2004年に発売された、電動ソフトトップを採用したミニのコンバーチブル。R52の型式でも知られています。今回は、そのミニ コンバーチブルについて、故障(不具合)が多い箇所や修理費用の目安、中古車を選ぶ際の注意点などを、口コミも交えながら解説していきます。ぜひ参考にしてください!
目次
ミニ コンバーチブルは故障(不具合)が多いのか?
ミニ コンバーチブルは故障(不具合)が多いのか?それを知るには、実際に乗っている人や、過去に乗っていた人の生の声を知るのが近道です。まずはミニ コンバーチブルの故障に関する口コミをピックアップしてご紹介します。
ミニ コンバーチブルに関する故障(不具合)の声
40歳/男性
念願だったミニ コンバーチブルを中古車で購入。しばらく問題なく走っておりましたが、突然の窓落ち。やはりドイツ車ですね。これは覚悟していたのでダメージは小さかったのですが、その後CVT故障、そして定番の幌の故障と続きました。
43歳/男性
幌が故障して中途半端にしか開かなくなってしまい、修理しました。ミニ コンバーチブルは見た目も乗り心地も気に入っているので、まだしばらくは買い換えるつもりはありませんが、CVTの故障が生じたら考えます。
49歳/男性
ミニのコンバーチブル!可愛いですよね〜!でもルーフがきちんと開かなくなったときは本当に困りました。ワイヤーが故障?したようで、修理代も10万円オーバーだったので少し驚きました。そろそろ故障しにくい車に乗り換えたいです。
41歳/女性
私の場合、ルーフは故障しなかったのですが、エンジンオイル漏れと、ミッション(CVT)の故障、それと窓が落ちるのも経験しました。お金はかかりますが、可愛いから許せてしまうんですよね(笑)
39歳/男性
僕のミニ・コンバーチブルは、パワーウィンドウが効かなくなりました。レギュレーターの故障というやつです。あとは普通に幌が開かなくなる故障も経験しましたね。でもそれ以外に大きな故障はなかったので、もしかするとアタリに入るかもしれません。
ミニ コンバーチブルの故障(不具合)が多い箇所
BMWになってからは故障(不具合)が減ったと言われていますが、ミニ コンバーチブルも工業製品である以上、全く壊れないということはありません。どんな箇所や部品が壊れやすいのか、いくつか例をご紹介していきます。
- ルーフの故障(不具合)
- CVTの故障
- パワーウィンドウの不具合や故障
- クランクプーリーの故障
- サーモスタットの故障
・故障箇所1
ミニ コンバーチブル特有の故障といえば、ルーフの故障です。開かなくなる、中途半端に開いてしまうといったトラブルは非常に多いようです。トランクがきちんと閉まっていないなど単純な原因によるものも多いですが、ワイヤーなどが故障すると修理代も高くなってしまいます。
・故障箇所2
特に初代のミニ コンバーチブルにおいてよく見られるのが、CVTと呼ばれる「無段階変速機=ミッション」の故障です。ベアリングの経年劣化など原因はいくつかありますが、修理費用が高額になりがちなのがネックです。
・故障箇所3
パワーウィンドウが動かなくなる、サイドミラーが折りたためない(または開かない)など、電気系統の故障もミニ全般に多く見られます。
・故障箇所4
クランクプーリーの故障も比較的よく見られるようです。クランクプーリーとは、エンジンの力をエアコン、オルタネーター、パワステといった部品にベルトを介して伝え、駆動させるための部品です。プーリーに使われているゴムが劣化して故障してしまうケースがあります。
・故障箇所5
サーモスタットの故障(劣化)によるラジエーター漏れは、第二世代以降で比較的多いとされるトラブルですが、経年劣化が主な原因ですので、初代など年式の古いミニ コンバーチブルでも起こります。ラジエーター漏れによるオーバーヒートを招く要因にもなるため注意が必要です。
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原動機冷却装置(電動補助クーラント ポンプ)に関する不具合(2018年7月21日届)
ターボチャージャーを冷却するための電動補助クーラントポンプの作動用回路の設計評価が不十分なため、当該ポンプ内の温度及び圧力が上昇すると、回路基板上に金属物質が生成されることがある。そのため、回路がショートし、プラグ接続部が焦げ付き、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-ZP16(MINI Cooper S コンバーチブル) | WMWZP32050TY78486 ~ WMWZP320X0TY87801(平成 22 年 11 月 5 日 ~ 平成 23 年 9 月 6 日) |
ABA-MSJCW(MINI JCW コンバーチブル) | WMWZP92050TF79747 ~ WMWZP92040TF79786(平成 22 年 11 月 16 日 ~ 平成 23 年 3 月 4 日) |
WMWZP92000T199115 ~ WMWZP92040T199165(平成 23 年 5 月 6 日 ~ 平成 23 年 9 月 21 日) |
前照灯等(ヘッドライト コントロールユニット)に関する不具合(2018年5月15日届)
ヘッドライトコントロールユニットの回路基板の抵抗値が不適切なため、エンジン始動時等の電気負荷が高くなる状態でヘッドライトが点灯していると、コントロールユニットの回路基板が損傷、ヘッドライトが点灯しなくなるおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-WG15(MINI クーパー コンバーチブル) | WMWWG320603D11094 ~ WMWWG320303D11098(平成 29 年 8 月 30 日 ~ 平成 29 年 8 月 30 日) |
DBA-WG20(MINI クーパー S コンバーチブル) | WMWWG720403C84078 ~ WMWWG720803C84228(平成 29 年 8 月 25 日 ~ 平成 29 年 10 月 17 日) |
DBA-WHJCW(MINI JCW コンバーチブル) | WMWWH920503D07019 ~ WMWWH920003D07090(平成 29 年 8 月 31 日 ~ 平成 29 年 11 月 2 日) |
エンジンコントロールユニットにおける不具合(2015年10月21日届)
エンジンコントロールユニットにおいて、車両停止直前における制御プログラムが不適切なため、エアコン使用時などエンジン負荷が大きな状況で車両停止直前にエンストするおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
CBA-ZN16(MINI Cooper コンバーチブル) | WMWZN32030TZ12009 ~ WMWZN32020TZ13488(平成22年3月4日 ~ 平成24年8月30日) |
WMWZN32020T552103 ~ WMWZN32000T553315(平成24年9月4日 ~ 平成27年4月29日) |
原動機冷却装置(電動補助クーラント ポンプ)に関する不具合(2012年4月23日届)
ターボチャージャーを冷却するための電動補助クーラントポンプにおいて、ハウジングの製造工程が不適切であったため、ハウジングに亀裂が生じることがある。その場合、亀裂からクーラントや湿気が浸入することにより回路がショートし、プラグ接続部が焦げ付き、最悪の場合、車両の火災に至るおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
DBA-ZP16(MINI CooperS コンバーチブル) | WMWZP32040TY78771 ~ WMWZP32060TY78772(平成 23 年 4 月 7 日 ~ 平成 23 年 4 月 7 日) |
ABA-MSJCW(MINI JCW コンバーチブル) | WMWZP92080T199105(平成 23 年 4 月 7 日) |
電動補助クーラント ポンプに関する不具合(2012年1月24日届)
ターボチャージャーを冷却するための電動補助クーラント ポンプの作動用回路の設計評価が不十分であったため、そのままの状態で使用を続けると回路基板上に金属物質が生成され、回路がショートしてプラグ接続部が焦げ付き、最悪の場合、車両の火災に至る恐れがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-MS16(MINI CooperS コンバーチブル) | WMWMS32010TJ92504 ~ WMWMS32060TJ93454(平成 20 年 11 月 18 日 ~ 平成 22 年 2 月 12 日) |
WMWMS32000TX91524 ~ WMWMS320X0TX92924(平成 21 年 3 月 31 日~ 平成 22 年 1 月 25 日) | |
DBA-ZP16(MINI CooperS コンバーチブル) | WMWZP32020TY78011 ~ WMWZP32040TY78480(平成 22 年 3 月 3 日 ~ 平成 22 年 10 月 25 日) |
WMWZP32040TY86028 ~ WMWZP32060TY86886(平成 22 年 3 月 5 日 ~ 平成 22 年 10 月 18 日) | |
ABA-MSJCW(MINI JCW コンバーチブル) | WMWMS92060TJ94512 ~ WMWMS92070TJ94860(平成 21 年 3 月 3 日 ~ 平成 22 年 07 月 1 日) |
WMWZP92020TF79706 ~ WMWZP920X0TF79744(平成 22 年 8 月 18 日 ~ 平成 22 年 10 月 27 日) |
ミニ コンバーチブル各部品の修理費用
では、それら故障(不具合)しやすい箇所や部品を修理・交換した場合、いくらくらいの費用がかかるのか、目安をご紹介します。ただし実際の費用は作業工賃や使用する部品、その他付帯する整備の有無などによっても変わってきます。
故障箇所 | 費用 |
---|---|
ルーフ | 10〜18万円程度 |
CVT | 15〜80万円程度 |
電気系統/サーモスタット | 3〜5万円程度 |
クランクプーリー | 4〜5万円程度(ベルトも交換する場合はプラス1万円程度) |
ミニ コンバーチブルオーナーの評判
では、ミニ コンバーチブルを所有しているオーナーの評判はどうでしょうか。
詳しくご紹介する前にポジティブな評判とネガティブな評判を簡単にまとめました。
まずは、ポジティブな意見です。
- オープンルーフ最高!
- 静粛性が高く、乗り心地がいい
- カスタムパーツが豊富
- 足回りがしっかりしていて運転が楽しい
- 可愛らしさとスポーティーさを味わえる
次はネガティブな意見です。
- 修理費用が高い
- 積載性に欠ける
- 後方の視界が悪い
・評判1
大好きなミニ、しかもオープンルーフで風を感じながら走ることができるなんて最高です!ルーフの故障が多いと言われていますが、今のところ問題ありません!2代目になって内装が少しチープになった気がしますが、それでも大満足です!
・評判2
どうしても乗りたくて、CVTのリスクはありましたが初代を中古で購入しました。案の定、2年後にCVTが故障しました。修理代が払えず、泣く泣く処分しました。ミニ・コンバーチブル自体は好きなのですが故障が多いのはやはりネックですね。
・評判3
歴代のミニに乗りつづけています。コンバーチブルは雨漏りしないか?洗車機は使えるのか?など疑問がありましたが思い切って購入。ルーフの軽微な故障はありましたが、いやいや、快適で可愛くて操作性も良く、今では本当に買ってよかったと思っています!洗車は手洗いしています(笑)!
・評判4
ラゲッジルームは狭いのでほとんど活用できませんが、それでも週末や連休に一人旅を楽しむ相棒として大活躍してくれています。後方の視界もPDC(パーク・ディスタンス・コントロール)が搭載されているお陰でしっかりキープでき、障害物ギリギリまで寄せることができますよ!
・評判5
ルーフをオープンしたとき、クローズしたとき両方のミニを味わえるのが魅力です。気分によって別の車に乗っているような感覚になります。やっぱりミニ コンバーチブルは“楽しい車”ですね!多少の故障なら目をつぶります。
ミニ コンバーチブルとはどんな車?
ミニの中でも特に「躍動感」「開放的」といったワードが似合うのがコンバーチブルです。
LEDテールライトに浮かび上がるユニオンジャック(イギリス国旗のロゴ)、ダイナミックなギアチェンジが体感できる7速ダブル・クラッチ・トランスミッション、よりスポーティーさと効率性を追求した8速スポーツ・オートマティック・トランスミッションなど、「ただ可愛い」だけのミニではなく“走る楽しさ”も存分に感じることができる一台です。
GREENモードにすれば消費燃料が最適化され、アクセル(スロットル)を離せばエンジン駆動が停止するなど、エコな機能も搭載されています。
2016年のミニの日(3月2日)に発表されたモデルは、ソフトトップにユニオンジャックが施されるなど、一層デザイン性が向上し、人気を得ています。
ミニ コンバーチブルのスペック
ミニ コンバーチブル各モデル別スペック
項目 | Cooper コンバーチブル | Cooper S コンバーチブル | John Cooper Works(JCW) コンバーチブル |
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 3,835×1,725×1,415 | 3,860×1,725×1,415 | 3.875×1,725×1,415 |
ホイールベース(mm) | 2,495 | 2,495 | 2,495 |
車両重量(kg) | 1,330 | 1,370 | 1,400 |
排気量(cc) | 1,498 | 1,998 | 1,998 |
エンジン形式 | 直列3気筒ガソリン・エンジン | 直列4気筒ガソリン・エンジン | 直列4気筒ガソリン・エンジン |
最高出力 | 100kW(136PS)/4,500rpm | 141kW(192PS)/5,000rpm | 170kW(213PS)/5,200rpm |
最大トルク | 220Nm/1,480-4,100rpm | 280Nm/1,350-4,600rpm | 320Nm/1,450-4,800rpm |
変速機 | 7速DCT | 7速DCT | 8速AT |
燃料 | ガソリン | ガソリン | ガソリン |
トランスミッション | AT | AT | AT |
駆動方式 | 前輪駆動 | 前輪駆動 | 前輪駆動 |
燃料消費率(km/L) | 16.4 | 15.5 | 15.4 |
ミニ コンバーチブルを中古車で購入する際に気をつけること
ミニ コンバーチブルを中古車で購入する際は、やはり年式に気をつけましょう。
当然ですが、古いほどCVTの故障や電気系統のトラブルといったリスクが高くなります。中古車を狙うなら第2世代に絞っていくと、故障リスクを抑えることができます。
輸入車のため修理費用も比較的高額になりがちです。購入費を削って修理費が高くつくくらいなら、コンディションの良いコンバーチブルを選んで、修理費用を含めた維持費を出来るだけ抑えることを考えた方が良いでしょう。
まとめ
何と言っても電動ソフトトップが魅力のミニ コンバーチブル。フルオープン時の爽快さは乗った人でなければ味わえない感覚です。
CVT問題やルーフの故障(不具合)問題など不安な点はいくつかありますが、それでも現行モデルは故障(不具合)が少なくなっているようですので、「故障が多いのでは?」と心配な人もぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?