中古車情報サイト2大巨頭のGoo-netとカーセンサー、利用するならどちらがおすすめなのでしょうか?サービスの違いや掲載されている情報の比較を交えながら検証するとともに、中古車購入時の注意点を併せてご紹介します。
目次
Goo-netとカーセンサーの概要を比較
まずはGoo-netとカーセンサーの概要を比較してみましょう。
Goo-net
プロトコーポレーションが運営するGoo-netは、1977年に「中古車情報通信」として創刊されたのち、情報誌「Goo」となった日本の老舗中古車情報サイトです。
カーセンサー
リクルートマーケティングパートナーズが運営するカーセンサーは、1984年に「カーセンサー」として創刊された中古車情報誌が始まりで、現在では日本最大級の中古車情報サイトとして君臨しています。
情報誌「Goo」「カーセンサー」いずれも、発売日や価格こそ地域で異なりますが、「首都圏版」や「関西版」をはじめ、発行地域は全国各地を網羅しており、地域ごとの情報を提供しています。
創刊のタイミングに多少の差があるものの、発行地域などはそこまで差がありません。
では、Goo-netかカーセンサー、利用するとしたらどちらがおすすめでしょうか?その決め手となりうるサービス内容や掲載されている情報などについて比較していきます。
Goo-netとカーセンサーに掲載されている情報やサービスの違いを比較
Goo-netとカーセンサーのサイトに掲載されている中古車台数を比較してみます。
なお、ここでご紹介する掲載台数などはすべて記事執筆時点(2018年5月7日)のものです。
- Goo-net:登録台数421,768台(ID車両登録台数147,446台)
- カーセンサー:掲載台数429,100台
まずは単純な掲載台数(Goo-netは登録台数)ではカーセンサーに軍配が上がりました。
なお、Goo-netの方は国産中古車台数(356,815台)、輸入中古車台数(64,953台)が一見して分かるのに対し、カーセンサーは国産、輸入別の掲載台数の表示がありませんでした。
この掲載台数は日々変動していますのであくまで参考ですが、台数が多いということは、それだけ希望の車に出会える可能性が高くなることを意味します。
次に国産車「プリウス」と、輸入車「メルセデスベンツ」で検索してみるとこのようになります。
Goo-net | カーセンサー | |
プリウス | 11,646台 | 11,831台 |
メルセデスベンツ | 10,000台 | 11,650台 |
メルセデスベンツは1,000台以上の差がついているのに対し、プリウスは200台弱と逼迫していますが、やはりカーセンサーに軍配が上がりました。
続いてサービスですが、ここではアフター保証にフォーカスして比較してみます。
- Goo-net「Goo保証」
Goo鑑定付きの中古車を購入するとGoo保証に加入することができます。国産中古車で最大3年、輸入中古車で最大2年、走行距離無制限で「保証対象項目」に掲載されている部品が主因となって故障した場合の修理代が無料になるほか、50kmまでのレッカーや100km以上の場合の宿泊費などを保証してくれます。24時間365日対応してくれるため安心感があります。 - カーセンサー「カーセンサーアフター保証」
カーセンサーアフター保証対象車を購入した時に加入できる保証です。業界最多水準となる237の保証対象項目について、国産中古車は半年~最大3年、輸入中古車は半年~最大2年まで、走行距離無制限でプランが選べるうえ、24時間365日ロードサービスや全国各地で保証修理が受けられるという安心感があります。
なお、加入料金についてカーセンサーはホームページに掲載していますが、Goo-netでは確認できませんでした。
保証の内容やサービスの充実度合いはGoo-net、カーセンサーともに譲らず引き分け…と言いたいところですが、保証の対象となる車両の掲載台数に大きな差がありました。
- Goo-net:46,104台
- カーセンサー:74,836台
3万台近く差が開いているということで、やはり、ここでもカーセンサーに軍配が上がる結果となりました。
Goo-netとカーセンサー、中古車の詳細情報や査定を比較
次に、中古車選びの最終的な決め手と言っても過言ではない「詳細情報」の違いについて見てみましょう。
車両本体価格、支払総額、年式、走行距離、排気量、修復歴、車検などの基本情報についてはGoo-net、カーセンサーともに同じように掲載されています。
カタログ情報、基本スペック、現在の状態、購入プラン(パックやオプションの有無)なども内容や表現こそ違いますが、大きな差はありません。
つまり、Goo-net、カーセンサーいずれも、ユーザーが欲しいと思っている情報を網羅して掲載していると言えます。
そのほか、Goo-netでは「Goo鑑定評価」として第三者機関が行った鑑定結果について「車体(車両外装)」と「内装(内装状態)」を5つ星で、「機関」や「修復歴」を有無で分かりやすく掲載しています。
一方カーセンサーでは「カーセンサー認定 品質評価情報」として、「総合評価」をR~Sまでの10段階評価で表示するとともに「内装」と「外装」を5つ星で、修復歴を有無でそれぞれ分かりやすく掲載しています。
Goo-netも良いけど利用しやすいのは…カーセンサー!
Goo-net、カーセンサーという2大巨頭についてさまざまな角度から比較してきました。
カーセンサーのサイトの方が掲載されている情報量が多いこと、車に詳しくない人でも検索などが利用しやすいこと、アフター保証についてより具体的に細かく掲載されていることなど、トータルでカーセンサーに軍配が上がりました。
もちろん、負けず劣らずGoo-netも情報量が多く、充実した保証などのサービスを提供してくれていますので甲乙つけがたいところではありますが、より幅広い層の人が利用しやすいのはカーセンサーでしょう。
中古車探しを始めるなら、まずはカーセンサーの利用をおすすめします。
Goo-netとカーセンサーを利用する前に知っておきたい注意点
Goo-netにおいても、カーセンサーにおいても、中古車を購入するにあたり事前に確認しておかなければいけない点がいくつかあります。
より良い状態の車を、商談をスムーズにすすめるためにも、以下の点に注意しながら車を探しましょう。
- 価格表記に注意!
カーセンサーやGoo-netには、多数の中古車販売業者が出店しています。そのため、自然と価格競争が起こることが考えられます。中古車のため、同じ状態の車両が全くなくても、ほぼ同じで状態であれば価格も同等になってくると思います。しかし、中には「すべてコミコミで○○円!」「支払い総額○○円」と記載がしてあっても、A社には含まれている整備内容が、B社には含まれていなかったという事例も少なくありません。
各店舗によって、支払い総額に含まれる内容が異なりますので、しっかりと確認する必要があります。
- 掲載画像より詳細な車両画像を提示してもらう
Goo-netやカーセンサーに限らず、インターネットで中古車を購入する場合、遠方の業者と取引をする可能性も大いにあります。遠方の業者であれば、実際に車を見に行くことも難しく、写真のみの確認が多いです。これにより、納車されたときに「思っていた以上に傷が目立っていた」「汚れていた」といったトラブルが発生します。トラブルを避けるためにも、車両の詳細画像を提示してもらうことが大切です。優良な業者であれば、しっかりと車両状態がわかる写真を送ってくれるはずです。
インターネットで中古車を購入することは、非常に便利なものですが、トラブルも多くなりがちです。
後悔する買い物をしないためにも、しっかりと判断していきましょう。
おまけ:Goo-netとカーセンサーの「査定」について
最後は、車の「査定」についての比較です。
Goo-net、カーセンサーとも一括査定サービスを提供しています。
メーカー、車種、年式、グレード、事故歴など簡単な情報を入力するだけで、住んでいる地域の買取業者に一括で査定依頼ができるため大変便利なサービスです。
自分の足で一件ずつ買取業者を回るよりも効率的に「より高く買い取ってくれる業者」を探すことができますので、利用したことがある人も多いのではないでしょうか?
基本的な査定の流れなどはGoo-net、カーセンサーともに同じですが、Goo-netの方は買取相場を検索することができます。
自分の目で現時点での相場を確認できますので、売りのタイミングが分かりやすい点でGoo-netは利便性が高いと言えるでしょう。
一方、カーセンサーは提携業者数が多いのが最大の特徴です。
提携業者数が多いということは、買取業者にとっては競合他社が多いことを意味しますので、自社で買い取るために「より高い査定額」を付けてくれる可能性が高くなるという訳です。
Goo-netの相場検索も便利ですが、中古車の相場は変動が早いことを考えると、素人では判断が難しいうえ、必ずしも相場通りの査定額がつくかどうかは分かりません。
ユーザーが知りたい情報をより多く入手できるのはGoo-netですが、やはり「高く売りたい」を実現できるのはカーセンサーではないでしょうか。