最近中古車販売業界で急成長をしているネクステージという会社をご存知ですか?1998年創業とかなり後発な中古車販売店ですが、すでに全国に50店舗以上を展開し、今かなり勢いのある会社です。
その人気の秘密はセダン専門、軽自動車専門、ミニバン専門などの専門店を作っていることです。具体的にどの車が欲しいか決まっていなくても、ある程度の形や欲しい車のタイプは決まっていることが多いと思います。当時はこのような専門店がなかったため、これがネクステージの成長するきっかけとなったようです。
また、その後も初めてAmazonと提携して中古車をネット販売するなど革新的なことをやっています。
しかし、諸経費が高いなどインターネットの口コミなどでは中古車購入した人の評判があまり良くありません。
ここでは、実際にネクステージで車を購入すると高くなってしまうのか解説していきます。
目次
ネクステージで購入する時にかかる諸経費とは?
ネクステージで中古車購入時に必要となる諸経費には何が含まれるのでしょうか?ここでは「ネクステージ以外でも中古車購入時に絶対必要になる諸経費」と「ネクステージ独自の諸経費」に分けて説明します。
中古車購入時に必ず必要となる諸経費
新聞チラシや中古車屋の車に貼られている値札は車両価格を指します。実は中古車はこの車両価格を支払っただけでは乗ることができません。これはネクステージとか関係なく、どのお店でも一緒です。
人によって必要になる諸経費には違いがありますが、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- 消費税
- 自賠責保険料
- 自動車税(軽自動車税)
- 自動車重量税
- 自動車取得税
- 自動車リサイクル料
これらは車を購入する時には必要になるので「ここを安くして」というのは、やりようがありません。消費税なども含まれていることから、この部分だけでも車両価格から数万円は上がってしまうことになります。
ネクステージ独自の諸経費
こちらは法律的に払わなければならないお金という訳ではありませんが、手続きを代行してもらうことによる手数料です。
- 名義登録費用
- 車庫証明費用
- ナンバー取得費用
- 納車前整備費用
名義変更・車庫証明・ナンバー取得は手続きが面倒なので大体お店でやってもらう人が多いと思います。これらは中古車屋さんの利益に含まれる部分でもあり、お店によって値段が異なります。例えば、車のナンバー取得に関して何でも良いなら無料というところも多いですが、ネクステージでは無料ではありません。
これらの他にもお店によって独自の手数料が取られる場合もあります。ただ、ネクステージに関してはナンバー取得費用がかかる部分を除いて、他のお店より特別高いという訳でもなさそうです。
保証・オプション料金
諸経費が高いと言われますが、実際にネクステージで高いのはこちらの保証料やオプション価格の方です。保証とは、故障した時に無料(もしくは少額)で車を修理してもらえる保険のようなもので、オプションとは車につける装備や、今後必要になるメンテナンスのパックなどです。
ネクステージでは特にガラスコーティング10万円、勝手に交換されるフロアマット代などが特に批判されていますね。これらは当たり前ですが、強制してつけなければいけないものではありません。
実際に交渉してつけずに購入した人もいるようですし、いらない物はいらないと交渉しましょう。ちゃんとこちらの意見を聞いて削ってくれるスタッフもいますし、あまりにしつこいスタッフなら別のお店で購入するのも手です。
ネクステージで高い諸経費がかかるのはなぜ?
ではなぜ、ネクステージがこれだけ高い色んなオプション・保証をつけようとするのか考えてみましょう。
ネクステージは手数料やオプションで儲けを出している
実はネクステージの車両価格は他の中古ショップと比べてもかなり安い水準にあります。実際にネットで車の最安値を調べているとネクステージの○○店が表示されることも多いです。つまり、ネクステージでは車両価格でほとんど儲けが出ないほど安く設定しているということです。
車両価格では儲けが出ないなら、どうやって儲けているのでしょうか?
その答えが手数料や沢山の保証・オプションですね。車両代金が安い代わりにこれらの料金を高めに払ってもらうことで、会社が儲けを出す仕組みになっています。
車両価格・諸経費だけでなく総額を比較しよう
ネクステージのやり方に怒る人もいますが、これも一つの戦略です。企業も安いアピールして目立たないと潰れますからね。
オプションや保証が高いのはネクステージだけでなく、他の会社にもあります。中古車を賢く購入する時は、車両価格や諸経費(オプション等含む)のどちらかだけに注目するのではなく、総額を必ず比較して比べるようにしてください。
これはそれぞれのお店で見積もりをもらって比べてみるしかありません。もちろん車によっては「総額でも他の会社よりネクステージの方が安い」こともあります。特にオプションを交渉で削ってくれるようなら、他社よりもかなり安く購入できる可能性があるでしょう。
ネクステージの諸経費が高いのは本当!でも車両価格は安い!
最後にここまで書いてきたことをまとめてみます。
- 車購入時の諸経費には税金などで必ず必要な経費とお店独自の経費がある
- ネクステージでは諸経費よりもオプション・保証料金が高い
- 基本的にゴリ押しされるが、断って購入した人もいる
- 手数料やオプション・保証料金はネクステージの主な収入源
- ネクステージの車両価格はかなり安い
- 車両価格、諸経費の片方ずつを見るのではなく、複数のお店で見積もりをもらって総額を比較するのが良い
ネクステージについて悪い評判も紹介しましたが、車両価格の安さが魅力なのは確かです。不要なオプションや保証は削る交渉が必要かもしれませんが、色々比べてみて「やっぱりネクステージが安い」と思ったりした時には、購入するのはアリだと思います。
どちらにしても中古車を購入することは決して安い買い物ではないので、色んなお店を比較して購入するところを決めることをおすすめします。