エスティマは故障しやすいのか? 故障した時の修理代は?

大手自動車メーカーのトヨタ、そんなトヨタを代表する車の1つでかつ人気のある車種がこのエスティマです。1990年に初代モデルが販売になり、2018年現在も生産が続けられているというロングセラーぶりで、大人気を博しています。

今回は、そんなエスティマは故障しやすいかどうか、そして万が一、故障した際に掛かる費用、故障した際の問い合わせ先、買い替えの方が良いのかなど、様々な視点で解説していきます。

エスティマは故障しやすいのか?

今回の本題でもある「エスティマは故障しやすいのか?」についてですが、具体的に言わせて頂くと、故障しやすいというよりも「故障や不具合が起きやすい箇所がある」と言った方が正しいです。

どの箇所に故障や不具合が起きるのかといえば、エスティマの場合はATのトラブル・オルタネーターの故障・エンジンオイルの異常消費・ファンベルトが傷みやすい・ブレーキの異音の5点になります。

これら5点の不具合や故障、その原因について、以下で具体的な説明を行います。

ATのトラブル

ATとはオートマチックトランスミッションの略で、自動変速機の事です。

ATはギヤ(歯車)の金属部分に摩擦が起こる事で、金属粉(カス)が発生し、エンジンオイルとは別のATF(オートマチックトランスミッションフルード)というオイルに混ざってしまうのですが、フィルターで取り除かれるので気にする問題ではありません。

しかし、ATFは長期間放置せずにメンテナンスする必要があり、メーカーによって、あるいはメーカーの車種によって基準は異なりますが、一定の距離を走らせたら交換しなければならないので、長期間使用し続けるのは問題となります。

金属粉が次第に蓄積されていくので、フィルターによって取り除けにくくなり、やがてオイルパン(エンジンオイルを溜めるための金属製の箱)に溜まっていきます。

新車購入後から長期間ATFの交換を行わなかった場合、ようやく交換するとなった段階で、金属粉を完全に取り除けず、新しく入れたATFと混ざってしまい、ATのごく僅かな隙間に金属粉が入ってトラブルを起こしてしまう事も考えられるのです。

最悪の場合は変則異常、変則不能が起きてしまい、ATそのものを交換する必要性が出てきます。

オルタネーターの故障

オルタネーターは発電機の事で、車を走らせるために必要なパーツです。

エスティマのオーナーの中には、このオルタネーターが何の前触れもなく突然故障して車が動かなくなってしまうというケースに遭遇している人がいます。

回転はするものの発電はストップしたままだったり、エンジンなどの機能全てが完全停止してしまったりするというトラブルも見受けられます。

オルタネーターの故障を知らせるサインは「走行中にバッテリー警告灯が点灯する」というものなので、早急にディーラーに持ち込んで、修理してもらうのがベターです。

エンジンオイルの異常消費

エスティマに搭載されているエンジンは「2AZエンジン」で、同じトヨタのアルファードやヴェルファイヤにも搭載され、日本で作られた2AZエンジンの場合は一切問題がありません。

しかし、中国で製造されたものは欠陥品が多い事で知られています。ピストンリングという部品が異常摩擦を引き起こし、それが元でエンジンオイルが消耗してしまうのです。

このトラブルは普段からエンジンオイルをマメにチェックしている方であれば気付ける事もありますが、気付かないままずっと走らせていると、エンジンオイルが無くなってエンジンブローを起こしてしまいます。最悪の場合、エンジンをオーバーホールという形で交換しないといけません。

ファンベルトが傷みやすい

5万km~10万kmといったスパンで、長期間交換せずとも済む様に丈夫に作られているのが本来のファンベルトです。ところがエスティマのファンベルトに関しては、購入して1年ほどでファンベルトが傷んでしまうケースもあります。

ブレーキの異音

この症状は特にリアブレーキに起こりやすく、ブレーキを引きずる様な音、もしくはブレーキパッドの摩擦で金属が擦れる様な音が聞こえたりする場合があります。低速で走っている時が最も聴き取りやすく、この場合にはブレーキパッドの交換が必要になります。

 

修理に掛かる費用

修理に掛かる費用は、不具合や故障が発生した箇所によって、大きく異なる場合があります。先ほどの項目を踏まえた上で、ケースごとにいくら掛かるのかをの相場を説明します。

ATのトラブル

ATのトラブルにおいて発生する変則異常や変則不能の問題解消のために、ATそのものを交換する必要性が生じるのですが、そのための費用というのは高額になり、純正品での交換になりますと、作業工賃込みで30万円掛かります。

純正品ではなく、中古品やリビルド品での交換の場合は多少安くはなりますが、それでも15万円は見込んでおく必要があります。

オルタネーターの故障

オルタネーターは新品交換の場合は、作業工賃を含め、およそ8~10万円、中古品やリビルド品は6~8万円になります。

エンジンオイルの異常消費

エンジンオイルの異常消費は新車登録後、9年間は無償での修理が可能です。ただし、9年以上を過ぎた場合は自費での修理になりますので、その際は50万円程度が必要であることを把握しておく必要があります。

ファンベルトの痛み

この場合はファンベルトの交換になりますが、修理費用は1万円程度と、比較的安く済みます。

ブレーキの異音

修理するにはブレーキパッドの交換、あるいはブレーキバランス及びABS(アンチロック・ブレーキシステムの略で、ハンドル操作で障害物を回避する可能性を高める装置)の調整が必要になります。修理費用としては、1~2万円が目安です。

 

故障や不具合があった際の連絡先

ご使用になられているエスティマが故障、または不具合を起こした時にはトヨタアフターサービスに問い合わせる事をオススメします。

それ以外には、お近くのトヨタのお店にて修理相談をすることも、所有しているエスティマのメンテナンス情報を日常的に共有できるという点からオススメです。

 

買い替えるべきか、乗り続けるべきか

エスティマに故障や不具合が出た際に修理するべきか、もしくは「ここが売り時」と別の車に乗り換えるべきか、悩んでしまう人もいるでしょう。

今回の記事でご紹介した通り、エスティマの故障や不具合の箇所によっては、修理費用が高額になってしまう事もありますし、それならば「中古買取専門店に売ろう」と考えるのも無理はありません。そのため、売り時だと思ったら新しい車に乗り換えるのが良いと思います。

そこでカーセンサーなどの一括査定サービスを利用し、高い値段で買い取ってくれる業者を探すのがオススメとなります。

どうせ買い取ってもらうのであれば、高い値段で買い取ってもらったほうが嬉しいですし、愛車をしっかりと評価してもらうためにも、一括査定サービスの利用は一番の方法であると言えます。