スバル フォレスターは故障しやすい?故障事例やリコール情報をオーナーの評判と併せて解説!

1997年にスバルから発売が開始された中型SUV「フォレスター」。発売から約9年3ヶ月後には累計生産台数が100万台を超えたことを発表しています。2013年4代目フォエレスター、2018年には5代目フォレスターもグッドデザイン賞を受賞しており、2代連続での受賞も話題となりました。そんなスバル フォレスターは故障しやすいのでしょうか?ここでは、フォレスターの故障事例やリコール情報と併せてフォレスターオーナーの評判について解説していきます。

スバル フォレスターは故障が多いのか?

スバル フォレスターに関する故障の声

年齢不詳/女性

最近、エンジン警告灯がよく点灯します。

特にエンジンから異音がするわけでもなく、始動もいつも通り。常時点灯しているわけではないので故障かどうかもわからず……。近々ディーラーへ持っていこうと思います。

50代/男性

現在はスバルのフォレスター、その前もスバルの別の車種に乗っていましたが、特に目立った故障はありません。メンテナンスの頻度も一般的だと思います。

30代/女性

フォレスターのMT車に乗っていますが、5年か6年経った頃クラッチが故障しました。クラッチって故障しにくいように感じますが、フォレスターだけ?それともあたりが悪かったのか……。

40代/男性

スバル フォレスターに乗り始めて10数年経ち、これまで大きな故障は在りませんでした。初めての故障が先日起こりました。ラジエーターからの冷却水漏れです。まあ、十数年乗っていればこれくらいの故障は付き物でしょうね……。

スバル フォレスターの故障について調査しましたが、故障に関する報告は少なく、とてもいい車であると語っているユーザーが多かったです。

スバル フォレスターの故障が多い箇所

スバル フォレスターの故障に関する報告が少なかったとしても、工場製品であれば何かしらの故障は発生するものです。

スバル フォレスターの故障が多いと言われる箇所は以下の通りです。

  • アイドリングストップの不具合
  • ラジエーターの故障
  • エアコンの不具合/不調
  • 警告灯の点灯

アイドリングストップの不具合は故障とまではいきませんが、報告の多い事例です。そもそもアイドリングストップは、減速し、一定の速度以下になるとエンジンがストップする省エネ機能のことを指します。

しかし、一部の報告では、発進時ブレーキペダルを離した際にエンジンが停止するという症状が起こっているようです。

この事例に関しては明確な原因が判明していない為、ひとまずの対策としてアイドリングストップ機能を解除するしかありませんが、場合によっては原因がわかる可能性もあるため、アイドリングストップに不調を感じた場合は近くのディーラーへ持っていきましょう。

上記3つの故障箇所のうち一番多く報告されているのが「ラジエーターの不具合/不調」です。

この原因としては、経年劣化が挙げられます。スバル フォレスターの場合、ラジエーターの構造上、樹脂製で作られている為、経年劣化が避けられません。

故障した場合は、ラジエーターの交換もしくは、アルミ製の社外品を載せ替える必要があります。

スバルが発表しているフォレスターに関する故障・不具合・リコール情報

ここでは、これまでに発表されたスバル フォレスターのリコール情報の一部をご紹介します。

原動機(バルブスプリング)の故障(2018年11月1日届)

原動機の動弁機構部において、設計が不適切なため、バルブスプリングの設計条件よりも過大な荷重及び一般的な製造ばらつきによる当該スプリング材料中の微小異物によって、当該スプリングが折損することがある。そのため、エンジンから異音が発生し、また、エンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
DBA-SHJ SHJ-021283 ~ SHJ-026050(平成24年1月17日 ~ 平成24年6月13日制作)
DBA-SJ5 SJ5-002001 ~ SJ5-025663(平成24年10月10日 ~ 平成25年9月30日制作)

前照灯(自動配光制御装置)の不具合(2018年9月27日届)

前照灯自動配光制御を行うセンサーカメラにおいて、車両製造時にカメラカバーの組付け不良があったため、センサーカメラ視野の一部をカメラカバーが遮ってしまうものがある。そのため、保安基準で規定されたセンサー検出領域の上方角度を満足しないおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
5BA-SK9 SK9-002432 ~ SK9-004181(平成30年7月9日 ~ 平成30年7月23日)

完成検査に関わるリコール(2017年11月16日届)

車両製作工場の完成検査において、完成検査員に任命されていない検査員が合否判定を行ったものが認められたため、道路運送車両の保安基準に関する検査が適切に行われていなかった。

対象車両

型式 車台番号
DBA-SJ5 SJ5-035017 ~ SJ5-115024(平成26年1月17日 ~ 平成29年10月3日)
DBA-SJG SJG-020952 ~ SJG-039811(平成26年3月12日 ~ 平成29年10月3日)

エアバッグ装置(インフレータ)の不具合(2017年3月30日届)

助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがある。このため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-SH5 SH5- 046655~SH5 – 051852(平成22年1月7日~平成22年4月14日)
DBA-SH5 SH5- 046610~SH5 – 064139(平成22年1月6日~平成24年6月8日)
CBA-SH9 SH9- 002001~SH9 – 004281(平成22年10月1日~平成24年5月28日)
DBA-SHJ SHJ- 002001~SHJ – 026050(平成22年10月1日~平成24年6月13日)

原動機(ウォーターポンプ)の不具合(2016年11月25日届)

エンジンのウォーターポンプにおいて、ベアリング部の組付隙間が小さいため、ベアリングが破損し、ウォーターポンプが機能しなくなる場合がある。そのため、タイミングベルトが損傷し、そのまま使用を続けると、エンジンが停止して再始動出来なくなるおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
CBA-SH5 SH5-007950~SH5-051852(平成20年2月11日~平成22年4月14日)
CBA-SH9 SH9-002001~SH9-002076(平成22年10月1日~平成22年11月23日)
DBA-SH5 SH5-004781~SH5-060250(平成20年2月2日~平成22年11月23日)

上記より以前のスバル フォレスターのリコール情報については、スバル公式サイトに掲載されています。

中古車を購入の際には、購入予定の車両にリコール情報が出されているか、リコール情報が出されている場合は対応済みであるか、しっかり確認をしておきましょう。

スバル フォレスター各部品の修理費用

ここでは、スバル フォレスター各部品の故障費用について解説します。

故障個所 費用
ラジエーターの故障 10万円前後
コンプレッサーの故障 10万円前後~
エンジンの故障 5万~(※載せ替える場合は80万円前後)

スバル フォレスターの故障個所として多く報告されているラジエーターの故障に関しては、社外品ラジエーターに交換することで費用を抑えることも可能です。

車の故障は、スバル フォレスターに関わらず、修理費用にもまとまった出費が予想されます。少しでも費用を抑えたい方は、社外品やリベルト品なども含め、相談してみると良いでしょう。

スバル フォレスターオーナーの評判

スバル フォレスターは比較的故障が少ない印象ですね。
ここでは、スバル フォレスターのオーナーの評判をまとめてみました。

  • 路面の凹凸を感じさせない安定した走り心地
  • 後部座席が広く、ゆったりと乗れる
  • 運転席からの視界がよい
  • 角ばったデザインがかっこいい!
  • 荷物の出し入れがしやすい

特にスバル フォレスターの評判でたくさんの方が語っていたのが、走行性の良さについてでした。

長距離運転でも疲れにくい、道路状況が悪くても乗り心地が良い、カーブ時の操作性が良いなど、運転手にとっては高い評価を得ている車両と言えるでしょう。

スバル フォレスターとはどんな車?

フォレスターは1997年にスバルから発売されたクロスオーバーSUVです。

車名のフォレスターは英語の「森をはぐくむ者」という意味から来ており、このフォレスターという名称は全世界共通となっています。

発売当初から角ばったデザインが印象的ですが、2018年より発売している5代目フォレスターは角ばったデザインながらも曲線が印象的な高級感漂うデザインです。

その高いデザイン性から、4代目フォレスター(2013年)と5代目フォレスター(2018年)と2代連続してグッドデザイン賞を受賞しています。

また、スバル フォレスターはSUVの中でも人気上位に入るエクストレイルに比べて価格が割安なことも特徴と言えるでしょう。

しかしながら、走りの面ではエクストレイルに勝るほどの性能です。特に走りの質を重視したい方は、4代目以降のフォレスターを選ぶことをお勧めします。

スバル フォレスターはSUVの中でも、小回りが利き、街乗りにもアウトドアにも最適かつ、後部座席が広いことも特徴で、小さなお子様がいらっしゃるご家族にもおすすめの1台です。

スバル フォレスターを中古車で購入する際に気をつけること

中古車で購入する際は、大きな傷がないか、事故歴がないかなど確認するかと思いますが、その他にも以下の点を含めて確認することをお勧めします。

少し離れたところから全体をみる
傷や凹みがないかを確認するため車体の近くによって確認することが多いですが、まずは、少しだけ距離を取り全体を見ましょう。全体をみることで、一部のパーツの色が違ったり、ゆがみを確認することができたり、修理履歴などを引き出すことができる可能性もあります。

エンジンをかけてみる
車体を見ただけでは、エンジンやシステムなどの不具合を見つけることは出来ません。エンジンをかけて、異音がしないか、警告灯がついていないか、エアコンは正常に稼働するかなど確認をしてみましょう。可能であれば、試乗して、タイヤ周りに問題がないか確認してください。

整備記録を確認する
前オーナーが定期点検を行っていたかも確認することが大切です。前オーナーの整備がずさんな場合は、車もそれなりの影響を受けている可能性があり、故障や不具合を生じやすくなっていることが考えられます。

走行距離が短く、登録日から期間が空いているもの
たまに、走行距離が短く、初年度登録から期間が経っている車両を見かけることがあると思います。走行距離が短いから故障や不具合もそんなにないだろうと思う方も多いですが、距離が短いということは、乗っていない期間も多くあるということです。放置していれば各部品の劣化も懸念されますので、注意が必要です。

まとめ

今回は、スバル フォレスターについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

幅広い世代におすすめのスバル フォレスターですが、悪路で使用していることも大いに考えられるため、中古車を購入する際は念入りな確認をしたいところです。

質のよいスバル フォレスターを手に入れて、楽しいカーライフを送りましょう。