「ザ・男の車」という言葉がピッタリ当てはまるのがダッジ チャレンジャーです。アメ車の中でもいわゆる「マッスルカー」に分類されるチャレンジャーですが、やはり故障(不具合)にまつわるエピソードは多く見かけます。今回はダッジ チャレンジャーについて、故障(不具合)が多いポイントや修理費用の目安、中古車で購入する際のポイントなどを解説していきます。
目次
ダッジ チャレンジャーは故障(不具合)が多いのか?
ダッジ チャレンジャーに限らず、アメ車というと「故障(不具合)が多い」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?ここでは、実際にダッジ チャレンジャーに乗っている、または乗っていたことがあるという人の、故障(不具合)に関する声をご紹介します。
ダッジ チャレンジャーに関する故障(不具合)の声
49歳/男性
とにかく一目惚れして、探しまくって購入しました。「ダッジのチャレンジャー特有の故障」というよりも、電気系統、オイル漏れなどアメ車全般に見られる「よくある故障」が多いです。
47歳/男性
サンルーフが開かなくなる、または閉まらなくなるといった故障が立て続けに発生しました。雨の日だったので本当に困りました。購入したばかりだったこともありショップで対応してもらえましたが、それからもウインカーやオイル漏れといったトラブルはたまに発生しています。
44歳/男性
スピーカーが助手席側の1基を除いてノイズや音割れがひどくなったり、突然聞こえなくなったりといった不調に見舞われました。それと、走行中にエンジンのチェックランプが点灯したのでディーラーで見てもらうと、オイルプレッシャーのセンサーが故障している可能性が高いとのこと。オルタネーターを外しての大掛かりな修理となってしまいました。
52歳/男性
海沿いや山道などを通ることが多かったというのもあるのですが、いつの間にか融雪剤や塩分を含んだ潮風などの影響でマフラー、ラジエーター、ブレーキシリンダーなどが錆びてしまい、故障して(壊れて)しまいました。
ダッジ チャレンジャーの故障(不具合)が多い箇
昔に比べると、アメ車はずいぶんと故障しにくくなってきているのは事実です。しかし、そうは言っても機械(工業製品)である以上、故障(不具合)はどうしても避けられません。続いては、ダッジチャレンジャーでよくある故障箇所をいくつかご紹介します。
- 電気系統の不具合(故障)
- TCMのリレーに関する不具合(故障)
- コンプレッサーの故障(不具合)
- オルタネーターの劣化
・故障箇所1
電気系統のエラーは比較的頻繁に起こるようです。トラクション警告灯の点灯、サイドブレーキランプの点灯、ガソリンチェックランプの点灯、ABSセンサーの故障などが多いようです。
・故障箇所2
エンジンチェックランプの点灯、ATがシフトしてくれないといった故障も多く見られます。また、PレンジやDレンジに入れる際のショックなども大きくなることがあります。TCM(トランスミッションコントロールモジュール)のリレー不良などの原因が考えられます。
・故障箇所3
エアコンガスを圧縮するためのコンプレッサーも比較的故障が多いと言われています。エンジンルームからガラガラと異音がしたりする場合は注意が必要です。
・故障箇所4
ダッジチャレンジャーはオルタネーター(バッテリーに電気を供給する発電機)が経年劣化し、故障するケースも見られます。発電されないため当然エンジンもかからず、信号待ちなどで発生すると渋滞の元にもなってしまいます。
ダッジが発表しているチャレンジャーに関する故障・不具合・リコール情報
エアバッグに関する不具合(2017年1月27日届)
助手席用のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で大きな温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
不明(チャレンジャーSRT8) | 2B3LJ74W18H299928 ~(2004年12月20日 ~ 2012年11月14日) |
エアバッグに関する不具合(2015年7月31日届)
運転者席側エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、エアバッグ展開時にインフレータ内圧で容器が破損して構成部品が飛散し、乗員が負傷するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
不明(チャレンジャーSRT8) | 2B3LJ74W18H299928 ~ 2B3LJ74W18H299928(2004年12月20日 ~ 2008年09月03日) |
ダッジ チャレンジャー各部品の修理費用
上記でご紹介した故障しやすい部品の修理費用の目安をご紹介します。実際には取り寄せ費用、作業工賃、その他に付帯する作業などが加わるためあくまで目安として参考にしてください。
故障箇所 | 費用 |
---|---|
電気やTCM系のトラブル | 数万円〜数十万円(内容により大きく異なる) |
コンプレッサー(エキスパンションバルブ・リキッドタンク代も含む) | 20万円程度 |
オルタネーターの交換 | 10〜15万円程度 |
ダッジ チャレンジャーオーナーの評判
ポジティブな評判まとめ
- 文句なしのデザイン!
- 乗り心地抜群
- 最強のエンジン性能
ネガティブな評判まとめ
- 故障(不具合)が多い
- 専門店が少ない
・評判1
故障が多いのは分かっていましたが、それを差し引いてもこの魅力は余りある、なんとも言えない愛車です。コイツと一緒に年を重ねてきたので、これからの人生も一緒に歩んでいくつもりです。
・評判2
私のダッジ・チャレンジャーは700馬力が自慢のモンスターです!ルックスはもちろんですが、アメ車特有の乗り心地ではなく、良い意味で「普通」の乗り心地です。それでいて700馬力。V8に6.2Lヘミエンジン&スーパーチャージャーが組み合わされた最強のエンジンは、その馬力を意識せずとも低速からしっかりトルクを生み出してくれるため、かなりの乗りやすさです。
・評判3
若気の至りで購入したダッジチャレンジャーも、いつの間にか20年目に突入です。今でも惚れ惚れするエンジン音です。大事に、大事にメンテナンスしてきたので、今の今まで大きな故障はありません。アメ車は故障しやすいと言いますが、きちんとメンテナンスしていれば「ハズレ」を除いてそんなに故障するものではないと思います!
・評判4
某映画でダッジチャレンジャーを見て好きになり、いろいろな輸入車専門店を探してようやく購入しました。ところが納車直後からフォグランプが点かない、ステアリングから異音がする、バッテリーが上がる、アイドリングが不安定、オイル漏れ、エンストなどのトラブル続きでクタクタです…やっぱり安心の国産が良いです。
・評判5
キリっとしたフロントマスク、時代が流れても色あせない洗練されたデザインがなんとも言えないですよね!カッコ良すぎます。故障が多い?もちろんそれを承知で購入していますので、なんとも思いません。むしろ思っていたよりも少ないくらいです。
ダッジ チャレンジャーとはどんな車?
ダッジ チャレンジャーはアメリカの自動車メーカー「クライスラー」が手がける「ダッジ」ブランドから発売されている往年のマッスルカーです。
マッスルカーとは1970年代頃のアメ車の中でも特にパフォーマンスが高い車を指す言葉です。ダッジ・ダート、フォード・サンダーバード、フォード・トリノなどさまざまなマッスルカーがあります。
初代は1970年〜74年、その後いったん姿を消しましたが1978年に2代目が登場して市場に復活し、現行は2008年の3代目チャレンジャーです。1970年の初代を彷彿とさせるデザインに加えて6.100ccL型のヘミV8エンジンを搭載するなどして話題を集めました。
ダッジ チャレンジャーのスペック
ダッジ チャレンジャーには、「CHARGER SE」「CHARGER SXT」「CHARGER R/T」「CHARGER SRT8」の4モデルが設定されています。
そのうち、「CHARGER R/T」「CHARGER SRT8」の2モデルのみ日本国内で正規販売されています。
国内で正規販売されている「CHARGER R/T」「CHARGER SRT8」のスペック詳細は以下の通りです。
項目 | CHARGER SRT8 | CHARGER R/T |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 5,080×1,890×1,480(mm) | 5,080×1,910×1,480(mm) |
重量(kg) | 1,828 | 1,887 |
定員(人) | 5 | 5 |
エンジン | V8/5700cc/HEMI | V8/6100cc/HEMI |
ミッション | 5AT | 5AT |
最高出力(hp/rpm) | 360/5,200 | 425/6,000 |
最大トルク(lbft/rpm) | 390/4,400 | 420/4,800 |
燃料供給装置 | 電子式燃料噴射装置 | 電子式燃料噴射装置 |
駆動方式 | FR | FR |
タイヤサイズ前 | P225/60R18 | 245/45ZR20 |
タイヤサイズ後 | P225/60R18 | 245/45ZR20 |
ダッジ チャレンジャーを中古車で購入する際に気をつけること
ダッジ チャレンジャーにはリコール対象となったモデルがあります。内容は、運転席側のエアバッグのインフレーター(膨張装置)の容器が、エアバックが作動したときに破損して飛散し、運転手をはじめ乗員にケガを負わせてしまうというものでした。ケガだけならまだしも、当たりどころによっては死亡事故にもつながりかねないため、購入する際はリコール対象となったモデルではないか、よく確認しておきましょう。
それ以外に気をつけることといえば、アメ車は個体差が大きいため“目利き”が重要になってくる、ショップの人との信頼関係を大事にするという点です。
アメ車はとにかく数を見ること、試乗したりネットで情報を収集したりすることで目を鍛えておくことが大切です。また修理に出すことが多くなるのは覚悟し、ショップの人や修理工場の人と信頼関係を築いておくことをおすすめします。
まとめ
ダッジ チャレンジャーはカッコいい車です。男なら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?初代〜2代目も味があり今でもカッコ良さが際立っていますが、やはり故障(不具合)が多いのは否めません。もし現在、ダッジ チャレンジャーの購入を検討しているなら、V8エンジン搭載の3代目を候補に入れてみてはいかがでしょうか?