日産サファリ(NISSAN safari)の不具合の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

日産のsafariは既に国内販売が終了しているものの、根強い人気を持つクロカン車です。最強とも言われるボディの耐久性やゴツいデザインに惹かれ、中古車購入を検討する人もいるのではないでしょうか?

しかし、既に販売終了から10年以上が経っており、気になるのは不具合・故障についてではないでしょうか。ここではそんなsafariの不具合・故障についてオーナーの口コミなどから解説したいと思います。

safariは不具合が多いのか?

safariに関する不具合・故障の声

40代/男性

safariはよく”大きな故障はない”みたいなことを言われますが、そのかわり小さな不具合がたくさんあります

40代/男性

safariを壊れるまで乗るならマニュアル車のが良いと思います。(オートマ壊すと30~40諭吉は要ります)

30代/男性

safariの平成5年くらいまでのモデルは、オートマが弱いという話をよく聞きます。また、パワーウインドウも壊れやすいみたいです。

50代/男性

一昨年買ったsafari購入後の主なトラブルは、

  • クーラントのホース劣化・故障
  • パワーウィンドウのレギュレータは助手席以外全て故障
  • オルタネータ故障

です。

50代/男性

普通にオンロードだけで使用すれば、不具合・故障は少ないだろうと思われます。

水とオイルだけ確認してやれば基本的にメンテナンスいりません。

safariの不具合が多い箇所

輸入車のSUVなどはボディが頑丈と言えども、中身がすぐ壊れるというイメージがあります。しかし、日産が作ったsafariは中身も優秀で、経年劣化や消耗するパーツを交換しさえすれば大きな不具合や故障は少ないと言われています。

しかし、それでも工業製品である以上、絶対に壊れないということはありません。ここではsafariで不具合が出やすいと言われる箇所をまとめてみました。

  • ATの故障
  • 燃料噴射ポンプの故障
  • エアコンの故障

safariに限らず、AT(オートマトランスミッション)は経年劣化によって交換が必要となります。大体10万km以上は持つと言われていますが、これから購入するとなれば10万kmを超えるsafariはザラにあります。交換費用が高くつきますので、中古車選びの際には注意しましょう。

燃料噴射ポンプとはディーゼルエンジンに使われている燃料を高圧で送り出す部品のことです。safariは比較的故障しやすいようで、燃料が上手く運ばれなくなるため、エンジンがかからない、パワー不足になる、加速不良、マフラーから黒煙や白煙がすごい出るなどの不具合が出るようです。

エアコンの故障も多くが経年劣化によるもので、原因は様々考えられます。その中でもエアコンコンプレッサーは比較的故障が多く、修理費用も高くなります。

日産が発表しているsafariに関する故障・不具合・リコール情報

助手席側のエアバッグインフレータの不具合(2018年3月29日)

内容:
助手席側のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。対策として、助手席エアバッグインフレータまたは助手席エアバッグアッセンブリを対策品と交換します。

対象車両:

型式 車体番号
TA-WFGY61 WFGY61-000023 ~ WFGY61-003659(600台)
GF-WGY61 WGY61-803708 ~ WGY61-803809(25台)
KH-WTY61 WTY61-000479 ~ WTY61-000538(24台)
KG-VRGY61 VRGY61-000966 ~ VRGY61-001054(38台)

助手席用エアバッグのインフレータの不具合(2015年5月13日)

内容:
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、市場回収品を調査した結果、インフレータ容器に気密不良のものがあることを確認しました。予防的措置として、当該インフレータ容器の気密点検を行ない、気密不良のものはインフレータを新品と交換、または、助手席エアバッグの機能を停止するとともに、助手席サンバイザ部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示します。 また、交換用部品が準備できた段階で、年式の古いものから順次新品と交換します。なお、交換部品については全数回収して原因調査を実施します。

対象車両:

型式 車体番号
TA-WFGY61 WFGY61-000489 ~ WFGY61-003609(557台)

助手席用エアバッグのインフレータの不具合(2014年12月11日)

内容:
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、他社製車両解体作業時にインフレータ容器の破損が発生しました。予防的措置として、助手席用エアバッグインフレータを良品と交換、 回収して不具合原因調査を実施します。なお、部品が供給できない場合には、暫定措置として助手席エアバッグの機能を停止する とともに、助手席サンバイザ部に当該エアバッグが作動しない旨の警告を表示します。

対象車両:

型式 車体番号
TA-WFGY61 WFGY61-000296 ~ WFGY61-000484(124台)

safari各部品の修理費用

ここではsafariに上で書いたような不具合・故障が起きた場合、どのくらいの修理費用がかかるのか、目安金額をご紹介します。

故障箇所 修理費用の目安
ATの交換 30万円程
燃料噴射ポンプの交換 10万円程
エアコンのコンプレッサーの交換  10万円〜

ここで挙げたのは全て交換の場合です。中古品などを利用すればもう少し安くなることもありますし、修理で直せる場合ももっと安くなると思います。

しかし、どうしても年式が古く・走行距離が長い車が多いので、万が一の修理に備えて、常にある程度のお金は確保しておいた方が良いでしょう。safariは比較的単純な構造で、ちょっとした不具合なら自分で直している人も多いです。

safariオーナーの評判

  • ボディの強さは最強
  • 事故などの時にも安心
  • ゴツイ見た目がかっこいい
  • 広々とした室内
  • 燃費は悪い

safariは力強い外観と走りが魅力で、どんな悪路も走行できるワイルドな車です。オーナーは皆、こだわりを持ってsafariを選んでおり、故障・不具合があっても、「乗り続けたい」と考えている人が多いです。

ボディの頑丈さもポイントで、万が一事故が起きた時も最近の国産車よりも頑丈にできているため、車がぐちゃぐちゃになるようなことはなく、安全性は高いという声が多くありました。

一方で、古い車なので当然燃費は悪いです。燃費や維持費を気にするような人は選ぶべきではないでしょう。

safariとはどんな車?

safariは日産が製造・販売していた大型クロスカントリー車です。2007年に3代目モデルY61の販売が終了し、その後国内では新車販売はされていません。

しかし、海外には国内販売終了後も「パトロール」という名前で現在も輸出され、特に中東の紛争地域など道路整備ができていない場所で業務用・富裕層向けの車として使われているようです。不具合が少なく、頑丈な車は中東地域でも人気です。

safariを中古車で購入する際に気をつけること

最も最近のsafariでも10年落ち以上の車なので、車両代金と共に消耗パーツの交換費用も念頭において選ばなければなりません。これまで整備が行き届いていない車だと車両代金が安くても、修理費・交換費用が驚くほど高くなってしまう可能性もあります。

少なくとも整備記録がしっかりあり、リコール対応をしているかどうか、どの程度整備されているかが分かる車を選んだ方が良いでしょう。整備状況が分からない車だとどんなトラブルがあるか分かりません。

まとめ

日産safariはその力強い見た目と走りで、販売終了から10年以上経った今も一部の人からは支持され続けている名車です。走行距離が20万km、30万kmを超えても乗り続けている人もおり、点検整備をしっかりすればそれだけ持つ車でもあります。

しかし、燃費やパーツ交換費用などは新しい車に比べて高くつくので、ある程度覚悟を持って選ぶ車であることは確かです。街乗りや通勤用の車というよりも、完全に趣味の車だと言えるでしょう。