2015年11月、ロサンゼルスオートショーで初お披露目となったアバルトの124スパイダー。ロードスターを彷彿とさせる2ドアのオープンカーですが、そのアバルト124スパイダーで故障(不具合)が多いのはどの部分なのでしょうか?修理費用の目安や中古車選びの際の注意点、実際に乗っている人の声などとともにご紹介していきます。
目次
アバルト124スパイダーは故障(不具合)が多いのか?
アバルトの124スパイダーはまだ世に登場して間もない車です。現代の高度な技術で設計・製造されていることもあり、大きな故障(不具合)などはほとんど聞かれません。実際にアバルト124スパイダーに乗っている人の故障(不具合)に関する口コミをピックアップしてご紹介します。
アバルト124スパイダーに関する故障(不具合)の声
36歳/男性
故障という故障ではありませんが、タコメーターの下のシフト(3速→4速など)表示が消灯します。たまに勢いよく点滅してまた消灯、など。
40歳/男性
故障というよりも初期不良と思われますが、幌がギクシャクするなどスムーズに動かないことがありました。今は問題なく開閉してくれますので、快適に乗れています。
32歳/男性
まだ数百kmしか走っていませんが、助手席側の内装の裏でカタカタという異音がします。それと、ヘッドライト(内側)になぜか水滴が溜まり、曇ってしまいます。故障というか設計ミス?
41歳/男性
マツコネ(マツダコネクト)ナビが付いているのですが、起動しないということが何度かありました。故障?と思ってエンジンを再起動するとナビも起動しました。運転には支障がないので、とりあえずそのまま乗っています。
35歳/男性
エアコンが不調だったのでディーラーで診てもらったところ、エアコンプレッサーが故障していることが分かりました。保証期間内だったので無償でした。アバルト124スパイダーに関する故障情報はあまり見かけなかったので、自分のはハズレだったのかなと思っています。
アバルト124スパイダーの故障(不具合)が多い箇所
マツダの技術が盛り込まれているアバルト124スパイダーは完成度が高く、イタリア車でありながら日本向けの車種です。発売以来、これまで大きな故障(不具合)などの情報はなく、またリコール事案なども発生していませんので、比較的優秀な車と言えるでしょう。しかし、工業製品である以上アバルト124スパイダーが「全く壊れない」ということは考えにくいものです。
アバルト124スパイダーで「故障(不具合)しやすいのでは?」と思われる箇所はいくつかあります。例えば次のような部品には少し注意しておきましょう。
- エアコンプレッサーの故障(不具合)
- 制御コンピューターの故障(不具合)
・故障箇所1「エアコンプレッサーの故障」
口コミでも登場しましたが、エアコンプレッサーが経年劣化によって動作不良を起こしたり、車内にイヤなニオイが流れ込んだり…といったことが考えられます。ただし、経年劣化と言っても2016年に販売が開始された新しい車種ですので、しばらくは快適に乗り続けられるでしょう。
・故障箇所2「各部品や制御コンピューターの故障」
ドア、バンパー、センサー、電飾品、電気系統、ラジエーターなど各部品の目立ったトラブルは現在ほとんど報告されていません。しかしこれらは消耗品ですので、経年劣化による故障のリスクは伴います。また、制御コンピューターのプログラムも不具合を招きやすく、警告灯の点灯や誤作動あるいは不作動などのリスクが考えられます。
アバルトが発表している124スパイダーに関する故障・不具合・リコール情報
前述した通り、アバルト 124スパイダーはこれまで1件もリコール情報を発表していません。
しかしながら、マツダの技術が組み込まれているアバルト 124スパイダーは2016年以降に発売されたことから、これからリコール情報が発表される可能性があります。
どんなに完成度が高い車であっても、工場製品である以上故障は免れませんので、アバルト 124スパイダーを所有している方、これから所有しようと検討している方は、リコール情報が発表された際は迅速に対処してもらいましょう。
アバルト124スパイダー各部品の修理費用
アバルト124スパイダーにエアコンプレッサーやその他の各部品、コンピューター系のトラブルが生じた場合、修理費用はいくらくらいが目安になってくるのでしょうか?作業内容や作業工賃、保証期間の有無、使用する部品、そのほかに付帯する作業などさまざまな条件によって変わってきますが、おおよそ、以下のような費用を常に用意しておくと、いざというときに慌てずに済むでしょう。
故障箇所 | 費用 |
---|---|
エアコンプレッサー | 10〜20万円程度 |
各部品 | 数千円〜20万円程度 |
制御コンピューター | 5〜10万円程度 |
アバルト124スパイダーオーナーの評判
故障(不具合)が少ないイメージのアバルト124スパイダーですが、実際に乗っているオーナーからの評判も上々のようです。
ポジティブな意見
- かっこよすぎる!
- 運動性能が高く、運転が楽しい
- 排気音に興奮する
- 意外に燃費がいい
- 3000回転以上から感じるパワーに感激、クセになる
ネガティブな意見
- マツコネ悪すぎる
- ドアポケットがないのは不便
ここではいくつか評判をご紹介していきます。
・評判1
普通にカッコ良すぎます。特に運動性能が高い点が気に入っています。アクセルを踏めば踏んだ分だけレスポンスを返してくれるし、ステアリングを回せば回すだけ応えてくれます。こんなに一体感を味わえる車はアバルト124スパイダーが初めてです。
・評判2
不評のマツコネ、ウワサに違わぬダメっぷりですね。音質を調整しようにも高音と低音しかないって…あとBluetooth接続時の音質が悪かったり、iPhoneの充電に時間がかかったり。あとドアポケットくらい作ってよ!どうせ作るならもっととことんこだわって欲しかった。
・評判3
排気音がカッコ良い!一発で気に入りました。ハンドリングもバッチリ、ブレーキも細かい調整が効くし、日常的に使えるうえ、運転時の快適さも味わえるなんてかなり素敵な車だと思いますよ!
・評判4
思っていた以上に燃費が良かったので嬉しい誤算でした。まだ1年ちょっとしか乗っていませんが、現在も14km/L台をキープしてくれています。でも特筆すべきはやっぱり走りの楽しさですね。3000回転以上から感じるあのパワーは本当にクセになります!
・評判5
外観はもちろん、ステアリング、アクセル、ブレーキ、クラッチに至るまでそれぞれのタッチ感とフィーリングが本当に極上です。それに加えてエンジン音。うるさすぎず、適度に賑やかで、久しぶりに「運転するのが楽しい」と思えるようになりました。
アバルト124スパイダーとはどんな車?
アバルト124スパイダーは、日本が誇る自動車メーカー・マツダとイタリアの自動車メーカー・フィアットが協力して開発し、アバルトブランドで販売されている2ドアオープンカーです。ベースはマツダのロードスターですが、車長全長はアバルト124スパイダーが139mm長く、またラゲッジスペースの容量も8.5Lほど大きくなっています。
ミッションは3ペダルの6速MTおよび6速MTがあり、それぞれ388万8000円(MT)、399万6000円(AM)とお手頃です。
口コミや評判にもあるようにとにかく見た目がカッコ良く、ロードスターよりも抑揚があり存在感も際立っているなど、まさに新世代のスポーツカーと呼ぶにふさわしい仕上がりとなっています。
アバルト 124スパイダーのスペック
全長×全幅×全高(mm) | 4060×1740×1240 |
排気量(cc) | 1368 |
定員(名) | 2 |
エンジン種類 | 4気筒DOHC16バルブ TURBO |
最高出力 | 170ps/5500rpm |
最大トルク | 25.5kg・m/2500rpm |
駆動方式 | FR |
燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
タンク容量(L) | 45 |
トランスミッション形式 | ・6速マニュアル ・6速オートマチック (パドルシフト付き) |
アバルト124スパイダーを中古車で購入する際に気をつけること
アバルト124スパイダーは2016年に販売が開始された車種です。そのため中古車市場にはそれほど多く出回ってはいません。中古車でも300万円を超えるものがほとんどですので、それなら新車を購入してしまった方が良いでしょう。
どうしても中古車しか予算が組めない…という方は、オーナー数や修復歴、走行距離、保証期間など基本的な部分を確認し、試乗したうえで納得がいくようであれば、購入を検討しても良いでしょう。
まとめ
今回は日本が誇るマツダと、イタリア大手自動車メーカー・フィアットによる傑作、アバルト124スパイダーについて故障(不具合)しやすい箇所や修理費用の目安、オーナーの評判などをご紹介してきました。まだまだ故障に」関する情報は少ないのですが、ここまで大きな故障やリコールが発表されていないことから、故障(不具合)リスクが低い車種であると言えそうです。イタリア車のセンス、日本車の信頼性、その両方を兼ね備えたアバルト124スパイダーは価格も手頃なので、スポーツカーをお探しの方、運転する楽しみ・喜びを存分に味わいたい方におすすめです。