号
DBA-GB3 GB3-1505853~GB3-1519852(平成25年1月7日~平成25年12月27日)
GB3-3000019~GB3-3006776(平成25年7月17日~平成25年9月20日)
GB3-5400104~GB3-5400638(平成25年1月8日~平成25年12月27日)
GB3-7000002~GB3-7000116(平成25年7月30日~平成25年9月18日)
DBA-GB4 GB4-1500737~GB4-1503685(平成25年1月8日~平成25年12月27日)
GB4-3000012~GB4-3001113(平成25年7月17日~平成25年9月20日)
DAA-GP3 GP3-1105450~GP3-1122010(平成25年1月7日~平成25年12月27日)
GP3-3000009~GP3-3007475(平成25年7月17日~平成25年9月20日)
GP3-5100025~GP3-5100109(平成25年1月8日~平成25年12月26日)
GP3-7000002~GP3-7000020(平成25年7月30日~平成25年9月10日)

座席ベルト(シートベルトプリテンショナー)(2017年2月23日届)

前席用シートベルトのプリテンショナーにおいて、シートベルト巻取り機構を作動させる着火剤の配合量の設定が不適切なものがあります。そのため、衝突時に正常に着火剤が着火せず、プリテンショナーが作動せずシートベルトを引き込まないおそれがあります。

対象車両(フリード、フリード+)

型式 車台番号
DBA-GB5 GB5-1003967~GB5-1007797(平成28年10月3日~平成28年11月5日)
GB5-5000043~GB5-5000068(平成28年10月7日~平成28年10月25日)
DBA-GB6 GB6-1000502~GB6-1000765(平成28年10月4日~平成28年10月24日)
DAA-GB7 GB7-1000902~GB7-1005794(平成28年9月30日~平成28年10月31日)
GB7-5000017~GB7-5000059(平成28年10月7日~平成28年10月25日)
DAA-GB8 GB8-1000181~GB8-1000959(平成28年9月30日~平成28年10月31日)

エアバッグ装置(インフレーター)の不具合(2017年1月19日届)

助手席側のエアバッグのインフレーター(膨張装置)において、環境温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。そのため、エアバッグ展開時にインフレ-ター内圧が異常上昇して、インフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両(フリード、フリード スパイク)

型式 車台番号
DBA-GB3 GB3-1406469~GB3-1454121(平成24年1月6日~平成24年10月24日)
GB3-1500003~GB3-1505852(平成24年10月24日~平成24年12月28日)
GB3-5300075~GB3-5300763(平成24年1月9日~平成24年10月24日)
GB3-5400001~GB3-5400103(平成24年11月20日~平成24年12月28日)
DBA-GB4 GB4-1400640~GB4-1405047(平成24年1月6日~平成24年10月23日)
GB4-1500001~GB4-1500736(平成24年10月25日~平成24年12月28日)
DAA-GP3 GP3-1016667~GP3-1071899(平成24年1月6日~平成24年10月30日)
GP3-1100002~GP3-1105509(平成24年10月24日~平成24年12月28日)
GP3-5000001~GP3-5000095(平成24年4月10日~平成24年10月23日)
GP3-5100001~GP3-5100024(平成24年11月21日~平成24年12月6日)

2016年以降のリコール情報については公式HPより確認することができます。

新車で購入する場合は対応がなされた車両が納品されますが、中古車で購入する場合は、リコールが発表されていても対応がなされていない可能性があります。

購入前に、対象車両にリコールが出されていないか確認することが大切です。

ホンダ フリード各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障箇所 費用
スマートキーによるドアロック解除の故障 1万8千円~2万円前後
ミッションの不具合 10万円~15万円前後
エアコンの故障 10万円前後
エンジンルームからの異音 無償交換の可能性あり
ルーフモニターのノイズ 無償交換の可能性あり

このほか、スマートキーを使用している人なら経験があると思いますが、スマートキー電池切れを故障と勘違いする人も多いです。

電池切れの場合は電池を交換することで解決します。電池は数百円程度で、自分で交換することも可能ですが、心配な方はディーラーで交換してもらいましょう。ディーラーでの交換は1,000円前後となります。

ホンダ フリードオーナーの評判

ホンダ フリードは子育て世代に特に人気の高い車両となっていますが、その他の世代にも人気の1台です。

実際にホンダ フリードを愛用している方たちのフリードに対する印象はどうなのでしょうか。評判をまとめてみました。

  • 収納がたくさん
  • 車中泊も快適!
  • ホンダらしいフロントデザイン
  • 後部座席もゆったりとした乗り心地
  • 運転しやすい
  • シートの方さがちょうどいい

ホンダ フリードを所有している方の多くは、インテリアやシートの内装面と乗り心地の良さを高く評価していました。

ただし、価格面においては少々高いという意見が多かったです。

ホンダ フリードとはどんな車?

ホンダ フリードは2008年までに販売されていたホンダ モビリオの後継モデルとして発売されたミドルサイズのミニバンです。

これまでミニバンと言えば、ファミリー向けの大きいサイズのモデルばかりでしたが、フリードはミニバンが大きすぎると感じる顧客に向けて開発されたコンパクトなミニバンとなります。

ホンダ フリードが発表された当初から注目を浴びており、発売開始と同時に人気はさく裂し、販売開始から1ヶ月後には2万台を売り上げたと発表しています。

また、5人乗り、6人乗り、7人乗りとタイプも様々、2列目シート、3列目シートを自由にアレンジすることでベビーカーや自転車などの大きな荷物も楽に積むことが可能です。

アレンジによっては、背の高い観葉植物なども簡単に乗せることができます。

なお、通常のミニバンで感じやすい視界の悪さや、運転のしづらさがホンダ フリードでは解消されており、女性でも運転しやすいことも特徴の1つです。

ホンダ フリードを中古車で購入する際に気をつけること

ホンダ フリードは中古車でも人気の高い車両です。

目ぼしい車両を見つけてもすぐに売却となってしまうことも考えられ、即決したいという気持ちになることもあるでしょう。

購入してから後悔しないためにも、しっかりと確認しておきましょう。

・車両全体の確認
外装・内装はもちろん、車両下部もできるだけ確認をしておきましょう。自分で確認することが難しい場合は、整備担当者などに確認してもらうと良いでしょう。

・整備の状態を確認
消耗部品やこれまでの整備記録を確認するようにしてください。

また、エンジンをかけてみて異音がしないかという点も併せてチェックしてみましょう。

・シートの確認
ホンダ フリードはシートアレンジのバリエーションが豊富です。

シートに不具合がないか、しっかり確認しておく必要があります。写真や展示状態で問題なさそうに見えても、実際に動かしてみなければ不具合が起こっているかどうかは分かりません。必ずシートの動きをチェックしておきましょう。

まとめ

今回はホンダ フリードの故障や修理費用についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ホンダ フリードはコンパクトミニバンでありながら、車内空間の広さとシートアレンジが多彩で、子育て世代に関わらず、幅広い世代で支持される1台ではないでしょうか。

その分、中古車で購入する際は慎重な判断が必要となりますが、慎重に確認することで楽しいカーライフを送ることができるでしょう。

故障は、どの車でも起きうることです。ホンダ フリードに関わらず、日々のメンテナンスを心がけ、大切に所有していきましょう。