ポロ GTIは故障に要注意?GTIに多い故障事例や修理費用について解説!

2018年7月に6代目ポロGTIが日本に導入され、車愛好家の中では歓喜が起こったほど話題となりました。スポーツモデルとして名高いGTIシリーズですが、近年日本への導入はゴルフGITとなっており、ファンにとっては待望の発表となったようです。今回は、このポロGTIの故障に関して徹底的に追及していきます。ぜひ参考にしてみてください。

ポロGTIは故障が多いのか?

ポロGTIに関する故障の声

20代/男性

念願だったポロGTIを購入してから数年経ちました。特に故障もなく、快適なカーライフを送れていると思っていたのですが、先日、高速を走行中にエンジンチェックランプが点灯し、エンジンから異音がしました。怖くなったので、車を停車し、そのまま自宅付近の工場まで運び、現在修理中です。

40代/男性

ギアが入りにくかったり、入らなかったりと頻繁に起こっています。なんとか走行は出来ていたので、いつもお世話になっている工場へ持っていき、点検をしてもらいました。すぐに修理をしてもらいましたが、私のほかにも同じ症状の方が結構いるようでした。

50代/男性

ドアミラーのヒーターが作動しなくなりました。その時はちょうど夏だったので、ヒーターが作動しなくても困りはしませんでしたが、寒くなるとやはり必要だと思い、寒くなる前に修理に持っていきました。部分交換だったのでそんなに時間は取られなかったように思います。

40代/男性

以前ポロGTIを所有していました。購入してから6年程経っていたと思いますが、信号待ちでクラッチペダルを踏んだところ、いつもと違った音がしたとおもったら、ペダルが戻らなくなり、走行不能になってしまいました……。レッカー移動してもらい、すぐに修理をしてもらいましたが、車通りの多い交差点でのことだったので、少し焦りましたね。

この他にも、ポロGTIには様々な故障事例が報告されており、不具合のため修理に出したが、修理直後にもかかわらず症状が再発したという事例も少なくないようです。

新車であれば、中古車ほど頻繁に故障はないかもしれませんが、どちらにせよ、近くにポロGTIの故障を請け負っている工場があるのかなど下調べをしておくことが必須かもしれません。

ポロGTIの故障が多い箇所

工業製品である以上、ポロGTIが全く壊れないことはありえません。

どの車においても故障しやすい箇所というのがいくつかあり、ポロGTIには次の様な部品は比較的故障が多いと言われています。

  • DSGの故障
  • コンプレッサーの故障
  • ターボに関する場所の故障

ポロGTIの故障しやすい箇所1:DSGの故障

DSG(デュアルクラッチ・トランスミッション)とは変速機の1つになります。DSGに関しては、ポロGTIに限らず故障事例が多いようで、インターネット上には様々な声が投稿されています。

ポロGTIの故障しやすい箇所2:コンプレッサーの故障

車内に冷房システムを搭載させるために必要な機器で、空気を圧縮させる働きをします。こちらもポロGTIに限らず輸入車には多い故障箇所と言えるでしょう。

ポロGTIの故障しやすい箇所3:ターボに関する場所の故障

バルブやタービンの加給制御部品などターボの故障が多く報告されています。取り換えを必要とする部品が国内倉庫になく、修理完了するまで時間がかかってしまったという人も少なくないようです。

 

このように、ポロGTIにも故障が発生し、実際に故障を経験した方も多いです。しかし、全体的にみると他の輸入車に比べて故障頻度が少ない、故障しにくいという声も多くありました。

フォルクスワーゲンが発表しているポロGTIに関する故障・不具合・リコール情報

次に、フォルクスワーゲンが発表しているポロGTIに関する故障・不具合・リコール情報についてご紹介します。

ただし、ここに記載の情報がすべてではありませんので、中古車を購入する場合などは、必ずリコール情報と照らし合わせ、対応がなされているか確認をしましょう。

シートベルトバックルの不具合(2018年7月25日届)

内容:
後席中央座席及び後席左座席に乗車中において、後席中央乗員用シートベルトバックルの取付位置が不適切なため、急ハンドル等によって後席中央乗員に大きな横応力が発生した場合、シートベルトバックルが後席左乗員用のベルトロック解除ボタンに接触することがある。そのため、最悪の場合、後席左乗員用のシートベルトがロック解除され、乗員を拘束できなくなるおそれがある。

対象車両:

型式 車台番号
ABA-AWCZP(ポロ GTI 2.0/147kW) WVWZZZAWZJU040746~WVWZZZAWZJU046317

チャイルドロックの点検(2016年9月7日届)

内容:
ドアロック機構において、構成部品の製造が不適切なため、チャイルドロック作動時に走行時の振動等によりチャイルドロックが解除することがある。そのため、車内からドア操作を行うと、ドアが開放するおそれがある。

対象車両:

型式 車台番号
ABA-6RDAJ(VW ポロ GTI 1.8 / 141kW) WVWZZZ6RZGY170235~WVWZZZ6RZGY187013

トランスミッションオイルの不具合(2014年1月16日届)

内容:
7速DSG型自動変速機を搭載した車両において、ギアオイルが不適切であるため、自動変速機制御コンピュータの基盤に内部ショートが発生し電源用ヒューズが溶断するおそれがある。走行中に不具合が発生した場合、クラッチの締結が開放されることによって、車両の運行を維持するための駆動力が伝達されず惰性走行状態となり、車両停車後に再発進不能となる。なお、不具合が発生しても、車両を安全に停車させるための制動、操舵にかかわる機能は保持される。駐車中に不具合が発生した場合、エンジンを始動できない、または始動できても発進不能となる。

対象車両:

型式 車台番号
ABA-6RCTH(VW ポロGTI 1.4/132kw) WVWZZZ6RZDY138160~WVWZZZ6RZDY282639

今回は2014年まで遡り、上記3つのリコール情報をご紹介しました。

このリコール情報だけをみると、ポロGTIの故障は少ないのではないかと感じますが、車の部品そのものが故障につながるわけではなく、日ごろのメンテナンスや乗り方によって故障につながる可能性も大いに考えられます。

国産車は世界に誇れるほど故障しにくい車が揃っています。輸入車だからといって故障しやすいとは言えませんが、日本の高温多湿という特殊な環境下での使用であることも踏まえ、慎重にポロGTIの購入を検討することをお勧めします。

ポロGTIの各部品の修理費用について

ここでは、ポロGTIが故障した場合の修理費用などについてご紹介します。

ただし、相場価格となりますので、修理が必要となった場合は、事前にどれくらいの金額がかかるのか確認しておきましょう。

  • エアコンの故障:約15万円
  • ラジエーター付近の故障:約8万円
  • 窓開閉や窓落ちの故障:約2万円前後

窓落ちに関しては、保証期間などの場合は無料で交換してもらえることもあるようですが、長期間乗っている方や、中古車で購入した場合は、窓落ちが無料で対応されるのか、有料になるのか事前に聞いておくことがいいかもしれません。

ポロGTIを愛用のオーナーの評判

小さな故障が多い印象の強いポロGTIですが、実際にマイカーとして愛用中のオーナーにはどのような評判や印象があるのでしょうか。

50代/男性

コンパクトな設計になっていますが、乗り心地や走行性は抜群だと思います。

価格以上の品質を持つ1台だと思います。購入してから6年程経ちますが、故障も殆どなく、快適に過ごしています。

20代/女性

コンパクトなボディサイズがちょうどいい!購入の際にフィットとポロGTIでとても悩みましたが、ポロGTIにしてよかったと思っています。母がフィットに乗っているのでたまに運転させてもらいますが、走行性は格段にポロGTIが上だと思います!

30代/男性

妻と兼用で乗用するため、小型車に分類されるポロGTIにしました。車好きの僕からすれば若干物足りなさはありますが、かなり快適に運転することができます。高速を走る時の安定性は抜群で、遠出しても運転疲れを感じることはあまりありません。

ポロGTIとはどんな車?魅力を再確認!

ここまで、ポロGTIの故障に関するというデメリット面を主に解説してきましたが、故障さえも可愛くなってしまうような魅力がたくさんあります。

ポロGTIの特徴や魅力についてご紹介します。

ポロGTIは、ドイツ自動車メーカーのフォルクスワーゲンより発売されているBセグメントの5ドアハッチバックです。

フォルクスワーゲンでの売れ筋もトップクラスで、POLO最上位のスポーツモデルとも言われています。

ポロGTIは1970年代から発売されたポロのスポーティーモデルとして開発され、2000年より発売しています。国土の狭い日本でも快適に走行できることもあり、日本でも人気の高い車両です。

発売されてから現在まで、たくさんの人々に魅了され、世界中にポロGTIのファンがいます。

ポロGTIの特徴は、黒を基調とした内装や軽量なボディを感じさせない走行性です。内装デザインの高級感や抜群の走行性は車好きの方にはたまらないポイントと言えるでしょう。

ポロGTIを中古車で購入する際に気をつけること

最後に、ポロGTIの中古車を購入する際の注意点をまとめてみました。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 電気系統に不具合がないか
  • DSGに不具合がないか
  • 消耗品の交換や整備はされているか

以上3点は特に注意をして確認をおすすめします。

なお、ポロGTIに限らず中古車を購入する際は、できるだけ現物を確認し、自分の目で問題がないかどうかを確認することが良いでしょう。

さらに欲を言えば、試乗することも大切です。

一見問題がなさそうにしていても、エンジンをかけ、車を走らせることで気づく点も多いです。

安心して良質なポロGTIを購入するためにも、慎重に検討していきましょう。

まとめ

今回は、ポロGTIの故障について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

コンパクトボディでありながら、加速や走行性は抜群で全身でポロGTIの良さを感じることができることでしょう。

ぜひコンパクトカーをお探しの方は、ポロGTIも含めて検討してみてはいかがでしょうか。