ホンダ エレメントは故障(不具合)が多い?故障事例やリコール情報など徹底解説

エレメントは2003年4月から2005年7月と約2年間のみ、ホンダから販売されていたSUV車です。企画から開発までを一貫してアメリカで行い、日本に輸入され販売していました。そんな希少な存在ともいえるホンダ エレメントは故障や不具合はどうなのでしょうか?オーナーの評判やリコール情報を交えて徹底的に解説していきます。

ホンダ エレメントは故障(不具合)が多いのか?

ホンダ エレメントに関する故障(不具合)の声

20代/男性

発売されてすぐに購入しました。もう7年程になるのですが、先日O2センサーが故障したので、工場に持って行ったところ、もう一方も故障していると言われ……壊れやすいんですかね。。

40代/男性

エレメントを購入してから約10年が経ちました。雪がよく降る地域でも大きな故障をすることなく、これまで過ごしてきました。が……エアコンから異音がしだしました。明日、ディーラーに持っていこうと思います。

50代/女性

ついこの前、定期点検を行い問題ないと安堵していたところ、エンジンがかからない。。。どうしようもないので、ディーラーに引き取りに来てもらうとセルモーターが故障したとのこと。修理費用いくらになるんだろう。

40代/男性

バッテリー上がり、オルタネーターの故障、O2センサーの故障と立て続けに故障しています。購入して10年以上経つし、距離数も走っているのでそろそろお別れのときなのだろうか。

ホンダ エレメントの故障(不具合)が多い箇所

日本の自動車メーカーであるホンダのエレメントですが、冒頭でもご紹介した通り、アメリカで企画/開発が行われていたホンダ エレメント。そのため、国産自動車より故障(不具合)に対して不安が大きいですよね。

しかしながら、国産自動車であっても、輸入車であっても、工業製品である以上、車が全く壊れないことはありえません。

ここでは、ホンダ エレメントに多い故障箇所を挙げてみます。

  • O2センサーの故障
  • セルモーターの故障
  • バッテリー上がり
  • オルタネーターの故障
  • エアコンの故障

上記の箇所は、故障(不具合)が多いと言われています。

定期メンテナンスでも念入りに確認しておきたい箇所と言えるでしょう。

ホンダが発表しているエレメントに関する故障・不具合・リコール情報

エアバッグ装置(インフレーター)(2015年5月28日届)

特定の運転者席側SRSエアバッグのインフレーター(膨張装置)において、エアバッグ展開時にインフレーター内圧で容器が破損して構成部品が飛散し、乗員が負傷するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-YH2 YH2-1000039~YH2-1002949(平成15年2月17日~平成16年2月6日)
CBA-YH2 YH2-1100002~YH2-1100120(平成16年4月26日~平成16年12月6日)
YH2-1200005~YH2-1200122(平成17年5月27日~平成17年10月13日)

エアバッグ装置(インフレーター)(2015年5月14日届)

助手席側エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、市場から回収したものから、異常展開に繋がるおそれがあるガス発生剤の密度低下が認められました。このため、原因は判明していませんが、一定の期間までに製造した同タイプのインフレーターについて、予防的措置として当該インフレーターを新品に交換します。

対象車両

型式 車台番号
CBA-YH2 YH2-1100002~YH2-1100120(平成16年4月27日~平成16年12月7日)
YH2-1200003~YH2-1200122(平成17年5月20日~平成17年10月14日)

エアバッグ装置(インフレーター)(2014年12月11日届)

助手席側エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、他社製の車両解体作業時にインフレーター容器の破損が発生しました。このため、原因は判明しておりませんが、同年式で同タイプのインフレーターはエアバッグ展開時にインフレーター容器が破損して飛び散り、出火したり乗員が負傷するおそれがあることから、予防的措置として、当該インフレーターを良品に交換します。

対象車両

型式 車台番号
UA-YH2 YH2-1001147~YH2-1002949(平成15年5月19日~平成16年2月6日)

エアバッグ装置(インフレーター)(2014年6月23日届)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の成型工程が不適切又は成型後の吸湿防止措置が不適切なため、密度が不足したガス発生剤が組み込まれたものがあります。そのため、エアバッグ展開時にインフレーター内圧が異常上昇し、インフレーター容器が破損して飛び散り、出火したり乗員が負傷するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
UA-YH2 YH2-1000039~YH2-1001206(平成15年2月17日~平成15年6月23日)

ホンダ公式サイトでは以上のリコール情報がありました。

どのリコールに関してもエアバッグ装置についてですが、過去にホンダが発表した大規模リコールの一部です。エレメントをはじめとするフィットやステップワゴン、ザッツなど計19車種、台数にして173万1888台のエアバッグに不具合が生じているとのことで、注目されました。

ホンダ エレメントの各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障箇所 費用
オルタネーターの故障 5万円前後
セルモーターの故障 5万円前後
コンプレッサーの故障 10万円前後
O2センサーの故障 4万円以上

ホンダ エレメントは、国産車扱いではなく、輸入車扱いとなります。
そのため、工賃も国産車以上を必要とする可能性が十分に考えられます。

また、修理をしたくても、輸入車専門の整備工場などを探さなければならない可能性もありますので、中古車を購入する場合は、近くに対応してくれる工場かどうか、工賃が高くないかを確認しておく必要があります。

ホンダ エレメントのオーナーの評判

わずか2年程しか販売されていないホンダ エレメントですが、いまもなお大事に所有しているオーナーは多くいます。

そんなオーナーは、ホンダ エレメントについてどのような印象を持っているのでしょうか。

  • ほぼ同車種を見かけることがないので、優越感がある
  • とにかく目立つ高いデザイン性
  • 希少な車両なので乗るたびに特別感を味わえる
  • ラゲージスペースが広い
  • 飽きのこないデザイン
  • 音も静かで、乗り心地がいい
  • 観音開きのドアが個性的でかわいい
  • 運転席より後部座席の方が少し高いので、後部座席の乗り心地も良い

アメリカで企画/開発されたこともあり、個性的なデザインに惚れているオーナーの方が多いようです。

一方でネガティブな意見としては、

  • とにかく燃費が悪い
  • 左右に車がいると後部ドアが開きづらい

などがあります。

しかしながら、燃費においても、後部ドアの使いづらさも不満と感じるどころから可愛い、ほほえましいという意見も併せて掲載されていることが多く、オーナーからするとネガティブな意見としては捉えられていないのかもしれませんね。

ホンダ エレメントとはどんな車?

ホンダ エレメントが世間に登場したのは、2001年の北米国際自動車ショーのコンセプトカー「モデル X」として発表されたのが始まりです。

その後、市販モデルが開発され、アメリカでは2002年12月に販売を開始しました。企画/開発はアメリカで行われたため、デザインや仕様はアメリカ向けとなっています。

ホンダ エレメントのコンセプトは、16歳から24歳あたりの若者向けの車として、SUVとミニバンの中間車という形でデザインされています。

ホンダ エレメントの特徴としては以下のようなものが挙げられます。

・観音開きのドアスタイル
リアゲートは珍しい観音開きスタイルとなっています。荷物の積み下ろしが楽にできて、サーフボードなども簡単に、楽に積み込むことが可能です。

・内装がシンプル
アメリカ国内での販売が前提で開発された車両ですので、内装は非常にシンプルなつくりとなっています。

・内装のほとんどが防水処理している
シートなどほとんどが防水処理されている為、汚れても簡単に拭き取れるといった特徴があります。海でのレジャー、山でのレジャーなどアクティブに動き回りたい若年層にはおすすめのポイントと言えるでしょう。

 

上記のように、個性的なホンダ エレメントですが、2003年に日本国内でも販売を開始したにもかかわらず、わずか2年ほどで輸入が打ち切られる結果となりました。
登録台数としては、2,000台ほどです。

販売から年数は経っていますが、ホンダ エレメントは飽きの来ないデザインで、現在も色あせることなく魅力のある車両です。

ホンダ エレメントを中古車で購入する際に気をつけること

前述した通り、ホンダ エレメントは2003年~2005年に発売された車両ですので、どうしても経年劣化が否めない。

そして、中古車もほぼ出回ることがなく、出回ったとしても、各部品にガタが来ていたり、走行距離が長かったり、購入後も大きな出費となる可能性が高いでしょう。

それでもホンダ エレメントが欲しいという方も多いと思います。
中古車での購入を検討している場合は、以下の点に気をつけましょう。

・整備状態を確認する
消耗部品やエンジン、エンジン周辺の部品は必ず確認しておきたいところです。整備記録簿などがあれば、照らし合わせながらしっかりと整備されているのか確認してみてください。

・車体の状態を確認する
外装の傷や修理跡などはもちろん、遠くから車体を見て歪みがないかを確認してみましょう。また、ホンダ エレメントのリアゲートは観音開きになっています。上下のリアゲートに隙間がないか、自然に開くかなど細かい部分も注意して見ることをお勧めします。

・内装
ホンダ エレメントは車内が広く、ファミリーカーとして使用していることも多いです。また、悪路の走行も長けているため、アウトドア用品や自転車、ペットなどを連れて旅行に行く方も多いでしょう。細かい傷や匂いなども確認しておきたいところです。

・リコール対応がなされているか
生産終了から長い時間が経っている為、リコール対応されているだろうと思っている方も多いでしょう。しかし、稀にリコール対象車であっても対応がなされていなかった、ということがありますので、購入前にはリコール対応車ではないか確認が必要です。

まとめ

今回は、個性的で希少価値の高いホンダ エレメントの故障に関して解説してきました。

年数が経っていることもあり、経年劣化からくる故障も多く報告されていますが、メンテナンスをしっかり行っていれば防げる問題ともいえます。

現在、ホンダ エレメントを所有しているオーナーの中でも13年以上経っていても全く故障していないという口コミも見かけたので、いかに大切に所有していくかが重要です。

人と被りたくない、個性的な車に乗りたいという方は、ぜひホンダ エレメントの購入を検討してみてはいかがでしょうか。