カーセンサーとガリバー、実店舗を構えているかいないかの違いはあるものの、いずれも中古車情報サイトを運営しています。サイトに掲載されている情報量や販売価格、アフターサービス、車買取サービスなどを比較していきます。
目次
カーセンサーとガリバーの概要を比較
まずはカーセンサーとガリバーの概要を簡単に見ていきましょう。
今や日本最大級の中古車情報サイトに成長したカーセンサーは、リクルートマーケティングパートナーズが運営するサイトで、1984年に創刊された情報誌「カーセンサー」が始まりです。
一方、買取、販売ともにNo.1の実績を持つガリバーは、株式会社IDOM(イドム)が運営する中古車情報サイトで、1994年に東京マイカー販売株式会社の買取部門として創業したのが始まりです。
日本最大級、買取販売実績No.1など、現在の日本の中古車業界を牽引する存在と言っても過言ではないカーセンサーとガリバーですが、利用するならどちらがおすすめでしょうか?
カーセンサーとガリバー、サイトに掲載されている台数や販売価格を比較
カーセンサーとガリバーのサイトに掲載されている台数や販売価格を比較してみます。
といっても、ガリバーは自社で買い取りした中古車情報を掲載しているのに対し、カーセンサーは全国に持つ多数の提携業者からの中古車情報を掲載していますので、「掲載台数」については比較するまでもなく圧倒的にカーセンサーの方が多くなります。
たとえば人気車種「プリウス」で検索してみると、ガリバーが230台表示されるのに対し、カーセンサーは11,788台とゼロが2つ違います。
では、販売価格はどうでしょうか?
2011年式のプリウスα、色はグレーメタリック、走行距離14万kmの車両本体価格を比較してみると次のようになります。
- カーセンサー
64万8,000円 - ガリバー
96万9840円
ほぼ同程度の車にも関わらず、車両本体価格には30万円以上の差が出ました。これはあくまで車両本体価格ですので、オプションや諸費用が加わるとさらに差が開く可能性があります。
輸入車ではどうでしょうか?
2012年式のメルセデス・ベンツB180(ブルーエフィシェンシー)、色はコスモスブラック、走行距離はともに4万5,000kmの車両本体価格はこのようになります。
- カーセンサー
129万8,000円 - ガリバー
146万160円
同程度の車にも関わらず、やはりここでもガリバーの方が20万円近く高い結果となりました。
ごく一部ですので一概には言えませんが、全体的にガリバーの方がカーセンサーよりも車両本体価格が高く設定されているようです。
カーセンサーとガリバーのアフターサービスの違いを比較
カーセンサー、ガリバーともに中古車を購入した際のアフターサービスを提供しています。それぞれの特徴などを比較してみましょう。
カーセンサー「カーセンサーアフター保証」
国産中古車は半年~最大3年、輸入中古車は半年~最大2年、走行距離無制限で保証してくれるサービスです。
その保証範囲はエンジン機構、動力伝達機構、ブレーキ機構、ステアリング機構、エアコン機構、乗員保護機構、ハイブリッド機構、前後アクスル機構、電装装備品など業界最多水準の237項目にも及びます。
また、対象車両はカーセンサーアフター保証対象車で、国産であれば初度登録から13年未満かつ走行距離13万km以下、輸入車であれば初度登録から13年未満かつ走行距離7万km以下と、非常に幅広いのも特徴です。
料金は初度登録からの経過年数、排気量、走行距離、加入期間ごとに10,800円~487,620円まで細かく分類されているため、分かりやすくなっています。
ガリバー「あんしん保証」
ガリバーでは、国産中古車で最大10年、輸入中古車で最大5年の長期保証を提供しています。
保証対象はエンジン機構、動力伝達機構、ブレーキ機構、ステアリング機構、前後アクスル機構、電子制御機構、エアコン機構、車外装備品、車内装備品、乗員保護機構、ハイブリッド機構、指定消耗部品、指定車外部品などがあります。
対象車両は次の通りです。
- 10年保証
国産車3・5・7ナンバーで軽自動車であれば初度登録から6年未満かつ走行距離6万km以下、普通車であれば初度登録から7年未満かつ走行距離7万km以下 - 5年保証
輸入車3・5・7ナンバーの並行輸入車を除くメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンで、初度登録から5年未満かつ走行距離5万km以下
このように分類されています。加入費用の詳細については掲載が確認できませんでした。
カーセンサーとガリバーそれぞれのアフターサービスを客観的に見比べてみると、単純な保証期間の長さはガリバーに軍配が上がりますが、保証対象項目の中には12ヶ月までしか保証されない項目があるなど、よく理解しないと誤解しかねない内容という印象を受けます。
一方カーセンサーは保証期間こそガリバーより短いものの、対象となる車両の条件が幅広く、また保証対象項目の多さや、すべての保証対象項目に期限を設けていない点などを踏まえると、分かりやすく安心感が得られる印象を受けます。
とはいえ、中古車業界で10年という長期保証はガリバーの大きな強みでもあります。ガリバーで中古車を購入し「あんしん保証」に加入する際は、その保証内容を熟読し、内容を正しく把握しておくことが大切です。
カーセンサーとガリバーの車買取サービスの特徴は?
最後はカーセンサーとガリバーの車買取サービスの特徴について比較してみます。
そもそも、カーセンサーは提携している全国の買取業者に一括査定を依頼することができる一方、ガリバーは自社で車買取サービスを提供しているという違いがあります。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
カーセンサーの車買取の特徴
メーカー、車種、車タイプ、事故歴、郵便番号を入力するだけで、その地域で提携している買取業者を自動抽出し、最大10社まで選んで一括査定を依頼することができます。
もし住んでいる地域にめぼしい買取業者がいない場合は、別の地域を指定して買取業者を探すことができます。
ここでの特徴は何と言っても提携業者数が非常に多いという点です。
提携業者数が多いということは、買取業者にしてみれば競合他社が多いことを意味しますので、自社で買い取るために「より高い査定額」を付けてくれる可能性が高くなります。
ガリバーの車買取の特徴
メーカー、車種、年式、走行距離、都道府県、名前、電話番号を入力するだけで査定に申し込むことができます。申し込みやすさという点ではカーセンサーと遜色ありません。
ガリバーの特徴としては、買い取った車を自社販売できる点です。
一般的な買取業者は買い取った後すぐにオークションなどに流すため、その中間マージンが発生します。利益を守るためにはマージン分を本来の査定額から差し引く形で買い取らなければなりません。
ガリバーは自社で保管および販売することができるうえ、全国に550もの店舗を構えています。販売網が整っているため中間マージンを大幅に抑えることができ、その分を査定額に上乗せする形でユーザーに還元することも可能です。
さらに、オプションやアクセサリー類もプラス評価になりますので、査定額がアップする可能性が高くなります。
車買取サービスを比較してみると、それぞれこのような特徴があり、どちらもユーザーが「より高く売れる」ようなシステムを構築しています。
カーセンサーとガリバー、結局どっちを利用する方がお得?
今回はカーセンサーとガリバーを比較してきました。
サービスや掲載情報など様々な面から両者を比較してきましたが、ある利用法が一番お得なのです。
その利用方法とは、
「カーセンサーを通してガリバーを利用する」
ことなのです。
カーセンサーには、ガリバーも登録している為、ガリバーの中古車を購入したり、買取したりすることが可能です。
カーセンサー、ガリバーとそれぞれの会社を比較すると、各々特徴やメリットやデメリットがあります。双方を利用することでデメリットが増えることも事実ですが、それを上回るほど、お得に売却・購入ができるのではないでしょうか。
少しでもメリットのある車の売却、購入を考えているのであれば、カーセンサーとガリバーの双方を利用することをおすすめします。