フィアット 500は故障が多い?評判や修理費用と併せて徹底解説!

フィアット 500は、コロンとしたフォルムが特長で、外装はもちろん内装のデザインなど細部に至るまでこだわりぬかれ、世界中の人々に熱狂的なファンがいるほど人気の車です。ここでは、高い人気を誇るフィアット 500の故障についてご紹介します。

フィアット 500は故障が多いのか?

フィアット 500に関する故障の声

・40代/男性
ずっと欲しかったフィアット 500を5年ほど前に新車で購入しました。年数を重ねるにつれて、異常もないのに異常を知らせるランプがつくなど細々した故障が見られます。また、つい先日はサイドブレーキのワイヤーが切れてしまいました。これは故障というより乗り続ければ仕方のないことですが。しかし、そういった故障があってもフィアット 500の可愛さでカバーしてくれます。

・30代/女性
フィアット 500を愛用してから6年が経ちます。
これまでは、故障といった故障はなく、順調に乗っていたのですが、つい先日エンジンの異常を知らせるチェックメッセージが表示されました……。すぐディーラーに電話をしてみてもらったところ、特に異常はなかったようです。ディーラーの方が他の部分もしっかり点検してくれ、今のところ大きな故障はないとのことでした。

・30代/男性
先日、車に乗って出かけていたところ、いきなりオイルチェックランプが点灯したと思えば、エンジンの回転が下がりストップしてしまいました。その後、すぐにエンジンはかかりましたが、このような事例が多いようですね。

・50代/男性
夫婦で旅行に出かけていたところ、いきなりボンネットから煙が出てきました。これまで、故障という故障をしてこなかったので焦りました……。結果、オイル漏れだったようです。

・20代/女性
新車を購入して半年、毎日フィアットに楽しく乗っていました!購入から7ヶ月過ぎたころに、TFT液晶メーターが故障してしまいました。修理費用が掛かるかなと思いましたが、コンピューターのリセットで治ったようです。安心しました。今のところ他に不満や故障はありません。

 

2008年~2010年頃までに発売されたフィアット500 の故障に関しては、エンジンがかからない、冷却水漏れなどが報告されていたようです。しかしながら、2010年頃以降に発売されたフィアット 500に関しての大きな故障の口コミなどは、ほとんど見かけませんでした。

 

フィアット 500の故障が多い箇所

2010年頃以降に発売されているフィアット 500の故障に関する口コミについては、大きな故障は殆どありませんでしたが、工業製品である以上フィアット 500が全く壊れないことはありえません。

故障しにくいと言われるフィアット 500であっても、故障しやすい箇所が存在します。特に故障しやすい箇所については、以下の通りです。

  • デュアロジック(自動変速装置)
  • 電動パワステ
  • ウォーターポンプの破損
  • エアコンコンプレッサー

走行に影響のない小さな故障から、走行ができない故障まで様々な故障が報告されています。そのため、何か違和感があった場合は、すぐに専門店で点検してもらうことが良いでしょう。

また、フィアット 500は外車になるため、日本車に比べると部品などの劣化が早い傾向にあると言われています。ですから、日本車以上にとまではいいませんが、定期的な点検・メンテナンスをしっかりとしておくことが良いです。

 

フィアットが発表しているフィアット 500に関する故障・不具合・リコール情報

故障1 一部座席固定不具合(2017.03.17)

内容:
前席右側座席において、シートレールの製造が不適切なため、座席の位置調整溝が開いていないものがある。そのため、座席が適切に固定されず、最悪の場合、衝突時に座席が動き、乗員が過度の傷害を負うおそれがある。

対象車体番号:
・ZFA3120000J516912~ZFA3120000J524711
・ZFA3120000J516840~ZFA3120000J527044

故障2 座席ベルトバックル不良(2015.05.19)

内容:
フィアット「500」「パンダ」、アバルト「500」「500C」の前席用シートベルトバックルに不具合があり、事故等の際にシートベルトが外れる恐れがあるとして、国土交通省にリコールを届け出た。バックルの構成部品の強度が不足しているものがあるため、事故等でシートベルトに強い力が加わると、バックルの構成部品が破損し、最悪の場合、シートベルトが外れ乗員を拘束できなくなる恐れがある。

対象車体番号
・ZFA3120000J281976~ZFA3120000J285891
・ZFA3120000J281989~ZFA3120000J285331

故障3 ブレーキに不具合(2013.1.17)

内容:
「フィアット 500」などのブレーキバキュームパイプに不具合が判明したことから、国土交通省にリコールを届け出た。ブレーキバキュームパイプの製造工程が不適切なため強度が不足しており、ブレーキバキュームパイプに亀裂が生じるものがある。そのため、ブレーキ倍力装置の負圧が不足し、ブレーキ踏力が増大し、制動距離が延びる恐れがある。

型式:ABA-31209
輸入期間:平成24年8月20日~平成24年9月14日

故障4 前照灯が点灯しない恐れ

内容:
ディーラー・オプション部品として販売した光源が放電灯の前照灯で、インバータ(直流を交流に変換する装置)内部のトランジスタが不適切なため、前照灯の繰返し操作により当該トランジスタが加熱して短絡し、前照灯が点灯しない恐れがある。

型式:ABA-31212
輸入期間:平成20年10月6日~平成21年4月22日

 

フィアット 500各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

  • デュアロジックの故障:15~20万円程度
  • サイドブレーキの故障(ワイヤーが切れた場合):2万5千円~3万円程度
  • コンプレッサーの故障(エアコンの圧縮機):20万円程度
  • ウォーターポンプの破損:3万円程度

外車であるために、パーツの取り寄せをしなければならないこともあり、国産車に比べると修理費用が高くつく傾向にあります。

突然の故障は仕方のないことですが、故障を最小限に抑えるためにも、日々の定期的な点検を行うことが大切です。

また、各部品の交換費用についての相場は以下の通りです。

  • タイミングベルト交換:8~10万円程度
    バッテリー交換:3万円程度

なお、フィアット自動車は、新車で購入した場合に限り、3年間のフィアットメーカー基本保証がついています。純正部品が原因の故障は、この保証によって無償で修理をしてもらうことが可能です。(※保証範囲外の場合は有償となるので注意が必要です)

基本保証は3年間となっていますが、2年間の延長プログラムもあるため、安心してドライビングを楽しむことができるでしょう。

 

フィアット 500オーナーの評判

では、実際に愛車として所有しているオーナーは、フィアット 500に対してどのような事を思っているのでしょうか。

・40代/女性
故障すると結構費用が掛かってしまうので、日々のメンテナンスを大切にしています。しかし、「手がかる子供ほどかわいい!」まさに、そんな感じです。乗り心地も最高だし、なんといっても内装のデザインがお気に入りです。乗るたびに、楽しくて仕方ありません!

・30代/男性
運転しているときの音や外装、内装のデザインに惚れてフィアット 500を購入しました。イタリア車は故障が多いと聞いていたので、それなりに覚悟はしていたのですが、致命的な故障はほとんどなく、すべて無償保証でまかなえました。メンテナンス費用は、国産車と比べると多少は高くなりますが、このデザインに勝るものはありません。費用が高くなっても後悔していません。

・30代/女性
この車に一目ぼれして、他の車に乗ることが考えられませんでした。フィアット 500が納車されてから、周りの人に見てほしくて、用もないのに出かけたりしていました。

購入してから6年ほどになり、保証期間を過ぎてしまったので、故障が心配でしたが、今のところ大きな故障もなく、日々のメンテナンスも国産車とさほど変わりないように思います。この可愛い車に乗り続けられるのであれば、多少の面倒も苦ではありません。

 

このように、内装・外装のデザインに惚れ込んでいるオーナーが多く、故障やメンテナンスの面で後悔している声は殆ど見かけませんでした。

それほど、フィアット 500には魅了するものがあるということがわかりますね。

 

フィアット 500とはどんな車?

ここまで、フィアット 500の故障に関することについて解説してきました。

故障や不備があっても、コロンとした外装、オシャレな内装、走り心地などフィアット 500を愛してやまないオーナーが多いです。

そんなフィアットは、イタリアのFIAT社から発売されています。1899年に設立され、110年以上の歴史を誇り、世界中から愛されているカーブランドです。

フィアット 500の初代モデルは1936年に登場し、これまで様々な映画に華を添え、人々を魅了してきました。

アニメ・ルパン三世の「カリオストロの城」の中でルパン三世が乗っている車として日本では多くの方々に認知されているのではないでしょうか。

また、マルコ・ボビット著「フィアット500・600―イタリアが生んだ偉大なる小型車 1955~1975」といったフィアット 500に関する書籍なども多く発行される程の人気ぶりです。

2代目は1957年~1977年に、現在3代目は2007年~発売されています。3代目のフィアット 500は2015年にモデルチェンジをしていますが、基本的なコンセプトはそのままで、細かい改良がされており、さらに乗りやすさを追求した形となっています。

 

フィアット 500を中古車で購入する際に気をつけること

コロンとしたフォルムや内装のデザインなどが素晴らしく、一度は乗ってみたいと思っている方も多いと思います。

しかし、家族で乗るには少し狭いという理由や、外車は初めてで出来るだけ費用を抑えたい、セカンドカーとして購入したいなど中古車での購入を考えている方も少なくありません。

では、フィアット500を中古車で購入する場合には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

車の状態

外装の傷やヘコミはもちろんですが、過去に事故歴がないか、車全体のゆがみがないかといった見えない部分に注目してチェックしましょう。

シートについて

フィアット 500のシートをリクライニングする際はダイヤル式になっています。購入後にダイヤルが回らないなどの問題が起きないように確認しておく必要があります。

保証について

中古車で販売されているものの中には、保証があるもの、ないものが存在します。外車ですので、故障が確認されればそれなりの費用が掛かってきます。そんな時でも安心して修理できるように、保証がついているものを選ぶことをおすすめします。

 

フィアット 500に限らず中古車を購入する際は、慎重に選ぶことが重要です。信頼のできる店舗で、状態の良い車を購入するようにしましょう。

 

まとめ

今回は、世界中の人々から愛され続けるフィアット 500の故障や修理費用についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

外車ということもあり、国産車より修理費用が割高になったり、メンテナンスが面倒だったり、一見、維持するのに大変な印象もありますが、メンテナンスに関しては国産車も同様に日々の点検が大切です。

しかしながら、フィアット 500には故障や不備以上に人を魅了するデザインや乗り心地を与えてくれることがわかります。

フィアット 500愛用のオーナーの故障や不備に関するブログや口コミなども多くありますので、参考にしながら購入を検討してみてはいかがでしょうか。