アウディのA４アバントは20代〜30代を中心に人気の、スポーティーさと優美さを兼ね備えたステーションワゴンです。この記事では、アウディA４アバントの故障（不具合）は多いのか？修理費用はいくらくらいかかるのか？といった疑問について、オーナーの評判や口コミなども交えながら解説していきます。アウディA４アバントを検討している方はぜひ、参考にしてください。
目次
アウディA４アバントは故障（不具合）が多いのか？
フロントマスクがカッコ良いアウディA４アバント。男なら一度はこんな輸入車に乗ってみたいと思いますよね。でも輸入車ゆえに「故障（不具合）が多いのではないか？」という不安もつきまとうのではないでしょうか？そこでまずは、アウディA４アバントの故障（不具合）に関する口コミをご紹介します。
アウディA４アバントに関する故障（不具合）の声
30代／男性
走行中、加速しようとしても反応が良くなく、タイムラグが生じることが続いたのでディーラーで見てもらいました。CVTに問題があるとのことでした。交換になると数十万円でしたが、幸い、CVTオイルを交換してバルブ洗浄して解消されたので助かりました。
29歳／男性
初輸入車です。ギヤが入りにくくなってきたなと思っていたら、ついにバックギヤに入らなくなってしまい、困り果ててディーラーにお願いしました。結果はDSG（Sトロニック）の故障だったようです。修理費は高くつきましたが直って良かったです。
42歳／男性
走行中、どうもハンドルが取られるな〜と思っていると、ウーン、ブーンという異音が聞こえるようになりました。特に高速道路を100kmくらいで走っているとかなり大きな音になるため、心配でお店に持ち込みました。原因はハブベアリング。交換してもらいました。
37歳／男性
オイル漏れ、それもA４アバントのフルタイム４WD・クアトロモデルでの出来事です。クアトロ特有のセンターデフのオイル漏れでした。オイルシール交換のみで済みましたが、ディーラーでは10万円近くかかりました。
40歳／男性
走行中の振動が大きくなったように感じ、ディーラーに持って行こうと思った矢先、エンジンがかからなくなりました。懸念していたことですが、ダイレクトイグニッションコイルに不具合が生じていました。念のため６気筒すべて交換しておきましたが修理代が痛かったです。
アウディA４アバントの故障（不具合）が多い箇所
以前と比べると輸入車の故障率も大きく低下してきました。しかし、工業製品である以上は、どんなに技術が向上してもアウディA４アバントが全く壊れないことはありえません。続いては、アウディA４アバントの中でも故障（不具合）しやすいと言われている箇所を見ていきましょう。
- ダイレクトイグニッションコイルの故障（不具合）
- DSGの故障（不具合）
- ハブベアリングの故障（不具合）
- センサー系の故障（不具合）
- デフオイル漏れ
アウディが発表しているA4 アバントに関する故障・不具合・リコール情報
冷却装置(補助クーラントポンプ)に関する不具合（2018年10月10日届）
エンジン冷却装置において、補助クーラントポンプの湿度に対する対応策が不十分なため、ポンプ内に湿気が蓄積し、ポンプ内の電子基板が水分に浸食されることがある。そのため、電子基板が浸食及び短絡し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-8KCDN（アウディ A4 アバント 2.0T） | WAUZZZ8K0DA006501～WAUZZZ8KXFA187660（平成24 年2 月23 日～平成28 年1 月21 日） |
| DBA-8KCDNF（アウディ A4 アバント 2.0Tq） | WAUZZZ8K0DA005381～WAUZZZ8KXFA185617（平成24 年2 月3 日～平成28 年1 月7 日） |
原動機(エンジンコントロールユニット)に関する不具合（2017年６月29日届）
エンジン冷却装置において、補助クーラントポンプの異常を検知するエンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、異物等により当該ポンプの作動が妨げられた際、電源がポンプに流れ続けるものがある。そのため、ポンプおよびポンプの配線が発熱して溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-8KCDN(アウディ A4 アバント 2.0T) | WAUZZZ8K0DA006501～WAUZZZ8KXFA187660（平成24 年2 月23 日～平成28 年1 月21 日） |
| DBA-8KCDNF（アウディ A4 アバント 2.0Tq） | WAUZZZ8K0DA005381～WAUZZZ8KXFA185617（平成24 年2 月3 日～平成28 年1 月7 日） |
エアバッグ装置(インフレータ)に関する不具合（2016年10月26日届）
運転席用または助手席用のエアバッグのインフレータ（膨張装置）において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で大きな温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| ABA-8EALT（アウディ A4アバント 2.0） | WAUZZZ8E08A004621～WAUZZZ8EX8A157748（平成19 年7 月10 日～平成20 年4 月11 日） |
| ABA-8EAUKF（アウディ A4アバント 3.2 FSIq） | WAUZZZ8E18A028085～WAUZZZ8EX8A105343（平成19 年8 月1 日～平成20 年3 月18 日） |
| ABA-8EBFB（アウディ A4アバント 1.8T） | WAUZZZ8E08A014159～WAUZZZ8EX8A158611（平成19 年8 月1 日～平成20 年5 月21 日） |
| ABA-8EBWEF（アウディ A4アバント 2.0T FSIq） | WAUZZZ8E08A005025～WAUZZZ8EX8A165445（平成19 年7 月10 日～平成20 年5 月21 日） |
| GH-8EALT（アウディ A4アバント 2.0） | ）WAUZZZ8E05A416856～WAUZZZ8EX7A283283（平成17 年1 月17 日～平成19 年7 月10 日 |
| GH-8EAUKF（アウディ A4アバント 3.2 FSI クワトロ） | WAUZZZ8E05A474160～WAUZZZ8EX7A245391（平成17 年3 月16 日～平成19 年7 月2 日） |
| GH-8EBFB（アウディ A4アバント 1.8T） | WAUZZZ8E07A002009～WAUZZZ8EX7A267875（平成18 年6 月15 日～平成19 年7 月10 日） |
| GH-8EBGBF（アウディ A4アバント 2.0T FSI クワトロ） | WAUZZZ8E05A419496～WAUZZZ8EX6A081140（平成17 年1 月17 日～平成18 年1 月27 日） |
| GH-8EBWEF（アウディ A4アバント 2.0T FSIq） | WAUZZZ8E06A082457～WUAZZZ8EX7A802452（平成17 年10 月12 日～平成19 年7 月10 日） |
パワーステアリングコントロールユニットに関する不具合（2016年４月６日届）
パワーステアリングコントロールユニットにおいて、防水用のダイヤフラムが不適切なため、防水効果が得られないものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該ユニット内部に水分が浸入し、電子基板が水分の影響から損傷して、パワーステアリング警告灯が点灯、最悪の場合、パワーステアリングのアシスト機能が停止し、ステアリングの操作力が増大するおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-8KCDN（アウディ A4 アバント 2.0T） | WAUZZZ8K6FA179295（平成27 年11 月14 日） |
フロントエアバッグ（エアバッグ制御コンピュータ）に関する不具合（2014年11月19日届）
エアバッグ制御コンピュータのプログラムが不適切なため、特定の衝突形態において、運転者席及び助手席エアバッグの展開信号を出さないことがある。そのため、衝突時に運転者席及び助手席エアバッグが展開せず、乗員保護性能が損なわれるおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-8KCDN（アウディ A4 アバント 2.0T） | WAUZZZ8K0DA006501～WAUZZZ8KXFA031778（平成24 年2 月23 日～平成26 年10 月21 日） |
| DBA-8KCDNF（アウディ A4 アバント 2.0Tq） | WAUZZZ8K0DA005381～WAUZZZ8KXFA032381（平成24 年2 月3 日～平成26 年10 月21 日） |
ECUに関する不具合（2014年11月18日届）
エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、エンジン負荷が増大している場合に特定のシフト操作を行うと、エンジンが停止する恐れがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| DBA-8KCDNF（アウディ A4 アバント 2.0 Tq） | WAUZZZ8K0DA005381～WAUZZZ8KXFA032381（輸入期間の全体の範囲:2011/12/06～2014/09/19） |
前照灯等（前照灯調整コントロールユニット） に関する不具合（2009年６月３日届）
計器パネル内にある機能選択画面のプログラムが不適切なため、停止中に運転者等が誤って前照灯の照射光線を右側通行用に変更するおそれがある。そのため、前照灯に係わる保安基準に適合しないおそれがある。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| ABA-8KCAB（A4 アバント 1.8 TFSI） | WAUZZZ8K98A009810 ～ WAUZZZ8K58A049429（平成20年 3月 6日 ～ 平成20年 8月28日） |
| WAUZZZ8K99A012319 ～ WAUZZZ8K49A023244（平成20年 6月30日 ～ 平成20年 7月15日） | |
| ABA-8KCALF（A4 アバント 3.2 FSI クワトロ） | WAUZZZ8K38A006756 ～ WAUZZZ8K98A048235（平成20年 2月 7日 ～ 平成20年 7月 9日） |
| WAUZZZ8K39A010744 ～ WAUZZZ8K09A039912（平成20年 6月30日 ～ 平成20年 8月20日） | |
| ABA-8KCDH（A4 アバント 1.8 TFSI） | WAUZZZ8K49A015242 ～ WAUZZZ8K99A039942（平成20年 6月30日 ～ 平成20年 8月20日） |
TT ローフューエルプレッシャーセンサーに関する不具合（2009年５月14日届）
低圧側燃料ポンプの燃圧センサーで、Oリングの材質が不適切なために、冬期の気温が低い場合 当該Oリングが収縮するものがある。そのため、当該センサー内基板部に燃料が流れ込んで電気的短絡が発生し、正しい燃圧を送信しなくなってエキゾースト警告灯が点灯する恐れがあるため、当該センサーを対策品と交換。
対象車両
| 型式 | 車台番号 |
|---|---|
| GH-8EAUKF（A4 アバント 3.2 FSI クワトロ） | WAUZZZ8E36A223876 ～ WAUZZZ8E56A292584（平成18年 4月20日 ～ 平成18年 7月 7日） |
| WAUZZZ8E27A001279 ～ WAUZZZ8E07A121954（平成18年 7月13日 ～ 平成18年12月15日） | |
| GH-8EBWEF（A4 アバント 2.0 TFSI クワトロ/A4 アバント 2.0 TFSI クワトロ アトラクション） | WAUZZZ8E16A223648 ～ WAUZZZ8E56A297798（平成18年 4月20日 ～ 平成18年 7月 7日） |
| WAUZZZ8E17A001922 ～ WAUZZZ8E77A125998（平成18年 7月13日 ～ 平成18年12月15日） | |
| WUAZZZ8E87A801798 ～ WUAZZZ8EX7A802130（平成18年11月 2日 ～ 平成18年12月15日） |
アウディA４アバント各部品の修理費用
上記でご紹介したアウディA４アバントの故障しやすい箇所の各部品について、修理費用の目安をお伝えします。ただし作業工賃などは含まれていません。使用する部品が純正か、社外品か、新品かリビルト品かなどによっても変わってきますので、まずは見積もりを出してもらいましょう。
| 故障（不具合）箇所 | 費用 |
|---|---|
| ダイレクトイグニッションコイル | ５〜８万円程度 |
| DSG（Sトロニック） | 20〜50万円程度（DSG本体かそうでないかにもよる） |
| ハブベアリング | ５〜８万円程度 |
| デフオイル漏れ | ５〜10万円程度 |
アウディA４アバントオーナーの評判
ポジティブな意見まとめ
- 個性あふれる１台、とにかくかっこいい！
- 高速道路での安定性抜群
- インテリアも最高、飽きがこない
- ラゲッジスペースが広い
ネガティブな意見まとめ
- 不具合が多い
- 修理費用が高い
・評判1
シックさとスポーティーさを兼ね備えた、個性あふれる一台だと思います。乗るたびに好きになります。中古で購入しましたが、前オーナーのときに不具合が出尽くしたのか、私が乗り始めてからは一切故障（不具合）もなく、超大満足です。
・評判2
スタイルが都会的で洗練されていて、とにかくカッコ良い！の一言です。デザインが素晴らしいですよね。もちろんインテリアも。飽きのこないというか、乗り始めて半年くらい過ぎてからなぜかインテリアが徐々に好きになっていきました（笑）。嫌味のない最高のドイツ車です。
・評判3
初めてのドイツ車。どんなものかと不安もありましたが、とにかく驚いたのは高速道路での安定性です。こんなにも違うのかと感激しました。気づいたらスピードが出てしまっているので注意しないといけませんね。エクステリア、インテリア、走行性能、満点です。
・評判4
ハンドリング時の異音、ベタつき、CVTの加速時やバック時のモタつき…などが私には不満でした。故障は多くはありませんが、やはり修理費用が高く、コスパは悪いな〜と思います。とりあえず壊れるまで乗ると思いますが、もうドイツ車はいいかな。
・評判5
アウディA４アバントといえばやっぱりデザインでしょう。シュッとしていてかっこいいですよね。自分的にはステーションワゴンの中でもダントツにかっこいいと思います。それに車長があるおかげで、ラゲッジルームが広く使えますし、リアシートを倒せば大概のものは積めます。かなり優秀です！
アウディA４アバントとはどんな車？
アウディA４アバントは、アウディA４シリーズのステーションワゴンです。半世紀もの間、世界中で愛されているアウディのベストセラーモデルと言われています。まるでクーペさながらのロングホイールベース、ショートオーバーハングによる流麗なスタイルが特徴で、人気のポイントになっています。
先進的なドライバーアシスタントシステムを搭載した高い安全性能と、12.3インチの高解像度液晶画面に速度計、回転計、マップ、ラジオ、メディア情報などさまざまな情報が表示されるバーチャルコックピットは、ぜひ体感してみたい機能です。
アウディA４アバントを中古車で購入する際に気をつけること
アウディA４アバントの中古車の相場は230万円程度となっています。DSGに不安を抱えているものの、致命傷になるような大きな故障（不具合）はそこまで多く報告されていません。
中古車で購入する場合は、高年式、ワンオーナーを狙うと良いでしょう。また、できればディーラーの認定中古車を購入して、保証をつけてもらうとより安心です。
まとめ
アウディA４アバントは、その洗練されたデザインから人気のステーションワゴンです。街中を走っていても、きっと注目を浴びるのではないでしょうか？新車なら400万円程度になりますが、中古車なら「全く手が出せない」というほどの相場ではありません。「かっこいい輸入車が欲しい！」「国産のステーションワゴンと一線を引きたい！」という人はぜひアウディA４アバントを検討してみてはいかがでしょうか？
