三菱 パジェロミニは故障が多い?口コミや評判から故障箇所、修理費用などを知っておこう

パジェロミニは三菱から展開されているパジェロを小型化した車種です。2012年に最終モデルが販売されて以降生産終了となったため、現在流通しているパジェロミニは古いタイプのものが多く、故障についてチェックしたい項目です。今回は三菱 パジェロミニの故障について、口コミや評判をもとに、実際の修理費用などを交えて解説していきます。

三菱 パジェロミニは故障が多いのか?

三菱 パジェロミニの主な故障はどの部分で、費用などはどのくらいなのでしょうか。口コミやメーカー情報などから故障の実際を見ていきましょう。

三菱 パジェロミニに関する故障の声

30代/男性

納車3週間でサーモスタット不良になりました……。ショックで言葉にもなりません。ローンもあるのでこのまま乗り続けますが、またすぐに故障するのではないかと不安です。

50代/男性

パジェロミニに乗り始めてから4年程経ち、ブレーキの効きが悪くなったように思ったので工場へ持っていったところ、ABSコントロールユニットの不具合のようでした。すぐに修理できたのでよかったですが、走行中にブレーキが効かなくなったりすることを考えるとゾッとします。

50代/男性

初めて購入した車ということもあり、点検も頻繁に行っていたのですが、フロント間欠とリアワイパーが動かなくなりました。突然といった感じだったので不安になりましたが、すぐに対応してもらえたので良かったです。

50代/男性

車を購入してから6年程経ちますが、変速ショックと変速前に空回りが起きています。
不安になりつつも、休日しか車に乗らないので、次回の休みまで修理はお預けです。何が原因なのでしょうか……?

40代/男性

エンジンがストールしてしまいました。走行中でなかったので良かったですが、走行中にストールしてしまっていたら非常に焦りますね。

パジェロミニ自体古い車種であるため、経年での劣化による故障が多いようです。消耗の激しい動力を伝えるベルトなどの部品は乗るほどに負担がかかります。故障してから修理するのではなく、予防交換をしている声を多くみられました。

予期せぬ故障の可能性はどの車にもありますが、パジェロミニが古い車種であるということを知り、準備をしておくことで、未然に深刻な故障を防ぐことができるでしょう。

三菱 パジェロミニの故障が多い箇所

故障箇所1 コンプレッサーなどの補機

パジェロミニは最終モデルから年数が経過し、中古の場合、走行距離が長いことも多く、消耗部品の経年劣化が目立ちます。コンプレッサーなどのエンジンの動力をベルトなどで伝える部分は、常に稼働している部分であり、パーツごとの消耗も激しいです。いずれ交換が必要になる部分ですが、パジェロミニでは気になる故障です。

故障箇所2 アイドリングスピードコントロールバルブ

アイドリングのコントロールを行うパーツで、頭文字をとってISCVと呼ばれています。空気量の調節を行うバルブであり、経年での劣化がしやすい部分でもあります。空気に触れているため、汚れがたまり、アイドリングに異常を感じます。

故障箇所3 オートマチックトランスミッション

初期のパジェロミニに多い故障の一つで、オートマチックトランスミッションのギアが固定されてしまうことがあります。パジェロミニの故障は経年によるものが多く、ギア固定もプログラムの劣化によるものとされています。

自動で変速を繰り返すため、消耗も多く、自動変速機はパジェロミニを問わず故障の多い部分です。マニュアルタイプのパジェロミニも考慮に入れると良いでしょう。

故障箇所4 ターボチャージャー

ターボ搭載モデルのパジェロミニにおいて、ターボの故障が多く見られるようです。走行の力強さを実現するパーツですが、故障してしまうと走行性能が落ち、明らかに走りに異常が見られます。

煙がでてしまう状態までいくと、エンジンの損傷にもつながっている可能性もあるので、走りに異変を感じたら、早めにチェックしてもらいましょう。

故障箇所5 パワーウィンドウ

パジェロミニはパワーウィンドウやマルチメーターなどの部分の故障も多く報告されています。パワーウィンドウとは、電動で開閉される窓のことを指します。開閉時に止まってしまったり、嫌な音がしたりするといった症状です。スイッチや中のパーツ交換で対処することができます。

三菱が発表しているパジェロミニに関する故障・不具合・リコール情報

故障1 エンジン制御プログラムの設定の不具合

ターボ付きのエンジン制御プログラムの燃料噴射量の設定が不適切であるとわかりました。噴射量が多くなる高速走行などを続けると排気を担う部分に亀裂が生まれ、排気ガス漏れの危険があります。プログラムの書き換え、排気パーツの交換を措置として行っています。

対象車両

型式 車台番号
TA-H53A H53A-0400204 ~ H53A-0601578
TA-H58A H58A-0400204 ~ H58A-0609540
ABA-H53A H53A-0700201 ~ H53A-1002042
ABA-H58A H58A-0700201 ~ H58A-1017961

故障2 ラジエーターファンモーターのブラシの不具合

エンジンの冷却の役割があるラジエーターファンを動かすモーターのブラシの材質に不備があると報告されました。ブラシが吸湿し膨張することで効果的な冷却ができなくなってしまいます。冷却が上手くいかず、オーバーヒート、エンストの危険があるため、パーツの交換措置を進めています。

対象車両

型式 車台番号
TA-H53A H53A-0400204 ~ H53A-0601578
TA-H58A H58A-0400204 ~ H58A-0609540
ABA-H53A H53A-0700201 ~ H53A-1002042
ABA-H58A H58A-0700201 ~ H58A-1017961

故障3 動力伝達装置の不具合

オートマチックトランスミッションについて、潤滑油の経路が不適切で65km以上の走行で破損し、走行不能になる可能性があります。トランスミッション内の潤滑油経路の確保の修理、内部に問題がある場合はトランスミッションを交換することで対処がされています。

対象車両

型式 車台番号
ABA-H53A H53A-0901194 ~ H53A-1001090
ABA-H58A H58A-0904813 ~ H58A-1006595

故障4 ライトのスイッチ構造の不具合

パジェロミニだけでなく、三菱のek-wagonなど12車種でライトのスイッチ構造に不具合があるため、リコールが行われました。ウィンカーや前方のライトの点灯に影響があり、走行時に点灯できない状態になると危険です。2003年から2008年の間に製造された車種が対象で、約70万台に不具合の可能性があるとされました。

対象車両

型式 車台番号
TA-H53A H53A-0500201 ~ H53A-0601578
ABA-H53A H53A-0700201 ~ H53A-0701967
TA-H58A H58A-0500201 ~ H58A-0609540
ABA-H58A H58A-0700201 ~ H58A-0720551

故障5 タカタ製エアバッグの不具合

パジェロミニだけでなく、自動車メーカー全体の問題として、大規模なリコールが行われた事例です。エアバッグ内のガス発生などに問題があり、作動時に破裂し、危険を伴う不具合で、外国では死亡事故も起きてしまっています。今年8月末時点で約9割の対処率であるため、エアバッグのチェックも忘れず行いましょう。

対象車両

型式 車台番号
ABA-H53A H53A-0800201 ~ H53A-1002042
ABA-H58A H58A-0800201 ~ H58A-1017961

三菱 パジェロミニ各部品の修理費用

修理費用は車の維持費にも関わる部分で、故障しやすい部分の費用が高ければ、購入を考える要素にもなるでしょう。故障の多い箇所について、修理費用を見ていきましょう。

部品1 コンプレッサーなどの補機

補機にはオルタネータなどもありますが、補機一つで3万円からの修理費用が必要です。

故障してからの修理だけでなく、違和感があってすぐの対処や予防交換も視野に入れましょう。

部品2 アイドルスピードコントロールバルブ

基本的な改善方法はパーツの清掃です。清掃だけの場合は1万かからず可能です。交換になると数万円必要になるため、定期的なメンテナンスによって劣化を防ぎましょう。

部品3 オートマチックトランスミッション

部品交換で7万円ほどかかるため、高価な修理となります。純正でないパーツで修理することもでき、安く済ませることも可能ですが、保障などサポートのしっかりした純正パーツをおすすめします。

部品4 ターボチャージャー

ターボチャージャーのみの交換であれば、10万円から15万円の費用が必要です。エンジンにも異常がある場合はさらに数10万円プラスして修理費用がかかります。

部品5 パワーウィンドウ

中古パーツでも十分に修理できる部分です。ただ修理に自信のない方は失敗して悪化することも考えられるためディーラーなどに修理してもらいましょう。修理費用は中古パーツで片側のパワーウィンドウで1500円前後、スイッチは2000円前後と比較的リーズナブルです。

三菱 パジェロミニオーナーの評判

パジェロミニオーナーは三菱 パジェロミニのどのような部分に魅力を感じたり、気になる部分があったりするのか実際に声を聞いていきましょう。

  • 車高が高いので視野が良好で運転がしやすい
  • 車全体のフォルムがいい感じ。可愛い。
  • 移動販売の時に重宝しますよ。積載も、目一杯詰め込むと結構乗ってしまいます
  • 豪雪でもラクラク
  • 軽自動車の中でも燃費が悪い

三菱 パジェロミニオーナーは普段使いから趣味の車としても、幅広くパジェロミニを楽しんでいます。どこかクラシックで可愛さのある丸みを帯びたフォルムが女性の人気も集めています。三菱 パジェロミニの特徴である力強い走りは悪路をもろともせず、雪の多い地域で活躍中です。積載性能の高さなどからアウトドアに向いている車種であると評判から読み取れます。

燃費については不満もありました。高速走行が苦手で燃費も悪く、加速もスムーズではないようです。苦手な部分を我慢することができれば、見た目の良さ、走りの力強さを存分に楽しめる車種でしょう。

三菱 パジェロミニとはどんな車?

力強い走りが魅力のパジェロの軽量モデルとして人気を誇ったのが、三菱のパジェロミニです。オフロードもお手の物の走行性能がありながら、パジェロを小型化したフォルムの可愛さもあり、広く人気がありました。2012年に生産終了となっていますが、今年2018年にフルモデルチェンジで復活するという情報もあります。

力強さと可愛らしさを両立した三菱 パジェロミニでどのような道も走り抜ける爽快なドライブをしてみましょう。

三菱 パジェロミニを中古車で購入する際に気をつけること

三菱 パジェロミニに限らず、中古車を購入する際は、やはり高年式のものを選ぶことがベストです。

また、走行距離が短く、マイナーチェンジ以前の車両が良いと言われています。

三菱 パジェロミニは、販売期間も長く、中古車サイト等では破格の価格設定をされているものもあり、安く手にしたい方はとびつきたいこともあるでしょう。

しかし、あまりにも安すぎる場合は、飛びつく前に疑問を抱き、なぜ安くなっているのかを考えてみてください。

例え、安く購入できたとしても、すぐに手放さなければならなかったり、修理費用がかさんだりしては、元も子もありません。

三菱 パジェロミニの中古車を購入する際は、しっかりと見極めて購入してください。

まとめ

可愛らしいフォルムと力強い走りが根強い人気を集める三菱の代表的車種です。すでに生産が終了されている古い車種であるため、経年での故障は免れません。中古車も走行距離が長い車も多く、状態の見極めには慎重さが必要です。悪路も走れる万能さや積載能力は利便性が高いため、メンテナンスや扱いに注意して乗ることで、十分楽しむことができる車種でしょう。