生産終了後も未だ人気のロータス・エクセルは不具合が起こりやすい?

イギリスの自動車メーカー“ロータス・カーズ”が発売していた「ロータス・エクセル」をご存知でしょうか。販売期間はわずか10年と長い間とは言い切れませんが、世界各国で話題となりました。残念ながら1992年で生産終了していますが、未だコアなファンは残っています。今回は、そんなロータス・エクセルの不具合について解説していきます。

ロータス・エクセルは故障が多いのか?

ロータス・エクセルに関する不具合の声

50代/男性

定期メンテナンスから戻ってきた直後に、ミラースイッチが壊れてしまいました。いつもお世話になっていたメンテナンス工場が閉業してしまったので、悩みに悩んだ挙句、輸入車も取り扱っている工場にメンテナンスをお願いしました。ロータス・エクセルを扱っている工場が少ないので、メンテナンス直後の故障はもう慣れましたが、やはり壊れやすいのか……自分で何とかパーツを取り寄せ交換しました。

50代/男性

国内でも中古車販売は稀で、所有することはかなり昔に諦めていました。しかし、偶然発見し、即購入!パーツはないし、点検できる工場をみつけるのも一苦労でしたが、なんとか乗れそうです。ただ、不具合続きで慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。

50代/男性

数年前にエクセルを所有していました。車好きの知人からネットオークションに販売されていると知らされて、衝動的に買いました。ただ、状態も聞かずに買ってしまったため、不具合だらけ。。おまけにすぐにリアの交換が必要に……エクセル専用の部品だったためかなり高額でした。

とにかくロータス・エクセルは国内で所有している方も少なく、大手中古車売買サイトでもヒット数は0となっているほどほど希少数しか存在しません。

それもあり、口コミや不具合に関する情報も少ないです。

ロータス・エクセルの修理を取り扱っている工場をみつけ、詳しく聞いてみることが重要と言えそうです。

ロータス・エクセルの不具合が多い箇所

工業製品である以上、ロータス・エクセルが全く壊れないことはありえません。

また、ロータス・エクセルは販売が終了している為、中古品のパーツが出回っていなかったり、取り寄せに数週間かかったりすることも多いです。

不具合や故障がないことを確認してから購入することがベストですが、貴重な車種であり、即決しなければ手に入らないということも少なくありません。

所有した際には、頻繁に専門の工場でメンテナンスを行い不具合を最小限に抑えるように注意しましょう。

ロータス・エクセルに多い不具合箇所は以下の通りです。

  • ミラースイッチの不具合

このほか、ロータス車に多い不具合として、

  • 各箇所のオイル漏れ
  • 水漏れ
  • タイヤ周りの異音・不具合
  • パワステの不具合

などがあげられます。

国産車より短い間隔で専門の工場でメンテナンスを心がけると安心してカーライフを楽しむことができるのではないでしょうか。

ロータス・カーズが発表しているロータス・エクセルに関する故障・不具合・リコール情報

今となっては希少なロータス・エクセルは、冒頭でもお話しした通り、すでに生産が終了している車両です。

よって、リコール情報ですら見つけることができませんでした。

ロータス・カーズの正規ディーラーでも情報は少ないかもしれませんが、正規ディーラーや専門的に取り扱っている販売店等であれば、リコール情報などがわかるかもしれません。

ロータス・カーズ公式サイト:https://www.lotuscars.com/
※英語サイトです
※ページを開くと動画が再生されますので、ご注意ください。

ロータス社正規輸入総代理店 エルシーアイ株式会社:http://www.lotus-cars.jp/

ロータス・エクセルの各部品の修理費用

こちらも残念ながら明確な費用を見つけることができませんでした。

しかしながら、ロータス・エクセルに不具合が起こった場合の修理費用は国産車の2~3倍を想定していた方が良いでしょう。

仮にエアコンが故障した場合、国産車では20~30万円が相場といわれています。その2~3倍の費用が想定されますので、40~60万円、100万円まではいかないとしても、多く見積もっても70万円程度かかる場合があることを念頭においておいたほうがよさそうです。

ロータス・エクセルの不具合に対応できる工場が少ないことや、修理費用が高額になる傾向があることから、やはりロータス・エクセルを所有する際は、頻繁のメンテナンスを覚悟しておくことをお勧めします。

なお、各部品を取り寄せなければいけないことも多いですので、その場合は代車を準備する必要があります。

修理費用に加えて、代車費用も併せて想定しておきましょう。

ロータス・エクセルのオーナーの評判

希少な車両であること、取り扱いする工場が限られる、中古の部品が出回っていないなど様々な点からロータス・エクセルを所有することは非常に難しいです。

しかしながら、ロータス・エクセルを所有しているオーナーの方たちは、ロータス・エクセルを所有していることを誇りに思っている方が多くいます。

通勤する際、普段は通らない道を通っていたところ、輸入車専門の中古車販売店にロータス・エクセルが止まっているのを見つけました。出勤前だったので、悩みましたが、店主に購入するから取っておいてくれ!と一言告げ、出勤しました。帰りに寄り、購入することを伝え、詳細を話していただきました。古い分、不具合は多々ありますが、ロータス・エクセルを所有できる日がくるなんて思っていなかったので、とても幸せです。

40代/男性

たまたまネットオークションで見かけて、即決しました。妻からは怒られましたが、それ以上に嬉しさでいっぱいです。

維持費はかかりますが、憧れの車に乗ることができて幸せです。これまでと変わらない道を通っても、ロータス・エクセルからみる景色は一段と美しく見えますね。

このように、ロータス・エクセルに出会えた喜びをかみしめているオーナーの方が多かったです。

また、オーナーではないものの、ロータス・エクセルを見かけたとSNSで報告する方も多く、ロータス・エクセルを知るコアなファンにとっては、釘付けとなる存在と言えるでしょう。

ロータス・エクセルとはどんな車?

ロータス・エクセルは、イギリスの自動車メーカーから1982年に発売された、スポーツカーです。

販売期間は1982年から1992年のおよそ10年間となっています。
10年間での総生産台数は2,159台ととても少なく、ここからも希少な存在だということがわかります。

中でも、1987年頃に生産されたロータス・エクセルのオートマモデル、世界で100台以下しか生産されなかったとして、人生で一度見かけることができれば幸運と言われる程です。

なお、ロータスは一時期、日本のトップクラスの企業であるTOYOTと提携しており、ロータス・エクセルにもトヨタ製の部品を数多く使用していました。

使用されていた製品は、TOYOTAのセリカXX(2代目)に使用されていた製品で、ホイールやトランスミッション、ドライブシャフトなどが挙げられます。

こういった製品であれば、海外から取り寄せる必要がない場合もありますので、不具合が生じても、さほど大きな出費にはならないかもしれませんね。

コアなファンが多いロータス・エクセルは希少価値が高く、一度手にしたものは二度と離したくない、そんな愛される車両となっています。

ロータス・エクセルを中古車で購入する際に気をつけること

ロータス・エクセルは世界的に稀にみる車両であり、熱狂的なファンからすれば、見かけたら、即購入をしたくなる気持ちがあると思います。

しかし、購入してから走行できない、故障や不具合が立て続けに起こってしまうのは悲しいですよね。

ロータス・エクセルを見かけたからと即決するのではなく、まずは、整備状態を確認し、これまでどのような整備がなされたのか確認をするようにしましょう。

また、大変貴重な車種のため、整備できる工場も限られるほか、整備士も少ない傾向にあります。
定期的にメンテナンスをすることを考えれば、無理なく行ける距離に工場があることが理想です。

ロータス・エクセルを無理なく所有できる環境があるかどうかが重要なポイントと言えるでしょう。

まとめ

4人乗りのスポーツカーとして、生産終了後も愛され続けているロータス・エクセル。

所有することはなかなか難しいかもしれませんが、憧れがある方は、ロータス・エクセルに出会えることを期待して待ちましょう。

その喜びで、多少の不具合であればかわいらしく思えるかもしれませんね。