フォードエクスプローラーはアメ車っぽいワイルドなデザインと、その使い勝手の良さで人気のSUV車です。既にフォードは日本から撤退し、購入するなら並行輸入か中古車しかありませんが、それでも欲しいという方もいるのではないでしょうか?
しかし、気になるのは故障の頻度です。輸入車は国産車に比べて故障しやすいと言われていますが、フォードエクスプローラーはどうなのでしょうか?この記事ではオーナーの口コミなどを元にフォードエクスプローラーの故障について解説します。
目次
フォードエクスプローラーは故障が多いのか?
フォードエクスプローラーに関する故障の声
20代/男性
2年で21000kmですが今の所故障なし。昔のアメ車に比べて、意外と壊れないですね。
30代/男性
よくアメ車は故障のことを話される方がいますが、アメ車の故障は致命傷になることは少ないです。むしろレクサスやベンツの故障の方が致命傷になります。
しかし、現行のフォードエクスプローラーは細かい故障も心配もしなくていいような仕上がりです。
40代/男性
フォードってどうなんだろうと思いましたが、全く故障はありませんし、その気配すらありませんでした。お金がかかりそうで全然かからなかったです。
30代/男性
ヘッドライト、フォグランプが曇る不具合。
交換してもダメでした。
フォードエクスプローラーの故障が多い箇所
口コミを見るとアメ車のイメージが覆されるほど、フォードエクスプローラーは故障しにくい車のようですね。2011年から販売されている現行モデルはほぼ国産車と同じくらいの壊れにくさのようです。
ですが、それ以前のモデルは国産車より壊れやすいものもありますし、何より経年劣化による故障が多くなっています。特にフォードエクスプローラーに多いとされる故障は以下のようなものがあります。
- ヘッドライト・フォグランプの曇り
- パワーウインドウの故障
- エアコンの故障
ヘッドライトやフォグランプの曇りは現行モデルでも起きる不具合です。これはライトの中に結露ができてしまうために発生する曇りのことです。大きな不具合ではないので放置するのも手ですが、気になる人はライトを交換してみるといいでしょう。
パワーウインドウの故障は窓が開かなくなったり、逆に開きっぱなしになってしまったりする不具合です。これも走る分には問題のない故障ですが、開きっぱなしは防犯上問題になります。パワーウインドウの故障はモーターの劣化など様々な原因が考えられます。
エアコンの故障は車種を問わず多い故障です。故障した場合、エアコン内部から異音がしたり、冷房(暖房)が効かなくなったりするといった不具合が出てきます。原因によっては修理費が高くなってしまうことがあります。
フォードが発表しているフォードエクスプローラーに関する故障・不具合・リコール情報
乗降口(室内ドアハンドル)の不具合(2018年7月21日)
内容:
室内ドアハンドルにおいて、リターンスプリング保持部の強度が不足しているため、室内ドアハンドルを操作した際に、当該保持部が破損し、リターンスプリングが外れ、室内ドアハンドルが定位置に戻らないものがあります。
対策として全車両、全室内ドアハンドルのリターンスプリング保持部に補強部材を取り付けます。また、リターンスプリング保持部が破損している場合は室内ドアハンドルを対策品に交換します。
対象車両:
型式 | 車体番号 |
---|---|
ABA-1FMHK9 | 1FMHK7D92CGA00216 ~ 1FM5K7D99DGB65118(680台) |
ABA-1FMHK8 | 1FMHK8D88BGA16027 ~ 1FM5K8D89DGB54939(1408台) |
原動機(スロットルボディー)の不具合(2017年8月5日)
内容:
原動機のスロットルボディーにおいて、スロットル開度を調整するモーターの設計が不適切なため、モーターブラシの磨耗粉により、通電性が低下し、モーターの動作が低下することがあります。対策として全車両、スロットルボディーを対策品に交換します。
対象車両:
型式 | 車体番号 |
---|---|
ABA-1FM5K8 | 1FM5K8D82GGB23214 ~ 1FM5K8D82GGB56309(82台) |
緩衝装置の不具合(2017年4月7日)
内容:
緩衝装置のリヤサスペンショントーリンクの溶接部が正しく溶接されていないものがあります。対策として全車両、リヤサスペンショントーリンクを良品に交換する。
対象車両:
型式 | 車体番号 |
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ABA-1FMHK9 | 1FM5K7D92EGB56228 ~ 1FM5K7D99EGC52728(551台) |
ABA-1FMHK8 | 1FM5K8D80EGB65295 ~ 1FM5K8D89EGC42634(166台) |
フォードエクスプローラー各部品の修理費用
ここでは上で紹介したフォードエクスプローラーの故障がもし起きてしまった場合、必要となる修理費用の目安をご紹介します。
故障箇所 | 修理費用の目安 |
---|---|
ヘッドライト・フォグランプの曇り修理 | 数千円程度 |
パワーウインドウの修理 | 3万円程度 |
エアコンコンプレッサーの交換 | 10万円程度 |
ライトの曇りを直すための交換は1万円以内、パワーウインドウの修理も大体3万円以内ですることができます。
エアコンの場合は故障個所によって修理費用が変わりますが、エアコンコンプレッサーの取り換えとなると、10万円近い高額修理になってしまいます。輸入車の場合、5万kmから7万kmくらいで故障することが多いと言われています。
フォードエクスプローラーオーナーの評判
- サイズが大きすぎず、小さすぎずちょうどいい
- ハンドルが軽く滑らかで、運転しやすい
- 3列シートの室内も広く、荷物も沢山積める
- 静粛性が高い
- 左ハンドルしか販売していない
フォードエクスプローラーはアメ車のSUV(サバーバンなど)の比べると少し小さいサイズなので、日本でも大きすぎて不便ということはあまりないようです。それでも国内車に比べると大きく、3列目のシートまで広々で荷物も沢山積めると、サイズ的にはかなり評判が良いですね。
また、意外な点としては運転しやすく、静粛性が高いことです。アメ車と言えば小回りが利かず大きなエンジン音を響かせて走るイメージがありますが、フォードエクスプローラーは見た目のワイルドさに加えて細やかさも兼ね備えているのです。
ただ、欠点となるのは左ハンドルしか販売していなかったことです。右ハンドルしかダメという人には合わない可能性があります。
フォードエクスプローラーとはどんな車?
フォードエクスプローラーはフォードが製造・販売しているSUV車です。1990年に登場し、現在は5代目のモデルです。ただ2017年にフォードが日本から撤退しており、国内で正規ディーラーから新車を購入することはできなくなりました。
アメリカではSUV売り上げ14年間連続ナンバーワンという記録があるほどの人気車で、日本でもフォードのラインナップの中では人気車でした。
フォードエクスプローラーを中古車で購入する際に気をつけること
今や並行輸入か中古車でしか購入できないフォードエクスプローラーは、やはり手軽な中古車で購入される方が多いと思います。ただ、年式が古いもの、走行距離が多いものは壊れにくいフォードエクスプローラーであっても、経年劣化で故障リスクは高くなるのでご注意ください。
また、正規ディーラーが無くなってしまったことで、修理などのアフターサービスはどうしても受けづらくなっています。現在のところ、リコールなどの対応はフォードの正規アフターサービス店が行ってくれるようですが、全国にお店も少なく、いつ無くなってしまうかもわかりません。
フォードエクスプローラーを選ぶのであれば、このようなリスクは覚悟の上で購入してください。
まとめ
フォードエクスプローラーは非常に完成度の高いSUV車です。左ハンドルしかないという点を除けば、国産車なみに故障が少なく、アメ車っぽいワイルドな見た目、広い車内など輸入車の中でも使い勝手の良い車と言えるでしょう。
しかし、フォードが日本から撤退してしまったことで、アフターサービスが受けづらくなってしまったことには注意が必要です。購入する時にはフォード車を修理できるお店を事前に見つけておいた方がいいかもしれませんね。