ルノーは故障が多いって本当?ルノー車の故障事例やリコール情報など併せて解説!

フランス車として世界中から人気の高いルノーの車は、どの車両もデザインがオシャレで、一度は乗ってみたい!という方も多いのではないでしょうか。

今回は、ルノー車は故障が多いのか、オーナーたちの評判はどうなのかをご紹介します。

ルノー車は故障が多いのか?

ルノー車に関する故障の声

[st-kaiwa1]50代/男性(カングー)

アウトドアが好きで、機能性、デザイン性に優れるカングーを購入してから4年ほどは、特にトラブルもありませんでした。しかし、4年半くらい経ったときにスピードセンサーが壊れ、走行中の速度を見ることができなくなってしまいました。出先だったので、感覚で安全運転を心がけ、工場へ持っていきました。事故を起こさなかったのでよかったですが、スピードセンサーが壊れるなんて……。[/st-kaiwa1] [st-kaiwa1]40代/女性(トゥインゴ)

コロンとしたフォルムに惚れて、毎日楽しく運転しています!ただ、購入してから、エンジンがかかりにくかったり、リアワイパーの誤作動があったりと、度々故障に見舞われています。でも、デザイン性や乗り心地を考えると手放すことはしません![/st-kaiwa1] [st-kaiwa1]50代/男性(メガーヌツーリングワゴン)

子供たちも巣立ち、元々車が好きだったので、自分のお気に入りの車に乗りたいと思い、メガーヌツーリングワゴンを購入しました。日本では珍しい?のでモノ好きの私にはピッタリです。ただ、オーディオが故障したり、窓の開閉ができなくなったりと、大きな故障ではないものの多々遭遇しています。車いじりも好きなので、私としては大きな問題ではないけれど、あまり知識がない人にはおすすめめしません。[/st-kaiwa1] [st-kaiwa1]30代/女性(ルーテシア)

ルーテシアの赤色にほれ込み、即決で購入しました。契約してから、だんだんと故障が気になり、色々調べて不安にもなりましたが、5年経過も故障はありません。古い型だと多少は故障が頻発しそうなイメージですね。[/st-kaiwa1] [st-kaiwa1]20代/女性(トゥインゴ)

トゥインゴのデザインに心くすぐられ、購入しました。故障や維持費で色々と悩みましたが、自分の気に入る1台を長く大切に乗りたいと思い、決断した次第です。あれから6年経ちましたが、今のところ大きな故障はありませんが、一度だけ走行中にいきなり警告音がビックリしました。工場に持っていきましたが、すぐに治せました![/st-kaiwa1]

 

このように、小さいものから大きい故障まで様々な経験があるようです。

ルノー車に限らず、車を所有すれば、誰にでも故障の経験はあると思いますので、それをどう乗り切るが肝となってくるのではないでしょうか。

 

ルノー車の故障が多い箇所

フランス車は故障が多いと口コミでもよく見かけますが、ルノー車に限らず、車は工業製品である以上全く壊れないとは言い切れません。

もちろん、ルノー車にも故障しやすい箇所というのがいくつかあり、次の様な部品は比較的故障が多いと言われています。

  • AL4オートマチックトランスミッション
  • 電気系統(イグニッションスイッチ、センサー、ライト など)
  • パワーウィンドウ
  • スピードセンサーの故障
  • シートの不調
  • オルタネーターの故障
  • ウィンカーの故障(点滅しない、点滅したまま など)

上記のような故障が多く見られるようです。

ただし、上記のような故障は古い型によく見られるもので、比較的新しい年式の車両については故障も少ない傾向にあります。

 

ルノー車が発表している故障・不具合・リコール情報

ここでは、ルノーブランドの中でも人気の高い車種に絞って、不具合やリコール情報をご紹介します。

※なお、ご紹介する情報は2018年-2016年の2年間の情報となっていますので、それ以前のリコールなどを知りたい方は、公式サイトをご覧ください。

カングー

・燃料装置(燃料ホース)の不備(2018年3月16日)

内容:エンジンルーム内の燃料ホースにおいて、当該ホースの長さが不適切なため、走行中の振動により燃料ホースとエンジンマウントが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-KWH5F/車体番号:VF1KWB2B6D0678073 ~ VF1KWB2B6G0748414
・型式:ABA-KWH5F1/車体番号:VF1KW04B3F0726305 ~ VF1KW14B3H0755866

・原動機(エンジンコントロールユニット)の故障(2018年3月16日)

内容:エンジンコントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、エンジン低回転時にエンジンスロットル制御が正しく行われないことがある。そのため、加速不良となり、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-KWK4M/車体番号:VF1KW2UBAC0674601 ~ VF1KW2UBAF0723185

・動力伝達装置(クラッチペダル)の故障(2016年7月14日)

内容:クラッチペダルにおいて、クラッチを作動させるプッシュロッドとの接続部の溝加工が不適切なものがある。そのため、プッシュロッドがクラッチペダルから外れやすく、最悪の場合、クラッチが作動しなくなるおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-KWH5F/車体番号:VF1KWB2B6F0725053~VF1KWB2B6F0726799

・燃料装置(燃料ホース)の故障(2016年7月14日)

内容:エンジンルームにおいて、燃料ホースの取り回しの指示が不適切なため、燃料ホースとエアコンパイプが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗して燃料が漏れるおそれがある。

車体番号(カングー)
・型式:ABA-KWK4M/車体番号:VF1KW0DB590654615~VF1KW2UBAE0706697

車体番号(カングー ビボップ)
・型式:ABA-KWK4MG/車体番号:VF1KW2DG5A0657672~VF1KW2DG5B0661922

・方向指示器、非常点滅表示灯(電装品コントロールユニット)の故障(2016年7月14日)

内容:電装品コントロールユニットの制御プログラムが不適切なため、リモコン操作でドアを開錠してドアを開けると、電装品コントロールユニットの通信機能が不安定になり、システムエラーが発生することがある。そのため、方向指示器と非常点滅表示灯の作動に必要な電力が電装品コントロールユニットから供給されず、方向指示器と非常点滅表示灯が点滅しないことがある。

車体番号(カングー)
・型式:ABA-KWK4M/車体番号:VF1KW0DB590654615~VF1KW2UBAE0711204
・型式:ABA-KWH5F/車体番号:VF1KWB2B6D0678073~VF1KWB2B6G0729062

車体番号(カングー ビボップ)
・型式:ABA-KWK4MG/車体番号:VF1KW2DG5A0657672~VF1KW2DG5B0661922

トゥインゴ

・かじ取装置(アクスルキャリア)の不備(2018年3月16日)

内容:かじ取装置において、左前輪のアクスルキャリアの製造が不適切なため、悪路走行等の衝撃により、当該アクスルキャリアに亀裂が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進展し、アクスルキャリアが破損し、最悪の場合、操舵不能または、走行不能になるおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-AHH4D/車体番号:VF1AHB115H0759149 ~ VF1AHB115H0759331
・型式:DBA-AHH4B/車体番号:VF1AHB22AH0759105 ~ VF1AHB22AH0760311

・車体(エアスポイラ)の不備(2017年10月20日)

内容:車両後部に取り付けられているエアスポイラにおいて、エアスポイラ表面を土台に固定するブラケットの強度が不足しているため、走行時の振動等によってブラケットに亀裂が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進展してブラケットが破損し、エアスポイラ表面が脱落し、最悪の場合、他の交通の妨げとなるおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-AHH4D/車体番号:VF1AHB115G0738229 ~ VF1AHB115H0751838
・型式:DBA-AHH4B/車体番号:VF1AHB22AF0727591 ~ VF1AHB22AH0751278

ルーテシア

・フロントワイパー(リンケージロッド)の故障(2017年10月20日)

内容:フロントワイパーにおいて、ワイパーモーターの駆動力を左右のワイパーアームに伝達するリンケージロッドの設計が不適切なため、強度が不足しているものがある。 そのため、フロントワイパー使用中にリンケージロッドが変形し、ワイパーモーターから 外れ、フロントワイパーが作動しなくなるおそれがある。

車体番号(ルーテシア)
・型式:ABA-RH4B/車体番号:VF15RLA0HE0707939 ~ VF15RLA0HF0721519
・型式:ABA-RH5F/車体番号:VF15R400ED0679540 ~ VF15R40SEF0720880

車体番号(ルーテシアR.S.)
・型式:ABA-RM5M/車体番号:VF15R4M0ED0678886 ~ VF15R4M0EF0720365
・型式:ABA-RM5M1/車体番号:VF15R930DF0722929 ~ VF15R930DF0722934

・制動装置(ブレーキパイプ)の故障(2016年11月22日)

内容:制動装置のブレーキパイプにおいて、ABS油圧調整装置への取付作業が不適切なため、ブレーキパイプ同士の間隔が狭いものがあります。そのため、エンジンの振動等でブレーキパイプ同士が接触して損傷し、ブレーキフルードが漏れ、最悪の場合、制動力が低下するおそれがあります。

車体番号(ルーテシア)
・型式:ABA-RH4B/車体番号:VF15RLA0HF0717371 ~ VF15RLA0HF0723573
・型式:ABA-RH5F/車体番号:VF15R400EF0714682 ~ VF15R40SEF0726819
・型式:ABA-RH5F1/車体番号:VF15RBU0DF0720180 ~ VF15REU0DF0728001

車体番号(ルーテシアR.S.)
・型式:ABA-RM5M/車体番号:VF15R4M0ED0679281 ~ VF15R4M0EF0724370
・型式:ABA-RM5M1/車体番号:VF15R930DF0722934 ~ VF15R930DF0727776

・車体(リヤフェンダー)の故障(2016年11月22日)

内容:リヤフェンダーにおいて、リヤフェンダーの端部とホイール表面との鉛直面の位置の差が少ないため、車体やシャシ部品の製作誤差等によって、リヤフェンダーからホイール表面が突出することがあります。

そのため、保安基準第18条に適合しなくなるおそれがあります。

車体番号(ルーテシアR.S.)
・型式:ABA-RM5M/車体番号:VF15R4M0ED0678886 ~ VF15R4M0EG0738175
・型式:ABA-RM5M1/車体番号:VF15R930DF0722929 ~ VF15R930DG0738160

・車体(エアスポイラ)の故障(2016年2月25日)

内容:車両後部に取り付けられているエアスポイラにおいて、製造時にエアスポイラの表面と土台との接着が不均一なものがある。そのため、そのまま使用を続けると、接着部が剥がれ、エアスポイラの表面が脱落し、最悪の場合、他の交通の妨げとなるおそれがある。

車体番号(ルーテシア)
・型式:ABA-RH5F/車体番号:VF15R40SED0697244 ~ VF15R40SEF0721445

車体番号(ルーテシアR.S.)
・型式:ABA-RM5M/車体番号:VF15R4M0ED0678886 ~ VF15R4M0EF0724432
・型式:ABA-RM5M1/車体番号:VF15R930DF0722929 ~ VF15R930DF0727775

・燃料装置(燃料ホース)の故障(2016年2月25日)

内容:エンジンルーム内の燃料ホースにおいて、当該ホースの長さが不適切なため、走行中の振動により燃料ホースとエンジンマウントが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-RH5F/車体番号:VF15R400ED0677458 ~ VF15R400EF0714679

キャプチャー

・燃料装置(燃料ホース)の故障(2016年2月25日)

内容:エンジンルーム内の燃料ホースにおいて、当該ホースの長さが不適切なため、走行中の振動により燃料ホースとエンジンマウントが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料ホースが摩耗し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。

車体番号
・型式:ABA-2RH5F/車体番号:VF12R401ED0680301 ~ VF12R401EE0711083

 

このように、ルノー車のリコールを並べてみるとカングー以外は故障が多いという印象はありません。

また、ここ数年であればリコールの届けを出している回数も比較的少ないのではないかと思います。詳しくリコール情報を知りたい方はこちらをご確認ください。
https://www.renault.jp/after_service/recall_list.html

 

ルノー車の各部品の修理費用

古い型式のルノー車には故障が多く、修理費用もかさむと言われていましたが、新しい型式の車両は比較的故障が少ないと言われています。

しかしながら、フランス車であるために、日本車に比べて修理費が高くなる傾向にあります。

修理費用は、車種や年式によって大きく異なるため、具体的な費用は分かりませんが、故障が多いと言われているATミッションの修理は40~50万円前後を想定していたほうがよいでしょう。

 

ルノー車に乗っているオーナーの評判

ここまで、ルノー車の故障やリコール情報、修理費用についてご紹介してきましたが、どのような印象を抱きましたか?

故障が多い、少ないに関わらず、やはり憧れの車や一目ぼれした車両を手にして、カーライフを楽しみたいですよね。

ここでは、ルノー車を愛用するオーナーたちの評判を集めてみました。ぜひ、参考にしてみてください。

・40代/男性(カングー)
奥さんにカングーをリクエストされ、基本的には奥さんが乗ることもあり購入しました。デザインばかりだろうと思っていましたが、乗り心地はいいし、遠出もすごくラクです!前よりアウトドアも増え、カーライフだけでなく、生活面も潤った気がします。

・30代/女性(カングー)
夫婦ともにアウトドア好きで、次に車を購入するならコレ!と以前から決めていました。やっとカングーが納車されたときは、嬉しくてそのまま長距離ドライブへ(笑)燃費は決していいものではありませんが、走行性能はかなりいいです!購入してから5年経ちますが、頻繁にメンテナンスをしているおかげか故障や不備などはありません。

・30代/男性(メガーヌR.S.)
試乗した際に、メガーヌのハンドリングに惚れてしまい、即決で購入しました。デザインはかっこいいけど、もう可愛くて仕方ありません。購入してから故障とか気になってはいましたが、今のところ特に問題ないです。新型も発売され、そっちも気になっています(笑)

・30代/男性(ルーテシア)
フランス車は故障が心配でずっと悩んでいましたが、最近の車は故障も少なくなったと聞いたので、覚悟を決め、購入しました!故障のこの字も出てこないほど快適なカーライフを送れています。購入してから数年経ちますが、乗る度のワクワク感やニヤニヤ感が止まりません。

・20代/女性(キャプチャー)
キャプチャーのデザインに一目ぼれして購入しました!乗り心地も、走行性能も抜群で文句なしの1台です。故障が多いかもしれないと購入時に言われていましたが、覚悟してたぶん、少ない印象です。ハンドルから変な音がしたり、オイル漏れがあったりしましたが、大きな故障はありません。

 

ルノー車はデザイン性や走行性能に優れ、一度試乗するとそれに惚れ込むオーナーが多いようです。

 

ルノー車とはどんな車?

ここまで、ルノー車に関する故障や評判などについてご紹介してきましたが、そもそもルノーはどんな会社で、どのような車を販売しているのでしょうか。

ルノーは1898年にフランス人技術者のルイ・ルノーとルイ・フレールの兄弟で創立された会社になります。現在は主に、乗用車や商用車を販売しており、ヨーロッパ最大の自動車会社と言われています。

ルノーが販売する車種は日本でも人気の高いトゥインゴやカングーをはじめ、キャプチャー、メガーヌ、セニックなどが挙げられます。

日本に正規輸入されていない車種においては、エスパス、フルエンス、タリスマン、ダスター、クウィッドなど、コンパクトカーからセダン、SUVなど様々な車種を取扱っています。

ルノー車といえば、どの車種においても、外装はもちろん、内装の細かいところまでこだわりのあるデザインが施されているのが特徴です。

過去に生産されていた車種においても、他とはちょっと違うような、車に乗る人の心をワクワク、ドキドキ、くすぐる装飾がなされていました。

 

ルノーの車を中古車で購入する際に気をつけること

前述した通り、ルノーの車の中古車に限らず、故障はつきものです。
そのため、中古車だから故障が頻繁に起きるとは限りません。

購入の際には、車の状態をしっかり見極めて、部品や機器に異常がないか、劣化していないかを念入りにチェックする必要があります。

車のことはよくわからないという方は、ディーラーや信頼のおける中古車販売業者から購入することをおすすめします。正規のディーラーや信頼のおける中古車販売業者であれば、細かい部分まで点検をしたうえで、情報を開示してくれるでしょう。

走行距離が短く安かった!と即決するのではなく、どうして安いのかという疑問を持つことも大切です。

気に入った車に長く乗車するためにも、購入時は慎重に慎重をかさね、判断してくださいね。

 

まとめ

今回は、ルノー車の故障や評判についてご紹介してきました。
デザイン性が高く、非常に人気のある車ですので、中古車で安いものがあると飛びつきたい気持ちもわかります。

しかし、故障が続き、維持費がかさばるせいで手放さなければならない状態にならないように、購入の際は、しっかりと検討、判断していきましょう。