マツダ CX-8は故障が多い?故障事例や修理費用、リコール情報など徹底解説

マツダ CX-8は、2017年に衝突安全性能と予防安全性能の2つの性能において日本一の評価を得て、最も安全な車として一躍注目を浴びました。SUVブームが続く中、デザインや価格、燃費性能などあらゆる面で高いパフォーマンスを発揮しており、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、購入前に気になる点と言えば、故障(不具合)を起こさないかという点だと思います。今回は、マツダ CX-8の故障(不具合)事例や修理費用など徹底解説していきます。

マツダ CX-8は故障(不具合)が多いのか?

マツダ CX-8に関する故障(不具合)の声

まずは、これまでにマツダ CX-8を所有している方々がどのような故障(不具合)に見舞われているのか見ていきたいと思います。

30代/男性

故障ではありませんが、CX-8を購入してから1度ほど、マツダコネクトの調子が悪かったことがあります。そのほかは特に問題ないです。

40代/男性

マツダ CX-8が納車され2か月ほどして、家族で遠出することになったのですが、出発した直後にエンジン警告灯が点灯……。とりあえずその場はもう一台の車で出かけることになりました。帰宅後、再度エンジンをかけてみましたが警告灯はつかず。ディーラーに持って行った方がいいのでしょうか?

50代/男性

購入から1年経ち、普段通りにCX-8を運転していましたが、信号が変わったのでフットブレーキをかけ減速をかけたとき、なぜか急加速。慌ててフットブレーキを強く踏むと、今度はエンジンが停止してしまいました。怖くてそのままレッカー車をよびディーラーに持っていきましたが、明確な原因は分からずじまいです。

マツダ CX-8は2017年に発売されたため、まだ故障や不具合を経験していない方が多いです。

しかしながら、上記のような大きな故障はなくとも不具合は生じているわけですから、中古車で購入する場合は注意しておきたいところです。

マツダ CX-8の故障(不具合)が多い箇所

冒頭でもご紹介した通り、マツダ CX-8は、2017年に衝突安全性能と予防安全性能の2つの性能において日本一の評価を得ています。

そのため、故障しにくい車、最も安全な車と評価されていますが、工業製品である以上、マツダ CX-8に故障や不具合が生じないという根拠はありません。

マツダ CX-8にも故障しやすい箇所があり、次の様な部品の故障(不具合)には注意が必要です。

  • ディーゼルエンジン
  • ブレーキに関する不具合(故障)
  • システムに関する故障(不具合)
  • 安全装置に関する故障(不具合)

上記のような箇所が挙げられます。

特に安全装置に関しては多く報告されており、故障とまではいかないが安全装置が作動しないということが起こりやすいです。

これは、タイヤ交換の際に生じやすい事例です。CX-8のタイヤを交換する場合は、既定のサイズでの交換を行わなければ、暗線装置などのセンサーに影響を起こしやすい形状になっています。

ご自身でタイヤ交換する場合は、必ず既存のタイヤサイズを確認し、同じサイズのタイヤを用意するようにしましょう。

マツダが発表しているCX-8に関する故障・不具合・リコール情報

エンジンの吸気側バルブスプリングにおける不具合(2018年11月8日届)

エンジンの吸気側バルブスプリングにおいて、スプリング荷重の設定が不適切なため、吸気バルブの閉じ力が弱く、吸気バルブとバルブシート間に挟まる煤を押し潰すことができず、圧縮不良となることがあります。そのため、エンジン回転が不安定になり、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
3DA-KG2P KG2P-100037~KG2P-117382(平成29年9月29日~平成30年5月8日)

ディーゼルエンジンのエンジン制御プログラムにおける不具合(2018年6月14日届)

ディーゼルエンジンにおいて、エンジン制御プログラムが不適切なため、エンジンを停止させた際の僅かなエンジン回転を異常と判定し、エンジン制御コンピュータへの電源供給が停止しなくなります。そのため、スタート・ストップ・ユニットがスタータ回路の短絡と判定し、プッシュボタンスタートを押しても、電源ポジションがONに切り替わらず、エンジンが始動できなくなるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
3DA-KG2P KG2P-100037~KG2P-117390(平成29年9月29日~平成30年5月8日)

コンビネーション・メータの通信用プログラムにおける不具合(2018年3月8日届)

コンビネーション・メータにおいて、通信用プログラムが不適切なため、通信信号が送受信できなくなり、マルチ・インフォメーション・ディスプレイにアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート等のシステム異常が表示され、当該装置が機能しないことがあります。また、カメラの画像表示に切り替える操作をした場合でも、センター・ディスプレイにカメラの画像が表示されないため、車両の直前および直左等、周囲の状況が確認できず保安基準に適合しないおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
3DA-KG2P KG2P-100044~KG2P-103293(平成29年10月9日~平成29年12月15日)

マツダ CX-8の各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介していきますが、まだまだ故障事例の少ないマツダ CX-8ですので、故障費用に関しても情報が少ないことが事実です。

同じマツダ車のCX-5の修理費用を例におおよその目安としてご紹介します。

故障個所 費用
エアコンの故障(不具合) コンプレッサーの交換:10万円前後、ISCバルブ清掃の場合:1万円前後
エンジンの不具合(故障) 無償対応の可能性あり
ブレーキの故障(不具合) カムシャフト交換の場合2万円前後
※ただし、保証期間内の場合は無償交換
エンジンの故障(不具合) オーバーホールの場合:50万円前後、交換の場合は80万円前後

故障した場合は、必ず見積もりを出してもらい、内容を確認してから行うようにしてください。

また、リビルト品などがあれば予算を抑えることができますので、修理費用が高いなと感じた場合は、整備士にリビルト品がないか相談してみましょう。

マツダ CX-8のオーナーの評判

ここまで、マツダ CX-8の故障(不具合)に関することについてご紹介してきましたが、リコール発表があってもCX-8を愛するオーナーの声を集めてみました。

まずは、ポジティブな意見のご紹介です。

  • 最新の数々の安全性能は家族にも高評価!
  • 大きさを感じさせず、運転しやすい
  • 欧州SUVに引けを取らない高級感が最高
  • インテリアのかっこよさ
  • 高性能なのに価格が安い!
  • 3列目シートも余裕がある
  • 十分なパワフル

一方でネガティブな意見としては以下のような点が挙げられました。

  • 運転席周りの収納の少なさ
  • ラゲッジの高さが少し高い
  • センターコンソールボックスの前のドリンクホルダーを使用しているとボタンの操作がしづらい

このように、オーナーの方々はマツダ CX-8に対して非常に高評価な意見が多く、所有が1年経過しても満足感が下がらないという意見もありました。

マツダ CX-8とはどんな車?

マツダ CX-8は、2017年にマツダから発売されたクロスオーバーSUVで、3列シートを取り入れています。

通常、このタイプであれば3列シートは補助的な役割になることが多いですが、マツダ CX-8の3列目シートは、クロスオーバーSUVでありながらミニバンのような居住性を誇ります。

6人、7人で乗車してもゆったりとしたスペースで乗ることができるため、ファミリー層にも人気となっています。大人数で乗らない場合は3列目シートを倒し、572Lという荷室を確保することが可能です。

ファミリー層にも、アクティブ好きな方にも幅広い層から高い評価を得ています。

マツダ CX-8の魅力

マツダ CX-8 エクステリアの魅力

マツダ CX-8が発売された同年にフルモデルチェンジとなったマツダ CX-5とよく似たフロントデザインですが、CX-8はホイールベースとルーフが230mmも長くなり、よりスマートで高級感や上質感を兼ね備えたデザインとなっています。

マツダ CX-8 インテリアの魅力

通常、3列目シートは補助的な役割やデザインとなっており、乗り心地がいまいちな車両が多いです。しかし、マツダ CX-8では3列目シートにはこだわりが随所に詰まっています。

最適な乗り心地を追及するため、フロアと座面の高さを最適な高さで設計したり、3列目シートに座った際にセカンドシート下につま先を入れられるスペースを確保したりと、3列目シートとは思えないほどのリラックス空間を味わうことが可能です。

また、前述したとおり、3列目シートを倒せば572Lと十分な荷室を確保することができるのです。

マツダ CX-8 安全性に関する魅力

何度もお伝えしている通り、2017年に衝突安全性能と予防安全性能の2つの性能にて日本一の評価を得ているマツダ CX-8。

マツダ CX-8では、国が推進する「セーフティ・サポートカーS」の最高基準である「サポカーSワイド」を取り入れています。このサポカーSの機能とともに、以下の機能も標準装備しています。

  • ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
  • リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
  • リアパーキングセンサー(センター/コーナー)
  • スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退時)
  • AT誤発進抑制制御(後退時)

また、XD以上のグレードには、「ドライバー・アテンション・アラート(交通標識認識システム、ドライバーが普段とは違う異常な行動を検知する機能)」が標準搭載となっています。

“最も安全な車”と称される理由がわかりますね。

お子様がいる家庭はもちろん、運転が苦手な方でも安心して車を運転することが可能です。

マツダ CX-8のスペック

項目 CX-8
全長×全幅×全高(mm) 4,900×1,840×1,730
ホイールベース(mm) 2,930
車両重量(kg) 1,780~1,900
乗車定員(名) 6~7
エンジン
種類 2.2L 直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力 140kW(190ps)/4,500rpm
最大トルク 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm
JC08モード燃費 17~17.6km/L
駆動方式 2WD、4WD
トランスミッション SKYACTIV-DRIVE 6速AT
グレード XD 2WD/4WD
XD PROACTIVE 2WD/4WD
XD L Package 2WD/4WD

マツダ CX-8を中古車で購入する際に気をつけること

マツダ CX-8は2017年に登場し、現在もその人気は衰えません。

某中古車販売サイトを見てみると、マツダ CX-8は210台ほどしかありません。その殆どが、走行距離3万キロ未満であり、どれもが良状態の車であるような感じがします。

しかしながら、中古車である以上、どんなに良状態の車両であっても細部まで確認をしておきたいところです。

マツダ CX-8の中古車を購入する場合は、事前に以下の点を確認しておきましょう。

  • エンジンをかけた際に異音がしないか
  • システム等は正常に作動するか
  • 整備記録簿があるか
  • ナビやオーディオが正常に作動するか
  • 走行時に違和感がないか

高い安全性能を誇るマツダ CX-8ですが、中古車となると放置期間もあると考えられるため、システム異常が起こっていてもおかしくありません。

可能な限り試乗を行い、問題がないかはっきり確認しておいてください。

まとめ

衝突安全性能と予防安全性能に関して高い評価を得た後にリコール情報などが発表され、不安に感じている方も少なくありません。

しかしながら、リコール対応をしていれば現在のところ大きな故障につながることはないと言えるでしょう。

マツダ CX-8に搭載されている全性能かつ価格を考えると非常にコストパフォーマンスが高い1台です。

家族層だけでなく、迫力のある大胆な走りをしたい方にはぜひおすすめです。
この機会に、マツダ CX-8の購入を検討してみてはいかがでしょうか。