トヨタ クラウンは故障(不具合)が多い?過去の故障事例やリコール情報を解説

誰もが知っているトヨタ クラウンですが、その歴史は長く、1955年に最初のモデルの発売が始まりました。高級感のあるデザインや走行性能の良さから、長期に渡り人気のある車です。今回は、トヨタ クラウンの故障(不具合)事例やリコール情報、中古車選びの注意点について解説します。

トヨタ クラウンは故障(不具合)が多いのか?

トヨタ クラウンに関する故障(不具合)の声

50代/男性

もう長く乗っているので経年劣化だと思いますが、パワーウィンドウのスイッチがカチャカチャと音がします。ボンンネットを開けて作業しているときは、ボンネットが勝手に閉じたりして困ります。

20代/男性

リブベルトが切れて不具合が起きました。ロックがかかってしまったのか、修理したばかりのエアコンまでダメに。。。

50代/男性

発売したばかりの新車購入。小さな故障がいくつかでています。今度から、でたばかりの新車は買いません。

30代/男性

シフドロットの故障。走行中にピンがなくなりました。

オルタネーターの故障。エアコンやヘッドライトをつけると不具合が起こります。

30代/男性

リアエアコンからガスが抜けやすいくらいで、そのほかに故障はありません。もともとの構成部品が良いので、消耗品などを、先手を打ってメンテナンスや部品交換をすると、ほかの車より全然壊れません。

40代/男性

いままで乗った車の中で、一番オイル滲みが多くあります。ATの不具合では高額な修理費用がかかってしまいました。

トヨタ クラウンの故障が多い箇所

世界的にも故障(不具合)が少ないメーカーとして有名なトヨタですが、工業製品である以上、全く壊れないことはありえません。トヨタ クラウンにも故障(不具合)しやすい箇所というのがいくつかあり、次のような部品は比較的故障が多いものです。

  • ボディパネルの不具合
  • エアサスペンションの故障(不具合)
  • オルタネーターの故障(不具合)

・ボディパネルの不具合

トヨタ クラウンでは、ボディパネルの不具合が多くあります。具体的には、骨格部分のボディパネルのズレや、コーナー部分が浮くなどといったものです。

ズレたり、浮くという不具合は、止めているボトルを緩め位置を調整したのち、ボトルを締めなおすことで修繕できます。しかし、この修繕作業により工具の跡などが付くと、事故車として扱われてしまうので注意が必要です。

・エアサスペンションの故障(不具合)

エアサスペンションを搭載している車は、車高が高低し、路面の段差などによる衝撃を抑えることができます。

エアサスペンションが故障すると、車高が下がってしまい、その役割を果たすことができません。この場合には、コンプレッサーの故障やエアスプリングの故障が考えられ、部品の交換が必要です。

・オルタネーターの故障(不具合)

オルタネーターは電気を生成する発電機であり、エンジンが動いている間はオルタネーターも作動しています。高温になる部品のため、経年劣化による故障(不具合)を避けることができません。 オルタネーターが故障した場合には、発電ができずバッテリーが上がったり、異音が発生してしまったりという症状が現れます。発電ができなくても、すぐに車が止まってしまうことはありませんが、走行を続けるとオルタネーター以外の部分にも不具合が起きることがあります。 重大な事故に繋がることもあるので、上記の症状がでた場合には、早めにディーラーや整備工場などで確認してもらうことをおすすめします。

トヨタが発表しているクラウンに関する故障・不具合・リコール情報

前照灯おける不具合(2019年10月30日届)

前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下し、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS210 GRS210-6000810~GRS210-6017573(平成24年12月25日~平成27年 9月14日
DBA-GRS211 GRS211-6001010(平成25年 2月11日)
DBA-GRS214 GRS214-6001067(平成25年 1月24日 )
GRS214-6001666(平成25年 2月13日)
DAA-AWS210 AWS210-6000920~AWS210-6096672(平成25年 1月31日~平成27年 9月18日)
DAA-AWS211 AWS211-6003762(平成27年 3月 5日)
AWS211-6005362(平成27年 7月24日 )

後席ドア後部に取付けているクォータウィンドウガラスのモールディングにおける不具合(2019年7月17日届)

後席ドア後部に取付けているクォータウィンドウガラスのモールディングにおいて、成形条件が不適切なため、ガラスとの密着性が不十分なものがあります。そのため、走行時の風圧等により接着が剥がれて異音が発生し、そのまま使用を続けると、最悪の場合、モールディングが脱落するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
6AA-AZSH20 AZSH20-1000003~ AZSH20-1009998(平成30年 5月16日~ 平成30年 8月10日)
6AA-AZSH21 AZSH21-1000003~ AZSH21-1001826(平成30年 5月16日~ 平成30年 8月10日
6AA-GWS224 GWS224-1000001~GWS224-1002885(平成30年 5月16日~ 平成30年 8月10日)
3BA-ARS220 ARS220-1000001~ ARS220-1001338(平成30年 5月16日~ 平成30年 8月10日

前照灯における不具合(2019年5月22日届)

前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下し、最悪の場合、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS210 GRS210-6001062~GRS210-6016546(平成25年 1月 7日~平成27年 6月 4日)
DBA-GRS211 GRS211-6000438~GRS211-6003731(平成25年 1月14日~平成25年 9月24日)
DBA-GRS214 GRS214-6004779(平成27年 6月26日 )
DAA-AWS210 AWS210-6000330~AWS210-6096687(平成25年 1月28日~平成27年 9月18日)
DAA-AWS211 AWS211-6000866~AWS211-6005319(平成26年 8月29日~平成27年 7月15日 )

前照灯における不具合(2018年10月10日届)

前照灯において、タクシー用途等で使用する際、想定を超えて長時間点灯し続けると、バルブからの熱と紫外線により反射板のアルミ蒸着が剥離することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、集光不足となり、光度が徐々に低下し、最悪の場合、保安基準第32条を満足しなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS210 GRS210-6000029~ GRS210-6017633(平成24年12月13日~ 平成27年 9月17日)
DBA-GRS211 GRS211-6000095~ GRS211-6006196(平成24年12月19日~ 平成27年 8月26日)
DBA-GRS214 GRS214-6000059~ GRS214-6004560(平成24年12月19日~ 平成27年 2月26日)
DAA-AWS210 AWS210-6000097~ AWS210-6096699(平成25年 1月18日~ 平成27年 9月18日)
DAA-AWS211 AWS211-6000010~ AWS211-6005743(平成26年 7月 1日~ 平成27年 9月18日 )

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)における不具合(2016年4月13日届)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサの締め付け指示が不適切なため、適正に締め付けられておらず、締め付け部の軸力が低下し、シール不良となるものがあります。そのため、低温時に燃料臭がしたり、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-GRS180
CBA-GRS180
DBA-GRS180
GRS180-0001001~ GRS180-0071738(平成15年12月10日~ 平成19年 9月 3日)
GRS180-5000004~ GRS180-5014093(平成15年12月10日~ 平成17年 4月28日)
DBA-GRS181 GRS181-0001001~ GRS181-0008046(平成16年 8月16日~ 平成19年 8月31日)
UA-GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-0001038~ GRS182-0030000(平成15年12月15日~ 平成16年11月22日)
UA-GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-1000000~ GRS182-1046377(平成16年11月19日~ 平成19年 9月24日)
GRS182-5000019~ GRS182-5031058(平成15年12月22日~ 平成17年 4月28日)
UA-GRS183
CBA-GRS183
DBA-GRS183
GRS183-0001009~ GRS183-0010214(平成15年12月15日~ 平成19年 8月28日)
GRS183-5000010~ GRS183-5002786(平成15年12月23日~ 平成17年 4月11日)

オーディオアンプにおける不具合(2016年4月13日届)

オーディオアンプにおいて、冷却用開口部の近くにあるスピーカ駆動用素子に保護する回路がないため、異物等により当該素子が短絡すると、過電流が流れ、素子が損傷するものがあります。そのため、基板が焼損し、最悪の場合、基板焼損時の可燃性ガスが発火し、火災に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS200 GRS200-0026879~ GRS200-0036836(平成21年 3月25日~ 平成22年 2月 1日)
DBA-GRS201 GRS201-0003609~ GRS201-0004263(平成21年 4月10日~ 平成21年11月20日)
DBA-GRS202 GRS202-0001001~ GRS202-0014938(平成20年 1月23日~ 平成20年11月20日)
GRS202-1000020~ GRS202-1012687(平成20年11月27日~ 平成24年11月30日)
DBA-GRS203 GRS203-0001001~ GRS203-0005261(平成20年 1月23日~ 平成24年11月15日)
DBA-GRS204 GRS204-0001001~ GRS204-0017813(平成20年 1月23日~ 平成24年12月 3日)
DAA-GWS204 GWS204-0001003~ GWS204-0027240(平成20年 1月23日~ 平成24年12月 7日)

ボンネット固定部の車体強度に関する不具合(2015年10月21日届)

ボンネット固定部の車体強度が不足しているため、ボンネット主ロックが解除された状態で高速走行すると、風圧等により副ロック装置取付部が変形することがあります。そのため、副ロックの噛み合いが外れて走行中にボンネットが開くおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS210 GRS210-6000000~ GRS210-6017656(平成24年11月28日~ 平成27年 9月21日)
DBA-GRS211 GRS211-6000000~ GRS211-6006229(平成24年11月28日~ 平成27年 9月18日)
DBA-GRS214 GRS214-6000000~ GRS214-6004875(平成24年11月28日~ 平成27年 9月17日)
DAA-AWS210 AWS210-6000000~ AWS210-6096704(平成24年11月28日~ 平成27年 9月22日)
DAA-AWS211 AWS211-6000000~ AWS211-6005742(平成26年 6月 3日~ 平成27年 9月18日)

後部左右席の座席ベルトにおける不具合(2014年11月12日届)

後部左右席の座席ベルトにおいて、リトラクタ構成部品の図面指示が不適切なため、ロック機構の樹脂レバーとホイールの隙間が不足しているものがあります。そのため、シートベルトを引き出そうとすると樹脂レバーがホイールに干渉してベルトが引き出せず、乗員を拘束できなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS210 GRS210-6000000~ GRS210-6012077(平成24年11月28日~ 平成26年 3月 3日 )
DBA-GRS211 GRS211-6000000~ GRS211-6004916(平成24年11月28日~ 平成26年 3月 3日)
DBA-GRS214 GRS214-6000000~ GRS214-6003886(平成24年11月28日~ 平成26年 2月28日)
DAA-AWS210 AWS210-6000000~ AWS210-6060602(平成24年11月28日~ 平成26年 3月 3日)
DAA-GWS214 GWS214-6000000~ GWS214-6004894(平成25年 7月26日~ 平成26年 3月 3日)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)における不具合(2014年10月15日届)

原動機の燃料配管(デリバリパイプ)において、燃圧センサ締結面の平滑度が不適切なため、燃圧センサを規定トルクで締め付けても締結力が不足しているものがあります。そのため、燃圧センサ締結部がゆるみ、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS180 GRS180-0071672~ GRS180-0081276(平成19年 8月31日~ 平成22年 1月28日)
DBA-GRS181 GRS181-0008038~ GRS181-0009419(平成19年 8月31日~平成22年 2月 1日)
DBA-GRS182 GRS182-1045821~GRS182-1049950(平成19年 8月28日~平成22年 1月29日)
DBA-GRS183 GRS183-0010215~GRS183-0010584(平成19年 8月29日~平成20年 1月30日)
DBA-GRS184 GRS184-0020058~GRS184-0021567(平成19年 8月28日~平成20年 1月30日)
DAA-GWS204 GWS204-0001001~GWS204-0018563(平成20年 1月23日~平成22年 6月11日)

制動装置のブレーキマスターシリンダにおける不具合(2014年10月15日届)

制動装置のブレーキマスターシリンダにおいて、シール溝の形状が不適切なため、ゴム製シールが当該溝に強く押し付けられた際にシールリップ部が傷付くことがあります。そのため、傷を起点に亀裂が進行してブレーキ液が漏れ、警告灯が点灯し、制動力が低下するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS180 GRS180-0071672~ GRS180-0081276(平成19年 8月31日~ 平成22年 1月28日)
DBA-GRS181 GRS181-0008038~ GRS181-0009419(平成19年 8月31日~平成22年 2月 1日)
DBA-GRS182 GRS182-1045821~GRS182-1049950(平成19年 8月28日~平成22年 1月29日)
DBA-GRS183 GRS183-0010215~GRS183-0010584(平成19年 8月29日~平成20年 1月30日)
DBA-GRS184 GRS184-0020058~GRS184-0021567(平成19年 8月28日~平成20年 1月30日)
DAA-GWS204 GWS204-0001001~GWS204-0018563(平成20年 1月23日~平成22年 6月11日)

原動機の吸気側可変バルブ制御装置における不具合(2013年9月4日届)

原動機の吸気側可変バルブ制御装置において、冷間始動直後まれに当該装置内に発生する大きな衝撃力により、装置本体を組み付けているボルトが緩むことがあります。このため、吸気バルブの制御ができなくなってエンストするおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS184 GRS184-0001002~GRS184-0021567(平成17年 9月19日~平成20年 1月30日)
DBA-GRS204 GRS204-0001001~GRS204-0016276(平成20年 1月23日~平成23年 7月 6日)

前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)における不具合(2013年6月26日届)

前方障害物衝突軽減装置(プリクラッシュセーフティシステム)において、ミリ波レーダーによる障害物検知ソフトが不適切なため、乱反射したミリ波情報を稀に前方障害物と誤認識し、衝突の可能性がないのに自動ブレーキが作動して、予期せぬ急制動がかかるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DAA-AWS210 AWS210-6000000~AWS210-6030166(平成24年12月 3日~平成25年 6月18日)
DBA-GRS210 GRS210-6000002~GRS210-6008225(平成24年12月 3日~平成25年 6月14日)
DBA-GRS211 GRS211-6000001~GRS211-6002764(平成24年12月 3日~平成25年 6月17日)
DBA-GRS214 GRS214-6000000~GRS214-6002827(平成24年12月 3日~平成25年 6月17日)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサに関する不具合(2011年1月26日届)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサの締付けが不十分なため、そのまま使用を続けると、エンジンの振動等により締付けが緩むものがあります。そのため、燃料圧力センサの取付け部のねじを伝って燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS180 GRS180-0071672~GRS180-0080343(平成19年 8月31日~平成20年12月12日)
DBA-GRS181 GRS181-0008038~GRS181-0009041(平成19年 8月31日~平成20年12月 9日)
DBA-GRS200 GRS200-0001017~GRS200-0024787(平成20年 2月 4日~平成20年12月24日)
DBA-GRS201 GRS201-0001009~GRS201-0003355(平成20年 2月 4日~平成21年 1月20日)

燃料タンク内の燃料ポンプ用電線に関する不具合(2010年10月21日届)

燃料タンク内の燃料ポンプ用電線が屈曲しにくい材質のため、給油口を開けた際のタンク内圧変化でポンプ取付面が大きく変位した場合に接続端子部が摺動することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、接続端子部が摩耗し、通電により発熱することで端子嵌合力が低下し導通不良となり、燃料ポンプが停止し、エンジン始動不能や走行中にエンストするおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-GRS180
CBA-GRS180
DBA-GRS180
GRS180-0001008~GRS180-0035826(平成15年12月15日~平成17年11月30日 )
GRS180-5000002~GRS180-5014094(平成15年12月22日~平成17年 4月28日)
GRS180-0035790~GRS180-0041821(平成17年12月 1日~平成18年 2月24日)
DBA-GRS181 GRS181-0001006~GRS181-0004327(平成16年 8月23日~平成17年11月30日)
GRS181-0004314~GRS181-0004861(平成17年12月 1日~平成18年 2月22日)
UA-GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-0001002~GRS182-0030000(平成15年12月15日~平成16年11月22日)
GRS182-1000000~GRS182-1021944(平成16年11月19日~平成17年11月30日)
GRS182-5000001~GRS182-5031058(平成15年12月22日~平成17年 4月28日)
GRS182-1021848~GRS182-1026703(平成17年12月 1日~平成18年 2月23日)
UA-GRS183
CBA-GRS183
DBA-GRS183
GRS183-0001001~GRS183-0006852(平成15年12月15日~平成17年11月30日)
GRS183-5000001~GRS183-5002786(平成15年12月23日~平成17年 4月11日)
GRS183-0006850~GRS183-0007462(平成17年12月 1日~平成18年 2月22日)
DBA-GRS184 GRS184-0001011~GRS184-0004229(平成17年 9月20日~平成17年11月30日)
GRS184-0004186~GRS184-0008166(平成17年12月 1日~平成18年 3月 2日)

ブレーキマスターシリンダにおける不具合(2010年10月21日届)

ブレーキマスターシリンダにおいて、市場で使用されるブレーキ液での潤滑性評価が不足していたため、規格に適合しているブレーキ液であってもポリマー成分の少ないブレーキ液を使用すると、シリンダ後端のゴム製シール部が潤滑不良となりめくれることがあります。そのため、当該シール部よりブレーキ液が漏れて警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、最悪の場合、制動力が低下するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-GRS180
CBA-GRS180
DBA-GRS180
GRS180-0001008~GRS180-0035826(平成15年12月15日~平成17年11月30日 )
GRS180-5000002~GRS180-5014094(平成15年12月22日~平成17年 4月28日)
GRS180-0035790~GRS180-0041821(平成17年12月 1日~平成18年 2月24日)
DBA-GRS181 GRS181-0001006~GRS181-0004327(平成16年 8月23日~平成17年11月30日)
GRS181-0004314~GRS181-0004861(平成17年12月 1日~平成18年 2月22日)
UA-GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-0001002~GRS182-0030000(平成15年12月15日~平成16年11月22日)
GRS182-1000000~GRS182-1021944(平成16年11月19日~平成17年11月30日)
GRS182-5000001~GRS182-5031058(平成15年12月22日~平成17年 4月28日)
GRS182-1021848~GRS182-1026703(平成17年12月 1日~平成18年 2月23日)
UA-GRS183
CBA-GRS183
DBA-GRS183
GRS183-0001001~GRS183-0006852(平成15年12月15日~平成17年11月30日)
GRS183-5000001~GRS183-5002786(平成15年12月23日~平成17年 4月11日)
GRS183-0006850~GRS183-0007462(平成17年12月 1日~平成18年 2月22日)
DBA-GRS184 GRS184-0001011~GRS184-0004229(平成17年 9月20日~平成17年11月30日)
GRS184-0004186~GRS184-0008166(平成17年12月 1日~平成18年 3月 2日)

原動機の動弁機構部における不具合(2010年7月5日届)

原動機の動弁機構部において、バルブスプリングの材料中に微小異物があるとスプリングの強度が低下して折損することがあります。そのため、異音が発生してエンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-GRS184 GRS184-0001014~GRS184-0021567(平成17年 9月20日~平成20年 1月30日)
DBA-GRS204 GRS204-0001012~GRS204-0008219(平成19年12月11日~平成20年 6月17日)
DAA-GWS204 GWS204-0001032~GWS204-0004806(平成20年 3月25日~平成20年 7月16日)

エンジンの燃料装置における不具合(2007年11月28日届)

エンジンの燃料装置において、燃料パイプのパイプ材溶接部に対する曲げ位置が不適切なため、溶接部の応力が高くなり燃料中の微量な腐食成分が作用して微小な亀裂が発生することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料の圧力変動によりパイプの亀裂が進行し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-GRS180
CBA-GRS180
DBA-GRS180
GRS180-0001002~GRS180-0034638(平成15年12月15日~平成17年11月 9日)
GRS180-5000002~GRS180-5014094(平成15年12月22日~平成17年 4月28日)
DBA-GRS181 GRS181-0001006~GRS181-0004127(平成16年 8月23日~平成17年10月31日)
UA-GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-0001002~GRS182-0030000(平成15年12月15日~平成16年11月22日)
GRS182-1000000~GRS182-1020078(平成16年11月19日~平成17年10月31日)
GRS182-5000007~GRS182-5031058(平成15年12月22日~平成17年 4月28日)
UA-GRS183
CBA-GRS183
DBA-GRS183
GRS183-0001001~GRS183-0006634(平成15年12月15日~平成17年10月31日)
GRS183-5000004~GRS183-5002786(平成15年12月22日~平成17年 4月11日)
DBA-GRS184 GRS184-0001013~GRS184-0002662(平成17年 9月19日~平成17年10月31日)

エンジンの燃料装置における不具合(2007年10月17日届)

(1) パルセーションダンパ(燃料圧脈動減衰器)のダイヤフラムの材質が不適切なため、長時間使用すると燃料の圧力変動により当該ダイヤフラムが摩耗するものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、ダイヤフラムに亀裂が発生し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあります。

(2) 燃料パイプのパイプ材溶接部に対する曲げ位置が不適切なため、溶接部の応力が高くなり燃料中の微量な腐食成分が作用して微小な亀裂が発生することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、燃料の圧力変動によりパイプの亀裂が進行し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
GH-JZS175 JZS175-0001005~JZS175-0039002 (平成11年 9月13日~平成12年10月 9日)
TA-JZS175 JZS175-0038417~JZS175-0092647 (平成12年10月 2日~平成15年12月 9日)
YA-JKS175 JKS175-0001013~JKS175-0004886 (平成13年 8月 1日~平成15年12月 1日)
TA-JZS171 JZS171-0064110~JZS171-0121015 (平成13年 8月 1日~平成15年12月11日)

原動機内部のコネクティングロッドに関する不具合(2005年11月8日届)

原動機内部のコネクティングロッドの組付け時に使用している洗浄液の除去が不適切なため、コネクティングロッドのボルトと取付け穴の隙間に洗浄液が残留しボルトの表面が腐食することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、ボルトに微小な亀裂が発生するものがあり、最悪の場合、ボルトが折損して走行不能に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
KD-LS151 LS151-0004739~LS151-0005252 (平成10年 4月22日~平成11年 8月20日)
KD-LS151H LS151-0004723~LS151-0005260 (平成10年 4月16日~平成11年 8月25日)

ブレーキマスターシリンダ後端のゴム製シールに関する不具合(2005年5月31日届)

ブレーキマスターシリンダ後端のゴム製シールの端部形状が不適切なため、製造過程での制動液充填後のブレーキ操作によりシールの一部がめくれるものがあります。そのため、当該シール部より制動液が漏れ、そのまま使用を続けるとブレーキ警告灯が点灯し、最悪の場合、空気が入り込み制動力が低下するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA -GRS180
CBA-GRS180
DBA-GRS180
GRS180-0001003~GRS180-0017368(平成15年11月 3日~平成16年12月10日)
GRS180-0017209~GRS180-0017738 (平成16年12月13日~平成17年 1月 7日)
GRS180-5000002~GRS180-5012103 (平成15年 9月15日~平成17年 1月10日)
DBA-GRS181 GRS181-0001001~GRS181-0002004 (平成16年 6月30日~平成16年12月10日)
GRS181-0001978~GRS181-0002263 (平成16年12月13日~平成17年 2月11日)
UA -GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-0001001~GRS182-0030000 (平成15年10月29日~平成16年11月22日)
GRS182-1000000~GRS182-1000825 (平成16年11月19日~平成16年12月10日)
GRS182-1000792~GRS182-1001872 (平成16年12月13日~平成17年 1月12日)
GRS182-5000001~GRS182-5028006 (平成15年 9月12日~平成17年 1月12日)
UA -GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS183-0001001~GRS183-0004668 (平成15年11月 3日~平成16年12月10日)
GRS183-0004621~GRS183-0004756 (平成16年12月13日~平成17年 1月11日)
GRS183-5000001~GRS183-5002750 (平成15年 9月11日~平成17年 1月12日)

エンジンの燃料パイプ及び燃料噴射ノズルに関する不具合(2005年5月31日届)

エンジンの燃料パイプ及び燃料噴射ノズルのオーリング形状が不適切なため、デリバリパイプへの組付け時の変形によりオーリングに過度の応力が発生するものがあります。 そのため、そのまま使用を続けるとオーリングに亀裂が発生して燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA -GRS180
CBA-GRS180
DBA-GRS180
GRS180-0001003~GRS180-0017368(平成15年11月 3日~平成16年12月10日)
GRS180-0017209~GRS180-0017738 (平成16年12月13日~平成17年 1月 7日)
GRS180-5000002~GRS180-5012103 (平成15年 9月15日~平成17年 1月10日)
DBA-GRS181 GRS181-0001001~GRS181-0002004 (平成16年 6月30日~平成16年12月10日)
GRS181-0001978~GRS181-0002263 (平成16年12月13日~平成17年 2月11日)
UA -GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS182-0001001~GRS182-0030000 (平成15年10月29日~平成16年11月22日)
GRS182-1000000~GRS182-1000825 (平成16年11月19日~平成16年12月10日)
GRS182-1000792~GRS182-1001872 (平成16年12月13日~平成17年 1月12日)
GRS182-5000001~GRS182-5028006 (平成15年 9月12日~平成17年 1月12日)
UA -GRS182
CBA-GRS182
DBA-GRS182
GRS183-0001001~GRS183-0004668 (平成15年11月 3日~平成16年12月10日)
GRS183-0004621~GRS183-0004756 (平成16年12月13日~平成17年 1月11日)
GRS183-5000001~GRS183-5002750 (平成15年 9月11日~平成17年 1月12日)

自動変速機の内部にある接続用金具の形状に関する不具合(2004年6月30日届)

自動変速機の内部にある接続用金具の形状が不適切なため、前進や後退時に急なアクセル操作等を行うと、当該金具の回り止め部が折損し、 パーキングロック機構部に挟まることがあります。そのため、チェンジレバーをパーキング位置に操作しても、パーキングロック機構が作動しなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-GRS180 GRS180-0001014~GRS180-0002290 (平成15年12月15日~平成16年 1月16日)
GRS180-5000010~GRS180-5000613 (平成15年12月22日~平成16年 1月15日)
UA-GRS182 GRS182-0001034~GRS182-0002789 ( 平成15年12月15日~平成16年 1月16日)
GRS182-5000018~GRS182-5001051 (平成15年12月22日~平成16年 1月15日)
UA-GRS183 GRS183-0001009~GRS183-0001355 (平成15年12月15日~平成16年 1月13日)
GRS183-5000008~GRS183-5000090 (平成15年12月22日~平成16年 1月15日)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサに関する不具合(2003年9月30日届)

エンジンのデリバリパイプに取付けている燃料圧力センサの締付けが不十分なため、そのまま使用を続けるとエンジンの振動等により締付けがゆるむものがあります。そのため、燃料圧力センサ取付部から燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
GH-JZS175 JZS175-0001004~JZS175-0018735 (平成11年 9月13日~平成12年 1月11日)

エンジンの燃料ポンプに取付けているチェックバルブ(逆止弁)に関する不具合(2003年9月30日届)

エンジンの燃料ポンプに取付けているチェックバルブ(逆止弁)の締付部に燃料パイプ組付時の応力が作用するため、締付力に余裕が少ないと燃料ポンプ作動時の振動等により、ゆるみが発生するものがあります。そのため、チェックバルブの取付部から燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
TA-JZS171 JZS171-0057923~JZS171-0108859 (平成13年 8月 1日~平成15年 4月14日)
GH-JZS175
TA-JZS175
JZS175-0038426~JZS175-0086881 (平成12年10月 2日~平成15年 4月14日)
YA-JKS175 JKS175-0001002~JKS175-0004509 (平成13年 8月 3日~平成15年 4月17日)

かじ取り装置における不具合(2003年5月20日届)

かじ取り装置において、ギヤボックスをクロスメンバに固定するブラケット(2箇所のうち右側)の接合部の溶接に不適切なものがあるため、ハンドル据え切り操作等を頻繁に繰り返すと、当該ブラケットの溶接部が損傷し、異音やハンドルの遊びが大きくなり、最悪の場合、確実な操舵ができなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
E-JZS155 JZS155-0001002~JZS155-0090051 (平成 7年 8月24日~平成 9年 7月10日)
E-JZS151 JZS151-0001002~JZS151-0077188 (平成 7年 8月24日~平成 9年 7月10日)
E-GS151H GS151-0001003~GS151-0023177 (平成 7年 8月24日~平成 9年 7月10日)
E-GS151 GS151-0001006~GS151-0023176 (平成 7年10月 5日~平成 9年 7月10日)
KD-LS151H LS151-0001001~LS151-0004224 (平成 7年 8月25日~平成 9年 7月10日)
KD-LS151 LS151-0001990~LS151-0004218 (平成 7年12月 6日~平成 9年 7月 8日)

前席の座席ベルトのベルトテンショナにおける不具合(2002年2月5日届)

前席の座席ベルトのベルトテンショナ(衝突時にベルトを瞬時に引き込んで乗員をシートに拘束する装置)において、金属製容器のねじ山の加工方法が不適切なものがあるため、ベルトテンショナが作動した際の圧力により当該容器のキャップが内張りを破って飛び出すことがあり、最悪の場合、外れたキャップが乗員に当たるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
E-GS151 GS151-0027427~GS151-0029198 (平成10年 1月13日~平成10年 3月20日)
E-GS151H
E-JZS151 JZS151-0092729~JZS151-0097163 (平成10年 1月13日~平成10年 3月20日)
E-JZS153 JZS153-0011854~JZS153-0012605 (平成10年 1月13日~平成10年 3月20日)
E-JZS155 JZS155-0107686~JZS155-0112505 (平成10年 1月13日~平成10年 3月20日)
KD-LS151 LS151-0004551~LS151-0004692 (平成10年 1月13日~平成10年 3月20日)
KD-LS151H

前輪緩衝装置のロアアームとナックルアームを連結しているロアボールジョイントに関する不具合(1999年5月18日届)

前輪緩衝装置のロアアームとナックルアームを連結しているロアボールジョイント内部の潤滑性に一部不適切なものがあるため、このままの状態で使用を続けると、摺動部分が異常に摩耗して損傷し、最悪の場合、ロアボールジョイントがナックルアームから外れ、走行不能に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
E-JZS155 JZS155-0001002~JZS155-0120684 (平成 7年 8月24日~平成10年 8月 4日)
E-JZS153 JZS153-0001012~JZS153-0013615 (平成 7年11月20日~平成10年 7月30日)
E-JZS151 JZS151-0001006~JZS151-0107175 (平成 7年 8月24日~平成10年 7月30日)
E-GS151H GS151-0001003~GS151-0031993 (平成 7年 8月24日~平成10年 7月30日)
E-GS151 GS151-0002806~GS151-0031992 (平成 7年11月29日~平成10年 8月 3日)
KD-LS151H LS151-0001001~LS151-0004870 (平成 7年 8月24日~平成10年 7月29日)
KD-LS151 LS151-0001990~LS151-0004861 (平成 7年12月 6日~平成10年 7月20日)

トヨタ クラウン各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障(不具合)箇所 費用
エンジンの故障(不具合) 50万円~
エアコンの故障(不具合) 部品交換の場合は3万円~
全部交換の場合は20万円~
オイル漏れ 2万円前後
オルタネーター 5万~12万円程

トヨタ クラウンオーナーの評判

トヨタ クラウンを所有しているオーナーの声を紹介します。

ポジティブ

  • エンジン音が静かで快適
  • 視界が良く運転しやすい
  • 年数が経っても使い心地が良い
  • 落ち着いた外観
  • 故障しにくい
  • 長距離でも疲れない
  • トランクが広い
  • ボディー剛性が高い
  • 豪華な内装
  • メータが見やすい

ネガティブ

  • 燃費が悪い
  • バックするとき後端が見えづらい
  • 部品探しが大変

世界的にも故障が少ないと認められているトヨタですが、クラウンを所有しているオーナーからも同様に、故障が少ないとの声がありました。 一方で、現在で15代目となるクラウンは、前のモデルになるほど廃盤している部品があるため、故障(不具合)が起きた場合には、部品探しに苦労する面もあります。 さまざまな意見がありましたが、トヨタ クラウンは外観や内装のデザインといった見た目だけでなく、乗り心地の良さや、安全性、故障の少なさといった点も含め人気があるのでしょう。

クラウンとはどんな車?

「クラウンとはどんな車か」を、今さら改めて説明するまでもないかもしれませんが、ご存知の通り、日本が誇る世界的自動車メーカー「トヨタ自動車(以下、トヨタ)」が開発・製造・販売を手がける、日本を代表する高級車です。

その歴史は実に古く、1955年1月から販売されていますので、まもなくすれば「65周年」を迎えるという、由緒ある車種の一つです。その長い歴史から、車の知識がある人なら知らない人はいないほどの存在感・知名度を誇り、まさに孤高の存在としてトップに君臨してきました。

乗用車はもちろん、トヨタ・ブランドの信頼性の高さや、すぐれた耐久性、高級感なども影響して、タクシー、ハイヤー、パトカー、官公庁などの公用車、教習車、社用車など幅広い用途に用いられてきた経緯もあります。

初代クラウンは純国産設計されており、観音開きのサイドドアや、水冷直列4気筒OHVのR型エンジンを搭載していたのが特徴です。排気量1500cc、最高出力48PS(馬力)、最高速度(公称)100km/hというスペックでした。

それから60年以上が経過し、現行モデルは2018年から販売されている「15代目」クラウンです。15代目…果てしない数字のように思えますね。

クラウンにはその代ごとにキャッチコピーが設けられている点も面白いです。

例えば有名なのは、7代目クラウンの「いつかはクラウン」ですが、それ以外にも「美しい日本のクラウン(5代目)」「クラウンは人を語る(6代目)」「満たされて、新しいクラウン(8代目)」「すべては、クラウン(9代目)」など、その当時の時代背景などと絶妙にシンクロしながらインパクトのあるキャッチコピーが誕生しています。

ここでは、そんなクラウンの魅力や基本スペック、中古車価格などをご紹介します。

クラウンにはトヨタが誇る安全性能が随所にちりばめられている

クラウンには、トヨタが誇る先進的な安全性能がふんだんに盛り込まれています。たとえばToyota Safety Sense(衝突回避支援パッケージ)です。進化した単眼カメラとミリ波レーダーが、昼夜問わず歩行者を検知したり、昼間の自転車運転者を検知したりしてくれます。

「高速道路のクルージング」「付いていく」「ぶつからない」「夜間の見やすさ」「標識の見逃し防止」それぞれをサポートする5つの先進機能により、事故が起こりやすいとされる多くの局面でドライバーをサポートしてくれます。

例えば高速走行中、渋滞路などで白線・黄線が見えない・見えにくいときも先行車に追従することでハンドル操作をサポートしてくれます。

車線をはみ出しそうになるとブザーやディスプレイ表示で注意喚起してくれるほか、ステアリング操作を一部支援することで車線逸脱回避にも寄与してくれます。

先行車が停止すれば自車も停止、再発進したらドライバーの操作によって発進し、追従走行を再開するといった機能も搭載されています。

また、衝突の危険があればブザーやディスプレイ表示で警告し、ブレーキを踏めた場合は「プリクラッシュブレーキアシスト」が、ブレーキを踏めなかった場合は「プリクラッシュブレーキ」が、それぞれ作動する仕組みになっています。

このほかにも、前方に搭載されたカメラが「最高速度」「はみ出し通行禁止」「車両進入禁止」「一時停止」といった標識を自動で認識してディスプレイに表示してくれます。万が一、スピードオーバーなどを起こした場合は、ディスプレイ表示の反転・ブザーといった方法でドライバーに注意を促してくれます。

「前向き駐車でアクセルを踏みすぎた」「後ろ向き駐車でブレーキを踏み間違えた」などという場合でも、障害物の接近を表示とブザーで知らせてくれるインテリジェント・クリアランス・ソナーが作動したり、自動ブレーキが作動したりして被害軽減を図ってくれます。

このように、クラウンにはトヨタが誇るさまざまな安全技術が組み込まれているのです。

※安全機能はあくまで補助的なものですので、安全には十分注意して走行してください。

現行のクラウンは「トヨタ史上、最高に楽しいクルマ」

「最高に楽しいクルマ」という謳い文句とともに登場した現行モデル(15代目クラウン)は、クラウン史上最高と評されるスポーティーなデザインも大きな特徴です。

低重心かつワイドな構えでありながら、ボディサイズは先代からわずかに拡張した程度、全幅に至っては先代と同じサイズに留めるなど、日本の道路環境にもきちんと配慮されている点がポイントです。

特に、クラウンでは初めて採用された「6ライトウィンドウ」によって、ルーフからリアにかけての流れるようなシルエットを実現し、より洗練さやスポーティーさを醸し出すことに成功しています。

シンプルながらも近代的なインテリア、ロングクルーズにおける運転のしやすさ、疲れにくさ、快適さを追求して採用されたシート、ドアトリムやインストルメントパネルに施された表皮巻きなど、どれをとっても「所有するよろこび」を満たしてくれる一台です。

クラウンのスペックなど基本情報

現行のクラウンにはいくつかのグレードが用意されていますが、ここではその中の「2.0L RS Advance」「2.5L HYBRID G」「3.5L HYBRID G-Executive」の標準的なスペックをご紹介します。

2.0 RS Advance(新車販売価格5,594,400円/北海道地区5,608,440円)

エンジン 2.0L
駆動方式 2WD
定員 5名
トランスミッション スーパーインテリジェント8速オートマチック(8Super ECT)
最高出力 180kW[245PS]/5200〜5800rpm
最大トルク 350Nm[35.7kgfm]/1650〜4400rpm
JC08モード 12.8km/L
WLTCモード 12.4km/L
市街地モード 8.7km/L
郊外モード 12.6km/L
高速道路モード 15.1km/L

2.5 G(新車販売価格5,621,400円/北海道地区5,627,880円)

エンジン・ハイブリッドシステム 2.5L+モーター
駆動方式 2WD
定員 5名
トランスミッション 電気式無段変速機(10段階)
最高出力 135kW[184PS]/6000rpm
最大トルク 221Nm[22.5kgf・m]/3800〜5400rpm
JC08モード 24.0km/L
WLTCモード 20.0km/L
市街地モード 17.2km/L
郊外モード 20.8km/L
高速道路モード 20.9km/L

3.5 G-Executive(新車販売価格7,187,400円/北海道地区7,201,440円)

エンジン・ハイブリッドシステム 3.5L+モーター
駆動方式 2WD
定員 5名
トランスミッション マルチステージ・ハイブリッド・トランスミッション
最高出力 220kW[299PS]/6600rpm
最大トルク 356Nm[36.3kgfm]/5100rpm
JC08モード 17.8km/L
WLTCモード 16.0km/L
市街地モード 12.7km/L
郊外モード 16.4km/L
高速道路モード 17.7km/L

このようになっています。特に2.5GにおいてはJC08モードで24.0km/Lを記録するなど、ハイブリッド性能も向上していることが分かります。

クラウンの中古車価格

クラウンは、60年という長い歴史を持ちながら、今なお進化し続けるまさに日本を代表する高級車です。新車価格は手が出せないという人も、中古車なら比較的購入しやすい価格帯になっていますので、ぜひチェックしてみましょう。

2019年5月の調査時点で確認できたクラウンの中古車台数はおよそ300台、価格帯は380万円〜830万円程度、平均相場は530万円前後となっています。

中には1965年式のクラウンデラックスもラインナップされているなど、マニア垂涎もののクラウンも多数、見つけることができます。もちろん、最新15代目クラウンも流通していますので、クラウン好きにはたまらないラインナップと言えるでしょう。

ワンオーナー車も多く、またエアロパーツを組んでドレスアップしているなど、オシャレにカスタマイズされているものも多く並んでいます。

走行距離は20万kmを超えているものもときおり見かけますが、ほとんど10万km以下または15万km程度となっていますので、まだまだ、現役として十分活躍していける状態です。

乗る人に自信やよろこび、楽しさ、快適さなどさまざまな感情をもたらしてくれるクラウン、ぜひ中古車情報をチェックして、自分好みの一台を見つけてください。

トヨタ クラウンを中古車で購入する際に気をつけること

トヨタ クラウンを中古車で購入する際に注意する点を紹介します。

  • エンジンに異常はないか
  • 修復歴の確認走行距離の確認

中古車を購入する際には、車の内部に異常がないか確認することが大切です。

エンジンをかけてみて、大きな振動や異音が発生する場合は、内部で不具合が起きている可能性があります。マフラーから白煙や黒煙がでる場合も注意が必要です。

また、一般的には修復歴の有無により価格に差がでますが、人気のトヨタ クラウンは、修復歴があっても高い価格で販売されていることがあります。

購入するときに車の状態が良くても、修復歴のある車では、後に、車全体の不具合に繋がる可能性があるので必ず確認しましょう。

走行距離は、1年で1万㎞くらいが良いとされています。しかし、トヨタ クラウンを所有するオーナーの中には、頻繁に車を利用する人や、長距離を運転するなど、走行性能の良さを重視して購入する人もいます。

年式にくらべ走行距離が多い場合は、故障のリスクが高くなる場合もあるので、気をつけて見ておきたいところです。

まとめ

トヨタが誇る車であるクラウンは、幅広い世代から指示されており、誰もが一度は憧れる存在ではないでしょうか。

新車、中古車、どちらにせよ工業製品である以上、車を所有していくうえで故障(不具合)は避けられないものですが、日ごろのメンテナンス次第で故障のリスクを下げ、長く乗り続けることができます。

ぜひ、トヨタ クラウンで素敵なカーライフを過ごしてみてはいかかでしょうか。