シトロエンDS4で故障(不具合)が多い箇所は?修理代は?口コミも交えてご紹介!

シトロエンから発売されているDS4。クロスオーバーSUVとして人気が高い5ドアハッチバック型の乗用車です。そんなシトロエンDS4で故障(不具合)が多いのは、どの部分でしょうか?また修理費用はいくらくらいが目安になるのでしょうか?オーナーの感想や故障に関する口コミと併せてご紹介していきます!

シトロエンDS4は故障(不具合)が多いのか?

初めての輸入車でシトロエンDS4を検討している方もいるのではないでしょうか?輸入車を購入するときに気になるのが「故障(不具合)は多い?」ということですよね。

故障(不具合)が多く、部品代や修理費用がかさんでしまえば、せっかく購入しても満足に楽しいカーライフを送れないかもしれません。まずは、シトロエンDS4の故障に関する口コミを見ていきましょう。

シトロエンDS4に関する故障(不具合)の声

47歳/男性

シトロエンDS4には3年半ほど乗っています。つい最近ですが、リアゲートのオープナーが割れてしまい、ラゲッジルームが開かなくなってしまいました。リアゲートのガーニッシュ丸ごと一式購入・交換しました。

40代/男性

納車から半年くらい経ってからでしょうか。突然、セルが回らなくなってしまいました。車内灯やメーター類は点灯しているのでバッテリー上がりではありません。ディーラーで見てもらうと、バッテリーとセルをつなぐ配線が故障したとのことで、交換してもらいました。

43歳/男性

シトロエンDS4に一目惚れして衝動買いしてからはや5年が経過しましたが、ここ最近、走り出す前に一度ラゲッジルームを開閉させないと、走行中に警告が鳴るようになってしまいました。ロックの不具合か、センサー類か不明ですが、ディーラーに持ち込む予定です。

30代/男性

先日、シトロエンDS4のエンジンがかからなくなり、立ち往生してしまいました。詳しいことは分からないのですが、電源供給保護管理ユニットの交換と電装品を制御するソフトウェアのアップデートで対応してもらえましたが、あの思いは二度としたくないですね…

50代/男性

7万kmを過ぎたくらいにカーボンダストが原因でエンジンに不具合が発生。クリーニングで対処してもらいました。その後、10万kmを超えたあたりで今度はイグニッションコイルの不具合から来るエンジントラブルに見舞われました。部品を交換してもらいました。

シトロエンDS4の故障(不具合)が多い箇所

シトロエンDS4に限らず、輸入車は個体差が大きいと言われています。優良な個体に当たって大きな故障(不具合)もなく乗りつづけている人もいます。しかし、シトロエンDS4も工業製品ですから、全く壊れないということはありえません。特に故障(不具合)しやすいとされているのは、次のような部品です。

  • 制御ユニットに起因する故障(不具合)
  • エンジンの不具合
  • ATの故障(不具合)
  • パワーウィンドウレギュレータの不具合(故障)

・故障(不具合)箇所1

リコール対象となっているものもありますが、電気関係の制御ユニットに起因する故障(不具合)は比較的目立つようです。最悪、エンジンがかからないなどのトラブルにつながるため、できれば起こってほしくないものです。ソフトウェアのアップデート、ユニット交換などが対策となります。

・故障(不具合)箇所2

その他のエンジントラブルもシトロエンDS4の中では多い方です。原因はさまざまですが、口コミにもあったようにカーボンダスト(汚れ)によるものだったり、イグニッションコイルの不具合だったりします。

・故障(不具合)箇所3

ATの故障も忘れてはいけません。AT内部の油圧を制御するソレノイドバルブという部品が故障(不具合)し、変速できなくなる(ギアが固定されてしまう)といった現象が発生します。現在では少なくなっているようですが、高速走行時などに発生すると大変です。

・故障(不具合)箇所4

パワーウィンドウレギュレーターの故障(不具合)によってドアガラスが閉じなくなってしまうといったトラブルも発生しています。電装系は輸入車によくあるトラブルですが、シトロエンDS4も例外ではないようです。

シトロエンが発表しているDS4に関する故障・不具合・リコール情報

エアバッグ装置(インフレータ)に関する不具合(2019年3月29日届)

運転席用または助手席用のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B7C5F03S VF7NX5FU8EY506862~VF7NX5FU8EY565566(平成26年3月10日~平成26年10月17日)
ABA-B7C5F06S VF7NX5FMAEY502427~VF7NX5FMAEY577606(平成26年2月27日~平成26年12月19日)
ABA-B7C5G01 VF7NX5GZTFY506934~VF7NX5GZTGY561938(平成27年3月28日~平成28年12月17日)
LDA-B7CAH02 VF7NXAHWTGY516813~VF7NXAHWTHY502024(平成28年6月27日~平成29年3月3日)

始動装置(スターター用電源供給配線)に関する不具合(2018年4月25日届)

スターター電源供給ハーネスの取り付けが不適切なため、当該ハーネスがEGRバルブ周辺と接触するものがある。そのため、エンジンの振動等によりハーネスの被覆が損傷し、最悪の場合、短絡して火災に至るおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
LDA-B7CAH02 VF7NXAHWTGY525072~VF7NXAHWTHY502024(平成28年6月27日~平成29年3月3日)

エアバッグ装置(インフレータ)に関する不具合(2018年3月16日届)

運転席用または助手席用のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B7C5F02S VF7NX5FV8DY507573(平成25年3月4日)
ABA-B7C5F03S VF7NX5FU8DY506631~VF7NX5FU8DY591872(平成25年3月4日~平成25年11月29日)
ABA-B7C5F06S VF7NX5FMADY507581~VF7NX5FMAEY502437(平成25年3月4日~平成26年2月27日)

エアバッグ装置(インフレータ)に関する不具合(2017年7月4日届)

運転席用または助手席用のエアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがある。そのため、エアバッグ展開時にインフレータ容器が破損するおそれがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B7C5F02S VF7NX5FV8BY503651~VF7NX5FV8CY637827(平成23年6月3日~平成25年2月6日)
ABA-B7C5F03S VF7NX5FU8BY504305~VF7NX5FU8CY640322(平成23年6月3日~平成25年2月7日)
ABA-B7C5F06S VF7NX5FMACY554456~VF7NX5FMACY638798(平成24年8月1日~平成25年2月7日)

電気装置(①電源供給保護管理ユニット ②ボディー電装品制御ユニット)に関する不具合(2013年5月14日届)

①電源供給保護管理ユニットにおいて、ソフトウェアが不適切なものがあるため、エンジン始動に必要な電源が当該ユニットから供給されず、エンジンが始動しないことがある。

②ボディー電装品制御ユニットのソフトウェアが不適切なため、エンジンを始動させようとした際に、ステアリングロック解除の信号を受けてもエンジン始動に必要な信号を当該ユニットが発せず、エンジンが始動しないことがある。

型式 車台番号
ABA-B7C5F02S VF7NX5FV8BY640703~VF7NX5FV8CY534568(平成24年1月19日~平成24年4月26日)

イモビライザ(ボディー電装品制御ユニット)に関する不具合(2013年3月22日届)

車両製造工程で、誤って仕様の異なる車両のボディー電装品制御ユニットを組付けたものがある。そのため、当該ユニットからイモビライザを解除するための制御信号が出力されず、エンジンを始動できない恐れがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B7C5F02S VF7NX5FV8BY553670-VF7NX5FV8CY552254(輸入期間の全体の範囲:2011/05/13~2012/06/21)

エンジン(エンジンヒューズボックス)に関する不具合(2012年4月26日届)

エンジンルーム内のエンジンヒューズボックスで、車両製造工程で電源供給配線の固定端子を過大なトルクで締め付けたものがある。そのままの状態で使用を続けると、固定端子が破損して接触不良を起こしてエンストし、再始動できなくなる恐れがある。

対象車両

型式 車台番号
ABA-B7C5F02S VF7NX5FV8BY598735(輸入期間の全体の範囲:2011/10/31)

シトロエンDS4各部品の修理費用

続いて、上記でご紹介した「故障しやすい部品」の修理費用の目安を見ていきましょう。ここに作業工賃が加わるほか、使用する部品や他の付帯作業の有無などによってもトータルの費用が大きく変わってきますので、まずは見積もりを依頼しましょう。

故障(不具合)箇所 費用
エンジンがかからない(電気関係のユニット交換・ソフトウェアのアップデート) リコール対象であれば無償、それ以外に原因がある場合は10〜30万円程度が目安
カーボンダストによるエンジントラブル 10〜15万円程度
AT 7〜30万円(AT一式交換の場合)
パワーウィンドウ(レギュレーター) 10万円前後

シトロエンDS4オーナーの評判

ここまでシトロエン DS4の故障やリコール情報、修理費用などについて解説してきましたが、では実際にシトロエン DS4オーナーはどのような印象を持っているのでしょうか。

まずは簡単にポジティブな意見とネガティブな意見を見ていきましょう。

ポジティブな意見

  • 街乗りしてもなかなか同じ車種を見かけない
  • 静粛性が高い
  • 長時間の運転でも疲れにくい
  • 燃費がいい
  • フロントの視野が広いかつ解放感がある
  • 個性的なスタイル

ネガティブな意見

  • 各部品の耐久性がない
  • 後席のスペースが狭い
  • 後席の窓が開かない

・評判1
シトロエンDS4は珍しい車なので、街中で同じ車種に乗っている人とすれ違ったことがありません。そういう意味で、非常に「優越感」を味わうことができる魅力的な車です。これぞフランス!というオシャレなデザインも大いに気に入っています。

・評判2
長距離を乗っても疲れにくいですね。シートの造りが非常に良いです。ディーゼルターボに乗っていますが、静粛性もありガソリン車に負けない走りを体感できます。欠点は今のところ全く見受けられません!

・評判3
シトロエンDS4の魅力といえば、他を圧倒するスタイリングでしょう!SUV“風”でかつ200馬力のMTなんて、国産車では絶対に味わえない快感ですよね!希少性もあり、とにかく大事に乗っていきたい一台です!

・評判4
各部品の劣化が著しいかなぁという印象ですね。あくまで国産車と比較した場合ですが、6〜7万kmあたりから急激に劣化してきます。後部座席に乗ったことがあるのですが、いわゆる“跳ねる”感じが強く、疲れてしまいました。カッコいいのに少し残念です。

・評判5
ボディラインが流麗で飽きないです。革シートもジャストフィットしてくれていますし、街中での少なさも相まってとにかく不満がないのが私にとってのシトロエンDS4です。スポーツモードでパワー十分な点も大満足です!

シトロエンDS4とはどんな車?

2011年から販売されているシトロエンDS4は、第26回FAI(国際自動車フェスティバル)において“最も美しい車”にも選出されるほど、デザイン性に優れた一台です。ダイナミックさとエレガントさが共存するそのボディは、全く新しいタイプのクロスオーバーモデルとして発売当初から注目を浴びています。

その希少性も価値を高めており、街中でシトロエンDS4同士がすれ違う姿はほとんど見られません。オーナーの「所有欲」を存分に満たしてくれることからも、非常に評価の高い一台です。

6速ATもラインナップされていますが、やはり魅力は5速MT、6速MTなど今では希少となったMTです。

シトロエンDS4を中古車で購入する際に気をつけること

シトロエンDS4を中古車で購入する際、注意したいのはリコール対象にもなっている電気関係のトラブルです。平成24年1〜4月頃に輸入されたシトロエンDS4で多く見られると言われています。リコール対象のためほとんどは修理済みのはずですが、念のため確認しておきましょう。

まとめ

シトロエンDS4は、比較的高額な修理費用が必要になる故障(不具合)も少なくありません。そのため、他の輸入車同様にある程度、故障(不具合)は覚悟しておいた方が良いでしょう。

とはいえ、従来と比べると輸入車の故障(不具合)もかなり減ってきています。過度に心配する必要はないでしょう。

それよりも、とにかく希少性とデザインが魅力的な一台です。優越感を味わいたい、所有欲を満たしたい、熱い視線を浴びたい、そんな方はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?できるだけ状態の良いシトロエンDS4を探すためにも、足を運んでできるだけ多くのシトロエンDS4を見るようにしましょう。