イタリアの自動車メーカー「アルファロメオ」が2002年から2010年に販売していたアルファロメオ ブレラは、今では有名なデザインとなった盾型のグリルが最初に採用されたモデルでもあります。日本国内では2006年から発売となり、エレガントな車両として注目されました。美しすぎると言われるアルファロメオ ブレラに心を奪われた人も多いのではないでしょうか。今回はアルファロメオ ブレラの故障(不具合)について解説していきます。
目次
アルファロメオ ブレラは故障(不具合)が多いのか?
アルファロメオ ブレラに関する故障(不具合)の声
30代/男性
これまでの故障はパワステ配管からフルードが漏れていたことくらいでしょうか。あとは年数が経ってくるとスイッチなどがべたべたしてくるような。
50代/女性
ブレラを購入する前もアルファロメオの車に乗っていましたが、前回の車もブレラも電装系の故障が多い印象です。定期的にメンテナンスや点検をしていても壊れるときは壊れる……
40代/男性
パワステの故障や窓が壊れました。妻に故障が多いと言われながらも惚れてしまったので仕方ない(笑)
50代/女性
オイルセンサーの不具合や、つい先日はフューエルポンプが故障して突然エンジンが停止してしまいました。近所で止まってしまったので、徒歩で家に帰り、馴染みの整備士に車を取りに来てもらいました。
アルファロメオ ブレラの故障(不具合)が多い箇所
イタリア車は以前から故障が多く、故障や扱いづらさを踏まえてのイタリア車だとよく言いますよね。
確かに国産車に比べてイタリア車は壊れやすいかもしれませんが、工業製品である以上、国産車でもイタリア車でも全く故障がないとは言えません。
故障回数や頻度は所有者のメンテナンスや乗り方、保管環境だったり、そもそもの部品が故障しやすいものだったり、様々なことが考えられます。
アルファロメオ ブレラの次のような箇所は比較的故障が多いと言われていますので注意が必要です。
- パワステの故障(不具合)
- 窓の故障(不具合)
- オイルセンサーの故障(不具合)
- 電装系の故障
- ギアが入らない
- フューエルポンプの不具合
上記のような箇所が挙げられます。
なお、アルファロメオ ブレラは国産車に比べて消耗品の交換タイミングが早く、国産車の頻度でメンテナンスを行ってしまうと、経年劣化から大きな故障につながる可能性も高いです。
故障でエンジンが停車するなど重大な事故につながりかねませんので、こまめな点検、メンテナンスをお勧めします。
アルファロメオが発表しているブレラに関する故障・不具合・リコール情報
主ブレーキ一般の不具合(2009年6月25日届)
自動変速機仕様車(AT車)の制動装置において、バキューム能力が不足しているため、ブレーキ操作を頻繁におこなうと、ブレーキアシスト力が低下し、最悪の場合、制動停止距離が伸びるおそれがある。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-93932S(ブレラ/スパイダー) | ZAR93900005011804 ~ ZAR93900005022935(2007年01月10日 ~ 2008年03月26日) |
GH-93932S(ブレラ/スパイダー) | ZAR93900005012076 ~ ZAR93900005016400(2007年01月10日 ~ 2008年03月26日) |
上記、1件のみとなっています。
しかしながら、ブレーキに不具合があることで、車両が止まらない現象が起こる可能性があり、リコール情報が発表された際は、大変な注目を浴びました。
中古車で購入する際は、上記リコールの対応がなされているか、対応がなされている場合もブレーキ関連に劣化が見られないかなど注意して確認したいところですね。
アルファロメオ ブレラ各部品の修理費用
ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。
しかしながら、アルファロメオ ブレラは希少な存在であり、日本国内においても台数が非常に少ないです。
特に、後述するコラボレーションモデルの日本国内の販売台数が30台ほどしかありません。
世界でみても900台とかなり台数が少ないです。
そのため、明確な修理費用を見つけることができませんでした。
下記でご紹介する修理費用はおおよその金額となりますので、あくまでも参考程度にご参考いただければ幸いです。
故障箇所 | 費用 |
---|---|
電装系の故障(不具合) | 20,000円~ |
内装の故障(不具合)・破損 | 数万円程度 |
窓の故障 | 4万~5万円前後 |
このほか、ウォーターポンプの交換が5万キロメートル毎に必要となるため、そこでも20~30万円ほどの出費となります。
その他、消耗品の交換などを考えると、年間5~10万円ほどメンテナンス費用が掛かると考えておいた方がいいかもしれません。
アルファロメオ ブレラのオーナーの評判
まずは、ポジティブな意見をご紹介します。
- 全方向すべてにおいてカッコイイ
- シフトダウンのブリッピング音が最高
- 唯一無二の形で見るだけでワクワクする
- 国産車にないドライビングプレジャーを堪能できる
- 意外に車内が広い
- スポーティー感かつラグジュアリー感を一度に体感できる
- 人と被らない
一方で、ネガティブと感じている点は以下のようなものが挙げられます。
- 車重が重すぎるため、加速のダイレクト感が味わえない
- 燃費が悪い
- 故障が多い
アルファロメオ ブレラは外装と内装にこだわった1台となっているため、素行性能などにこだわりのある人は苦手かもしれません。
走行性能より、高級で上品なインテリア、エクステリアを求める人にオススメできる車です。
アルファロメオ ブレラとはどんな車?
イタリアの自動車メーカー、アルファロメオから発売されたブレラは、2002年のサロン・アンテルナショナル・ド・ロトにてコンセプトカーとなる車両が公開されました。
今となってはアルファロメオと言えば、盾型のグリルが特徴と言えますが、その盾型のグリルが最初に採用されたのが、このアルファロメオです。
車通の中でも、「美しすぎるクーペ」として称されるアルファロメオ ブレラですが、他にも様々な点において魅力なデザインとなっています。そのデザインは、ジョルジェット・ジウジアーロが手掛けています
外装にもこだわりが詰まっていますが、シートのレーザーもイタリアの高級家具メーカーであるポルトローナフラウ社製がアルファロメオ ブレラのために設計したものです。
2006年4月には、日本国内での販売が開始し、2.2リットルモデルと3.2リットルの2タイプが導入されています。
グレードおよびスペックは以下の通りです。
2.2L JTSモデル | 2.2L JTSスカイウィンドモデル | 3.2L JTS Q4モデル | |
---|---|---|---|
ボディタイプ | クーペ | クーペ | クーペ |
ドア数 | 3ドア | 3ドア | 3ドア |
乗員定員 | 4名 | 4名 | 4名 |
型式 | GH-93922S | GH-93922S | GH-93932S |
全長(㎜) | 4,415 | 4,415 | 4,415 |
全幅(㎜) | 1,830 | 1,830 | 1,830 |
全高(㎜) | 1,365 | 1,365 | 1,380 |
ホイールベース(㎜) | 2,530 | 2,530 | 2,530 |
トレッド前/後(㎜) | 1,595/1,575 | 1,580/1,560 | 1,580/1,560 |
車両重量(㎏) | 1,570 | 1,580 | 1,750 |
エンジン型式 | 939A5 | 939A5 | 939A |
最高出力 | 185ps/6,500rpm | 185ps/6,500rpm | 260ps/6,300rpm |
最大トルク | 23.4kgm/4,500rpm | 23.4kgm/4,500rpm | 32.8kgm/4,500rpm |
種類 | 直列4気筒DOHC16バルブ | 直列4気筒DOHC16バルブ | V型6気筒DOHC24バルブ |
総排気量(cc) | 2,198 | 2,198 | 3,195 |
燃料供給装置 | 電子制御燃料噴射(直噴式) | 電子制御燃料噴射(直噴式) | 電子制御燃料噴射(直噴式) |
燃料タンク容量 | 70リットル | 70リットル | 69リットル |
タイヤサイズ(前) | 215/55R16 | 225/50R17 | 235/45R18 |
タイヤサイズ(後) | 215/55R16 | 225/50R17 | 235/45R18 |
2009年9月には、アパレルブランドのイタリア・インディペンデントとコラボレーションしたモデル「ブレラ・イタリア・インディペンデント」を発表し、限定900台が販売されました。
細部までこだわりぬかれた素晴らしいデザイン性を誇るアルファロメオ ブレラ。燃費が悪い、故障が多いなどの懸念点はあるものの、それ以上に心惹かれてしまう車両です。
中古車市場で販売されている数も少なく、欲しいと思ってもなかなか手に入らないアルファロメオ ブレラですが、このようにアルファロメオの魅力にひかれて購入したオーナーが多いことでしょう。
そのため、中古車であっても状態の良い車両であることが考えられます。ひときわ異彩を放つアルファロメオが100万円前後~200万円ほどで購入できるのは嬉しいですね。
アルファロメオ ブレラを中古車で購入する際に気をつけること
前述した通り、アルファロメオ ブレラは販売期間も短く、現在中古車市場に出回っている台数も非常に少ないです。
ボディカラーや装備など、自分が欲しい車両があるとは限りません。もしも自分が欲しいと思った車両があれば即決したいところです。
ですが、購入後、消耗品の交換や修理が必要になってしまったということにならないように、十分に確認したうえで購入するようにしましょう。
アルファロメオ ブレラの中古車の状態を確認する際は、以下の点についても確認することをおすすめします。
- エンジン音の確認
- タイヤ周りの消耗品
- 変速ができるか
- ギアが入るか
- 異音がしないか
インターネット上で写真だけみても、エンジンに異常があるかなどは確認ができません。実際に足を運んでみて、エンジンをかけさせてもらったり、可能であれば試乗させてもらったりすることが良いです。
実際にエンジンをかけたり、走らせたりすれば、車に詳しくない方でも異変がないか気づくことができる可能性もあります。
せっかくアルファロメオ ブレラを購入しても、すぐに手放さなくてはならない状況になってしまっては、とても残念です。
しっかりと検討して購入しましょう。
まとめ
今回はアルファロメオ ブレラの故障についてご紹介しました。
圧倒的なデザイン性を誇るうえ、希少な存在である、アルファロメオ ブレラ。
一度見かけるとその魅力に心惹かれることでしょう。
アルファロメオ ブレラで素敵なカーライフを送ってみませんか?