ホンダ ステップワゴンの故障の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

ステップワゴンはホンダが製造・販売するミニバンです。ミニバンの中でも有名な車種で、大人数で乗る車を考えた時に候補に挙がることも多いと思います。

しかし、購入前に故障について心配な方もおられるのではないでしょうか?この記事ではオーナーの口コミなどを元にステップワゴンの故障について解説します。

ホンダ ステップワゴンは故障が多いのか?

ホンダ ステップワゴンに関する故障の声

30代/男性

家のステップワゴンが10万kmに到達しました!!!
新車で買ってから今まで事故も故障もなく乗れました

20代/男性

我が家族車ホンダ ステップワゴン、4年目で9万km走った時点でミッションが故障したけど保証期間内につきタダでミッション交換できて新品になった!

40代/男性

2006年式のステップワゴン!いつしか11年生ですね。最近故障も増えてきてもう乗り換え時期かもしれないです。

30代/男性

パワーウィンドウが上がらなくなることがあります。

40代/男性

今のところ故障はなく、異音等の不具合もありません。

ホンダ ステップワゴンの故障が多い箇所

ホンダ ステップワゴンはあまり壊れずに10万kmくらいは走ります。ただ、それ以後は車のパーツの経年劣化などにより故障は増えていきます。これは一般的な国産車と同じくらいです。

ただ、故障は車によって出やすい部位というのがあり、ホンダ ステップワゴンにも特に壊れやすい部分というのがあります。以下はステップワゴンの代表的な故障例です。

  • エンジンオイルがどんどん減る
  • CVTの故障
  • パワースライドドアの故障

エンジンオイルがどんどん減るという不具合は、6年前から9年前のステップワゴンに出る症状です。これはエンジンオイルが燃料室まで吸い上げられて燃焼してしまい、その時に発生するゴミが詰まることでオイル戻し穴が詰まってしまうことに原因があるようです。

CVTとはATの代わりとなる変速システムのことで、ATに比べて変速がスムーズになったり燃費が向上したりといった利点があります。しかし、その一方で耐久性が低いとも言われ、10万km行かないうちに故障するケースもあるようです。CVTが故障すると変速時に大きなショックが出たり、変速切り替えができなくなったりするトラブルが起きます。

パワースライドドアはスライドドアがボタン一つで開く便利な機能ですが、これも比較的故障しやすい部位です。故障すると、ボタンを押してもドアが開かなくなったり、開き方がスムーズでなくなったりなどの症状が出ます。

ホンダが発表しているステップワゴンに関する故障・不具合・リコール情報

ブレーキマスターシリンダーの不具合(平成30年6月1日)

ブレーキマスターシリンダーにおいて、セカンダリーカップの材質と形状が不適切なため、カップがリザーバータンクホースからブレーキ液中に溶け出した可塑剤により膨潤し、また、走行中のエンジンからの熱影響により膨張すると、変形することがあります。対策として、ブレーキマスターシリンダーアッセンブリーを対策品と交換します。

対象車両

型式 車台番号
DBA-RP1 RP1-1000036 ~ RP1-1017455(17,419台)
DBA-RP1 RP1-1100001 ~ RP1-1111199(11,199台)
DBA-RP1 RP1-5000003 ~ RP1-5000280(278台)
DBA-RP1 RP1-5100001 ~ RP1-5100203(203台)
DBA-RP2 RP2-1000024 ~ RP2-1003613(3,590台)
DBA-RP2 RP2-1100001 ~ RP2-1102631(2,631台)
DBA-RP2 RP2-5000004 ~ RP2-5000078(75台)
DBA-RP2 RP2-5100001 ~ RP2-5100082(82台)
DBA-RP3 RP3-1000039 ~ RP3-1045329(45,291台)
DBA-RP3 RP3-1100001 ~ RP3-1132975(32,975台)
DBA-RP3 RP3-5000006 ~ RP3-5000157(152台)
DBA-RP3 RP3-5100001 ~ RP3-5100131(131台)
DBA-RP3 RP3-6100001 ~ RP3-6102296(2,296台)
DBA-RP4 RP4-1000018 ~ RP4-1007563(7,546台)
DBA-RP4 RP4-1100001 ~ RP4-1105612(5,612台)

トランスミッションコントロールユニットの交換サービスキャンペーン(2017年7月14日)

トランスミッションコントロールユニットにおいて、当該ユニット内部のICの製造が不適切なため、イグニッションスイッチオン時に当該ユニットが起動しないものがあります。対策として、トランスミッションコントロールユニットの製造番号を確認し、該当するものは対策品と交換します。

対象車両

型式 車台番号
DBA-RP1 RP1-1000036 ~ RP1-1017455(17,420台)
DBA-RP1 RP1-5000003 ~ RP1-5000280(278台)
DBA-RP1 RP1-1100001 ~ RP1-1104457(4,457台)
DBA-RP1 RP1-5100001 ~ RP1-5100081(81台)
DBA-RP2 RP2-1000024 ~ RP2-1003613(3,590台)
DBA-RP2 RP2-5000004 ~ RP2-5000078(75台)
DBA-RP2 RP2-1100001 ~ RP2-1101168(1,168台)
DBA-RP2 RP2-5100001 ~ RP2-5100038(38台)
DBA-RP3 RP3-1000039 ~ RP3-1045329(45,291台)
DBA-RP3 RP3-5000006 ~ RP3-5000157(152台)
DBA-RP3 RP3-5000006 ~ RP3-5000157(152台)
DBA-RP3 RP3-1100001 ~ RP3-1113991(13,990台)
DBA-RP3 RP3-5100001 ~ RP3-5100067(67台)
DBA-RP3 RP3-6100001 ~ RP3-6100762(762台)
DBA-RP4 RP4-1000018 ~ RP4-1007563(7,546台)
DBA-RP4 RP4-1100001 ~ RP4-1102546(2,546台)

エアバッグインフレーターの不具合(2015年7月9日)

特定タイプの運転者席側SRSエアバッグのインフレーター(膨張装置)において、市場回収品を調査した結果、ガス発生剤の密度にばらつきが大きいものを確認しました。原因は判明していませんが、エアバッグ展開時に正常に展開しないおそれがあることから、予防的措置として当該インフレーターを新品に交換します。

対象車両

型式 車台番号
DBA-RG1 RG1-1132423 ~ RG1-1135357(2,682台)
DBA-RG1 RG1-1200005 ~ RG1-1229958(29,873台)
DBA-RG1 RG1-1300022 ~ RG1-1362330(62,170台)
DBA-RG1 RG1-5100086 ~ RG1-5100098(13台)
DBA-RG1 RG1-5200001 ~ RG1-5200105(105台)
DBA-RG1 RG1-5300002 ~ RG1-5300170(169台)
DBA-RG2 RG2-1106275 ~ RG2-1107535(811台)
DBA-RG2 RG2-1200001 ~ RG2-1205077(5,061台)
DBA-RG2 RG2-1300004 ~ RG2-1308711(8,680台)
DBA-RG2 RG2-5100036 ~ RG2-5100040(5台)
DBA-RG2 RG2-5200001 ~ RG2-5200037(37台)
DBA-RG3 RG3-1102066 ~ RG3-1102243(178台、ステップワゴンスパーダ)
DBA-RG3 RG3-1200001 ~ RG3-1201708(1,708台、ステップワゴンスパーダ)
DBA-RG3 RG3-1300010 ~ RG3-1303577(3,560台、ステップワゴンスパーダ)
DBA-RG4 RG4-1100642 ~ RG4-1100702(59台、ステップワゴンスパーダ)
DBA-RG4 RG4-1200001 ~ RG4-1200419(417台、ステップワゴンスパーダ)
DBA-RG4 RG4-1300005 ~ RG4-1300751(746台、ステップワゴンスパーダ)

ホンダ ステップワゴン各部品の修理費用

ここでは上で書いた故障がもし出てしまった時、修理費がいくらかかるのか、目安金額をご紹介します。

  • エンジンオイルのトラブル:無料保証(新車登録から11年間)
  • CVTの交換:40万円程度
  • パワースライドドアの交換:10万円程度

エンジンオイルが早くなくなる異常についてはホンダからリコールと保証期間延長のアナウンスが出ています。このため、問題が出ている車については現在のところ、ディーラーに持っていくことで全て無料修理で対応してもらえます。

CVTの交換については有償修理の場合、40万近くかかってしまいます。CVTの調子が悪いからと言って全て交換になる訳ではありませんが、最悪このくらいの高額修理になるケースもある、と覚えておいてください。

パワーシライドドアについては部品交換だけなら2万程度で済むこともありますが、ドアごとの交換になれば10万円とかなり高額になります。電動でドアが開けられる機能だけに10万円払うのはちょっと悩みどころですね…。

ホンダ ステップワゴンのオーナーの評判

  • 走りがなめらかでストレスを感じない
  • 3列目に大人が乗っても窮屈さを感じない
  • 床が低いため誰でも乗り降りしやすい
  • 内装は綺麗でまとまっている
  • 燃費が悪い

ホンダ ステップワゴンは車内の広さ、乗り降りのしやすさといった利便性の面で評価が高いです。また、意外と内装や走りの良さに関しても好評ですね。

一方で、難点として挙げられるのは燃費の悪さです。ミニバンは重量があるため、どうしても燃費が悪くなる傾向があり、燃費を少しでも良くしたいのならハイブリット車を選ぶのが良いでしょう。

ホンダ ステップワゴンとはどんな車?

ホンダが1996年から製造・販売するミドルサイズミニバン車です。当時のミニバンとしては珍しかったFFレイアウトによる低重心とコスト削減による安い車両価格の実現で人気を博し、現在まで続く車種になりました。2017年11月時点で国内累計販売台数が150万台を突破しています。

現行のステップワゴンは2015年から発売されている4代目モデルです。2017年からは初めてガソリン車の他、ハイブイット車も追加されました。

ホンダ ステップワゴンを中古車で購入する際に気をつけること

ホンダ ステップワゴンの古いモデルでは上で書いたようなリコールや不具合が残っている場合もあります。古いモデルを購入する場合はリコール対象車でないか、対象車であれば対策済かどうかを確認するようにしてください。

また、古いモデルでは車両価格が安くても交換が必要な部品代が高くつく傾向があります。車両価格と一緒に整備費用も考えないと逆に損する場合もあるので注意してください。

まとめ

ホンダ ステップワゴンは家族の普段使いにぴったりのミニバンです。燃費の悪さを除けばそれほど不便は感じないでしょう。

しかし、壊れにくいステップワゴンでも10年以上乗る場合や中古車で購入する場合には、経年劣化による故障もある程度覚悟しなければなりません。このような場合にはこまめな点検・整備を心がけることで、走行中の故障などのトラブルを防ぐことができます。