ジュリエッタは故障しやすいのか?故障しやすい箇所や修理費用など併せて解説!

スタイリッシュ、コンパクトさを兼ね備えるイタリアブランドのアルファロメオから販売されている“ジュリエッタ”は、日本国内においてもファンが多い車の1台です。そんなジュリエッタをいま現在、検討している方も多いのではないでしょうか?今回はジュリエッタの故障に関する情報をまとめてご紹介します。

ジュリエッタは故障が多いのか?

ジュリエッタに関する故障の声

これまでイタリア車は故障が多いという認識が強く、アルファロメオももちろんイタリア車のため、購入を躊躇してしまう方も少なくありません。

実際のところ、どのような故障が報告されているのでしょうか。

「純正カーナビが突然つかなくなった」

前回運転していた時までカーナビは正常に動いていたのに、つぎにエンジンをつけたときは画面が真っ暗で何をしてもカーナビがつくことがなかったという事例が多く報告されています。

「ステアリングのボタンが作動しない」

ステアリングのボタンが作動しない、反応が悪いことが頻繁に起こるようです。すべてのボタンが作動しなかったり、ボタン1つのみが作動しない、反応が悪かったりと症状はそれぞれ異なりますが、ステアリングのボタンに関する故障も懸念されます。

「天井の内張りが落ちてきた」

故障とまではいきませんが、天井の内張りが落ちてくることは日本車には到底考えられないような不具合です。稀に見られる不具合のようですが、天井が剥がれ落ちてくることは驚きです。

「電装系の故障」

比較的新しい年式のジュリエッタの電装系の故障は見かけませんでしたが、年式の古いジュリエッタには起こりやすいトラブルと言えます。

 

故障に関しての口コミは以上のようなものが挙げられます。

なお、ほとんどの口コミには故障の報告とともに、「故障を踏まえても可愛く思える!」といった記載がしてあることが多く、ジュリエッタ愛を感じました。

 

ジュリエッタの故障が多い箇所

ジュリエッタの故障について調査しましたが、他イタリア車に比べ故障報告は少ない傾向に感じます。しかし、工業製品である以上ジュリエッタが全く壊れないことはありえません。

ジュリエッタにおいて、比較的多く故障がみられる箇所は次のような箇所が挙げられます。

車内(内装)の不具合

国産車には少ない車内での不具合が多く報告されています。故障とは程遠い感じもしますが、天井が落下したり、ドアハンドルが壊れたり(外れる)、時には異音が発生してしまうこともあるようです。

走行中に天井が落下してくると事故にもつながりかねませんので、走行前に何かしら異常がないか調べたほうが良いでしょう。

輸入車に多い電装系の故障

ジュリエッタに限らず、輸入車には電装系の故障が多発していることは、多くの方がご存知なのではないでしょうか。

ジュリエッタに関しては、エンジンやセンサー部分、ハーネス(配線を束ねた状態)などの箇所に故障が生じる可能性が高いと言われています。

タイミングベルト

これは故障ではありませんが、ジュリエッタの故障箇所としてよく挙げられるのがタイミングベルトの早期交換が必要なことです。

タイミングベルトは、国産車であれば、80,000キロメートルから100,000キロメートルで交換するのが一般的ですが、ジュリエッタに関しては50,000キロメートルごとの交換が推奨されています。

これはエンジンの耐久設計から早期の交換を進めているのですが、国産車の約半分の走行距離で交換しなければならないことから、国産車慣れしている方にとっては故障と感じてしまう方が多いようです。

 

アルファロメが発表しているジュリエッタに関する故障・不具合・リコール情報

ここでは、過去にジュリエッタに発表されたリコール情報をお伝えいたします。

トランスミッションの交換に関わる改善措置(2016年6月30日通知)

不具合内容:
トランスミッションにおいて、パーキングアクチュエータの製造が不適切なため、当該アクチュエータ内部の給脂がされていないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、パーキングアクチュエータが作動する際の摺動抵抗が増加して、シフトレバーをパーキングの位置から変更できないおそれがある。

対象車両:
型式 ABA-940141 / 車体番号 ZAR94000007405497~ZAR94000007414617
型式 ABA-940181 / 車体番号 ZAR94000007388731~ZAR94000007414782

スパーク・プラグに関わる改善措置(2014年6月5日通知)

不具合内容:
スパークプラグを正しい締め付けトルクで締め付けていないため、長期間の使用によりスパークプラグにスラッジが堆積するおそれがある。

対象車両:
型式 ABA-94018 / 車体番号 ZAR94000007230388

BCM制御プログラムに関わる改善措置(2013年7月25日通知)

不具合内容:
フロントワイパーにおいて、ボディーコンピューターのプログラムが不適切なため、フロントワイパーの保護機能が作動しない。

対象車両:
型式 ABA-940141 / 車体番号 ZAR94000007171148~ZAR94000007229532
型式 ABA-94018 / 車体番号 ZAR94000007171733~ZAR94000007224566

 

以上、2013年までに遡りリコール情報をご紹介しました。

2013年までに届けられているリコールに関しては3件と比較的少ないようです。
2013年以前のリコール情報や最新のリコール情報を知りたい方はアルファロメオ正規取扱店等にお問い合わせ下さい。

 

ジュリエッタの各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

  • タイミングベルトの交換 8万円~20万円前後
  • 電装系の故障/トラブル 約2万円~
  • 内装の破損/トラブル 数万円程度
  • エアコンの故障 2万円前後

電装系や内装の故障に関しては、故障した箇所によって大幅に価格が異なり、作業工賃も変わってきますので、故障した場合はディーラーに直接問い合わせして確認してみてください。

なお、トランスミッションなどを制御するコンピューターに起こる不具合は対策データが用意されていますので、無償でデータの書き換えを行ってくれる場合があるようです。

 

ジュリエッタのオーナーの評判

イタリア車と言えば故障が多いと認識している方が多い中で、ジュリエッタは何かしらの故障はあるものの、比較的少ない車両ではないかと言えます。

故障を考えさせられるような大きな故障は殆どないように思いますが、実際にジュリエッタを所有しているオーナーの評判はどうなのでしょうか?

30代/女性

私の父がジュリエッタ愛好家でしたが、最後に乗っていた車両を受け継ぎ、私もジュリエッタにどっぷりハマってしまっています。お酒を呑んでいるときによくジュリエッタの話をしていた父の気持ちがわかるほど、愛らしい1台です。

ドアハンドルが壊れるといった冗談のようなトラブルが起きたときは困惑より笑いしか出ませんでした(笑)上品なジュリエッタは楽しく、上質なカーライフを与えてくれています!

40代/男性

ジュリエッタと言えばパッと鮮やかな色合いの赤が魅力的で、一瞬にして目を奪われてしまいました。故障や修理費用についてもかなり覚悟していましたが、4年が経過した今も特にトラブルはありません。それより日に日に可愛さが増していっているように思います。

40代/男性

現在乗っているジュリエッタは2代目で、これからもジュリエッタを乗り続けようと思っています。1台目のときは、天井が危うく頭に落ちてきそうでしたが、事前に気づいて修理してもらったので無事でした(笑)1台目は白を、2代目は赤を購入しましたが、赤のジュリエッタが娘も気に入っているようで、お迎えに行く際は必ずジュリエッタで言われます(笑)

50代/女性

乗り心地も良く、運転もしやすく、1度試乗して虜になりました。乗り始めて1年が経過したころにドアハンドルが取れ、立て続けにエアコンが故障したなどトラブルに見舞われましたが、それ以上のものをジュリエッタは与えてくれます。目を惹く華やかな赤い色もお気に入りです。

このように、多少の故障に見舞われながらもジュリエッタのオーナーは、ジュリエッタの虜になっています。
それほど、魅力がたくさん詰まった車両であることが垣間見えますね。

 

ジュリエッタとはどんな車?

画像引用元:http://www.alfaromeo-jp.com/models/giulietta/?utm_source=google_ss&utm_medium=text&utm_campaign=Giulietta&utm_content=giulietta_a&gclid=EAIaIQobChMI7_nt2cWT3QIVzQQqCh2ohgOtEAAYASAAEgJbEPD_BwE#_

 

では、ジュリエッタにはどのような魅力があるのか再確認してみましょう。

ジュリエッタは、1954年から1965年に発売された初代、1977年から1985年に発売された第二世代、2010年以降に発売となった第三世代が存在します。

一般的には同名で発表された車両は、デザイン性や機能性など何らかの形で前代の技術を引き継いでいることが多いですが、ジュリエッタは初代、第二世代、第三世代の技術的つながりがないことが特長です。

どの世代においても魅力的な車両であることは変わりませんが、タイプが全く異なる車両デザインとなっているので、好みは分かれるかもしれませんね。

現在発売されているジュリエッタ第三世代の特長としては、スタイリッシュとスポーティの両面をもつフォルムは実用的でもあり、上品な仕上がりとなっています。

内装においても、スポーティさを備えつつも、イタリアらしい鮮麗さが随所にちりばめられています。走行中も優れた乗り心地を感じることができるでしょう。

 

ジュリエッタを中古車で購入する際に気をつけること

現在、中古車市場でジュリエッタを探す場合、その多くが第三世代のジュリエッタとなるでしょう。

第三世代のジュリエッタは比較的故障も少ない傾向にありますが、年式が新しい車両の方が、さらに故障が起きにくい傾向と言えます。

また、実際に購入を検討しているジュリエッタを目視したり、試乗したりすることで、より安心して購入することができるのではないでしょうか。

試乗する際に、エンジンから異音がしないか、内装に不備はないかなど細かな点まで念入りに確認しておくことをおすすめします。何かしらの疑問や不安点等があった場合は、担当スタッフもしくは整備士の方に質問すると良いでしょう。

素人目で特に異常がないと感じても、エンジン部分に傷や不具合が生じている可能性もありますので、可能であれば整備士とともに内部まで確認をしてみてください。

 

まとめ

今回は、ジュリエッタの故障やリコール情報と併せて、オーナーからの評判をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ジュリエッタと言えば、第三世代ジュリエッタの鮮明な赤いボディの車両を思い浮かべる人も多く、一瞬にして目を奪われてしまう程、オーラに包まれた車両です。

国産車に比べると、故障頻度も高く、修理費用も多額になることが多いですが、それ以上にジュリエッタは、私たちのカーライフに新しい刺激と上質な時間を与えてくれます。

ぜひ、ジュリエッタで今までにない上質でイタリアのオシャレな風合いを楽しみながらカーライフを送ってみませんか?