1967年に登場して以来、多くの人を魅了し続けているシボレー・カマロ。「一度は乗ってみたい!」「いつかはカマロを!」と思っている方も多いのではないでしょうか?この記事では、シボレー・カマロは故障(不具合)が多いのか?修理費用はいくらくらいが目安か?など気になる点を口コミやオーナーの評判も交えてご紹介していきます。
目次
シボレー カマロは故障(不具合)が多いのか?
シボレー カマロに関する故障(不具合)の声
いわゆる「アメ車」のシボレー カマロは、やはり大方のイメージ通り故障(不具合)が多いのでしょうか?まずはシボレー カマロに乗ったことがある、または乗っている人たちの故障(不具合)に関する口コミを見てみましょう。
44歳/男性
私の中でザ・アメ車と言えばカマロです。2代目から3代目に乗り継いだところですが、やはりパーツの寿命の短さは感じていますね。燃料ポンプの故障やオルターネーターの故障など、頻度は少ないですが日本車よりは多いのは間違いないです。
50代/男性
ずっと乗り続けたいほど愛着があるんですけどね…エンジンが不調だったので懇意にしている工場に持ち込んだら、タイミングベルト、プラグ、プラグコードなどなど各部品が故障していた、または故障しかけていたとのことで全て交換したら修理費用が膨れ上がりました。これが続くと手放さなければなりません。
48歳/男性
コンスタントにメンテしていたことと、あと個体自体がアタリだったからかもしれませんが、大きな故障はなかったですよ。ただパワーウィンドウのモーターや、プーリー、バッテリーといった細々した故障はありました。まだまだ現役バリバリです。
38歳/男性
故障は覚悟で購入しました。それでもカマロに乗りたかったので。やはりちょこちょこと故障しますね。自分の場合、オルタネーターや、ワイパーのモーター、エンジンの不調などいくつかの故障を経験しました。でも「故障が多い」というほどではないのでは?
40歳/男性
僕のカマロはオイルシールの劣化が早くて困りました。エンジンルーム内がかなり高熱になるのでしょう。原因は分かりませんが、個体差があるようです。そのほかに故障と言えばオルタネーターや燃料ポンプといったところでしょうか。
シボレー カマロの故障(不具合)が多い箇所
「できれば長く乗り続けたい」そう思っているオーナーが多いのが、シボレー カマロです。それだけ魅力的ということですね。ですが、工業製品である以上、シボレー カマロが全く壊れないということはありえません。次にご紹介するのは、シボレー カマロの中でも特にトラブルが多いと言われている箇所です。
- エンジンの故障(不具合)
- トランスミッションの故障(不具合)
- 電気系統の不具合(故障)
・故障箇所1「エンジン」
エンジンそのもの、というよりもエンジン周りの各部品が故障したり劣化したりするケースが多いようです。口コミにもあったように、カマロのエンジンルーム内は高温になりがちなことも原因の一つになっているのかもしれません。こまめな点検を心がけましょう。
・故障箇所2「トランスミッション」
トランスミッションは個体差が大きいように感じます。マニュアルよりもオートマの方が故障(不具合)しやすく、かつ丸ごと交換になることもあるため、修理費用が高くつくことが多いです。中古車を買う場合は特に、前のオーナーがどういう乗り方をしていたのかも重要になってきます。
・故障箇所3「電気系統」
オルタネーター、セルモーター、プラグコード、プラグ、ファンモーター、パワーウィンドウモーター、ワイパーモーターなど、カマロに限らず車にはさまざまな電気系統部品が搭載されています。古いアメ車は全体的に電気系統の故障(不具合)が多いとされています。
シボレーが発表しているカマロに関する故障・不具合・リコール情報
座席(座席高さ調整機構)に関する不具合(2016年2月5日)
運転席及び助手席の電動シートにおいて、高さ調整機能のジョイント部の製造が不適切なため、 電動シート作動時にジョイント部を固定しているボルトが緩むことがある。 そのため、そのままの状態で使用を続けると、固定しているボルトが外れ、最悪の場合、急激にシート位置が変化するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F91ED0B9113112~2G1F91ED8B9205617(平成22年8月28日~平成23年7月21日) |
2G1F93DD7B9146668~2G1F93D3XC9100731(平成23年2月27日~平成23年10月8日) | |
2G1F91EJ1B9113786~2G1F91EJ2C9100515(平成22年8月28日~平成23年10月26日) |
座席(座席高さ調整機構)に関する不具合(2015年6月4日)
運転席及び助手席の電動シートにおいて、高さ調整機能のジョイント部の製造が不適切なため、 電動シート作動時にジョイント部を固定しているボルトが緩むことがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、固定しているボルトが外れ、最悪の場合、急激にシート位置が変化するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F93DD9B9195595~2G1F91E36C9100230(平成23年7月3日 ~ 平成23年10月8日) |
始動装置(イグニッションキー)に関する不具合(2014年9月18日)
ハンドル位置やシート位置によって、運転中に運転者の膝とイグニッションキーが接触して、イグニッションキーが”RUN”位置以外に動いてしまうことがある。その場合、車両電源が断たれるため、エンジンが停止するとともに、ブレーキ補助やパワーステアリング等が機能せず、運転操作に困難をきたす。また、この状態で事故を起こした場合、エアバックが展開しないことがあり、被害が拡大するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1FC1EV2A9124301~2G1F91E36E9278187(平成21年10月8日 ~ 平成26年05月30日) |
2G1F93DD8B9186340~2G1F93D35E9258249(平成23年07月12日 ~ 平成26年04月15日) | |
2G1FK1EJ1A9124368~2G1F91EJ9E9225787(平成21年10月17日 ~ 平成26年04月24) |
エアバッグに関する不具合(2014年9月18日)
運転者席エアバッグにおいて、内部コネクターの製造が不適切なため、嵌合が十分でないものがある。そのため、エアバッグ警告灯が点灯して衝突時にエアバッグが作動しなくなるおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F91E30C9185405~2G1F93D35C9190970(平成24年05月22日 ~ 平成24年09月25日) |
かじ取装置(ピニオンボルト)に関する不具合(2014年9月18日)
ステアリングシステムにおいて、インターミディエイトシャフトのピニオンボルトの 締めつけが不適切なものがある。そのため、最悪の場合、当該ボルトが外れ、ステアリング操作に支障をきたすおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F91E30E918483(平成25年12月18日) |
サービスキャンペーン:コンバーチブルトップを固定しているリヤ側コントロールコード固定金具に 仕上げの荒いものがある(2013年10月17日)
コンバーチブルトップを固定しているリヤ側コントロールコード固定金具に 仕上げの荒いものがあるため、そのままの状態で使用を続けるとコントロールコードが切れる恐れがある。切れた状態でコンバーチブルトップの 開閉を行っていると、コンバーチブルトップがボディと接触し、破れる恐れがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F93D33D9151571~2G1F93D38D9208010(平成24年12月2日 ~ 平成25年4月19日) |
サービスキャンペーン:ベントソレノイドバルブピストン部のシール不良(2012年10月4日)
ガソリン蒸発ガスを蒸留する装置において、大気を遮断する ベントソレノイドバルブピストン部にシール不良があるため、バルブを閉めた状態でも完全にふさがらない。そのため、 エンジンの診断システムチェック時に不具合と検知して、警告灯が点灯することがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F93D31C9129714~2G1F93D30C9154734(平成23年11月21日 ~ 平成24年02月15日) |
2G1F91EJ9C9151350(平成24年01月17日) |
サービスキャンペーン:コンバーチブルトップ装着車に関する不具合(2012年6月4日)
コンバーチブルトップ装着車において、幌をたたんだ状態にすると、コンバーチブル構造体(フレーム) が幌を傷つけ、幌が切れるおそれがある。そのため、幌が切れた状態で使用すると、走行中に風切音が発生する。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F93DD7B9146668~2G1F93D30C9154734 (平成23年04月15日 ~ 平成24年02月15日) |
サービスキャンペーン:エアバッグのコントロールモジュールの不具合(2012年6月4日)
エアバッグのコントロールモジュールにおいて、プログラムの一部が不適切なため、 通常状態でもエアバッグ警告灯が点灯するおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F93D31C9115375~2G1F91EJ1C9168742 (平成23年12月17日 ~ 平成24年04月27日) |
サービスキャンペーン:ボディコントロールモジュールのプログラムにおける不具合(2011年10月6日)
エアコンコンプレッサーを制御している、ボディコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、エアコン使用時にコンプレッサーの作動・不作動を制御できないおそれがある。そのため、エアコンプレッサーが作動しない場合、室内の空調が適切に行われないことがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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不明 | 2G1F93DD7B9146668~2G1F93DD8B9193398 (平成23年04月15日 ~ 平成23年07月06日) |
不明 | 2G1F91EJ7B9156643~2G1F91EJ9B9166607(平成23年03月14日 ~ 平成23年04月12日) |
サービスキャンペーン:原動機冷却装置のラジエータキャップの圧力調整バルブにおける不具合(2001年5月16日)
原動機冷却装置のラジエータキャップの圧力調整バルブが不適切なため、そのままの状態で使用を続けるとリザーバタンクの冷却液を吸い込めなくなり、最悪の場合、原動機内の冷却液量が不足するおそれがある。なお、冷却液量が減少した場合、エンジン警告灯が点灯する。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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GF-CF43A(カマロ スポーツクーペ) | 2G1FP22K912111266~2G1FP22K212120729 (平成12年10月30日 ~ 平成12年12月20日) |
GF-CF43AK(カマロ スポーツコンバーチブル) | 2G1FP32KX12113467~2G1FP32K812118442(平成12年11月20日 ~ 平成12年12月04日) |
GF-CF45E(カマロ Z28) | 2G1FP22G712114940~2G1FP22G312117320(平成12年10月30日 ~ 平成12年12月04日) |
排出ガス浄化装置における不具合(2000年1月24日)
一酸化炭素等発散防止装置の2次空気導入用ポンプ(AIR)において、空気流量を調整するソレノイドの材質が不適切なため、そのままの状態で使用を続けると、当該ソレノイドが腐食し、空気流量を調整できなくなり、最悪の場合、有害な排出ガスが基準値を超えるおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
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E-CF45B(カマロ Z28) | 2G1FP22P0S2119186~2G1FP32PXS2220560(平成6年11月2日~平成7年9月13日) |
2G1FP22P0T2118900~2G1FP32PXT2160152(平成7年10月30日~平成8年8月12日) | |
2G1FP22P0V2107284~2G1FP32PXV2138994(平成8年10月3日~平成9年8月22日) | |
E-CF45BK(カマロ Z28)コンバーチブル | 2G1FP32P0S2119680 ~2G1FP32PXS2155943(平成6年11月2日~平成7年2月28日) |
2G1FP32P0T2123763 ~2G1FP32PXT2143888(平成7年10月17日~平成8年5月28日) | |
2G1FP32P0V2104956 ~2G1FP32PXV2128794(平成8年10月3日~平成9年11月10日) |
シボレー カマロの各部品の修理費用
シボレー カマロの修理費用はどれくらいが目安になるのでしょうか?使用する部品や故障箇所、故障(不具合)の程度、さらには作業工賃や付帯する作業といった条件で大きく変わってくるため、まずは見積もりを出してもらうことをおすすめします。ここでは、修理費用のおおよその目安をご紹介します。
故障個所 | 費用 |
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エンジン | 10〜100万円程度(箇所・程度による) |
トランスミッション | 8〜50万円程度(丸ごと交換は高額に) |
電気系統 | 数千円〜15万円程度 |
足回り | 5〜20万円程度 |
シボレー カマロオーナーの評判
ポジティブな意見
- かっこいい
- 圧倒的な存在感
- 燃費性能が向上している
ネガティブな意見
- 故障が多い
・評判1
カマロは確かに故障が多いですが、カマロ好きならそんなこと当たり前で、何とも思っていません。それよりこのカッコ良さ、存在感を超える車はありませんから、これからも修理しながら乗り続けるでしょう。
・評判2
V8を購入しました。ネットなどの情報でうすうす分かってはいましたが、めちゃくちゃ遅いです。今さら買い換えるわけにもいかず…心から後悔しています。V8はやめましょう。
・評判3
定期的にメンテしているからか分かりませんが、毎日通勤で使っているにも関わらず、これまで大きな故障は発生していません。とにかく愛着があって手放したくないですね。
・評判4
2代目から4代目に乗り継ぎました!故障が極端に減り、燃費性能も向上していて、びっくりしました。エンジン音も最高ですし、加速やトルクも素晴らしく、特に加速は大満足です。こんなに進化したカマロに惚れ直しました!
・評判5
アメ車と一括りにできない、独特の良さがありますよね。ルーズながらオトナがクールに乗りこなすことができるのがカマロだと思います。燃費が悪いイメージがありましたが、街乗り6km/L、高速12km/Lでした。全然悪くないですね。故障も思ったほど多くないし、アメ車が初めての人にもぜひおすすめしたいです。
シボレー カマロとはどんな車?
シボレー・カマロは1967年に発売されたスポーティーカーです。1970年〜の2代目、1982年〜の3代目、1993年〜の4代目と続き、現行モデルは6代目となる歴史ある車です。日本への輸入は2代目以降続けられています。根強い人気を誇るオトナのアメ車です。
なお6代目は車体の随所にアルミニウムが使用されたことで、最大90kg以上もの軽量化および28%の剛性化を実現したと言われています(GM社発表)。
カマロの良さと言えば、なんといっても見た目のカッコ良さです。一目で「それ」と分かるデザイン、際立つ存在感、ズシッと低音で響くエンジン音など、男性なら一度は憧れたことがある!という方も多いのではないでしょうか?
確かに初代や2代目などは故障(不具合)が多く、「アメ車=故障(不具合)が多い」というイメージを持ってしまった方もいるかもしれませんが、4代目以降は故障(不具合)率も大幅に低くなり、優秀なのに手に入れやすいアメ車として新たなファンを獲得しています。
シボレー カマロを中古車で購入する際に気をつけること
シボレー カマロを中古車で購入したいと思ったときに気をつけたいのは、前オーナーがどういう乗り方をしていたのか?そもそもワンオーナー?それとも複数オーナー?修復歴は?などといった点に着目しておきましょう。
また「できるだけ近場」かつ「懇意にしてくれる」販売店またはディーラーで購入されることをおすすめします。
シボレー カマロを中古車で買うなら、焦らずじっくりと何台も乗り比べてみると徐々にカマロがどういった車か分かってきますし、自分に合った一台に出会うためにも役立ちます。
まとめ
今回はシボレー・カマロについて故障(不具合)が多い箇所や修理費用の目安、中古車で購入する際の注意点などを、口コミやオーナーからの評判とともにご紹介してきました。
4代目以降のモデルは、一般的に思われているほど故障(不具合)は多くないようですが、そうはいっても個体差があるため、過度な期待はしないほうが良いでしょう。
「カマロに故障(不具合)はつきもの」と捉え、修理費用や維持費などを支払っても良いと思えるようであれば、人生で一度は乗ってみても良い車かもしれません。