日産 リーフは故障(不具合)が多いのか?故障事例や修理費用など徹底解説!

2019年3月5日、日産が販売するリーフが累計販売台数40万台を達成したというニュースを目にした方も多いと思います。量産電気自動車として販売されてから約10年、愛されるEVとして現在もなお人気の1台となっています。今回はそんな日産 リーフの故障(不具合)について解説していきたいと思います。これから新車もしくは中古車で日産 リーフを購入しようと検討している方はぜひ参考にしてみてください。

日産 リーフは故障(不具合)が多いのか?

日産 リーフに関する故障(不具合)の声

40代/男性

リモートアクセスができなくなります。自分がドアロック解除できなくなるだけならいいですが、もし第三者がドアロック解除することができるようになったりすると不安ですね。

30代/男性

まったく使えなくなったわけではないので故障というより不具合ですが……エアコンが使用できません。でも、最高温度で設定し稼働すると、動くんですよね。とりあえず、エアコン使わない時期なので様子見ようと思います。

50代/男性

リーフを購入してから数年経ちましたがドライブシャフトに不具合?故障?が見つかり交換しました。保証でなんとかなりましたが、ぼちぼち不具合が多くなるころなのかな……。

20代/男性

購入してから2年程経ちました。リアパワーウィンドウからゴトゴトと異音がするようになったのでディーラーに持って行ったところ、ドア側のモール交換が必要だと言われました。

30代/女性

故障ではありませんが、フロントストラットのアッパーマウントに水がたまり、ボルトに赤さびが発生しています。

日産 リーフの故障(不具合)が多い箇所

国産車ということからも故障(不具合)に関して購入時点から不安を持っているかたは少ないと思います。
しかし、工業製品である以上、日産 リーフが全く壊れないことはありえません。

日産 リーフにも故障しやすい箇所というのがいくつかあり、次の様な部品は比較的故障が多いものです。

  • コンプレッサーの故障(不具合)
  • 補機バッテリーあがりや不具合
  • 駆動用バッテリー
  • インバーター

上記のような箇所が挙げられます。

駆動用バッテリーとインバーターは電気自動車の特徴でもありますが、もともと耐久性が強い製品であることは間違いありませんので、故障というよりは劣化している可能性が高いです。

日々のメンテナンスや定期点検をしっかりしておけば、故障や不具合につながることは少ないでしょう。

日産が発表しているリーフに関する故障・不具合・リコール情報

完成検査不備に関するリコールについて(2018年12月13日届)

車両製作工場の完成検査において、完成検査工程における合否判定が不明確な可能性があるため、道路運送車両の保安基準に関する検査が適切に行われていませんでした。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-ZE1 ZE1-006595~ZE1-034455(平成29年11月7日~平成30年10月23日)

サービスキャンペーン:リチウムイオンバッテリーコントローラについて

30kWhバッテリー搭載車のリチウムイオンバッテリーコントローラにおいて、充電可能容量算出プログラムが不適切なものがあり、充電可能容量を少なく算出するおそれがあります。 そのため、充電可能容量および航続可能距離が短く表示されるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-200001~AZE0-224939(平成27年12月3日~平成29年7月20日)

完成検査不備に関するリコールの対象車追加について(2018年6月29日届)

車両製作工場の完成検査において、任命されていない検査員が合否判定を行ったものがあり、安全環境性能法規(保安基準)に関する検査が適切に行われていませんでした。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-050057~AZE0-100008(平成24年10月9日~平成26年3月15日)

完成検査不備に関するリコールについて(2017年10月25日届)

車両製作工場の完成検査において、任命されていない検査員が合否判定を行ったものがあり、安全環境性能法規(保安基準)に関する検査が適切に行われていませんでした。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-222783(平成29年5月30日 )
ZAA-ZE1 ZE1-000120~ZE1-006983(平成29年8月30日~平成29年10月18日)

サービスキャンペーン:Nissan Connect専用車載通信ユニットについて

Nissan Connect専用車載通信ユニット(TCU:テレマティクスコントロールユニット)において、通信エラー検出時の修復プログラムが不適切なため、データセンターとの通信ができなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-200021~AZE0-204710(平成27年12月3日~平成28年1月27日)

サービスキャンペーン:リーフ(ドライビングヘルパー仕様車) の運転席アシストグリップ組付けについて

ドライビングヘルパー仕様車において、運転席アシストグリップ組付けに伴う交換部品の指示が不適切なため、カーテンエアバッグ非装着車のセンターピラーにエアバッグの刻印が入った内張りが組み付けられています。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-051178~AZE0-119325(平成24年10月17日~平成27年2月28日)

始動装置(プッシュエンジンスタータスイッチ)に関する不具合(2015年6月25日届)

プッシュエンジンスタータスイッチを組み付けるイモビライザアンテナの成形条件が不適切なため、熱収縮により、当該プッシュエンジンスタータスイッチとの隙間が狭くなり、摺動抵抗が増加したものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、当該スイッチ操作時に押したまま戻らず、緊急停止操作と判定してエンジンを停止することがあり、最悪の場合、走行中にエンストするおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-061408~AZE0-062570(平成25年9月18日~平成25年10月23日)

サービスキャンペーン:充電を制御するパワー・デリバリー・モジュール(PDM)について(2013年11月15日届)

充電を制御するパワー・デリバリー・モジュール(PDM)において、普通充電器との通信プログラムが不適切なため、 気温が高い環境で充電を行なった場合、充電設備故障と誤判定して充電を中止することがあり、最悪の場合、充電をできなくなるおそれがあります。 尚、急速充電器による充電は可能です。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-050044~AZE0-059313(平成24年10月3日~平成25年7月5日)

サービスキャンペーン:コントロールモジュールについて(2013年5月31日届)

①パワーデリバリモジュールにおいて、充電時の情報通信信号の処理が不適切なため、 特定メーカの急速充電器で充電した場合、充電率の演算が異常値となり、充電ができなくなる、または、充電コネクタが抜けなくなるおそれがあります。

②ビークルコントロールモジュールにおいて、駐車中のバッテリー保護のための自動電源オフ制御が不適切なため、タイマーエアコン制御が行われず、 作動しないおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-AZE0 AZE0-050057~AZE0-054266(平成24年10月3日~平成25年1月21日)

サービスキャンペーン:電気自動車のリチウムイオンバッテリーコントローラについて

電気自動車のリチウムイオンバッテリーコントローラにおいて、 高温または低温環境下での使用が多い場合のリチウムイオンバッテリー容量算出プログラムが不適切なため、 リチウムイオンバッテリー容量計に表示される容量の精度が落ちるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-ZE0 ZE0-000086~ZE0-019977(平成22年12月15日~平成24年9月28日)

サービスキャンペーン:複数不具合(2011年12月9日届)

①LBC(リチウムイオンバッテリコントロールユニット)のプログラムが不適切なため、エアコン作動状態で充電を行い、かつ、充電完了前に充電を中止した場合、イグニッションスイッチをオフにせず走行すると、メータ内の充電完了予想時間が長く表示されます。

②インターネット等に送信する航続可能距離の演算プログラムが不適切なため、充電中または充電終了時に送信される航続可能距離が、実航続可能距離より短くなるおそれがあります。

③駐車時にシフトポジションの確認や電源オフを忘れた場合、走行可能状態であることに気づかないまま降車するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-ZEO ZE0-000086~ZE0-008907(平成22年12月15日~平成23年11月3日)

サービスキャンペーン:車両制御コンピュータプログラム不具合(2011年4月19日届)

①冷房用エアコンの電動コンプレッサの回路異常検出プログラムが不適切なため、当該コンプレッサ電源端子に冷媒ガスの液面が接触して絶縁抵抗値が低下した場合、回路異常と判定することがあります。そのため、EVシステム警告灯が点灯し、イグニッションオフ後に主電源の再起動ができなくなるおそれがあります。

②航続可能距離算出プログラムが不適切なため、実航続距離よりも航続可能距離表示が長く表示されるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
ZAA-ZE0 ZE0-000086~ZE0-004724(平成22年12月15日~平成23年3月30日)

日産 リーフ各部品の修理費用

ここでは、日産 リーフの故障における各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障個所 費用
コンプレッサーの故障 10万円前後
補機バッテリーの不具合 2万~4万円前後
駆動用バッテリーの劣化に伴う交換 約60万円
インバーターの故障 15万~20万円程度

日産 リーフオーナーの評判

日産 リーフは幅広い年代から支持される車両ですが、実際に日産 リーフを所有しているオーナーからの評判はどうなのでしょうか?

まずはポジティブな評判や意見をご紹介します。

  • 電気自動車の加速が病みつきになる!
  • 室内が広い
  • ステアリングが軽い
  • 振動がなく乗り心地がいい
  • 荷室が広い
  • 車検時の費用が安い

一方、ネガティブな評判や意見は以下のようなものが挙げられています。

  • 充電所が少ない
  • 後部座席が狭い

以上のような評判が挙げられました。

ネガティブ面として挙げられた充電所問題も、日に日に増え続けてはいますが、やはり長距離運転時は充電所を確認したり探したりすることから始めなければならないので面倒といった意見も多く見られます。

この点が解決すれば、より快適にリーフを所有できますね。

日産 リーフとはどんな車?

日産 リーフは2010年12月に発売が開始され、日本以外にもアメリカ、イギリス、中国などグローバルに展開している電気自動車です。

販売開始から約3年後には世界累計販売台数が10万台を突破し、その翌年には20万台を達成していると報告されています。

その後、2017年9月にフルモデルチェンジが行われ2代目リーフが発売されました。

日産 リーフの特徴

1.2代目リーフのデザイン性の高さ

初代リーフは、スタイリッシュかつ未来感が強い車両デザインとなっていましたが、現行リーフは初代より未来感が抑えられスポーティーさがくわえられており、カッコよいスタイルに変化していることで、より幅広い年代に浸透するデザインとなっています。

また、ボディカラーは14色から選択することができるほか、2トーンカラーも選ぶことができるため、より自分の好みに近い車両を購入することが可能です。

2.高い走行性能を誇る

日産 リーフの40kWhモデルは最高出力150Ps、最大トルク320N・mとなっています。これは、スポーツカー程度の高性能さを誇るスペックです。特に最大トルクが320N・mについては、一般的なスポーツカーを超えることもあるほど性能が高く、加速性能に優れていることがわかります。

電気自動車だからゆっくりとした加速や走行するイメージがありますが、まったくそういうことはなく、快適な走行を味わうことが可能です。

また、現行の2代目リーフはバッテリーが40kWhを用いており、その航続距離は400Km(JOC8モード)と長距離運転にも強くなっています。

従来のリーフであれば、長距離を移動する際は途中で充電のことを考えなければなりませんでしたが、航続距離が400Kmも伸びるとなると、移動の幅も広がりますね。

日産 リーフを中古車で購入する際に気をつけること

初代リーフが発売されてから10年程しか経っていないため、中古車の購入を検討する方も多いと思います。

日産 リーフを中古車で購入する際は以下の点に注意して購入を検討していきましょう。

  • バッテリーの劣化

まず1番に注意したいのが「バッテリーの劣化」です。

電気自動車の心臓部であるバッテリーが劣化していたり、不具合があったりすると他箇所の重大な故障や事故にもつながりかねません。

前オーナーがきちんとメンテナンスや交換等を行っているかどうか確認しておきましょう。

そのほか、中古車購入時の一般的な注意点で挙げられる以下の点も必ず確認しておきたいところです。

  • 走行中に異音がしないか
  • センサー系に不具合がないか
  • エアコンやウィンドウなどが正常に稼働するか
  • 車体に歪みがないか
  • 外装・内装に傷やへこみ、汚れがないか
  • 過去の整備を記録した記録簿が残っているか

日産 リーフが初めて市場に登場してから約10年経っていますが、中古車販売価格としては初期のリーフであれば30万円程度~と非常に安価な価格設定となっています。

これらはバッテリーの劣化などを考慮した価格でもありますから、見た目の状態が良いから、走行距離が短いからという理由だけで即決しないように注意してください。

まとめ

日本で電気自動車と言えば日産 リーフを思い浮かべる方も多いでしょう。
今回はそんな日産 リーフの故障(不具合)について解説してきました。

バッテリーやインバーターの劣化などに注意すれば、非常にコスパの良い車であることは間違いないでしょう。

新車または中古車で日産 リーフの購入を考えている方は、電気自動車ならではのメリット・デメリットを考えながら検討してみてください。

日産 リーフは、これからさらに充電所が増え、より快適なカーライフを送れるでしょう。