メルセデス・ベンツ・Sクラス W221の故障の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

車を選ぶなら憧れのベンツに乗りたい、という人も多いのではないでしょうか?ベンツの中でもメルセデス・ベンツ・Sクラス W221は根強い人気がありますよね。

でもせっかく購入したのに故障ばかりする車だと本末転倒です。外車は国産車よりも故障しやすいという話をよく聞きますが、メルセデス・ベンツ・Sクラス W221は実際どうなのでしょうか?この記事ではメルセデス・ベンツ・Sクラス W221の故障に関する口コミやリコール情報などを書いていきたいと思います。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221は故障が多いのか?

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221に関する故障の声

40代/男性

中古で購入して約2年。今のところ不具合なし。

50代/男性

エアサスが壊れて車高が一番下まで下がった。

見た目は好みだが乗り心地悪すぎて修理するしかなかった。

50代/女性

寄る年並みで不具合もぼちぼち…。でも結構頑張ってくれてる方だと褒めてあげたい。

40代/男性

定期的な部品交換の時期があります。

直して乗ると、愛着が今以上になりますよ!

ウォーターポンプやラジエーターホースもいつか絶対に交換が必要になります。

50代/男性

ベンツは故障するというがW220とかメルセデス・ベンツ・Sクラス W221も確かにそれぞれ3万kmごとにセンサー類とCPUが故障する。だが、1つ1つは7万円くらいしかかからない。2万kmごとのタイヤ交換の20万円や 18,000kmごとのブレーキ交換30万円のほうがお金がかかる…。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221の故障が多い箇所

新車時には1,000万円以上もしていたメルセデス・ベンツ・Sクラス W221ですが、現在、中古車屋などで購入すれば100万円前後で購入できたりします。安く購入できること自体は喜ばしいことなのですが、一方でメルセデス・ベンツ・Sクラス W221は維持費も高いということを考えていないと痛い目をみるかもしれません。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221の故障も度々話題になりますが、口コミを見てみると共通して壊れやすい部分があるようです。特に故障が多いとされるのは以下の3箇所です。

  • エアサス
  • エンジンオイル漏れ
  • スピードセンサーの誤作動

最も聞かれるのがエアサスの故障です。エアサスとはゴムのエアーバッグによって車高を上げているサスペンションのことで、メルセデス・ベンツ・Sクラス W221には各タイヤに一つずつバネのサスペンションの代わりについています。これのどこかが故障して空気が抜けると徐々にその部分だけ車高が下がり、車のバランスが悪くなって運転できない状態になってしまいます。

エンジンオイルの漏れも比較的多いトラブルです。オイル漏れを放置すると他の電装関係も破損していき、悲惨な修理費用がかかることになります。

スピードセンサーとは、各車輪に1個ずつが取り付けられているセンサーのことです。これが故障することも比較的多く、誤作動を起こすとメーター内が警告灯だらけになり、ハンドルが重くなったりします。

メルセデスベンツが発表しているメルセデス・ベンツ・Sクラス W221に関する故障・不具合・リコール情報

エンジンの制御プログラムの不具合(2018年9月13日)対象車:S65

内容:
エンジンコントロールユニットの制御プログラムにおいて、車両へ搭載する仕様指示が不適切なため、誤った仕様の制御プログラムが搭載されています。対策として全車両、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを正しいプログラムに書き換えます。

対象車両:

型式 車体番号
-217479- WDD2174791A017198 ~ WDD2174791A026757(7台)

電動パワーステアリングの不具合(2018年2月1日)対象車:S550

内容:
電動パワーステアリングにおいて、制御ユニット内のトランジスタを固定するブラケットの製造が不適切なため、走行振動等により当該ブラケットが破損することがあります。対策として全車両、電動パワーステアリングの製造番号を確認し、該当する場合は良品に交換します。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-222182 WDD2221821A165077(1台)

メーター内のエンジン警告灯が点灯しない不具合(2017年11月16日)対象車:S600、S65

内容:
車両式故障診断装置において、燃料システム制御モジュールからの信号を認識するプログラムが不適切なため、燃料圧力センサ、燃料温度センサ、または、燃料ポンプに異常が生じた場合、メーターパネル内のエンジン警告灯が点灯しません。対策として全車両、エンジンコントロールユニットと、燃料システム制御モジュールのプログラムを対策プログラムに書き換えます。

対象車両:

型式 車体番号
CBA-222176C WDD2221761A024034 ~ WDD2221761A185467(84台)
CBA-222179C WDD2221791A024907 ~ WDD2221791A147112(60台)
CBA-217379C WDD2173791A000383 ~ WDD2173791A006564(8台)
ABA-222976C WDD2229761A119045 ~ WDD2229761A184862(7台)

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221各部品の修理費用

壊れやすい箇所が分かったところで、今度は実際に修理にどれくらいの費用がかかるのかを見てみたいと思います。

故障箇所 修理費用の目安
エアサスの取り換え 1本20万円程
オイル漏れの修理 10万円程度
スピードセンサー取り換え  1個2万円以上

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221の修理費用がなぜ高くなるのかというと、交換する部品の値段が高いからです。

もし安い修理工場でやってもらっても、部品自体の値段が高いので安く仕上げることができないということですね。

エアサスは1本20万円ですが、異常が出た場合、前(後)の2本同時交換になるので、最低でも工賃含めて50万円くらいは覚悟しなければなりません。スピードセンサーも4つ交換が必要なら10万円近くかかってしまいます。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221オーナーの評判

  • 快適な乗り心地
  • 安定感がある走り
  • 高級感のある見た目が素晴らしい
  • 内装も豪華
  • 燃費が悪い

やはり見た目の高級感・豪華さはベンツならではという評判で、オーナーも満足度は高そうです。故障の原因としても多いエアサスですが、これがあるおかげで乗り心地も抜群に良いようです。

また、走りの安定感も人気の理由の一つです。高速道路では気をつけていないとスピードを出しすぎてしまうくらいスムーズに楽にスピードが出せる、という声もありました。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221とはどんな車?

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221とはメルセデス・ベンツの富裕層向けブランドSクラスの5代目モデルです。2005年から2013年まで販売されていましたが、現在は製造していないため、中古車でしか購入できません。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221には前期・後期の2種類のモデルがありますが、力強くて高級感のある見た目で特に後期モデルが人気なようです。国内で販売されているグレードはS350、S500、S500ロング、S600ロング、S550ロング、S400、S400ロング、S63 AMG ロング、S65 AMG ロングの9種類があります。

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221を中古車で購入する際に気をつけること

メルセデス・ベンツ・Sクラス W221は中古車で購入することになります。そのため、車体価格自体はそれほど高くなりませんが、維持費が一般的な車よりもかかることに注意しましょう。

最近の国産車に比べればとても燃費は悪いですし、メンテナンスも国産車より手間がかかります。例え故障しなくても、維持費がとてもかかる車だという認識をしておいてください。

また、販売終了から5年が経っているので、経年劣化による故障もどうしても多くなります。購入時にはしっかり信頼できるお店で点検してもらい、交換が必要な部分はないか確認しておいた方がいいでしょう。

まとめ

高級感のある車に乗りたいと思ったらやはりベンツです。その見た目や広々とした内装、滑らかな走りは、手間やお金をかけるだけの価値が充分あると感じるでしょう。

逆に「ただ走ればいい」「お金をかけたくない」という人には全く向かない車です。維持費や修理費を何とも感じない人だけが購入しましょう。