ガリバーのクレームガード保証について、加入した方が良いケースも含めて解説!

ガリバーで車の査定を依頼したことがある人は「クレームガード保証」というサービスを一度は聞いているのではないでしょうか?あるいは実際に査定士にすすめられて加入した人も多いかもしれません。

今回はガリバーのクレームガード保証について、加入した方が良いケースなどを交えて解説していきます。

ガリバーのクレームガード保証とは?

ガリバーのクレームガード保証とは具体的にどんな保証なのでしょうか?要点を絞って解説します。

クレームガード保証とは?

あなたがガリバーで車を売ったとします。

後日、査定時に見抜けなかった欠陥や不具合が見つかった場合、ガリバーはその修理代などの損害金を売り主であるあなたに請求することになります。

ところが、ガリバーのクレームガード保証に加入していれば、修理代などの損害金をガリバーからあなたに請求することはありません、というのがクレームガード保証の概要です。

加入すべきかどうかは後述するとして、まずは、ガリバーにはこうした保証があるということを覚えておきましょう。

もちろん、無料で加入できるわけではありません。国産車、輸入車および買取金額によって次のように分類されています。

買取金額 国産車 輸入車
0円~100,000円 4,900円 4,900円
100,001円~200,000円 5,900円 6,900円
200,001円~300,000円 6,900円 7,900円
300,001円~400,000円 7,900円 9,900円
400,001円~500,000円 8,900円 11,900円
500,001円~1,000,000円 9,900円 14,900円
1,000,001円~1,500,000円 11,900円 17,900円
1,500,001円~2,000,000円 13,900円 20,900円
2,000,001円~2,500,000円 15,900円 23,900円
2,500,001円~3,000,000円 18,900円 26,900円
3,000,001円以上 21,900円 29,900円

輸入車はやはり国産車と比べて故障が多いということもあり、保証料も高く設定されています。上記の保証料で100万円を上限にガリバーが保証してくれることになっています。

 

責任の所在はどこ?ガリバーのクレームガード保証が適用されるケースとは?

「そもそもプロの査定士が査定をして買い取ったのに、どうしてその後の欠陥や不具合まで責任を負わなければならないの?」と感じる人も少なくないでしょう。

たしかに、一般社団法人自動車公正取引協議会では

「買取店(ここではガリバー)はプロとして査定し買い取っているため、売り主が欠陥や不具合を知らずに売却した場合、その責任は買取店(ガリバー)側にある」

としています。

ここから考えると、ガリバーに責任があるということになりますが、民法には瑕疵担保責任というものがあります。

瑕疵担保責任では

「売買などの有償契約において一般の人では簡単に発見できない欠陥や不具合があった場合、売り主(あなた)が買い主(ガリバー)に対して担保責任を負わなければならない」

と規定しています。

このように非常にデリケートなラインでの話になってきますので、責任の所在はどこにあるのかを考えた時に判断が難しいところですが、ガリバーでは後者、つまり瑕疵担保責任に重きを置いているため、クレームガード保証を運用しているのかもしれません。

そのクレームガード保証が適用されるのは、具体的に

「ガリバーが車を買い取った後、自社工場または提携工場などでメンテナンスを実施している最中に欠陥や不具合が見つかった」

「ガリバーがオークションに流した際、査定士がガリバー側では見抜けなかった欠陥や不具合を発見した」

このようなケースです。

しかしながら

「ガリバー買い取った後、3ヶ月を経過してから欠陥や不具合が見つかった」

「ガリバーがその車を売却するなどし、すでに名義変更が済んだあとで欠陥や不具合が見つかった」

このようなケースでは、クレームガード保証に加入していなくても、売り主に瑕疵担保責任は生じません。

いかがでしょうか?

このようにガリバーのクレームガード保証は微妙なゾーンでの話になってきますので、クレームガード保証に加入した方が良いのかどうか、迷ってしまう人も少なくありません。

一般社団法人自動車公正取引協議会の

「買取店(ガリバー)はプロとして査定し買い取っているため、売り主が欠陥や不具合を知らずに売却した場合、その責任は買取店(ガリバー)側にある」

という言葉を借りるならばクレームガード保証への加入は不要と言えますが、瑕疵担保責任がある以上、実はある条件下で加入した方が良いケースもあるのです。

 

ガリバーのクレームガード保証に加入した方が良いのはどんな場合?

一般社団法人自動車公正取引協議会の見解をもう一度良く見てみましょう。

「買取店(ガリバー)はプロとして査定し買い取っているため、売り主が欠陥や不具合を知らずに売却した場合、その責任は買取店(ガリバー)側にある」

ここでのポイントは“売り主が欠陥や不具合を知らずに売却した場合”としていることです。

逆を言えば「実は欠陥や不具合があるのを知っていて、それを隠して売却した」場合、責任は売り主に生じると捉えることができます。

もちろん、欠陥や不具合を知っていながら故意に隠して売却するなんてもってのほかですので絶対にすべきではありませんが、瑕疵担保責任も生じることから、たとえば

「そもそも中古車を購入し、以前の修復歴などについては把握していない」

「多少の修理をしたことはあるが、それが申告すべきものなのか分からない」

という場合は、クレームガード保証への加入を検討した方が良いという考え方もできます。

ただし、その際“クレームガード保証の保証料を買取金額から差し引いてもガリバーが最も高い買取金額かどうか”を比較検討することも大切です。

クレームガード保証の保証料は最大でも29,900円ですので、そこまで大きな金額ではありませんが、少しでも高く売却したいという人はシビアに比較しても良いでしょう。

逆に

「新車を購入し、今まで一度も欠陥や不具合は発生していない」

「新車を購入し、今まで一度も事故や故障で修理に出したことはない」

という場合、クレームガード保証への加入は不要と捉えて良いでしょう。

査定を経て買い取っている訳ですから、売却後の責任はガリバーにあると言いたくなりますが、ガリバーでは売却後一定期間内に見つかった欠陥や不具合に関して、損害金を売り主に請求するシステムですので、そこは理解して売却するしかありません。

そのうえで、上記を踏まえてクレームガード保証に加入するかどうか、検討するようにしましょう。