フォード マスタングは故障が多い?口コミや評判から故障箇所、修理費用などを知っておこう

アメリカの自動車メーカーであるフォードから展開されていて、初代モデルは1960年代にさかのぼる歴史ある車種です。2017年までモデルチェンジをされ、現在においても性能や人気は健在です。外国産の車種は故障が気になるもので、古い型の車種を検討している方にとってもできる限り故障のリスクは軽減したいものです。今回はフォード マスタングの故障について、口コミや評判をもとに紹介していきます。

フォード マスタングは故障が多いのか?

フォードのマスタングは実際故障が多いのでしょうか。故障に対する口コミや評判、公式情報などから実情を把握しましょう。

フォード マスタングに関する故障の声

男性

マスタングを購入してから、特に大きな故障もなく過ごしていましたが、9年目にしてオルタネータが壊れてしまいました。すぐに修理してもらい、また今まで通り乗ることができています。

男性

新車で購入し、納車後2週間乗れずにいたのですが、いざ乗ろうと思ったらバッテリーが上がり、一気にテンションが落ちました。やっと手に入れたマスタングだったのに、最初からこんな感じだと、この先不安ばかりです。

20代/男性

ウィンカーの点滅が早くなるなどの不具合が起きました。特に走行に支障をきたすものでもないので、さほど困ることではありませんので、定期点検時にでも見てもらおうと思います。

40代/男性

突然、バッグ、ドア開閉時に音が鳴らなくなりました。ドア開閉時は特に問題ないとしても、バッグ時の音はやはりないと困るのではないかと思い、すぐに修理に持っていきました。その場で治すことができたようで一安心です。

50代/男性

空気圧センサーによる警告灯が何度も点灯していたため、工場に持っていき、点検してもらいました。整備士にこれで大丈夫かと思うと言われ、自宅へ帰っていたところ、また点灯…。とりあえず様子を見ることにしました。

口コミからはエンジンなどの大きなパーツの故障の声はほとんどありませんでした。少し乗らなかっただけでバッテリーが上がってしまったという声はいくつかありましたので、適度に運転し、運転しない期間がある時でも充電をすると対処できるでしょう。

モデルチェンジによる改良も行われているため、故障が不安なイメージのある外国産の車種ですが、大きな故障の心配はないと言えます。小さな故障の様子があったら、早めに対処することで常にベストなフォード マスタングに乗ることができます。

フォード マスタングの故障が多い箇所

故障箇所1 エンジン

初期のフォード マスタングはエンジンのトラブルが多いようです。エンジンに関わるパーツのすべてがバランスよく動かなければエンジンそのものが止まってしまう作りであることが原因です。気化器と呼ばれるキャブレター、点火の役目を持つディストリビューターが主なエンジン故障に関わるパーツです。

初代に近づくほどエンジンの消耗が蓄積し、エンジン内部のパーツの故障も起きてきます。クラシックな車であるため、装備もクラシックなもので、故障のリスクは常に頭に入れておきましょう。

故障箇所2 コンピューター

モデルチェンジが進みにつれて車の電子制御化が進み、1993年から2005年までの5代目のフォード マスタングから本格的に導入されました。電力に任せることで便利になる部分も多い反面、経年劣化や不具合に弱く、車を制御するコンピューターに故障が多くみられています。

電力制御を導入するパーツが増えるごとに故障のリスクがある箇所が増え、一つのコンピューターの故障が他の部分の故障につながります。

故障箇所3 トランスミッション

フォード マスタングに多い故障の一つにオイル漏れがあります。オイル漏れ箇所によって、エンジンの冷却が上手くいかなくなってオーバーヒートの危険もあるなど、よくある故障であっても決しておろそかにできないものです。

トランスミッション部のオイル漏れもチェックが欠かせません。走行中に不具合を感じたらこまめな修理がフォード マスタングには必要です。

故障箇所4 エアコン

フォード マスタングに限らず、エアコンはエンジンの動力を使い、動いているため、動力を伝えるコンプレッサーなどの故障は避けられません。フォード マスタングはとりわけエアコンの故障が多いようで、初代から目立つ故障でした。コンプレッサー以外にも配管なども故障の可能性があるため、メンテナンスをしっかり行うことが大切です。

故障箇所5 ボディ

大きな故障ではありませんが、ボディの錆については車の見た目の印象を左右する部分であり、車を大切に乗るためには錆の修理も大切です。初代のフォード マスタングほどボディに錆がでることが多いため、塗装などで錆の対処をしましょう。

フォードが発表しているマスタングに関する故障・不具合・リコール情報

故障1 ドアラッチ

ドア内部のスプリングフック取り付け部の強度が不足していることがわかり、対策品との交換を2018年9月1日から始めています。ドアの開閉により、部品が破損した場合、走行中にドアが開く可能性もあるため、当該の車を所持している方は早急に対処しましょう。

対象車両

型式 車台番号
不明 1FA6P8TH9F5307447~1FA6P8TH9F5401778

故障2 動力伝達プログラム

2018年6月8日に届け出があったリコールで、オートマチックトランスミッション内の基板の不適切な処理が見つかりました。プログラムに適切な信号が届かず、急減速や走行安定性の欠如の可能性があります。故障が確認された場合はプログラムの書き換え、確認されなかった場合でも保障を延長する措置となっています。

対象車両

型式 車台番号
不明 1ZVBP8AM2C5259596 ~ 1ZVBP8AM2C5276625
不明 1ZVBP8CF2C5259600 ~ 1ZVBP8CF5C5264063
不明 1ZVBP8FF0C5265455 ~ 1ZVBP8FF2C5265456

故障3 エンジン本体

エンジン本体のスロットルの開き具合を調整するモーターに不具合があり、モーターの動作が低下するおそれがあります。警告灯の点灯やエンジン出力の低下を起こすため、快適な走行を妨げる不具合です。スロットルボディーの交換によって対策されています。

対象車両

型式 車台番号
不明 1ZVBP8AM3B5121287 ~ 1ZVBP8AM3B515657
不明 1ZVBP8EM9B5138301 ~ 1ZVBP8EM9B5138301

故障4 方向指示器

後面の方向指示器の回路に不具合があり、点灯し続けると回路が発熱するようです。電圧の変化によって、一定間隔で方向指示器が点灯しない可能性があります。方向指示器について定められている保安基準第41条に違反し、取り締まりの対象になる可能性もあるため、左右のテールランプの交換を行っています。

対象車両

型式 車台番号
不明 1ZVBP8AM7D5217801 ~ 1ZVBP8AM5D5272859
不明 1ZVBP8CF7D5208451 ~ 1ZVBP8CF1D5272890
不明 1ZVBP8FF6D5217802 ~ 1ZVBP8FF5D5267901
不明 1ZVBP8AM2E5206402 ~ 1ZVBP8AM6E5276114
不明 1ZVBP8CF6E5206210 ~ 1ZVBP8AM5D5272859
不明 1ZVBP8FF0E5223371 ~ 1ZVBP8FF7E5293417

故障5 排気管

排気管の熱対策が不適切であり、排気管で発生した熱がタンクなどのパーツに影響を与える可能性があります。パーツに伝わった熱によって、パーツの故障を引き起こし、火災や駐車ブレーキが作動しないことが考えられます。排気管の熱の影響が確認されたパーツは交換し、熱対策が施されます。

対象車両

型式 車台番号
不明 1FA6P8TH9F5307447 ~ 1FA6P8TH5F5356757

フォード マスタング各部品の修理費用

実際に故障してしまったらどのくらいの費用が必要なのでしょうか。故障の多い箇所を中心に修理費用を見ていきましょう。

部品1 エンジン

初期のマスタングの故障に多いエンジンの修理は載せ替えになることもあります。経年劣化などが重なり、重要なパーツが損傷した場合、10万円以上必要です。

部品2 コンピューター

コンピューターの修理はプログラムの書き換えで行われます。大きなパーツ交換が必要ないため数万円の比較的安いコストで済むでしょう。

部品3 トランスミッション

トランスミッションにあるシールといった部品の交換で7万円ほどです。載せ替えになるとさらに高額になるため、こまめなメンテナンスでコストを抑えましょう。

部品4 エアコン

主な修理部品はコンプレッサーです。部品費用で10万円ほどです。自分で修理も可能な場所ではありますが、工賃をプラスしてプロに修理してもらうのが無難でしょう。

部品5 ボディ

ボディの塗装の費用については、1万円台から可能です。塗装する範囲の広さやカラーなどによって価格が変わってくるので、塗装したい場所を確認して、手配するようにしましょう。

フォード マスタングオーナーの評判

  • 飛ばしていても、ゆっくり走っていても楽しめる!
  • 内外装は落ち着く黒で汚れも目立たない
  • スタイルに無駄がない
  • 車にステイタスを持つことができる
  • 後方の視界が悪く、バッグが難しい

力強い大排気量のスポーツカーであるフォード マスタングは、オーナーの快適で誇らしいドライブを可能にしています。スポーツカーらしい気持ちの良い加速は気持ちのよいドライブに連れて行ってくれます。フォード マスタングにしかない魅力あるフォルムやデザイン、内装などが所持しているだけでもオーナーにステイタスを感じさせ、相棒として信頼している声が多くありました。

スポーツカーのフォルムが車内を狭く感じさせたり、視界が通常の車種より狭くバッグが難しかったりするなどの気になる点もありますが、フォード マスタングの魅力故ですので、慣れていくことで気にならず最高の1台になるでしょう。

フォード マスタングとはどんな車?

フォード マスタングは1964年に初代モデルが発表され、アメリカを中心に人気を広げた車種です。フォードの象徴的な車種として、日本にも展開を拡大し、モデルチェンジを重ね、常に最先端の性能を求めてきました。カスタムカーのベースとしても人気で、自分好みのカスタムカーに乗りたいという方にもおすすめです。

2017年のモデルチェンジが最新のモデルです。歴史あるフォードのマスタングでドライブを楽しんでみましょう。

フォード マスタングを中古車で購入する際に気をつけること

フォード マスタングは長い歴史のある車種であり、現行モデルに至るまでモデルチェンジが繰り返されているため、初代から7代目までモデルに違いがあります。フォルムや性能などの違いはもちろん、故障の多い箇所なども違うため、モデルごとの特徴を抑えることが必要です。

古い型のフォード マスタングになるほど、経年での劣化は避けられません。乗ってみたいモデルがどのモデルであるのか、求めたい性能は何であるのかを参考に、中古のフォード マスタングを選んでみましょう。

まとめ

マスタングはモデルチェンジを重ねてきたフォードの車種であり、初代にさかのぼるほど故障が多いのが特徴です。現行モデルに近づくほどに故障は少なく、性能も最先端です。最先端のフォード マスタングに乗るもよし、古いクラシックモデルに乗るもよしの歴史のつまった車種であるため、故障箇所や頻度、搭載性能をチェックして、お気に入りのフォード マスタングを選んでみましょう。