ヤナセの車検が高いのはなぜ?その理由や安くする方法をご紹介!

日本における輸入車ディーラー最大手のヤナセですが「車検が高い」「認定中古車が高い」と言われています。本当に高いのでしょうか?また、高いとすればそこにはどんな理由があるのでしょうか?ヤナセの車検が高い理由と安くする方法と併せて認定中古車が高い理由などについても解説していきます。

「ヤナセの車検が高い」は本当?

まずはヤナセの車検から、高いというのが本当かどうか見ていきましょう。

“ディーラー車検”と聞くだけで無条件に「高い」イメージを持ってしまいがちですが、一般的に輸入車のディーラー車検は車両価格の10分の1程度と言われています。

車両価格が500万円なら車検は50万円程度、1,000万円なら100万円程度が相場という訳です。

あるいは国産車の1.5倍程度を見積もっておくと良いという人もいます。

車種やグレード、年式などさまざまな条件によって異なりますが、ヤナセで車検を受けた場合、ベンツなら30万円前後、スマートなら20万円前後が目安という訳です。

もちろん車の状態や交換部品が多い少ないなどによって車検費用は大きく変わってきますが、ヤナセでも一般的な相場と大きく違うことはないようです。

そのため「車検の前にヤナセから見積もりを取り寄せたら、思いのほか高い金額が記載されていて驚いた」という人も多いのではないでしょうか?

とはいえ激安車検を利用したり、輸入車の取り扱いがない町の整備工場などに車検に出したりするのは不安があるという人も少なくありません。

結局は、高いと分かっていてもヤナセに車検に出すことになる人がほとんどです。

ではどうしてヤナセの車検が高いのでしょうか。その具体的な背景に迫っていきます。

 

ヤナセの車検が高い理由

ヤナセの車検が高いと考えられる理由を探ってみましょう。

そこには、大きく4つの理由が存在すると考えられます。一つ一つ解説していきます。

  1. 部品の交換頻度が高い
    一般に、輸入車は国産車と比べると“耐久性能”よりも“走行性能”を重視していると言われています。耐久性能が極端に劣る訳ではないと思いますが、国産車と比べると部品の交換頻度が高いため、車検費用も高くなると言えます。
  2. そもそも部品代が高い
    輸入車の各部品、いわゆる純正部品は海外から輸入していますので、その輸送コストが加わって部品代が国産車よりも高いのが一般的です。為替の影響を受けて高くなってしまうケースも考えられます。
  3. 人件費、工賃が高い
    具体的には確認できませんでしたが、ヤナセは人件費が高いと言われています。高品質のサービスを提供するために専門的な技術者が点検整備を行っていることが大きな理由です。
    また人件費と併せてヤナセは作業工賃も高いようです。メーカーの正規ディーラーであるヤナセは、何かあった時にメーカー自体の信頼にダイレクトに影響するため、入念な点検整備を実施していることが理由です。
  4. 予防整備を実施している
    予防整備とは、特に壊れている訳でも今すぐ修理が必要な訳でもない部品などを“壊れる前に直しておく”ことです。
    壊れてからではユーザーに迷惑をかけてしまったり、危険な目に遭わせてしまったりする可能性があることから、安心して乗ってもらうために予防整備と称したメンテナンスを実施しているということです。

ヤナセの車検が高いのにはこのような理由があります。

予防整備は国産車のディーラーで行われることはあまり聞いたことがありませんので戸惑ってしまうかもしれませんが「安全」「安心」を提供したいというヤナセの強い想いが反映されているのではないでしょうか。

 

ヤナセの車検を安く抑えることはできるのか

ここまで、ヤナセの車検が高い理由について解説してきました。

ヤナセの車検は、非常に安心・信頼のできるものだということが分かったかと思いますが、できれば車検費用を安く抑えたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヤナセの車検費用を抑えたいという場合は、見積もり時の内容確認は細部までしっかり確認することが大切です。

車検では基本的に、

  • 車検を通すために必要な整備
  • 消耗品などの交換
  • 特に不要なものだが、ディーラーが進める部品

を含め、見積もりを行っています。

車検を通すために必要な整備は、取り除くことができませんので、この分の費用は仕方ありません。

しかしながら、消耗品などの交換や特に必要がないけれどもディーラーが進める部品などは費用を削れる可能性が高いです。

担当者に記載されている部品は何のための部品なのか、消耗品は今すぐに変えるべきものなのかなど詳しく聞いて、いらないと判断したものは省いてもらうようにすると、車検費用を少しでも抑えることができるでしょう。

ただし、車検費用を抑えたいからと言って、あれもこれもと部品交換を省いて故障に繋がってしまっては元も子もありません。

担当者からの説明を聞き、担当者が交換しなくても大丈夫と判断したもののみ削るようにしましょう。

 

ヤナセは認定中古車も高い、その理由は?

続いては、ヤナセの認定中古車について見ていきましょう。

ヤナセの認定中古車は一般的な中古車よりも高いと言われていますが、そこにはどんな理由があるのでしょうか。

認定中古車とは、ディーラー直営の中古車販売店で販売されている中古車を指します。つまり、この場合はヤナセ直営の中古車販売店で売られている中古車です。

実はヤナセは新車販売に加えて中古車販売にも力を入れており、全国にヤナセ認定中古車販売店を構えています。当然、新車より安く手に入れることができますので、日本での輸入車の普及に大きく寄与しています。

そのヤナセの認定中古車ですが、一般的な中古車販売店と比べて価格が高いと言われています。

たとえば平成29年のメルセデス・ベンツA180、黒(コスモスブラック)修復歴なしで、走行距離も2,000km以内の販売価格を比較してみると次のようになります。

ヤナセ認定中古車 303万円

某中古車販売店  259.6万円

全く同じ車ではないため単純比較はできませんが、このようにヤナセの認定中古車は一般的な中古車販売店よりも高い価格に設定されています。

なぜヤナセの認定中古車は高いのか、そこには「品質管理が徹底されているうえ、保証が充実している」という理由がありました。

ヤナセでは、専門知識、高い技術、そして豊富な経験を積んだ整備士(ヤナセメカニック)とAISによる検査を実施し、高品質の中古車のみを取り扱っています。

AISとは:中古車流通において、安心かつ安全に車選びができるよう、公平な第三者機関として中古車の「車両検査」を行う企業です。

特にAISの「車両品質評価書」の信用度は社会的にも非常に高いとされており、検査自体も厳しいものになっています。

そもそもヤナセの認定中古車販売店では、自社および第三者機関による厳しい検査を通過した品質の中古車のみが並んでいることに加えて、ヤナセ独自の80項目に及ぶ点検や検査を実施し、ベストコンディションの状態で市場に流通させています。

こうした「品質の高さ」がそのまま「価格の高さ」に反映されているという訳です。

そのうえ、輸入中古車業界では最大級となる「5年保証(メーカー保証3年、ヤナセ保証2年)」または「10万km保証」、24時間365日体制で対応してくれる「ヤナセツーリングサポート」など保証が充実しているのです。

ヤナセツーリングサポートとは:保証期間中に車が走行不能になった場合でも、一定の条件で応急処置からレッカー移動、ドライバーや同乗者の帰宅までを無料で手配してくれるというものです。

こうした手厚い保証、そして確かな品質があるからこそ、ヤナセの認定中古車は高いという訳です。

 

ヤナセが高いのは安全性や品質を最優先するため

今回はヤナセの車検や認定中古車が高いのは本当か?そこにはどんな理由があるのかを解説してきました。

ヤナセの車検や認定中古車は、確かに高いことに違いはありません。

しかしながら、車検であれば予防整備など他では得られないような安心を得られること、そして認定中古車であれば確かな品質や充実した保証が付いてくることを考えると、高い理由も納得できるのではないでしょうか?

ヤナセの車検や認定中古車が高いのは、安全性や品質を最優先するというヤナセの姿勢の現れにも思えます。

ただし一点注意したいのが、いくら認定中古車とはいえ「故障しない」という訳ではありません。

厳しい検査を通過していますので故障しにくいとは考えられますが、そもそも輸入車は国産車と比べて故障が多いこともあり、さらに中古車であることを加味すると決して「故障しない」とは言い切れません。

値段を重視するか、品質や安全性を重視するかということになりますが、輸入車に関する知識に自信がない人、メカニックの部分はプロに任せたい人、初めて輸入車の中古車を購入する人などは、やはり安全性や品質を買うという意味でも、ヤナセの認定中古車をおすすめします。