マツダ CX 3の故障事例とは?修理費用やリコール情報と併せて解説

ここ数年、SUV車の販売台数は右肩上がりで、2017年度の国産SUV車の販売台数は45万台を超えたと言われています。まだまだ人気が衰えそうにないSUV車の中でも人気上位に食い込むマツダ CX 3。今回はそんなマツダ CX 3の故障について解説していきます。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

マツダ CX 3は故障が多いのか?

マツダ CX 3に関する故障の声

40代/男性

家族旅行の帰り道、アクティブドライビングディスプレイが表示されなくなりました。そのままディーラーへ。車が止まったりすることはなかったですが、何か故障するとやはり不安ですね。

30代/男性

このところエアコンの調子が悪かったのでディーラーに持って行ったところ、ガスが抜ける不具合が起こっていたようでした。対策品も出ているようなので、不具合や効きが悪いと思う人はディーラーで見てもらった方がいいかもしれませんね。

30代/女性

購入からもうすぐ3年です。最近、電気系統の故障?不具合が多発しています。

ドアロックが勝手に開け閉めを繰り返す現象にはびっくりしました(笑)

20代/男性

半年前から、クラッチから異音がするようになりました。普段はそんなに車を使わないので、放っておいたのですが、半年も異音がするとやっぱり不安になり、ディーラーに持って行ってきました。クラッチを交換することになりましたが、無償だったので安心しました。

30代/男性

先日、突然エンジンが停止してしまいました。ディーラーで確認してもらったところ、DPFに不具合があったとのこと。無償で交換対応してもらいました。

40代/女性

ここ数ヶ月、パワーウィンドウの動きが遅かったので、定期点検と併せて確認をしてもらいました。結果、オルタネーターが劣化しているとのことで、交換となりました。突然の出費は痛いですね。

マツダ CX3の故障が多い箇所

車は工場製品であるため、全く壊れない車というものは存在しません。また、マツダ CX3に限らず、当たりはずれがあり、どんな車でも故障する可能性があります。

普段から定期点検等はしっかりと行っておくことをおすすめします。

ここでは、マツダ CX3に起こりやすい故障箇所をまとめてみました。点検をする際などに参考にしてみてください。

  • オルタネーターの故障
  • エンジンからの異音
  • エアコンの故障
  • DPF劣化による不具合・故障
  • 警告灯の点灯

マツダ CX3の故障に対しての評判は、ユーザーによって大きく異なりますが、車を利用する以上、日々の定期メンテナンスが重要と言えます。

ただ、マツダ車は故障箇所が共通する部分も多く、1箇所故障が発覚すれば立て続けに別の箇所が故障と判断されることも少なくないようです。

マツダ CX3へ乗車中に、普段とは違う違和感を覚えた場合はすぐに点検に持って行くようにしましょう。

マツダが発表しているCX 3に関する故障・不具合・リコール情報

DC-DCコンバータの制御プログラムの不具合(2018年7月5日届)

減速エネルギー回生システム(i-ELOOP)を搭載した車両において、DC-DCコンバータの制御プログラムが不適切なため、電気回路が故障した場合にi-ELOOP警告灯点灯およびi-stop警告灯が点滅するとともに、通電停止のためのバイパスモードが作動しますが、プッシュボタンスタートを押して電源ポジションをOFFにした際、解除することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、DC-DCコンバータ内部の電気回路がショートし、充電不良となりバッテリが上がり、エンジンが停止するおそれがあります。または、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100216~DK5AW-202486(平成27年2月2日~平成29年4月11日)
LDA-DK5FW DK5FW-100558~DK5FW-206033(平成27年2月2日~平成29年4月17日)

エンジンの保護制御の不具合(2018年2月1日届)

ディーゼルエンジンにおいて、エンジンの保護制御が不適切なため、無負荷状態でアクセルを全開した際に燃焼異常が発生しても、エンジン保護機能が作動しません。そのため、燃焼異常により燃焼圧力が上昇し、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100027~DK5AW-203706(平成26年12月16日~平成29年10月21日)
LDA-DK5FW DK5FW-100053~DK5FW-208712(平成26年12月16日~平成29年10月21日)

ディーゼルエンジンの予見性リコール(2018年2月1日届)

ディーゼルエンジンにおいて、低車速で加減速する走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することで、さらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積することがあります。そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するとともに、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅し、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100027~DK5AW-203764(平成26年12月16日~平成29年10月28日)
LDA-DK5FW DK5FW-100053~DK5FW-208913(平成26年12月16日~平成29年10月28日)

エンジン制御コンピュータの吸入空気量制御の不具合(2016年9月1日届)

ディーゼルエンジンにおいて、エンジン制御コンピュータの吸入空気量制御が不適切なため、気筒内の燃料濃度が部分的に濃くなり、燃焼時に多く煤が発生することがあります。そのため、排気バルブが開いた際に煤が排気側バルブガイド周辺に入り堆積して、バルブが動きにくくなり、圧縮不良による加速不良や車体振動が発生し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100027~DK5AW-113364(平成26年12月16日~平成28年8月3日)
LDA-DK5FW DK5FW-100053~DK5FW-131857(平成26年12月16日~平成28年8月3日)

リヤゲートのガス封入式ダンパーステーの不具合(2016年9月1日届)

リヤゲートのガス封入式ダンパーステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、塩害地域の塩分の影響で腐食することがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、外筒が膨らみ、エンドキャップが割れ、リヤゲートを開く際に外筒が破裂し、最悪の場合、周囲の人が負傷するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100027~DK5AW-109388(平成26年12月16日~平成27年12月26日)
LDA-DK5FW DK5FW–100053~DK5FW-122750(平成26年12月16日~平成27年12月26日)

前輪サスペンションの不具合(2016年4月7日届)

前輪サスペンションにおいて、ダンパーとナックルの締め付け作業が不適切なため、ナットの締め付け力が不足しているものがあります。そのため、そのままの状態で使用すると、当該ナットが緩み、最悪の場合、ナットおよびボルトが脱落し、走行不能になるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100051~DK5AW-108677(平成26年12月23日~平成27年12月3日)
LDA-DK5FW DK5FW-100112~DK5FW-120251(平成26年12月25日~平成27年10月29日)

燃料フィルターの不具合(2016年4月7日届)

燃料フィルターにおいて、ドレンプラグ取付部の平面が確保できていないため、定期点検時にドレンプラグを緩め、再締め付け作業を行うと、シール性が低下することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、燃料が漏れるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100050~DK5AW-111540(平成26年12月23日~平成28年3月5日)
LDA-DK5FW DK5FW-100134~DK5FW-127357(平成27年1月6日~平成28年3月7日)

DC−DCコンバータの不具合(2016年4月7日届)

DC−DCコンバータにおいて、部品の検査指示が不適切なため、過大な電圧をかけ、内部基板がダメージを負ったものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、コンバータ内部がショートし、充電不良となり、警告灯等が点灯し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
LDA-DK5AW DK5AW-100216~DK5AW-105468(平成27年2月2日~平成27年6月16日)
LDA-DK5FW DK5FW-100558~DK5FW-111021(平成27年2月2日~平成27年5月26日)

この他のリコール情報については、マツダ公式サイトよりご確認ください。

中古車を購入する際は、必ず、リコール対象車両ではないか、対象車両であった場合は対応がなされているかを確認しましょう。

また、中には中古車購入後、メーカーからリコールのお知らせが届かない事例もあります。安全な車両に乗り続けるためにも、中古車購入後も同車両にリコールが発表されたなどの情報は敏感に反応してください。

マツダ CX3各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障箇所 費用
オルタネーターの故障 5万~10万円前後
DPFの故障 無償交換の可能性あり
DPFの処理や洗浄対応 数万円程度
コンプレッサーの故障 10万~20万円程
パワーウィンドウの故障 3万円前後

車に使用されてる部品は精密機器でもあるため、上記のとおり修理費用は高額になってしまう可能性が高いです。

突然故障した時のために、可能な限り対策を取っておきましょう。

マツダ CX3オーナーの評判

  • ラグジュアリーなデザインが最高
  • 内装の高級感がすばらしい
  • 運転が楽しい
  • コーナリング性能抜群
  • 大きくもなく、小さくもなくちょうどいいサイズ
  • 安全装備が充実している
  • 加速がスムーズ

上記以外にも、マツダ CX 3を愛用しているオーナーは、CX 3愛が驚くほど強い印象です。

「男前」「見惚れてしまった」などSNS上には、様々な形でマツダ CX 3への愛を表現していますので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

マツダ CX 3とはどんな車?

マツダ CX 3は、2014年11月に世界初公開され、2015年2月に発売が開始したクロスオーバーSUVです。

「SKYACTIV TECHNOLOGY」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面採用しており、テーマの通り、躍動感あふれ、流動的なデザインが印象的で、どの角度から見てもカッコよさを感じることができます。

また、デザインだけではなく、2018年に行われた大幅改良では足回りを強化するため、新開発のタイヤを採用することで、操安性が向上したと言われています。

シートに高反発ウレタンを採用したり、ドアパネルを厚くしたりなど、乗り心地の良さも追及しています。

マツダ CX 3は、ガソリン車とディーゼル車の2グレードからなっており、タイプや駆動方式も幅広い中から選択することが可能で、自分の好みに合った1台に仕上げられることも特徴です。

さらに、ユーザーに好まれるマツダカラーも特徴と言えるのではないでしょうか。

情熱的でラグジュアリー感たっぷりの「ソウルレッドクリスタルメタリック」は特に人気が高く、街で見かけても目を惹くほどです。そのほかのCX 3のカラーである「ディープクリスタルブルーマイカ」「マシーングレープレミアムメタリック」「スノーフレイクホワイトパールマイカ」「セラミックメタリック」「ジェットブラックマイカ」「エターナルブルーマイカ」「チタニウムフラッシュマイカ」、どの色も上質な雰囲気を醸し出しています。

マツダ CX 3を中古車で購入する際に気をつけること

マツダ CX 3に限らず、中古車を購入する際は、「すぐに故障しないか」「事故車ではないか」など様々な不安を抱えることでしょう。

マツダ CX 3を中古車で購入する際は、以下のポイントに注意しながら確認してみてください。

・車体の状態
外装や内装など見つけやすい箇所以外にも、これまでの整備記録などを確認し、車両に不備がないか確認をしましょう。

実車を確認できる場合は、エンジンをかけたり、エアコンをつけてみたりすると、異音がないかなど確認することが可能です。

また、グレードによって装備が異なったり、前オーナーが取り付けた装備品がついていたりと、車両1台1台で状態が違います。

自分がどんな車両を求めるのか、事前にまとめておくことで、よりスムーズに希望の中古車を見つけることができるでしょう。

・妥当な価格であるか
中古車は1台1台状態が異なるため、同じ年式、グレードの車両でも価格が大きく違うことがあります。

そのため、中古車の相場価格を見極めて判断することが大切です。

2015年式マツダ CX 3の中古車の場合、240万~300万円前後が目安です。年式が新しい、走行距離が短いのにもかかわらず、あまりにも価格が安い場合は何かしらの問題があるかもしれません。

なぜ安いのかなど疑問点がある場合は、販売店や販売担当者へ問合せしてみましょう。

まとめ

今回は、マツダ CX 3の故障について解説してきました。

中古車購入時に実車を確認したとしても、故障が起きにくいとは言えません。日々のメンテナンスを含め、いつ故障が起きてもいいように、それ相応の準備や対策をしておきましょう。