フォルクスワーゲン シャランの故障の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

シャランはフォルクスワーゲンが製造・販売しているミニバンです。ゴルフトゥーランよりも一回り大きな車で、3列目までしっかり広さが確保されています。

5人以上の家族が乗るミニバンとしては候補の一つになると思いますが、気になるのは故障ではないでしょうか。輸入車は故障しやすいと言いますが、シャランはどうなのか、ここではオーナーの口コミなどからフォルクスワーゲン シャランの故障について解説していきます。

フォルクスワーゲン シャランは故障が多いのか?

フォルクスワーゲン シャランに関する故障の声

30代/男性

シャランにABS関連の警告灯が付きました。
診断機でリセットしてそれ以後は特に何もなしでした。

20代/男性

何度かエンストや後部座席の異音等で入庫してます。でも未だ根本的な解決には至っていません。様子見が続いています。

40代/男性

シャランの初期型だから覚悟していましたが、三速から四速にギアが上がる時異音がします。不具合が出ないか不安です。

40代/男性

何度かアクセルを踏んでも加速せず、信号を右折する際や、お店から道路に出るときに怖い思いを経験しました。ペダルを踏みっぱなしにしているとジワジワと加速はしますが、調子の良い時の加速とは全然違います。

30代/男性

納車3日目にしてエンジンをかけた時にナビとETCが起動出来ずに付いたり消えたりを繰り返す現象が発生しました。で、早速の入院です…。

フォルクスワーゲン シャランの故障が多い箇所

国内で流通しているシャランは2011年に発売された2代目が主で、古い年式のものが少ないこともあって、故障の声は少ないです。

しかし、一方でフォルクスワーゲンの車は壊れやすいという声もあります。これは昔の車が壊れやすかったことからいわれていることで、最近では徐々に故障のしやすさは改善されてきています。

ただ、どの車にも弱点となる壊れやすい部分は存在します。フォルクスワーゲン シャランが故障しやすいと言われる部分は以下の通りです。

  • DGSの故障
  • 窓落ち
  • ウォーターポンプからの冷却水漏れ

DGSとはフォルクスワーゲンが様々な車種で採用しているATミッションのことで、MT車の変速機構を自動化したものです。これによって燃費や走行性能がMT車のように良くなるというものなのですが、このDGSは日本では故障しやすい部分と言われています。

DGSは何度かリコールも出されて改良もされていますが、完全に大丈夫とは言えないのが現状です。もしミッションに不調を感じたら点検してもらうようにしてください。

窓落ちはパワーウインドウが効かなくなり、窓が下がったまま上がらなくなる不具合です。輸入車はプラスチックや金属の部品の強度が国産のものより弱いようで、この窓落ちトラブルは結構起こりやすいようです。

ウォーターポンプとはエンジンの発熱を抑える冷却水を循環させるポンプのことです。フォルクスワーゲン シャランではエンジンの構造上、このウォーターポンプへの負荷が大きく、破損して冷却水漏れが発生しやすいと言われています。

エンジンからの異音や異常な振動は冷却水漏れの可能性もあるため、早めに点検をしてもらうようにしてください。

フォルクスワーゲンが発表しているシャランに関する故障・不具合・リコール情報

エンジン始動・停止スイッチの不具合(2018年8月29日)

エンジン始動・停止スイッチにおいて、表面に記載されている文字の字体が不適切なため、手汗などの油脂成分が付着すると、表面に施されたクロームコーティングの接着性が低下し、当該コーティングの一部が剥がれるものがあります。対策として全車両、エンジン始動/停止スイッチの文字の字体を点検し、対象となるものは対策品と交換します。

対象車両

型式 車台番号
DBA-7NCAV WVWZZZ7NZBV005991 ~ WVWZZZ7NZDV009936(2,658台)
DBA-7NCTH WVWZZZ7NZDV004213 ~ WVWZZZ7NZFV024010(2,977台)

助手席用エアバッグモジュールの不具合(2018年4月13日)

助手席用エアバッグモジュールにおいて、インフレータの製造が不適切なため、エンドキャップとイグナイターキャリアが正しく溶接されていないものがあります。対策として全車両、助手席用のエアバッグモジュールを良品に交換します。

対象車両

型式 車台番号
DBA-7NCZD WVWZZZ7NZHV212421 ~ WVWZZZ7NZHV214274(10台)

エアバッグインフレータの交換(2017年12月13日)

運転席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切であった場合、高い湿度の環境下で大きな温度変化を繰り返すと、ガス発生剤が劣化することがあります。

車両により搭載しているエアバッグのインフレータの取付方法が異なるため、仕様に応じて以下の改善措置を行います。

1.運転席用エアバッグインフレータを対策品と交換する。
2.運転席用エアバッグユニットを対策品と交換する。
3.運転席用エアバッグユニットとステアリングホイールを対策品と交換する。

なお、対策品の準備に時間を要することから、まずは全ての使用者に対しダイレクトメールにより連絡し、対策品が準備できた段階で再度連絡し、交換作業を行います。

対象車両

型式 車台番号
DBA-7NCAV WVWZZZ7NZBV005993 ~ WVWZZZ7NZCV024585(4台)

フォルクスワーゲン シャラン各部品の修理費用

ここでは、実際にフォルクスワーゲン シャランに上で書いたような故障が起こった場合、どのくらい修理費用がかかるのか、その目安相場をご紹介します。

  • DGSの修理10万円以上
  • 窓落ち修理:2万円程度
  • ウォーターポンプの交換:10万円

DGSの故障は10万円以上と有償保証であればかなり高額な修理代がかかります。DGSの故障はクラッチなど他の部品にも影響を及ぼすため、運が悪いともっと高額な修理費になる可能性もあります。

ウォーターポンプの故障も同様で、放置すればエンジンが発熱してオーバーヒートしてしまう可能性もあるため、早めの修理が必要ですね。

窓落ち修理は1箇所の修理2万円と他の故障に比べれば安いですが、パワーウインドウがついている窓はどこも落ちる可能性があり、複数の窓が落ちたりすることもあるそうです。そうなるとこれだけでも結構修理代がかさむことになります。

フォルクスワーゲン シャランオーナーの評判

  • 国産車と違い品のあるエクステリア
  • レザー張りで落ち着きのある内装
  • 乗り心地が良い
  • 燃費も10~11km/Lと悪くない
  • 国産車に比べ維持費が高い

フォルクスワーゲン シャランのエクステリアや内装については、国産車のような派手さはなく、シンプルなデザインになっており、このようなデザインが好きな人からは高評価を得ています。

他のミニバンと比較して乗り心地が良いという声も多く、どこに乗っていても静かでフワフワする感覚がないというのはうれしいですね。燃費性能もそれほど悪くなく、街乗りでも10~11km/Lくらいは行けるとのことです。

欠点として挙げられるのはやはり維持費ですね。国産車のミニバンと比べると点検・整備が必須となる分、維持費は高くつきます。特に長く乗ろうと思う程に差がつく部分ですね。

フォルクスワーゲン シャランとはどんな車?

1995年にフォルクスワーゲンが発表したミニバンです。初代シャランは日本でも発売されましたが、人気が出ずに打ち切りになり、日本にあるのはほとんどが2011年に発売した2代目のシャランです。

国産車で言えばエルグランド、アルフォードと同じくらいのサイズで、大人数の家族に最適な車です。

フォルクスワーゲン シャランを中古車で購入する際に気をつけること

輸入車の場合、点検・整備が欠かせないのはこれまでも書いた通りですが、走行距離が5万kmを超えてくると、色々なパーツの交換時期と言われます。ですから、なるべく走行距離が少なく、年式が新しいものを選ぶ方が修理費・交換費は安上がりになるでしょう。

まとめ

フォルクスワーゲン シャランは国産車にはないデザインや乗り心地の良さで人気のドイツ製ミニバンです。

国産のミニバンではつまらない…と感じている人にとっては選択肢に入ると思いますが、国産車と違い、点検・整備をしっかりやらなければならないという点については覚えておきましょう。