ポロはフォルクスワーゲンが製造・販売するコンパクトカーです。フォルクスワーゲンの車の中でも国内では特に人気の車で、オシャレな外見に惹かれる人も多いのではないでしょうか?
しかし、輸入車ということもあり、故障が気になりますよね。ここではポロオーナーの口コミなどからフォルクスワーゲン ポロの故障について解説します。
目次
フォルクスワーゲン ポロは故障が多いのか?
フォルクスワーゲン ポロに関する故障の声
40代/男性
プラグがダメになり、触媒が死にました。
17万km走って故障なしでしたが…。
20代/女性
2年目近くで助手席の窓落ち修理。
窓落ちの際雨水の湿気で天井の張りが垂れてしまいましたが、ディーラーに相談したら、「押しピンで留めてください」と言われました。
30代/男性
電装品の故障は、国産車より多いと思います。かなりの部分、自分で何とか対処できてます。
なので、維持費は言うほど掛かってません(エンジン換装以外は…)。
30代/男性
ポロの故障
・オイル消費量過多(常時1000km走行以内でオイル警告灯点灯)
・スパークプラグ点火不良で加速不良
・オイルセンサー故障
50代/男性
通勤車はポロで1年間で4万km走行しています。あっという間に走行距離は、12万kmに。新車購入からの5年の間に初期不良は全て出た感じで、目立った故障はないけれど消耗品は、次から次へと交換が必要です。
フォルクスワーゲン ポロの故障が多い箇所
ポロは比較的故障やトラブルが多いという口コミが多いです。もちろん全く故障なく乗れているという人もいますが、細かな不具合は出やすいと思っておいた方が良さそうです。
車は車種によってある程度壊れやすい箇所というのが決まっていますが、ポロの場合、口コミで多い故障個所は以下の部分です。
- DGS
- 窓落ち
- ドアロックの故障
フォルクスワーゲンの車で多いのがDGSによるトラブルです。DGSとはフォルクスワーゲン独自のATミッションのことで、AT車でMT車の加速・燃費性能を引き出すことができます。しかし、一方で故障しやすいという声もあり、故障してしまうとクラッチや制御プラグラムなど様々な部分にも不具合が出てしまいます。
過去に何度かリコールで対策されていますが、現在でも完全に故障しなくなった訳ではないようです。
窓落ちは輸入車全般に多いトラブルです。窓落ちとは窓を固定している部品が経年劣化などにより破損し、窓が下がったまま上がってこなくなるという症状を指します。運転に直接影響はないですが、防犯上は放置しておくと危険ですよね。
ドアロックの故障はリモコンドアロックで鍵が開かなくなる不具合です。フォルクスワーゲン ポロのドアロックは空気式で日本の車とは違い、どこかが故障すると全てのドアが開かなくなるようです。その中には給油口も含まれており、故障すると給油ができなくなってしまいます。
フォルクスワーゲンが発表しているポロに関する故障・不具合・リコール情報
シートベルトバックルの不具合(2018年7月25日)
後席中央座席及び後席左座席に乗車中において、後席中央乗員用シートベルトバックルの取付位置が不適切なため、急ハンドル等によって後席中央乗員に大きな横応力が発生した場合、シートベルトバックルが後席左乗員用のベルトロック解除ボタンに接触することがあります。対策として全車両、後席中央乗員用シートベルトバックルを、後席左乗員用ベルトロック解除ボタンに干渉しない位置へ変更します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-AWCHZ | WVWZZZAWZJU009822 ~ WVWZZZAWZJU046986(4,278台) |
ABA-AWCZP | WVWZZZAWZJU040746 ~ WVWZZZAWZJU046317(34台)WVWZZZAWZJU040746 ~ WVWZZZAWZJU046317(34台) |
エアバッグインフレータの交換(2018年6月14日)
運転席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で大きな温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがあります。対策として全車両、エアバッグインフレータを確認し、該当するインフレータであった場合には対策品に交換します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
GH-9NBKY | WVWZZZ9NZ7U026850 ~ WVWZZZ9NZ7U034366(786台) |
GH-9NBTS | WVWZZZ9NZ7U026852 ~ WVWZZZ9NZ7U035531(149台) |
エアバッグインフレータの交換(2017年12月13日)
運転席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で大きな温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがあります。
車両により搭載しているエアバッグのインフレータの取付方法が異なるため、仕様に応じて以下の改善措置を行います。
1.運転席用エアバッグインフレータを対策品と交換する
2.運転席用エアバッグユニットを対策品と交換する。
3.運転席用エアバッグユニットとステアリングホイールを対策品と交換する。
なお、対策品の準備に時間を要することから、まずは全ての使用者に対しダイレクトメールにより連絡し、対策品が準備できた段階で再度連絡し、交換作業を行います。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-6RCGG | WVWZZZ6RZAU000108(1台) |
GH-9NBKY | WVWZZZ9NZ7U034130 ~ WVWZZZ9NZ7U044861(737台) |
GH-9NBTS | WVWZZZ9NZ7U034264 ~ WVWZZZ9NZ7U044707(350台) |
フォルクスワーゲン ポロ各部品の修理費用
ここではフォルクスワーゲン ポロのよくある故障が実際に起きた時の修理費用の目安をご紹介します。
- DGSの修理:10万円以上
- 窓落ちの修理:2万円~3万円
- ドアロックの修理:10万円
DGSの修理費用については様々な声がありますが、10万円以上は覚悟しておいた方が良さそうです。DGSの故障は他の部分の故障にも繋がりますが、こういう部分の修理も必要となると更に高額となります。
窓落ち修理は2~3万円程度の修理費となります。これはそこまで高額な修理ではないものの、点検する場所でもないので、いつ落ちるか分からないのがネックです。
ドアロックの修理もディラーで行うと最悪10万円近い修理費用となる場合があります。壊れている部分次第で金額が変わりますが、こちらも緊急性が高く、ある程度の修理費用は常に持っているのが安心かもしれません。
フォルクスワーゲン ポロオーナーの評判
- 小回りが利き運転しやすい
- 車内が広く荷物も沢山積める
- オシャレなエクステリア
- 国産車に比べてボディが頑丈
- 燃費が悪い
フォルクスワーゲン ポロは国内のコンパクトカーにはないデザインに惹かれて購入する方が多いようです。実用面でもコンパクトカーの割に荷物が多く詰める、小回りが利いて運転しやすいと、かなり日本の交通事情にも適している車だと思います。
このようなデザインと実用性の両立で、輸入車の中では比較的購入しやすい車でしょう。初めて輸入車にチャレンジするのにも良い車かもしれません。
一方で、国内のコンパクトカーと比べると燃費が悪い部分は、多くのオーナーが不満点として挙げています。
フォルクスワーゲン ポロとはどんな車?
フォルクスワーゲンのコンパクトカー。年間販売台数は1万台を超える、日本で人気の車種です。輸入車のほとんどが男性人気の車ですが、ポロは利用者のうち女性の割合が60%と女性に人気の車種でもあります。
5代目までは5ナンバーで軽自動車の扱いでしたが、2018年3月に発売された6代目となるAW型はこれまでよりもサイズが大きくなり、3ナンバーの普通乗用車扱いとなりました。
フォルクスワーゲン ポロを中古車で購入する際に気をつけること
輸入車は国産車と比べて部品の劣化が早く、走行距離が5万kmを超えると様々なパーツ交換が必要になると言われています。故障が多くなるのもその頃からなので、できるだけ走行距離や年式が短いものを選んだ方が良いでしょう。
また前のオーナーの時にちゃんと整備されていたかを確認できる点検記録簿がない車は、これまでの整備がちゃんと行われてきたか分からないため、故障リスクは高くなります。
まとめ
フォルクスワーゲン ポロは女性にも人気のある輸入車で、国産のありきたりなコンパクトカーじゃない車が欲しい人にはぴったりの車種です。乗っている方の満足度も高く、デザインと実用性を兼ね備えている車だと言えます。
しかし、同じような国産車に比べると維持費は高くつき、点検・整備もしっかり行わなければ故障しやすいというデメリットもあります。最近の輸入車は昔ほど故障しなくなりましたが、多少維持する面でお金が多めにかかることは覚悟しておきましょう。